K’sファイルNO.110:中央大学に於けるSAD講義授業、実践ゼミ活動

K’sファイルNO.110中央大学に於けるSAD講義授業、実践ゼミ活動

無断転載禁止           注:K'sファイルは、毎週木曜日掲載予定

               信頼と絆

                                                    中大河田ゼミのモットー

中大シリーズ最終回

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2009年度卒業式(右から2人目:清水翔太) 拝借:中央大学広報誌より

 

河田ゼミから09年度の大学首席・総代輩出

清水翔太さん卒業インタビューより

清水さんは、FLP(スポーツ・健康科学プログラム)河田ゼミに所属し、スポーツシンポジウムの開催に力を入れられました。学内広報誌の「草のみどり」や中央大学の公式ホームページ上でも、FLPのページで河田ゼミでの活動を寄稿しています(http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/flp/b08_02_04-2009_01_j.html)。

活動的な清水さんにお話を伺いました。

聞き手:卒業後の進路について教えてください。

清水:卒業後は、通信業界で働くことになっています。FLPの河田ゼミで一から企画して物事を作り上げていく経験を生かしたいと考えて就職活動をしていました。この業界であれば、自分で考えたアイディアや企画を具現化しやすい社風でもあるうえに、自分の考えが人々の役にたっているかどうかという成果を身近に見ることができる点に惹かれました。また、もともと携帯電話には関心がありましたのでとても運がよかったと思います。(就職先:KDDI株式会社

聞き手:では、就職活動にも影響を与えたFLPの河田ゼミに入った理由と、具体的にどのような活動をなさっていたのか教えてください。

清水:幼い頃からサッカーをやっていて、高校の時にはスポーツ関係の仕事を視野に入れていました。そのため、スポーツや健康について学べるFLPプログラムを受講しようと入学前から決めていました。実際に入ってみると、担当の河田先生は、「机の上で勉強するよりも自分たちで実学的に学びなさい」といった先生だったので、ゼミ生が主体となってテーマを設定して活動することになりました。ちなみに、僕達の代では、「中央大学のスポーツを盛り上げること」をテーマに掲げ、スポーツシンポジウムの企画、運営をしてきました。3年間開催しましたが、初年度の集客数は約300名ほどだったのが、3年目には約750名を集客することに成功致しました。

シンポジウムを開催するに当たり、参加者を募るために近隣の学校やお店、市役所などにポスターを作成して配付しに行ったり、パネリストとの交渉、学内の様々な部署への協力要請など多くの活動をしてきました。これらの活動を通し、礼儀やビジネス文書の作成などを身に付ける事が出来、社会で必要とされる力が学生のうちに少しは修得できたと思っています。こうした活動は、本当に大変でしたが、河田ゼミの活動には100%満足しています

尚、河田ゼミの後輩達は現在、中央大学創立125周年のマラソン大会開催を目標に掲げ、日々全力で過ごしていますので皆様是非応援してください。

聞き手:そして一方では、経済学部の高橋宏幸ゼミにも所属されていますが、どのような研究をされていたのでしょうか?

清水:河田ゼミと比較すると、こちらは本当に学問をしっかり学ぶゼミでした。2年次には基礎学力を身につけるために教科書を輪読し、3年次には秋に開催される学内プレゼン大会とインナー大会(118組中8位入賞)に出場するための準備、そして4年次は「どのような携帯サービスが市場シェアを奪うか?」をテーマに卒業論文を作成しました。ただ、二つのゼミを両立するのは思っていたよりも大変で、高橋ゼミの活動には予定よりも力を注げませんでした。時間の使い方等をもっと工夫して、高橋ゼミにもう少し力を注ぐことができればよかったなと思います。

聞き手:ゼミで沢山の経験をされているようですが、そもそもの入学の動機を教えてください。

清水:経営と経済を両方学びたいと考えていたのですが、実は経済学は苦手でした。そのため、あえて経済学が必修の経済学部に入れば嫌でも勉強しなければならない環境に身を置くことになるだろうと思ったので、経済学部に入学しました。

聞き手:ずいぶんストイックな考え方の持ち主なのですね。それでは、勉強以外にも頑張っていたことはありますか?

清水:スポーツジムでのアルバイトやサッカーのコーチ、資格の取得などにも力を入れていたのですが、大学生という事に重きを置いて考えると主に二つほどあります。一つはサッカーのサークルです。幼いころから15年ほどサッカーをやってきたので、大学でも続けたかったのです。ただ、入ったサークルは20名ちょっとくらいしか所属していなかったので、もっと人数を増やそうと努力し、登録数だけでいえば今では100人ほどの規模に成長しました。

そしてもう一つは、インターンシップへの参加です。個人的に企業のインターンシップ制度を探し、応募しました。ワークスアプリケーションズという会社で、3年生の夏に18日間従事しました。ここでは、周囲に質問できる環境ではなく、一人でマニュアル片手にプログラミングの作成をしていました。

聞き手:プログラミングの勉強は以前にされていたのでしょうか?

清水:いえ、ほんの少し授業で触れたくらいでした。ただ、このインターンシップの魅力は、インターンシップ終了後に優秀者に選ばれると、その会社の内々定がいただけるというメリットがあったのです。実は、この時期、河田ゼミでの活動、高橋ゼミでのインナー大会準備などに追われ、一番忙しい時でした。しかし、そのような状況下で周囲が国立大学、有名上位私立大学の学生と競争できる環境に身を置くことは、より自分を高められると考えたのです。

聞き手:ここでも自分を追い詰めていくストイックな性格が伝わってきますね。では、最後に在学生へのメッセージをお願い致します。

清水:大学生というのは、時間や自由が多い4年間ですので、自分で考えて行動する力を意識していくべきだと思います。そうでなければ、周りに流されてしまいますから。遊びでもなんでもいいと思いますが、まずは先を見据え、自分で考えてから行動する力を養うと就職活動や社会に出てからも役立つのではないかと思います。

聞き手:自分を追い込むことで、頑張れるという清水さん。本当にストイックな方ですね。限界に挑戦してください!

 

ゼミの先生からのお祝いメッセージ

                                                                                                      担当教員:河田弘道 

                                                                                                      所属学部:総合政策学部

                                                                                                      客員教授

 ご卒業おめでとうございます。更に今年度の首席・総代に選ばれたとの報を貴学部よりいただき、この上ない喜びと共に心よりお祝い申し上げます。

振り返れば07年春、心清くして、優しい、一人のサッカー青年が、スポーツ・アドミニストレイションの講義授業を受講しながら、FLP河田ゼミの門戸を叩き、以来、今日まで厳しい実践ゼミ活動を貫いてこられました。

これはゼミ生全員の「信頼と絆」の結集でもありました。今、私は、かつてプロ野球選手選択会議で経験した、若者を獲得するのとは全く逆の立場で、清水翔太を、ドラフト1位で河田ファミリーからKDDI株式会社に持って行かれたような、ほろ苦い思いと喜びをかみしめています

巣立つ日が近いと知りつつ、もう少し側においておきたかった、もう一つ、二つ、一人で歩んで行く術と武器を身につけさせてから、社会への入り口まで導いて行きたかった、との心残りもありました。しかし、あなたは、渡る世間で生き延びて行くために、自ら探し求めていた強い志と心の武器を、見事修得され生来の誠実さ優しさに加え、社会の荒波に立ち向かう強さの両方を手に入れた今、これで巣立ちの準備は完了したと確信しております。

苦難に遭遇した時は、仲間の笑顔を思い出して下さい。あなたの事を誇りに思っていることでしょう。これまで懸命に磨いてきた観察・洞察力、そして判断・決断力を以って進めば、未来の会社、企業のアドミニストレイターとして、それがスポーツであれ、ビジネスであれ、社会を切り拓いて行くことが出来るでしょう。私は、あなたをはじめ、優秀で個性豊かなゼミ生達に出会えた事を誇りに思っています。担当教員をトラストしてくれたことに感謝。

OK. 翔太、You can Fly & Go !  It’s all yours.       From your coach

私は、あなたの所属学部でないにもかかわらず「お祝いの言葉」を首席、総代がリクエストされたとの連絡を経済学部から受けた事に対して、大変光栄に思いますと共に感謝しております。

 

★★★10年後の河田ゼミ2期生からの便り

自分の礎は此処に在り~     2019年6月1日

河田先生には、大学2年生〜4年生の3年間ゼミでお世話になり、大学スポーツを盛り上げるためのシンポジウムの開催を行いました。最初はスポーツビジネスに興味があり、河田先生にご教授賜りたい気持ちでゼミに入りましたが、身についた力は単にアカデミックな要素だけでなく、社会において必要な素養も学生のうちに身につけさせていただく事が出来ました。

例えば、「ゴール設定をし、ゴール達成のために必要なマイルストーンを設け、逆線表を引いて、各担当に役割を与えてプロジェクトを進めていく事」など社会人として求められるスキルは、先生のご指導のおかげで、大学時代に多く身につける事が出来ました。また、「何か新しい事を成し遂げる際には、反対する人や非協力者が現れる事。それと同時に応援してくれる人も必ず存在し、仲間を増やす(スポンサーやサポーターのような存在)事で成功確度が上がる事」を実学を通して学ばさせていただいた事は何よりも大きかったと感じています。(新しい試みであるシンポジウムの開催にもそのような状況がありました)

私は、仕事を通して、新規ビジネスの立ち上げを得意領域としていますが、河田先生の下で学んだこの経験が今でも仕事の考え方の基礎となっています。

私の座右の銘の1つに「ネガティブは人生の貯金を失うだけ、だからポジティブにいけ」というものがあります。これは河田先生がよく仰っていた言葉です。社会で難しい局面に直面した際でも、ポジティブに取り組む事で難局を乗り越え、苦労しながらも物事を前に進める事が出来ています。

学問だけでなく、社会において求められる素養を実学を通して身につける事が出来た大学生活は、私にとってとても充実したものでした。

このような機会を与えてくださった河田先生やゼミの仲間には今でも感謝の気持ちでいっぱいです。河田先生をはじめゼミを通じて、関わらせていただいた皆さま、本当にありがとうございました。

                                                                                  清水翔太

                       当時:統括プロデユーサー

河田ゼミを振り返って~

河田先生、このような機会を頂き当時の熱い想いを思い出すことができてとても幸せなひとときでした!

浅見くんのほっそりとした写真が出てきたり、期末報告会の資料を見直して涙したり…本当に素敵な仲間との出会いがあったこと、先生と出会えたことに感謝しかありません。

K’sファイルも読ませて頂いています。当時の学びの時間を思い出しました。2期生のみんなにもシェアさせて頂きました!また次週の更新を楽しみにしております。今の自分に満足することなく、また学びの場に飛び込んでみようかなと思っていたところだったのでなんだか背中を押して頂いた気がします

大学を卒業して10年が経ちますが、河田ゼミで出会った仲間たちとの交流は今も続いています。そんな素敵な仲間たちと出会えたゼミ活動、振り返れば普通の学生ではなかなか味わうことのできない生の経験(対学生ではなく対企業の人や対学外の人と関われたこと)を数多く積めたことは実際社会に出てあの時の経験が役立っているな、と感じる瞬間が沢山あります

シンポジウムの企画立案という今までの学業生活では経験したことのない課題へゼミ生それぞれが真剣に取り組み、自分の意見を持ち、ぶつかりあい、目の前の壁を1つずつクリアしていった経験は私自身に「自信」を与えてくれました。決して簡単ではない課題でしたが3年間かけみんなと力を合わせ、先生の力強い助言、後押しをもらいながら遂行していったことは私の人生においてかけがえのない経験となりました。

先生からは物事を多角的に見ることの大切さ、そして何事もポジティブに取り組めば道は開けるということを学ばさせて頂きました。時に厳しい指導もして頂きましたが愛情のある指導であったと振り返ってみて感じます。

現在の私は妻となり、二児の母となり、かつ企業人として働く日々です。働きながらの子育ては楽ではありませんが、日々楽しみながらアクティブに充実した毎日を過ごしています。これだけ欲張りに全てのことにどん欲に取り組めているのは、このゼミで培った「学ぶことの楽しさ、成長することの楽しさ」を実体験として体感することができたからだと思っています。人生100年の時代、河田先生のようにアクティブに、ポジティブに毎日を過ごしていきたいと思っています。

私がこうした充実した毎日を送れているのは周りの人の支えがあるからこそだと心から思っています。先生、そして行動力溢れる素敵な先輩、同期、後輩に出会えたことは私の人生の財産です。出会えた全ての人に感謝します。

                                                                                        柏葉麻実 株式会社オカムラ

                                                                                        当時:河田ゼミ二期生ゼミ長                                                                                                       2019年6月11日

 

K’sファイル中大シリーズのまとめ

K’sファイルの中大シリーズを終えるに当たりまして、読者の皆様からの温かい読後感並びにご意見を賜りましたことに感謝とお礼を申し上げます。

筆者は、2005年秋から中央大学に招かれスポーツ・アドミニストレイション(略:SAD)を日本の大学で最初に講義授業、実践ゼミをスタート致しました。日本のスポーツ界にSADを導入し明確な足跡を大学という教育機関に残せたことは、この上ない歴史的な第一歩であったと自負致しております。今後我が国のスポーツ界の改善と改革に必要不可欠な本専門分野、部門をご紹介でき、学生、ゼミ生達が学んで下さった事に大きな意義を感じております。

文科省スポーツ庁に於きましては、既に本スポーツ・アドミニストレイションの重要性を初めて認識を新たにし、スポーツ・アドミニストレイターを各大学に置く必要性まで早速に告知されています。しかし、本専門分野、部門の指導者の筆者は、2005年に日本で初めて中央大学で根付かせる為の種を蒔いた次第で、まだ十数年の年月しか経っていないのも事実です

講義授業のスポーツ・アドミニストレイションは、ティーチング(専門知識付与)の場と位置付け、付帯するゼミは、コーチン(生きた教材を実践演習活動に活用しながら個人の得意な潜在能力を導き出し、決して不得意を批判しない)の場と位置付けてスタートしました。

スポーツ・アドミニストレイターの業務、使命には、プロとして与えられた期間に与えられた資産を如何に有効活用して、期待される成果と結果を導き出し、結論付けるか重要な任務が託されています。

中央大学に設置されているファカルテイー・リンケージ・プログラム(Faculty Linkage Program略:FLP)は、本学が幅広い学問領域を持つ利点を活かし、各学部に設置された授業科目を有機的にリンクさせることから、学部を超えた専門性の高い選択科目として学べることを趣旨・目的に2003年に設置され、開講されたプログラムです。

本プログラムには、①「環境」②「ジャーナリズム」③『国際協力』④「スポーツ・健康科学」⑤「地域・公共マネージメント」の5分野をテーマに、少数で2年時から3年間系統的な教育を行っています。

各プログラムの目標を明確にし、個々の学生がキャリアデザインを描けるように担当教員がその指導を行う事を特徴としています

このような特徴から、本プログラム担当教員には、学問としてのみならず学んだ知識を如何に論理的且つ実践的に応用でき、活用できるかが最大のプログラムの特徴だと確信します。その為にも担当教員には、学外社会、会社、企業、等に於ける実践キャリアが必要且つ、重要な指導ファクターとなりました。例えば②のジャーナリズムに於きましても、担当教員がマスメデイアでの実践キャリを豊富に持っていたので多くの専攻学生達が集り、成果と結果を学生達が実感できている事が大きな魅力の要因ではないかと考えます。

この様な事から、これからの大学に於ける専門科目は、学問の為の学問、研究の為の研究論文だけではなくそれらが如何に実社会、実践で役立ち社会に寄与、貢献できるかが今問われているのでないかと学生達に接しながら肌で感じた次第です。学生達は、ACTIVE LEARNINGを通しての迫力ある講義授業、専門ゼミを期待しています。

筆者は、中央大学に於いて多くの学生達、河田ゼミ生達と共に歩んで参り多くの現実と疑問に直面しました。しかし、ゼミ生達のあの輝いた眼差しと行動力は、その現実と疑問を吹き飛ばしてくれました。一人ひとりのゼミ生達からは、相手を「信頼」する事で、誠実な温かい血の通った「絆」を醸成、構築できることを教えられました。これは、私が中大河田ゼミ生達から学んだ「信頼と絆」の成果と結果でした。

全ゼミ生達には、心からの感謝と彼らをサポートして下さった多くのポジテイブな教職員、筆者の外部の友人、知人達に心より感謝申し上げます

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS

お知らせ:

K'sファイルの中大シリーズは、如何でしたでしょうか。読者の皆様は、どろどろした日本のスポーツ界のK'sファイルからフレッシュで誠実な学生達のキャンパスを覗かれて新鮮でしたでしょうか。鉄は熱いうちに打てとよく言われますが、まさにその通りです。そしてそれに応えてくれた全ゼミ生達は立派でした。

次回のK’sファイルは、時事のテーマに戻る予定に致しております。

K'sファイルNO.109:中央大学に於けるSAD講義授業、実践ゼミ活動

K'sファイルNO.109中央大学に於けるSAD講義授業、実践ゼミ活動

無断転載禁止           注:K'sファイルは、毎週木曜日掲載予定

f:id:hktokyo2017041:20190703235459j:plain夕闇迫る中大キャンパスのステージで、大観衆からの声援が飛び交う中、ご協力、ご支援へのお礼と感謝の気持ちを歓喜極まる感情を込めて挨拶する栗山ゼミ長。「栗山よくやった!中大に絶対に必要なゼミ活動だ!」と歓喜の声援に支えられた栗山ゼミ長。                                         提供:河田ゼミ広報担当コメント、撮影

 

                                        信頼と絆

                                                     中大河田ゼミのモットー

 

晦日仕事を終え電車に揺られ実家に向かうゼミ長

                                                                              20101231()  215354

河田ゼミブログへの投稿より~

テーマ:一年をふりかえって

晦日皆様いかがお過ごしでしょうか。

僕はアルバイトが先ほど終わり、故郷茨城に向かう電車に揺られています。この一年間僕たち河田ゼミにとって、大きな飛躍の年であったことは間違いありません。新しいスポーツカレンダーの作成、学生への無料配布。中大スポーツの素晴らしさをアピールすることが出来たと思います。なんといっても今年は河田ゼミ五カ年計画の総決算、中大リレーマラソンが行われました。

数々の困難、試練を乗り越え、多くの方に支えられ。河田ゼミ生は大きく成長出来たと自負しております。三年前、まさかこのような結末になろうとは、誰もが信じていなかったと思われます目標設定が曖昧で、なおかつバラバラな僕ら河田ゼミでしたし、ゼミ長である僕のキャパシティの少なさが加わり、本当にこんな企画出来んのか?くらいでしたから。僕も色々と苦労、苦悩したんです。

先ずは、皆が同じ目標を持ってこのマラソン企画の成功を願ってもらうことに必至でした。正直一人一人が僕なんか比べ物にならないくらい飛び抜けた才能、能力を持っていましたから、一度同じ目標を持てば、この企画は必ず成功すると信じていました。三年前とは比べ物にならないくらいみんなが成長しました。それぞれが個性を発揮してくれました。素晴らしい三年間でしたし、特にこの一年間はある意味、激動の年でしたし、大きな感動、躍動の年でした。

僕ら河田ゼミ生が大きく成長出来る機会と、巡り合わせを創っていただいた全ての方に感謝しながら、この一年を締めくくりたいと思います。皆様のあたたかい声援、厳しいご意見もすべてが、僕らの経験であり、今後の人生を歩んで行く糧になることと思います。感謝致します。ありがとうございました。

来年もまた、皆様にとって素晴らしい年であるようゼミ生一同祈念いたしております。年が明けるともう慣れ親しんだ大学、キャンパスに別れを告げる卒業式、そして兄弟姉妹のような絆での助け合い、学び励んだ仲間達も皆それぞれ社会へ飛び立って行きます。これは、私達に取りましても大きな人生のターニングポイントです。この胸に秘めたスポーツ・アドミニストレイションの理論と実践経験を初心としてこれから漕ぎ出す社会、人生への荒海に初心を忘れず、ぶれずに邁進して行きます。

                                                                                        河田ゼミ一同

                                                                                       栗山ゼミ長兼統括プロデユーサー

 

教員からの労いの返信

栗ちゃん、そしてゼミ生の皆さんお疲れ様

栗山政誠統括プロデユーサー兼河田ゼミ三期ゼミ長は、中大生として河田ゼミのリーダーとして、連日アルバイトをしながら1日たりとも学業を疎かにせず、サッカー同好会活動に参加、河田ゼミの始まる午後6時にはガソリンスタンドの油の匂いのする作業着、作業靴でゼミに出て来る姿は筆者の大学時代の姿を思い出させてくれました。他のバイトをしながらのゼミ生の皆さんも同様です。

その姿を見るにつけ、私は、「栗ちゃん挫けず頑張れ!最後まで諦めずやり切るのだ。苦しい日々は先生が一番の体験者であり、理解者だ。皆の努力は、きっと近い将来酬いられる時が来るので身体に気を付けて、自身がやりたい事を遣ればよい。ターゲットは自分の手で掴み取れ」といつもゼミ生達の目を見ながら心の中で励ましたこの3年間が昨日の様です。コーチングには、忍耐力も必要である事をゼミ生達から教えられました

1231日、アルバイトも終え電車に揺られながら茨城の実家に正月を迎えに帰省するこの時には、既に彼は第一志望であった「伊藤忠エネクス株式会社」に就職を決めていた時なので、深夜の電車の音がとても心地よく、河田ゼミでの大役も果して、彼の中大での4年間がきっと走馬燈のように脳裏によみがえりながら感謝の気持ちをブログに綴ったのだろうと私は、彼の心中を察します。

サッカー少年だった彼の中央大学での最終ゴールが、年明けと共にやってくる。そして輝かしい彼が求める社会がもうすぐそこに来ている。彼は、河田ゼミで三期生を取りまとめて目標に向かい、成果と結果を出す為のリスクマネージメントの「術」を初歩ではありますが実践で会得してくれたらと願った次第です。2010年12月31日、除夜の鐘を耳にしながら。                                                                          感謝 

                       担当教員 河田弘道 

                                                                                FLPスポーツ・健康科学プログラム

                                                                                河田ゼミ 所属学部 総合政策学部

 

★★★10年後の河田ゼミ3期生からの便り

河田先生                                                                                         2019年528

ご無沙汰しております。K’sファイル拝読させて頂いております。一生の仲間と出会い、一つの目的地に向かい、辿り着いた瞬間の達成感と喜びと、支えてくれた方々への感謝の気持ちがフラッシュバックし、懐かしく思いました。河田先生、仲間たちと過ごした時間、経験(悔しい思いも含めて)が、今でも僕の心の支えと拠り所になっています。

 河田ゼミに運良く入ることが出来、学部の枠を超えホンマもんのSAD(スポーツ・アドミニストレイション)を学べた事が、社会に出てから相当なアドバンテージになっています。改めて、感謝申し上げます。これから、河田ゼミに関する連載があるとのこと。拝読させて頂き、当時を想い、原点回帰し今の自分の成すべき事に励みます。                                                                                                                                                   感謝

                                                栗山政誠

2019619日、2101

河田ゼミを振り返り

爽やかな秋晴れの2010116日、中央大学創立125周年記念企画である「中大リレーマラソン」は、107チーム852名のマラソンランナーと観衆、大会運営スタッフ、総勢約1,000人を遥かに超えた人達が多摩キャンパス構内に集い、開催されました。大きな事故も無く、大成功に終わったこのイベントに関わって頂いた全ての方々に、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

本イベントは、ALL CHUO MINDの醸成をテーマ中央大学の学生及び、体育会に所属する選手、その父母、職員、卒業生や、地域住民など、中央大学に関わりのある全ての方が、それぞれの垣根を超えて交流する事で一体感を感じ、中央大学のより良い未来の為に結束する為の一助となればと言う思いの下、私たち河田ゼミ3期生が、企画立案・実行しました。

河田ゼミ3期生の総勢17名(他聴講生4名)はそれぞれの学部の枠を超えて専門的な知識と問題解決能力を高めるファカルティリンケージ・プログラム(FLP)に応募し、その中でもスポーツ・アドミニストレーション分野において、実学に基づいた実践的な講義と指導を受けられる河田弘道先生のゼミに学びと自身の成長を求め、集まりました。

大学2年次から卒業までの3年間に渡る河田ゼミでの活動で得られた経験とスキルは、その後、社会人になった私たち河田ゼミ3期生に計り知れないアドバンテージをもたらしました。何故なら、河田ゼミの活動は、正に会社・企業組織内で起こる企業活動そのものだったからです

中大リレーマラソンを成功させるというゴール設定を行い、そこにALL CHUO MINDの醸成という社会的な貢献性を持たせ、組織編成(ゼミ生17名の適正を考慮しながら、運営・渉外・広報・制作・救護班に編成)を行い、実行に必要なタスクを整理した上で、各々の組織内でPDCAを回し、不具合やトラブルがあれば、横断的に知恵を集め解決をしていきながら最終ゴール地点を目指す。正にこれは、企業活動そのものであり、当時行っていた河田ゼミでの実践活動は、実際の企業活動と比較してもなんら遜色ないレベルに達していたように思います

 

中でも、大きな財産となったのは、イベント運営の為の予算取りにおいて大学側や一般企業に対して実践したプレゼンテーションとステークホルダーとの合意形成にしばしば使われたコミュニケーションを高いレベルで頻繁に行う事で、ビジネスに必要な基礎的なスキルを飛躍的に向上させる事が出来たことだと思います

イベント運営に必要な資金を自らの力で勝ち取っていく事は、企業内における予算確保の為の交渉スキル或いは、自社製品やサービス等を売り込む際に必要なセールススキルに直結する経験であったと思います。

現に、河田ゼミ3期生が、卒業後に入社した会社では、トップセールスに輝いたり、入社して間もないにも関わらず極めて重要な案件を担当するチームにアサインされたり、若くしてベンチャー企業の役員になったゼミ生もいます

加えて、自ら深く考え実践していくという習慣付けが行われたこともその後に良い影響を及ぼしました。従来の日本型の詰め込み形式・記憶力重視の学習スタイルでは、教えられたことは出来ても、ひとたび想定外の事が発生し、思い通りに行かない状況に陥った時の対処方法を見つける事が困難となります

河田ゼミでの河田先生の立ち位置は、企業組織内でいうと「顧問」にあたります。河田先生は、答えを知っていても、私たちには、敢えて教えずに、課題解決の為に必要なエッセンス(経験・人脈・知識・機会)を提供してくれます。あくまで、自分の頭で深く考え、答えを見つけるのは、ゼミ生であるという指導スタイルを貫いて頂けたからこそ、自分の力で深く考え実践するという習慣が身に付いたのだと感じます。先生は、常に河田ゼミは個々のゼミ生の得意な分野、部門、スキルを伸ばし、導く為のコーチングのゼミだ。と申されていました。

企業活動では、学校のテストの様に、正解はありません。正解が無い故にそれぞれの場面で最適な解答を見つける事が重要と考えますが、その為に必要なファーストステップは、自分の頭で深く考え実践するスキルだと私は思います。

これらのビジネスに直結するスキルを学び、向上させる事が出来た事は、大きなアドバンテージとなりましたが、それ以上に私たちゼミ生にとって、莫大な財産となった事がありますそれは、「自信」です

イベントを成功させる為に行った数々のチャレンジは、多くの失敗や挫折を生みました。イベント開催に必要なスポンサーや参加者を集める事に苦慮したり、学生の身分では、大学の内規に邪魔され活動の幅を拡げる事が出来なかったりと、事あるごとに、課題が生まれ、解決しては、新たな課題が発生する。それらをポジテイブに対処しクリアする事で得られた成功体験の積み重ねと、イベントを大成功させる事が出来た事で得た自分自身に対する大きな「自信」が何よりの財産となりました。

何か判断に迷ったり、自分を見失いそうなときに「初心にかえる」という表現をよく聞きます。私たちゼミ生にとっての初心とは、河田ゼミで過ごした3年間の記憶と経験です立ち返る場所があるという事は、とても幸せなことの様に感じます。来年の2020年で、私たちゼミ生が開催した中大リレーマラソンは、10周年を迎えます。河田先生から、当時の記憶と経験を整理し、アウトプットするこの様な機会を頂けたことに感謝すると共に、忘れかけていた当時の熱意をもう一度引っ張り出し、10年前の私たちに負けない功績を、各々の分野で成し遂げられるように、日々努力して行きたいと思います

                                                                                       河田ゼミ3期生一同

                                                                                       ゼミ長:栗山 政誠 

                                                                                           伊藤忠エネクス株式会社

                                                                                       副長 :今田 紗梨 

                                                                                                      株式会社日本HP

 

元担当教員からの感謝の気持ち

三期生のプロゼクトは、一期生、二期生に比べて多くのゼミ生、聴講生を受け持った関係から、個々のゼミ生に1つでも多くの生きた教材による実践経験を会得してもらおうとの思いで大きな「課題」に挑んだ次第でした。

社会の荒波にもまれて早や10年が経とうとしています。素晴らしい社会経験を構築しながらこのように独り立ちされた姿は、担当教員として教員冥利に尽き彼ら彼女らの幸せと健康を唯ひたすら願う次第です。

私は、河田ゼミ生が幾つになろうとも、どんなに立派になろうとも、河田ゼミ生に変わりはないと思います。どうか何事にも正面から相対し、自身が信ずる信念をひたすらぶれる事無く邁進して下さい。悔い無き人生を歩んで下さい

躓いた時には、初心に返り準備を整えてから困難に立ち向かって行く強い意識を持って志を高く、また前を向いて中大河田ゼミの仲間の笑顔を思い出し前進していって下さい。全ゼミ生達の健康と健闘を祈りながら個々のゼミ生の幸せを心より願っています。

                                   深謝                          

                           元担当教員  河田弘道

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS

お知らせ:K'sファイルNO.109は、如何でしたでしょうか。10年後の第三期生のゼミ長、副長からの懐かしい便りを頂き読者の皆様にも何か変化を感じて頂けましたでしょうか。スポーツマスメデイア特に野球界では、この様な関係を真の師弟関係と表現したがるようですが、私はこの表現は好きでありません。人はみな平等であり、上下関係の表現は必要ないと思います。

次週、K'sファイルの中大シリーズの最終回は、河田ゼミ二期生の卒業式での出来事、心境、そして10年後の今のゼミ生の心境を予定致しています。読者の皆様には、彼ら彼女らの社会人としての成長、妻として子育てをしながら企業の一線で頑張る元ゼミ長を理解して頂ければ幸いです。

K'sファイルNO.108:中央大学に於けるSAD講義授業、実践ゼミ活動

'sファイルNO.108中央大学に於けるSAD講義授業、実践ゼミ活動

無断転載禁止           注:K'sファイルは、毎週木曜日掲載予定

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中大リレーマラソンの閉会式も無事終了。出場選手、大観衆も去り静寂のステージの照明塔の下で三期生17名、聴講生4名は労いの言葉を掛け乍ら集まった。これから、機材等の撤収作業に掛かる前の信頼と絆の証しです。撤収作業は、夜中までかかりました。ご苦労さま。 提供:河田ゼミ三期生

 

                                                         信頼と絆

                                                     中大河田ゼミのモットー

 

Ⅱ.中大リレーマラソン・プロジェクト(後編)

はじめに

私たち河田ゼミ三期生は「スポーツを通じて中央大学を1つにすること」をテーマに中大リレーマラソンの開催と中大スポーツ・カレンダーの作製・無料配布を目標にこの3年間活動してきました。

中大リレーマラソン開催に向けて、様々なマラソン大会に主要ボランテイアとして参加し経験を積み、東京夢舞いマラソン実行委員会の方にも協力して頂き大会運営ノウハウを享受することができました。

カレンダー制作では、河田ゼミの先輩方が残したものを更に迫力のあるものにすることを目指し作成に尽力しました。今回のカレンダーでは、中央大学の47部会全てを記載する事に決め、中央大学スポーツの魅力を多くの方に伝えられるようにしました。

本報告書は、私たち河田ゼミの先輩方から続く「河田ゼミ五カ年計画」の最後の報告書になります。中大リレーマラソンはどのような過程を経て成功に至ったのか、中大スポーツカレンダーの作製方法及び学生への無料配布の2つの大きなプロジェクトの成功の軌跡をありのまま綴りたいと思います。

                  FLPスポーツ・健康科学プログラム 

                                                               河田ゼミ三期生一同  

                                                               ゼミ長:栗山政誠 副長:今田沙梨

 Ⅳ.実地調査・及び報告

1.コニカミノルタランナーズ24時間リレーマラソン 参加報告

参加者:今田、嶺岸、土屋、小林、津原、青山、水谷、森口、石川、篠原、川村、大友、山中、梅村、栗山、古谷

会場:富士北麓公園(山梨県富士吉田市

主催:一般財団法人 アールビーズスポーツ財団、富士吉田市陸上競技協会

コース:一周1.6

結果:228テイーム中81位 175週 走行距離 280

2.東京夢舞いマラソン実習 参加報告 実習終了証

   場所:大会会場(国立競技場)及びマラソンコース

   実習内容:大会準備、大会進行、大会受付及び障がい者受付、荷物あずかり、

                             救護、走路誘導、エイドステーション、スタート&フィニッシュ誘

                             導、救護活動、等。

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東京夢舞いマラソンでお世話になった津田さん(元TBS役員)提供:北川外志廣氏

 

中大スポーツカレンダー 完成報告  

1.企画概要 

  本企画は、初代河田ゼミが2006年に立ち上げたものである。彼らは何もないところから多くのフィールドワークを通して本企画を完成させ、2009年2月~2010年3月までのカレンダーを6300部作成した。私達現河田ゼミ生達は、初代河田ゼミ生が卒業した2009年4月より本企画を引き継ぎ、2010年10月~2011年12月までのカレンダーを6780部完成させた。以下に本企画概要をまとめました。

                     河田ゼミ三期生一同

                     企画責任者:今田 沙梨 副長

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中大カレンダー表紙(47部会)2010年~2011年度  提供:河田ゼミ三期生

(1)企画背景と目的

   河田ゼミは、中央大学での多くの運動部会が素晴らしい戦績を残しているにもかかわらず、一般学生がそれに対してあまり興味を持っていないということに問題意識を持った。運動部会に所属している学生との接点がない、大会日程や試合結果を知る手段が少ないといった事がその原因である。その結果、運動部会の試合の観客動員数が他大学に比べて、極めて少なくなっているのが現状である。河田ゼミでは様々な部会の試合に足を運んできたが、数少ない中央大学側の観客の多くを占めるのは、一般学生ではなく父母や卒業生であった。

そこでこの現状を改善すべく、河田ゼミでは運動部会と一般学生を繋ぐ媒体を作るべく、本企画を立ち上げることとなった。

先ず、本企画により一般学生が運動部会の活躍により興味を持つ事で試合に足を運び、運動部会を応援することで、中央大学のスポーツ全体を活性化させることを目的として掲げた。そしてより多くの一般学生に中大スポーツカレンダーを普及させる為に、無料配布と言う形を取る事にした。

(2)カレンダー構成

(3)カレンダー作成に当たって

 

2.成果・結果報告

  カレンダー6780部 完成(協力:父母連絡会)

   ①6500部・・・父母懇親会の記念品として、

   ②280部・・・封入作業代を得て、作成費に充てる。

  河田ゼミが父母連絡会より頂いた部数 

   ①より200部+1000部(父母懇親会の余り)

   ②より200部

   合計1480~1780部

3.使用用途

  本企画立ち上げ当初は学生への無料配布を想定していたが、父母連絡会より予想以上にカレンダーを寄付して頂けたので、河田ゼミが企画した中大リレーマラソンの参加賞として配布する事が出来た。詳細は以下に記します。

(1)カレンダー作成にあたり、お世話になった方々への配布リスト。

                        文責:今田 沙梨 副長

 

河田ゼミ三期生の総括

3年間の活動を振り返って~

三期生の英知とリスクマネージメントの結集

僕は、常日頃僕なんかがゼミ長で本当に大丈夫かと思っていましたし、今でもそう思います。自信が無いというわけではなくて、単にこれほどまでに個性的な面々と何かを目標に切磋琢磨することが非常に難しいように感じられてからです。個性的と略しましたが、余りに個性的です。僕よりも格段に仕事が早く男女、上下問わずズバズバ物事を言う方。あまり表立っての仕事はしないが、そつなく裏で誰も気付かないことを率先してやる方。パソコンでお絵かきするイケメン。ゼミ中に隙を見ては居眠りする方。考えは正しいものの表現の仕方が独特、いえ、奇抜でいつもひやひやさせる方。

河田ゼミの17人はそれぞれに違った個性が有り、素晴らしい能力があります。しかし、正直申し上げますとゼミ内には温度差がありました。それ故、「リレーマラソン」を成功させるにはその温度差の解消こそが僕がゼミ長として取り組むべき最大の仕事であったように思います

河田ゼミ一期生は、中央大学にスポーツカレンダーを残し中大スポーツの素晴らしさをアピールしました。2期生は、毎年行われるスポーツシンポジウムにて中大スポーツの集客率アップに貢献しました。

果して僕ら3期生は何ができるのか。先輩方の活躍が僕らには大きなプレッシャーとなってのしかかりました。日々「もし、何も残せなかったら」と考えてしまいました。しかし、そのプレッシャーを感じるゼミ生は何人いたのか。

2期生の最後のシンポジウムが終わった後、皆を呼び出しました。先輩が成し遂げたシンポジュウムを見て、何を感じたか。「リレーマラソンを成功させることが僕たちの成功なのではなくて,1人1人の成功のかたちがきっとあるはず」僕は、リレーマラソンが成功しようが、しまいがそれは二の次でいいと思いました。それは今でも正しい考えだと思っています。何故ならば、其々がこのリレーマラソンに対して「成功のかたち」なるものをもって取り組んでいれば結果は自ずと付いてくると信じていたからです。

僕の「成功のかたち」は、「ゼミ生全員が心からこの企画の成功を願う事」でした。単純な事ではありません。多くの苦悩がありましたし、わざと厳しい意見を言う事もありました。やがて、段々と「心から成功を願うゼミ生」の存在は増えていきました。1人、また1人と目を覚ませていくゼミ生が増えることに比例してこの企画の成功のパーセンテージは高くなっていきました。

 2010年11月6日。この成功の日。僕は一生忘れることはないでしょう。共に闘った仲間と支えて頂いた多くの方々に心から感謝したいと思います。

素晴らしい3年間でした。本当に有難うございました

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125周年記念中央大学リレーマラソン終了、夕闇迫る中大八王子キャンパス、3年間の汗と涙と苦悩から解放されて心から「BIG SMILE!やったぜ!」の瞬間! お疲れ様でした。                   提供:河田ゼミ

以上のように私たち河田ゼミは、3年間の活動を通して多くの方々と出会い、支えられ2つの大きなプロジェクトを成功させることができました。

2010116日の「中大リレーマラソン」の成功までの軌跡には、数多くの困難が有りました。何度も関係各所に足を運び、プロジェクトをプレゼンしては、跳ね返された毎日。予算の調達が難しく一時は開催が危ぶまれ、私たちの心は折れる寸前でした

そんな中、飛び込んで来た中央大学125周年記念の学生企画の話は、まるで嵐の中、暗礁に乗り上げた私たちの船に一筋の光を与えるようでした。大学側から予算が降り、開催に向けて本格的に準備をする私たちには既に一点の迷いもありませんでした

なんとかしてこのプロジェクトを成功させるという責任感のもと学生生活の全てを賭けて取り組んだことは言うまでもありません

多くの方々に協力していただき大会当日は107テイーム、ランナー852名を集め、華々しく「中大リレーマラソン」は幕を閉じました。ランナーへの笑顔や苦しそうな表情もまた、今までやってきてよかったと思わせてくれました

閉会式の挨拶でも申し上げましたが、このようなプロジェクトは本来、大学側が企画・運営していく、もしくは大学側が学生にこのような持続可能な実学演習の場を提供するべきであると考えます。どちらの場合でも大学側の協力は必要不可決です。私たち河田ゼミのプロジェクトもまた、大学側からの協力があってこその成功であったと思います。その成功を経て私たちは多くを経験し飛躍することが出来ました。これからのFLPないし、中央大学には、机上の空論のみならず実践に基づく「実学教育」の必要性が求められているのではないでしょうか

先にも述べましたが、河田ゼミが発足して早や五年の歳月が過ぎました。これまで河田ゼミを支えて頂いた方に改めてお礼申し上げます。激励のお言葉も、厳しいご意見も全て、河田ゼミ生の良い経験になり、財産になりました。この経験を活かし、これから飛び立つ世界でもまた、飛躍していこうと思います。

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河田ゼミ三期生:最後の集い、Thank you & Good Luck! そして、ありがとう。

 河田弘道ゼミの「信頼と絆」は、永遠に不滅です。

                    河田ゼミ三期生代表 栗山政誠

 

中央大学OBリレーマラソンに参加して

1. はじめに

 私は2010116日中大リレーマラソンに選手として参加した。晴天に加え、怪我人、病人も出ることは無く大会は大成功のもとに終了したと思われる。このイベントの完成度は非常に高かった。1つの大学が主催した大会でこれほどスムーズに運営されたイベントはこれまで無かったかも知れない。規定の5時間をメンバーと走り終わったとき私はこの大会が大学において通常行うイベントとは異なる雰囲気の下に運営されていると強く感じた。本レポートは私が中大リレーマラソンに参加した1選手として、また中央大学を卒業したOBとしてこの素晴らしいイベントに参加し感じたことをまとめてみた

2.イベントの成功

いかなるイベントも第一回は不測の事態は避けられない。中大リレーマラソン中央大学として初めてのイベントであったはずである。しかしその運営はほぼ完璧だった。選手として不満があるとすれば、荷物を置く場所にスタッフの姿が極端に少なく荷物から目を離したくないために開会式や催しを充分に楽しめなかったことか。しかし、多数のレースでは荷物は自己管理が通常であり、他の部分に問題があまりにも無いために感じた不満とも言える。晴天に恵まれたこと、怪我人、病人が出なかったことは幸運なのかも知れないが、スタッフのプログを見ると救護にもシュミレーションを怠っていなかったようだ。またコースの沿道にはスタッフが多く配置され、不測の事態には備えていたと考える。

選手達にゼッケン、参加賞と一緒に渡された大会の注意事項も徹底されたものだった。また、チアリーデイング・ブラスコア部の演技を初めとする催しによる選手以外の大会を見に来てくれた観客への配慮は大学主体のイベントとしては特筆すべきものである

これらの運営はファカルテイーリンケージ・プログラム(FLP)を受講しているゼミ生を中心に行われていたと聞いたが、大会の段取り、施設の使用方法および催しの企画は有名な大会やレースと比べてもなんら遜色のないレベルである。私は選手として参加したが、この大会は通常大学で行われるイベントとは異なる雰囲気を感じた。其れを次章で考えてみることにする。

3.学生の自治主体でなく、研究機関主体でもないイベント

 中大リレーマラソンは一言で言うなら本章のタイトルのようなイベントだった。大学で行われるイベントは主に2種類あると考える。大学祭のような大学における学生の自治活動が中心で運営される場合と後援会のような研究機関としての大学が中心で運営される場合である。この中大リレーマラソン中央大学創立125周年記念のイベントとして行われたがその雰囲気は前述した2種類とは異なるものであると感じた

大学祭に代表される学生の自治主体のイベントはその独特の大学の自治が主体となって運営される。中大なら中大、上智なら上智、慶応なら慶応といった大学の雰囲気が前面に押し出されることにその特徴がある。そして学生のためのイベントという側面が非常に強い。対象はやはり10代後半から20代前半ではないだろうか。幅広い年齢層が楽しめるというものとは趣向が異なると考える。後援会のような研究機関としての大学が中心で運営されるものはもっと対象が限定される。またこれらはイベントと言うよりも研究における機会・環境の向上のための側面が強い。

中大リレーマラソンは幅広い年齢層が楽しむことができ、かつ大学内を会場とすることで中大の現在というものをより良く知ってもらうことが出来るイベントであった。運営が学生中心であったが前章で述べたようにこれほどの水準は学生のみでは絶対に達成できない水準である。FLPのプログラムで学び経験したことが活かされているといった趣旨が学生のプログで述べられていた

学生中心のイベントであるが大学祭のような学生の自治が中心になった訳ではない。また研究のために人々が集められたものでもない。そこで見られたのは、中央大学FLPのプログラム)で学んだ学生が各自の能力を発揮して1つのイベントを社会人が中心になって行う場合と全く遜色なく行う姿でありそれを心から楽しむ参加者の姿であった

これには非常に大きな意味がある。大学祭のようなイベントでは研究・教育機関としての大学は殆ど関わらない。後援会のような研究機関としてのイベントでは学生が関わることのできる役割は限定される。しかし、中大リレーマラソン教育機関としての中央大学FLPのプログラムとして学生へ彼らの向上する場を提供し、その成果として社会人が主催する場合と遜色の無い水準でイベントを行うことができたからだ。学生に素晴らしい教育の場を提供出来たことに他ならない

そして今回の成功は中大リレーマラソンの根幹は第1回大会をもって既に完成されたと言える。このことはこのイベントが今後様々な発展と可能性をもっていることを意味する。有名人をゲストとして呼びイベントを大きくすることも可能だろう。各運動部と連携して競技に関連する運動教室の開催や地域に密着した活動も可能なはずである。

4.まとめ

 このイベントは成功したと言える。閉会式での参加した皆の晴れやかな顔がそれを物語っていた。そして大学がイベントを行う場合の新たな形も作ることができたのではないだろうか。中大リレーマラソンは今後の中央大学において大学祭以外の秋の風物詩になることができるイベントだと考える。大学は、研究を行うことが主であることは間違いがない。そのため大学の教育機関としての姿を外部に見せることは難しい。しかしこういったイベントを通して大学がどのように教育を行っているのか、学生に接しているかを外部へ発信することは今後の学生がさらにすくなくなる時代に重要ではないだろうか。2011年以降もこのイベントが秋の中央大学を大学祭とはまた違った側面から活気づけることを願ってやまない

                  提供:中央大学OBの投稿記事より~

                     20101122

最後に 

河田ゼミの研究課題と実践演習活動は、スポーツカレンダー、シンポジウム、リレーマラソンと言う三本の矢(課題)を、中大における大学スポーツと競技スポーツの改善、改革、構築を目指す上で、重要な「インフラ整備」事業になると位置付けて来ました一期生、二期生、三期生は、与えられた年月を強い信念と情熱に加え、常に高い志をもって各課題、テーマに当たって参りました。本年11月6日には、河田ゼミ5カ年計画最後の中大リレーマラソンを以って実践演習活動の集大成としました。私は、担当教員として縁あって出会った素晴らしい学生達並びに全ゼミ生達の個々の潜在能力とエネルギーに驚嘆しました。彼ら彼女らに今必要なのは、ポジテイブな心とクリエイテイブなモチベーション、環境であることを教えられました。ゼミ生達の日々の努力と責任ある実践・行動力に対して心から感謝を捧げ、今後の幸運と活躍を祈る次第です。

河田ゼミの実践演習活動は、内外の多くの方々の温かいご協力により支えられて参りました。特に1期生、2期生、3期生と全ゼミ生のご父母の絶大なるサポートにより今日を迎えた次第です。本実践ゼミに於いても、先輩ゼミ生達のサポートは勿論の事、三期生の父母達の献身的なボランテイア活動への参加、父母テイームとしても参加して下さいました。

父母から教員へのご挨拶では、「我が子供達の中大3年間は中大に通っているのでなく毎日が河田ゼミに通っていたようなものですので、我々も河田ゼミ生と申して過言ではありませんでした。子供達は、毎日生き生きと充実した学生生活を終えることができました。心より父母一同感謝致しております。」との過分なご挨拶を賜りまして身に余る思いでした

また、最後に本プロジェクトに対する貴重な中央大学OBの諸氏より沢山の投稿記事を頂きましたので一例として掲載させて頂きました。この場をお借りして心より御礼と感謝申し上げます。

                    河田ゼミ 担当教員 河田弘道

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS

 お知らせ:河田ゼミ三期生のプロジェクトは、成果と結果を出してくれました。読者の皆様は、ゼミ生達の大学生活をどのように感じられましたでしょうか。目的・目標が明確な若者達の心と目は、輝いていた事にお気付きになられましたでしょうか。次回NO.109,110では、ゼミ生達の卒業前の心境と卒業後10年経った今の心境をお伝えできればと予定致しております。

 

K'sファイルNO.107:中央大学に於けるSAD講義授業、実践ゼミ活動

'sファイルNO.107中央大学に於けるSAD講義授業、実践ゼミ活動

無断転載禁止           注:K'sファイルは、毎週木曜日掲載予定

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中大リレーマラソン・ポスター(第一弾キャッチコピーより) 提供:河田ゼミ三期生

                                                     信頼と絆

                                                  中大河田ゼミのモットー

 読者からの便り~

これまではゼミの活動経過の事実関係がメインでしたが、この清水さんの報告を読んで、鈍い私は河田ゼミの根幹にようやく触れたような気がします。特に人としての弱い面、「飽き」や「指示待ち」などに気付き、ポジティブ、ネガティブ、心の揺れも余すところなく把握しながら目的をしっかり遂げていくプロセスには感動しました。もうこの年になり、自分は「報連相」が足りなかったなあと恥ずかしくなりました。これは人生の一つの教科書ですね。何度も繰り返し読ませていただきます。NO.107以降は社会での実践編でもあり、ますます楽しみです。

筆者からのお知らせ:

貴重な読後感を頂き感謝申し上げます。ご指摘して下さった方は、元省庁のトップ官僚経験者です。この様な方もK’sファイルを読んで下さっています。鋭い洞察力は、筆者の励みと糧にさせて頂きます。このような方が今日文科省スポーツ庁に在職されて居ましたら日本の教育界、スポーツ界の改善、改革は変革されていたのかも知れません。

 

Ⅰ.中大リレーマラソン・プロジェクト(前編

はじめに

私たち河田ゼミ三期生は「スポーツを通じて中央大学を1つにすること」をテーマに中大リレーマラソンの開催と中大スポーツ・カレンダーの作製・無料配布を目標にこの3年間活動してきました。

中大リレーマラソン開催に向けて、様々なマラソン大会に主要ボランテイアとして参加し経験を積み、東京夢舞いマラソン実行委員会の方にも協力して頂き大会運営ノウハウを享受することができました。

カレンダー制作では、河田ゼミの先輩方が残したものを更に迫力のあるものにすることを目指し作成に尽力しました。今回のカレンダーでは、中央大学の47部会全てを記載する事に決め、中央大学スポーツの魅力を多くの方に伝えられるようにしました。

本報告書は、私たち河田ゼミの先輩方から続く「河田ゼミ五カ年計画」の最後の報告書になります。中大リレーマラソンはどのような過程を経て成功に至ったのか、中大スポーツカレンダーの作製方法及び学生への無料配布の2つの大きなプロジェクトの成功の軌跡をありのまま綴りたいと思います。

                  FLPスポーツ・健康科学プログラム 

                                                               河田ゼミ三期生一同  

                                                               ゼミ長:栗山政誠 副長:今田沙梨

担当教員からの補足

河田ゼミ三期生は、FLPのゼミ生選考基準に従い選ばれた学生達により構成されました。当時45名の河田ゼミへの希望者の中から7名の選考委員により選考され、最終的にFLP事務局より担当教員にリストを頂いたのは25名でした。本年度もまた受け入れ許容範囲の15名MAXを超えていた事に驚きました。担当教員は、再三に渡る事務局側との話し合いにも関わらず、最終的には20名のゼミ生を受け入れざるを得なかった次第です。また、河田ゼミは、第三期生を持って募集を終了しますが、大学側の告知・通知の不手際により、既に高校時代に大学ガイドブックを通して中大河田ゼミに入る事を夢見ていた新入生が居る事の報告を教務課から受けました。担当教員は、他のゼミへの配慮と了解の下、新入生を河田ゼミ聴講生として1年に限り受講を許可した次第です。FLP河田ゼミに登録した学生は、20名中3名が途中脱落、4名の聴講生を合わせて21名が河田ゼミ三期生として一大プロジェクトに挑んだ次第です。

担当教員 河田弘道 

専門分野 スポーツ・アドミニストレイション論、スポーツ科学

 

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                                              中央大学創立

                  125周年記念企画 中大リレーマラソン

                              (三期生:3年目の最終報告書より)

課題:「中大リレーマラソン

テーマ:ALL CHUO MIND の醸成

中大リレーマラソンは、日頃中大スポーツに興味のある人もない人も年に一度キャンパスに集まり、それぞれの健康と母校の現状を確かめ合い、自ら競技に参加して汗を流して語り合って戴く為の「場」です

そして参加者には、一人でも多く、スポーツ活動の楽しさ、爽やかさを味わっていただきたいのです。ゼミ生は、参加者達と励まし合い、愛校心と母校へのロイヤルティーをお互い確認し合い、協調性を醸成する場と環境を提供する。

またそれは、「コーディネーター」の役割をも担っているのです。この中大リレーマラソンは、中大スポーツの変革の象徴として125周年を記念して今後毎年晩秋の多摩キャンパスで継続開催することが、大学全体にとっても大変重要な意義を持つと思われます

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中大美女軍団は品がある!                                                               提供:北川外志廣氏

Ⅰ.運営班

2008年:「中大マラソン」の企画、制作に着手。オリジナルは、フルマラソンの企画でした。

2009年:中大リレーマラソン企画書作成・検討会議

       予算案の作成・検討会議

スポンサーセールス企画案作成・検討会議

スポンサーリスト作成・検討会議

       スポンサーセールス開始(各営業担当班別)

中大創立125周年記念事業の学生企画応募可能の情報を入手

  河田ゼミ情報シンクタンクの組織編成に着手

  記念事業の趣旨・目的を精査分析

  記念事業の予算の概算情報を入手

  ①記念事業用の運営企画書の作成

  ②記念事業用のスポンサー・セールスシートの作成

  ③①のプレゼンテイションの準備、プレゼンターの選出

  ④②のプレゼンテイションの準備、プレゼンターの選出

  ⑤各プレゼンターの模擬プレゼンテイション

中大創立125周年記念事業の学生企画に正式に応募

運営、広報・制作班からそれぞれ代表者を任命、ゼミ長・副長のリーダーシップにより①②のプレゼンテイションを無事終了、企画書の提出、審査委員からの質疑に対応し、予定通り終了した。

結果判定中大創立125周年記念事業の学生企画は、FLP河田ゼミの中大リレーマラソンに決定。河田ゼミの企画書通り、大学記念事業部は、河田ゼミに本事業を委託し、業務委託契約を交わし各種同意書を交す事とあいなった。

業務委託契約書作成、各種同意書作成

大会スポンサー:中央大学125周年記念事業部

河田ゼミと大学記念事業部間での委託契約、各同意書成立

スポンサー確保に成功!

2009年:中央大学創立125周年記念企画「中大リレーマラソン」の企画、制作、運営に着手

運営班の主な役割は、大会当日に必要となる業務(安全面を除く)全ての準備を整えることでした。プロジェクト3年目の4月~7月は大会までまだ日数があり、確定事項として取り決めることが少なくなかった(備品のレンタル業者や計測委託業者が未定だったため)こともあり、主な業務としては大会当日に中大OB,OGの有名人をゲストとして迎えるためのアポ取りやリストアップに時間を費やしました。

しかし、結果として中大OB,OGゲストを迎える事が難しかったため、夏休みに突入した8月からは大会当日のマニュアル作りが始まりました。マニュアル作りに関しては、運営班8人(聴講生2人を含む)で受け付け、更衣室、コース、イベント、開閉会式表彰、計測委託業務とそれぞれ分担が分かれていたので、各々が大会当日を想定したマニュアル作りや業者とのやり取りに専念しました。(その他の業務に関しては時間が空いている者に随時時間を振り分けて行きました)

大会開催が初めてだったこともあり、マニュアルの内容に関しては何度更新したかわからない程内容が更新されました。其の為、この後に記載されている工程表の作業日程に関してはその業務内容に付いて考え始めた時期であると付記します。最終的に全てのマニュアルが出来上がったのは大会前日であり、時間いっぱいまでマニュアル作成には時間を費やしました。

時間はかかったものの、結果としてこのマニュアルを作成したことで常に大会当日を頭の中で想定しながら作業する事が出来た事が大会成功の要因の一つになったと考えています。また、運営班は特に大学側(今回は特に教務総合事務室)とのホウレンソウ(報告、連絡、相談)が大切でした。空き教室の確保や、備品の申請、業者の選定など教務総合事務室の協力がなければ今回の大会の成功はありえませんでした。この大会以外にも仕事がある中で多大なる時間を割いて頂いた教務総合事務室をはじめとする大学関係者の方々には大変感謝しています。特に武地さん、藪さんには、お世話になりました。ありがとうございました。

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早朝のレース直前のセレモニー&準備体操の風景        提供:北川外志廣氏

①大会概要

大会名:中央大学125周年企画FLP中大リレーマラソン(以下中大リレーマラソ

               ン)

主催:中大リレーマラソン実行委員会

企画・運営:中央大学FLPスポーツ・健康科学プログラム 河田ゼミ

テーマ:All CHUO MINDの醸成

目的:本企画のテーマであるAll CHUO MINDとは、中央大学に関わる全ての人々(在学生、学員会、父母会、教職員等)の愛校心と連帯意識のことである。他大学では、自校教育と称し、自分の大学の歴史などを学ばせる授業が行われている。それに対し本学では、残念ながらその様な教育があまり知られておらず、その結果ALL CHUO MINDの希薄化につながっていると考えた。普段の学生生活では、学生は「大学生」という意識はあっても、「中大生」という意識をほとんど持たないのが現状であるように思うこの様な現状を打開すべく、本学が125周年を迎えるにあたり、私達河田ゼミはALL CHUO MINDの醸成を目的とし、中大全体が一体となるようなリレーマラソン大会を開催する

日時:2010116日(土曜日)8:30AM~16:00PM.

場所:中央大学多摩キャンパス構内

エントリーチーム数:107チーム

参加者数:852人

②大会規約

1条:競技方法

2条:注意事項

3条:反則事項

③運営班業務内容

コースマップ、会場マップ、当日大会ランナースケジュール、緊急時大会関係者連絡網、大会各業務責任者名簿・連絡先、備品管理リスト、ボランテイアリスト、大会時の自動車誘導マニュアル、等~

大会本部マニュアル:担当責任者―栗山、今田

受付マニュアル:担当責任者―篠原、嶺岸

更衣室マニュアル:担当責任者―川村

コースマニュアル:担当責任者―青山

第一ブロックリーダー:小林 他12

第二ブロックリーダー:石川 他9

第三ブロックリーダー:古谷 他13

救護・誘導ボランテイア組織図

エイド(給水)マニュアル:担当責任者―梅村 他4人

委託業者マニュアル:担当責任者―土屋 他ランナーズスタッフ1人、他3人

開会式・閉会式マニュアル:担当責任者―山中 他5人

イベントマニュアル:担当責任者―森口 他3人

ごみ箱について:担当責任者―今田 他5人

最終撤収:担当責任者―津原、梅村、篠原、栗山、川村、他ボランテイア

参加賞・賞品:担当者―大会本部

④競技責任者:レースデイレクター 青山忠文

 

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我先にと先頭を狙う出場者達(レーススタート直後正門前)提供:北川外志廣氏

 

Ⅱ.広報・制作班

広報・制作班の主な仕事は、大会の告知、参加者の募集、管理、それと制作物の作成です。先ず、現役生、OB・OG、職員、地域の方々など中大に関わる全ての人々に大会の存在を知って頂くために大会の告知をしました。ポスターを作成し、学内に限らず多摩キャンパス付近の飲食店などあらゆる場所に掲示させて頂きました。また定期的に中大のペデ下で、チラシ配布いたしました。参加者の募集期間の3カ月間で3000枚近く配布したと思います。学生の参加が思わしくなかった時期には、学内の電光掲示板で参加を呼び掛ける動画を流したり、HPやブログの更新をしたり、OB・OGの方々に参加して頂くために、学員支部会にて企画の説明をさせて頂いたり、学内の広報誌に記事を掲載させていただいたり、できる限りの努力をしました。

努力の甲斐あって、大会へのエントリー数は107チーム、総勢1000人近くの方々に興味を持って頂く事が出来ました。エントリーして頂きたい皆さんに、本大会に対する興味、関心を高めて頂くために、毎週メールマガジンを送りました。また、ランナー変更など大会当日まで、大会に関する問い合わせについても、広報・制作班が受付・対応しました。

ランナー、ボランテイアの募集が締め切られた後は、参加者全員に大会の誓約書に関する同意書を送付し、それを提出して頂き、その集計、管理を行いました。同意書の回収締め切り日を過ぎてもなかなか全部集まらず苦労しましたが、未提出の方々にどうにか連絡を取り、なんとか全て集める事が出来ました。

本大会が近づくにつれて、ゼッケン・タスキなどの大会当日に使うものの制作に取り掛かりました。制作物は、ゼッケン、タスキ、スタッフジャンパー、完走賞、賞状など、大会運営の業務の一部を委託した業者と相談しながら作成しました。その他に、大会当日の会場を盛り上げるためのバルーンアーチの装飾やイベントステージの背景作成なども行いました。そして大会終了後には、当日来ていただきプロのカメラマンに撮っていただいた写真を使って写真展も開催しました

大会当日は、とてもたくさんの方々に参加して頂きました。参加者の方々の笑顔を見て、この大会を企画運営して良かったと心から思いました。参加して頂いたランナーの皆様、ボランテイア―の皆様、そして大会を作り上げていく中で厳しくも温かくご協力して頂いた教務総合事務局をはじめとする大学関係者の皆様にこの場をお借りして御礼を述べさせて頂きたいと思います。本当にありがとうございました

                                       河田ゼミ三期生一同

                                        担当責任者:津原 祐貴

 

広報・制作に関するPC整理、処理 文書処理業務

                                                                              担当責任者:嶺岸 英匡 森口 真菜

 

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朝もやの大観衆の中継地点でタスキを渡す走者・受ける走者 提供:北川外志廣氏

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わしはまだまだ若い者には負けんぞ!        提供:北川外志廣氏

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おい!母校のキャンパスは何年ぶりかな?学生時代が懐かしいよ。提供:北川外志廣氏

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未来の中大生。お父さん、僕このキャンパスに戻ってくるよ! 

提供:北川外志廣氏

Ⅲ.救護班

救護班は安全な大会を開催する事を目指し、十分な準備を行う事を目指しました。4月~7月にかけては安全な大会を開催する為にはどのような準備が必要か。この命題に対応するためマニュアルの作成や必要備品のリストアップ、適切なマラソン保険の選定に概算見積もり及び保健センターへの協力を依頼する為に必要な資料作成を行いました。

しかし、当初予算が正式に確定していいなかったため、具体的に活動することがあまりできませんでした。8月末の夏合宿の前日に追加予算が認められたことにより、救護班の動きも加速し始めました。各々の仕事を明確にし、各人に担当を割り振る事で、自分の仕事に責任を持って取り組むと言うように全員が心掛けることとしました。

先ず、合宿明けの9月上旬には保険業社の方に来校して頂き契約に向け説明を受け、契約する運びとなりました。9月下旬には学内にある備品の借用願いを教務総合事務室に提出し、事務室から学内の各部署に連絡して頂き、借用の手続きを取ることができました。

また、10月中旬にはマラソン大会のサポートをして頂くこととなった保健センターの方と当日どのように救護を行うか業務の確認をしました。その際、特に業務時間を超えての多大な協力体制を取っていただける旨のお話がありました。

10月下旬に東京夢舞いマラソンの事務局を訪問し、同大会の看護師である鈴木富子さんから救護に対するアドバイス及び当日の業務の確認を行いました。

大会当日は天候にも恵まれ、絶好のマラソン日和となりました。また参加者の皆様に大けがも無く無事大会を終えることができ、救護班としては大変安堵しました。

救護班は学校側の各部署との仲介役を申し出て下さった教務総合事務室の皆様、安全面への配慮から追加予算の計上を後押ししてくださった125周年事務局の皆様、業務時間を超えてご協力下さった保健センターの皆様、トランシーバーや拡声器などの備品を快く借用させて下さった学内部署の皆様、マラソン大会マスターの鈴木さんをはじめとする東京夢舞いマラソン実行委員会の皆様、文章に書ききれない皆様の多大なご協力により活動する事が出来ました。本当にありがとうございました。

                                     救護班一同 

                                                                                                         責任者:橋場 彩那

 

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エイドステーション(給水所)、中大駅伝選手!怠けていたら青学の蜂さんに刺されるよ!他大学からの応援部隊(青山学院大から)、ゼミ生の高校時代の友人達。

提供:北川外志廣氏

 

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エイドステーション(給水所)、ゼミ生:梅村、大友、教務総合事務室スタッフ

救護班業務内容及び責任者一覧

救護班年間スケジュール 工程表

保険について:水谷 和也

保険の説明:橋場 彩那

業者選定作業:橋場、水谷、大友

救護備品について:大友 

トランシーバー状況別マニュアル:大友

ブロック・ミーテイングマニュアル:水谷

救護マニュアル:水谷

緊急対応マニュアル:救護班全員

契約書・同意書、誓約書に関して:津原 祐貴 (総務関係責任者)

保健センターとの打ち合わせ議事録、報告書作成:大友、橋場、水谷

        出席者:センター 田柳さん、田辺さん教務総合事務室 武地さん

                                                                                 救護班総括:責任者 橋場 彩那

 

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忘れないで!私は中大女子NO.1の健脚よ!      提供:北川外志廣氏

K'sファイルNO.107は、膨大な資料の為全てを掲載することは不可な状況となりました。つきましては、K'sファイルNO.107は、前編とさせて頂き後編は、NO.108に掲載させて頂きますので悪しからず。尚、NO.109では、三期生ゼミ長、副長の10年前と10年後の生の声を、そしてNO.110では、二期生ゼミ長、総合プロデユーサーの卒業時と10年後の生の声をお伝えすることを予定しています

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS

お知らせ:如何でしたでしょうか。河田ゼミ三期生のプロジェクトをお楽しみ頂けていますでしょうか。学生達、ゼミ生達のパワーは、計り知れないです。個々のゼミ生達は、得意な分野、得意な創造力を沢山秘めています。コーチングは、それを引き出してあげる事のように思いますが、如何でしょうか。次週後編をご期待下さい

K'sファイルNO.106:中央大学に於けるSAD講義授業・実践ゼミ活動

K'sファイルNO.106中央大学に於けるSAD講義授業・実践ゼミ活動

無断転載禁止              注:K'sファイルは、毎週木曜日

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              信頼と絆

                                                中大河田ゼミのモットー 

読者からの便り~

河田弘道様  

魚料理に「活造り」と言うのがありますが、河田ゼミの再現を読みながらいつの間にか私自身がゼミ生の一人になったつもりで学修していました。物凄いパワーと質を作り(産み)出す大学スポーツの河田ゼミ授業に改めて圧倒され感動を覚えておりました。大学のゼミ教員、学生達は、このような真の実践ゼミが在る事を知らないと思います。こうあって欲しいと思うのは私だけではないと思います。もっと、K’sファイルの存在を知っている教員、経営者達は、自身の資料に留めず学生達、教員達に告知する事で多くの人達が救われます。

 

はじめに

中央大学に於いてスポーツ・アドミニストレイション論(略:SAD)の講義授業に付帯した実践河田ゼミは、強い「信頼と絆」をモットーとしてスポーツ・アドミイストレイションを机上の論理のみならず、担当教員の長きにわたる実践キャリアを基に何かを会得する事を趣旨、目的と致しました。

K’sファイルNO.105では、第二弾・河田ゼミ二期生の課題・テーマに付きまして3年間の成果と結果に至った内容をコンパクトにご紹介しました。ゼミ生達の成果・結果からは、強烈な河田ゼミ生達の個々の個性が大きな熱量の塊となる一方、フレッシュで爽やかな写真からは、ゼミ生個々の笑顔が彼ら彼女らのひかり輝く未来を指し示す道標のようにも思えて来るのは筆者だけでしょうか。

読者の皆様からは、今日の大学教育機関に於いて「想像を絶する教育的なゼミ活動の実践」をご紹介した事に、「感激と興奮」「気が付けば河田ゼミ生に成り切っていた」とのお褒めの読後感を沢山の方々から頂きました。此処に感謝とお礼を申し上げます。

さて、K'sファイルNO.106に於きましては、読者の多くの皆様から共通した興味とリクエストを頂いております。それは、活動した河田ゼミ生達が本プロゼクトを通して、現在社会の最前線で何を思い、何を感じて、実践経験を活かし、活かされているのかを聞きたい、聞いてみたい―、との質問です。

そこで、NO.106では二期生プロゼクトの総括として、統括プロデユーサーだった清水翔太さんの当時の報告書をご紹介したいと思います。また、清水さんには、NO.108で、ゼミ長の柏葉麻実さんと合わせて社会に出て今感じる心を生の声で伝えてもらおうと期待致しております。

NO107では、第二弾・三期生の巨大プロゼクトを紹介させて頂き、NO.108では三期生の統括プロデューサー兼ゼミ長でありました栗山政誠さんの社会に出ての生の声も、副長の今田沙梨さんと共にご紹介できればと思います。ゼミプロゼクトの統括プロデユーサー及び、ゼミ長さん方には、日々お仕事で多忙且つお疲れのところではありあますが協力を快く引き受けて頂けましたので楽しみにしております。スペースの関係でゼミ生達の氏名、活躍内容を全て掲載できますかどうか不安ですが、最大限の努力を致しますので、読者の皆様のご理解を切に願う次第であります。それでは。

                         

統括プロデューサーの総括 (担当任務報告書)

「第3回中大スポーツシンポジュームを終えて」

                                                                              中央大学・経済学部・産業経済学科

                                                                              FLPスポーツ健康科学プログラム

                                                                               FLP河田ゼミ所属、4年 清水翔太       

                                                                               2009年12月18日

 

1.はじめに

 第1回シンポジウム、第2回シンポジウムで、私は企画班に所属しプロデューサーとして活動を行った。第1回は中央大学初となるイベントを自分達の力でやり切ったという達成感を得た。しかしながら、聴衆の興味・関心を十分に惹きつけられなかったという実感が私には伴った。第2回では第1回の経験を踏まえ、活動に力を注いだ。内容はアンケートから判断する限り、改善出来た。ただ、第2回シンポジウムに足を運んでくれた人は第1回目より少なくなってしまった。この集客に関しては第2回を経験した事で自信というものを失ってしまった。

2.決意

 第3回目のシンポジウムを行うのか否か。第2回シンポジウムが終了し、ゼミ内での論点はそこに集中した。正直な所、私自身としては「飽き」と「自身の欠如」が心の中にあったため、第3回に関しては前向きな姿勢ではなかった。

3年目も同じようにシンポジウムを行うとすると、また同じように企画書を作成して、パネリスト交渉をして、企画を練って・・・」とシンポジウムを行う心構えとして、ルーティン作業とまでは言わないが、ある種の飽きを感じている自分がいた。また、人生の節目の1つである就職活動と並行してシンポジウムを行わなければいけない中で、「果たして本当に満足のゆくシンポジウムを創りあげることが出来るのだろうか。中途半端になるだけなのではないか。」とも考えてしまっていた。つまり、怠惰で弱気になっていたのだ。

ゼミ全体の流れとしても第3回目に関して、どこか消極的な空気が漂っていたように思う。しかしながら、優れた代替案などが出るわけでもなく、全体としてフワフワしたまま時が流れていく一方だった。

そんな折、河田先生からシンポジウムの目的、そしてこのゼミの活動の目的・意義がゼミ全体にメールで送られた。これを見て私はハッとしたのを覚えている。「たかだか2回のシンポジウムで中央大学が劇的に変わるような土壌が中央大学にはない。ここで第3回シンポジウムを行わなかったら今までの活動の意味はなく、中央大学スポーツには何の刺激も与えられずに終わってしまう。また、スポーツ・アドミニストレイションの一環でもあり、中央大学スポーツを盛り上げる事にも繋がるシンポジウムの集客に関して、自分は本気になれていない。」このように感じ、悔しさと情けなさがこみあげてきたのだ

そこで私はどんなに大変であろうと第3回シンポジウムを行い、目標集客を何としても達成して卒業しようと決意した。

3.実践したこと

3回シンポジウムを行い、集客目標を500人に設定する事がゼミの話合いで決まった。今回は何としても500人を集めたいという気持ちが強く集客班として私は活動をする事にした。集客班のリーダーとなったが、個人的には「先生とのパイプ役」「全体がどのような状況か把握し、活動が滞った時に打開策を考えよう」くらいの心構えでしかなかった。というのも、あれやこれや指示をすると皆の中に「指示待ち人間の心」が宿ってしまうのではないかと考えたからだ。全員が自発的に努力し、頑張らなければ集客目標を達成する事は絶対に出来ない。自発的に全員が活動するように、言うなれば全員が「私がリーダーとして集客を引っ張っていかなければ」といった自覚を持つくらいの組織になるようにしなければと思った企画に関しては、薄情かもしれないが、企画班を信じきることにし、任せきった。(勿論、困った時や相談がある時は協力するが。)

集客班として私が実際に活動したものは、

①学員時報

②草のみどり

③ゼミ内で試合観戦を組む

④各体育連盟へのコンタクト

⑤地域へのポスター貼り

⑥集客班のスケジュール調整

⑦長期休み時の先生への連絡

⑧授業告知

S-COOP

⑩校内でのビラ配り

⑪校内でのポスター貼り

⑫個人での集客

⑬装飾品造り、その他に細かい仕事などがある。

活動した全ての事から何かしらの気づきや、学ぶべきことを得ることが出来たが、特に①、②、⑦、⑧、⑫に関しては学ぶべきものが特に多かったように思う。

4.集客活動、シンポジウムから得たもの

集客活動を通して大きく学んだことは「地道な活動の大切さ」、「報連相を密に」「人との繋がり」である。「地道な活動の大切さ」であるが主に上記の②、⑫で強く感じた。②の草のみどりに関して、例年はビラの同封をお願いするだけであったが、今年は1人でも多くの人に河田ゼミの活動と清水翔太の思いを知ってもらおうと草のみどりに原稿を掲載して頂けるようお願いしたしかし、正直なところ「時間をかけて書いたけれども、本当に効果はあるのか」と半信半疑であった。ところが、⑫の個人集客にて草のみどりは目に見える形で効果を発揮した。

サークルの後輩や友達、両親までもが草のみどりを通して私の思いを自然と知ってくれ、シンポジウムには50人以上もの知人が足を運んでくれた。特に両親が私の河田ゼミの活動に興味を示してくれたのは今回が初めてであり、私自身も嬉しく思った。草のみどりに関しては他のゼミ生はあまり効果を実感出来なかったかもしれないが、私は非常に効果を感じ、「地道な活動の大切さ」を実感するに至った

報連相を密に」であるが、⑦の先生への連絡を通して実感した。「報告・連絡・相談を密にしろ」なんて昔からよく言われているから、重要性くらいわかっているよと思いがちだが、なかなか出来ていないからこそ世間では頻繁にその事が言われているのだろう。私はリーダーとして先生へ活動報告するために、全員の活動進捗状況を確認していた。つまり「報連相を密に」しようとしていたのだ。すると、どこの作業が遅れていて、どこの作業が進んでいるのかが整理出来、今後の見通しを立てることが出来る。班で活動をしている以上、仕事というものは繋がっているのだから、遅れている仕事をそのままにする訳にはいかない。遅れているところがあるのであれば助け合わなければいけない。社会に出る前に全員の進捗状況を把握し、仕事を進める事の重要性を再認識出来た事は非常に有意義であった

また①、②、⑧を通して「人との繋がり」の大切さも実感した。浦野さんをはじめとする学員ネットの皆さま、斎藤さんをはじめとする父母連絡会の皆さま、小峯先生をはじめとする授業告知を手伝っていただいた教員の方々、多くの人がシンポジウムに対して理解を示し、協力を快くしてくれた。卒業された河田ゼミの先輩たちから引き継がれる人脈はシンポジウムにおいても大いに役立ち、シンポジウム成功の一端を担った。このような「人との繋がり」は本当に大切にしなくてはいけないと実感することが出来た。

プロゼクト成功のキーワード

そして、3回シンポジウム全体を通して学び得た事は「①目的を見失わないこと」「②諦めないこと」「③仲間の大切さ」である

 「①目的を見失わないこと」何のために活動をしているのか、その本質を頭に刻み、目的を見失わないことは何かを成し遂げようとする時にはとても重要になってくる。今回、第3回シンポジウムを行う前にはその重要性に気づけていなかった。しかしながら、先生のメールのおかげで本質、目的を頭に刻みこんでからは、悩んだ時は原点に立ち返る事が出来、ぶれずに活動を続けられたように思う。

「②諦めないこと」これをゼミ全体で実践する事ができたから、目標人数の達成、シンポジウムを終えた後の達成感を味わう事が出来た。

途中、いつ誰が「やっぱ無理じゃない」と本気で言ってもおかしくない状況の時もあったが、誰1人として諦めることはなかった。これは私自身も含めゼミ生皆が精神的に成長した証しでもあると思う。

「③仲間の大切さ」これが1番学び得た事である。河田ゼミ生は個性様々であり、ムラっ気があるが、全員が心の底では「シンポジウムを成功させたい」と強く思っている。それ故に、私自身疲れている時や、やる気が低下しそうな時でも仲間の活動、思いを見る事で、「自分も頑張ろう」と思えた。(今回の第3回シンポジウムでは特に、佐々木の活動、努力に尊敬し、刺激を受けた。)このような刺激的な仲間がいる事はとても幸せであり、今後も大切にしていきたい仲間と巡り会えた事は非常に喜ばしい。

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中大クレセントホールにて、(撮影のため高井さんが入っていません)                           写真提供河田ゼミ

5.最後に 

もうすぐ長いようであっという間だった大学生活も終わりを告げようとしている。何年後かに私が大学生活を振り返ってみると、まず間違いなくこの河田ゼミの事を最初に思い出すであろう。つらいことや面倒くさい事も勿論沢山あったが、それ以上に有意義で充実し、学生として非常に貴重な経験ばかりをした。他のゼミでは決して経験出来ない事だったであろう。

そして、このような貴重な経験を数多くさせてくれ、本当は口を出したい事も沢山あったのだろうが、私達ゼミ生の成長のために温かく見守ってくださった河田先生には心から感謝している。河田先生が中央大学客員教授として在籍をしている間に、入学出来、先生のゼミ生として3年間活動を続けられた事を誇りに思う。本当にありがとうございました。心から感謝したい。

 私はこれから河田ゼミで得た経験を基に社会人として、先生の名に恥じぬよう、活躍をしていきたい。期待していただきたい

これからも河田ゼミ、河田先生のご活躍、中大スポーツを応援していきたい。

 

                                河田ゼミ二期生 清水 翔太  

                                 シンポジュウム統括プロデユーサー

 お知らせ:清水翔太さんは、この時期既に第一志望の「KDDI株式会社」に就職先を決 め、卒業式を待つだけ。卒業式では、2009年度中央大学主席、総代という輝かしい足跡を残して卒業。FLPプログラム開講以来初、そして河田ゼミから栄誉ある主席、総代を輩出した事は、河田ゼミ、ゼミ生達の誇りです

 文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS

お知らせ:このようにして河田ゼミ二期生のプロゼクト、活動は、本総括を持って無事終了する事が出来ました。次回河田ゼミ三期生は、中央大学でのスポーツ・アドミニストレイションの講義授業に付帯するFLP河田スポーツゼミの5カ年計画の最終章へと進めて参ります。此れが日本の大学教育機関で実践した実践ゼミの正体を覗いてみて下されば幸甚です。それでは、次週お会い致しましょう

K'sファイルNO.105:中央大学に於けるSAD講義授業、実践ゼミ活動


K's
ファイルNO.105中央大学に於けるSAD講義授業、実践ゼミ活動

無断転載禁止           注:K'sファイルは、毎週木曜日掲載予定 

f:id:hktokyo2017041:20190606001014j:plain中大スポーツシンポジュウム報告書表紙から~      写真提供:河田ゼミ二期生

読者からの便り~

河田様

いつも興味深く、拝読させて頂いております。今シリーズは、前回までのスポーツ界の暗部に楔を打ち込むコラムから、一転して、アカデミックな世界に読者を招き入れ、斬新な感じが致します。特に写真が素晴らしく、爽やかさと活気に満ちた学生さん達と河田さんのお姿は誠にほほえましく、すさんだスポーツ界に手を振り、一服の清涼剤となっているように感じました。大学でたくさんの学生達と共有された時間が、とても充実したものであったとご推察致します。また、河田ゼミ生にとっても多くの思い出が蘇ってくるのではないでしょうか。

 

              信頼と絆

              中大河田ゼミのモットー

 

 中央大学に於いてSAD講義授業に付帯した実践河田ゼミは、強い「信頼と絆」をモットーとしてスポーツ・アドミイストレイションを机上の論理のみならず、担当教員の長きにわたる実践キャリアを基に何かを会得する事を趣旨、目的と致しました

個々のゼミ生達は、実践演習を通してその一端を肌で感じる事が先ず大事と位置付けました。この度は、第二弾「二期生」の実践成果と結果を基に本プロゼクトをご紹介します。

膨大な3年間のゼミ生達の汗と涙の結晶の素晴らしい資料、報告書をご紹介致したいのですが、この度は限られた紙面のためご紹介出来ないのが残念です。この度は、本プロゼクト企画の推進者であります総合プロデユーサー、ゼミ長を中心とした報告内容となります事をご理解して頂けましたら幸いです。読者の皆様もご一緒に河田ゼミ二期生になってプロゼクト企画を推進して下さい。

担当教員 河田弘道 

専門分野 スポーツ・アドミニストレイション論、スポーツ科学 

 

先ず初めに                    (河田ゼミ二期生作成)

Faculty Linkage Program(略:FLP)とは

FLPとは、本学が幅広い学問領域を持つ利点を活かし、各学部に設置された授業科目を有機的にリンクさせ、現代社会の最新テーマについて学ぶことを目的として2003年に設置されたプログラムです。①「環境」②「ジャーナリズム」③『国際協力』④「スポーツ・健康科学」⑤「地域・公共マネージメント」の5分野をテーマに、少数で2年時から3年間系統的な教育を行っています。各プログラムの目標を明確にし、個々の学生がキャリアデザインを描けるように担当教員がその指導を行います。

河田弘道ゼミ

私たち河田ゼミは上記のうち「スポーツ・健康科学プログラム」に所属しています。昨年、一昨年と過去2回、中央大学キャンパスにスポーツを楽しむ文化を根付かせるという目標の下、スポーツシンポジュウムを開催致しましたこのような実践演習活動を通して、物事を分析しながら対処・解決していく事で、スポーツビジネス、オペレーションの一端をも学ぶことを目的として活動しています

2009年度活動

2009年度の活動は、2007年、2008年と同様に中央大学キャンパスにスポーツを楽しむ文化を根付かせるという目標の下、第3回スポーツシンポジュウムの開催を決定する事から始まりました

今年度は、昨年度の反省を活かし、観客人数を増やそうという目標を立て、その目標を達成する為に企画班と集客班の2班に分かれて活動しました。企画班は、今まで以上にシンポジュウムを「観に聞きに行きたい」、観ていて聞いていて「楽しい」と感じられる企画を心がけ、集客班は、1人でも多くの学生にシンポジュウムに足を運んでもらえるように、また今までアプローチが弱かった外部への告知に力を入れながら活動しました。

活動する中で様々な困難や苦労がありましたが、結果無事に第3回スポーツシンポジュウムを開催することができました。当日は予想以上の数のお客様に足を運んでいただき、また終演後のアンケートにもポジテイブな意見を多くいただくことができました

このシンポジュウムに関する一連の活動を河田ゼミ二期生の2009年度の活動として本報告書を冊子として完成し、無事FLP事務局に提出することができましたことはゼミ生一同の喜びであり、誇りであります。

末尾になりましたが、第3回シンポジュウムの会場に早くから足を運んで下さり、終演まで見届けて下さいましたFLP生みの親の鈴木康司先生(中央大学元文学部長、元学長兼総長)には、心より感謝とお礼を申し添えさせて頂きます。

                            河田ゼミ二期生一同 

 担当教員からの補足

FLPスポーツ・健康科学プログラムは、8つのゼミから成り立っています。各担当教員は、各学部に所属された合計8名の教授により毎年本プログラム定員45名を学生達の第一志望を最優先して分担します。本スポーツ・プログラムは、全学部の垣根を超えた専門性の高いゼミ演習です。各学部2年生から選考基準(本プログラムの担当選考委員による面接)をクリアーした学生が履修できます。毎年多くの学生達が河田ゼミを希望してくれましたが、全員を受け入れられたわけではなかった事が中大に於いての唯一の心残りでした。

スポーツ・健康科学プログラムは、選択科目であり1年時の11月に次年度履修希望学生達の申し込みがあり、面接委員(7名の教授が分担して行うのが決まりのようでした)により選考がなされていました。河田ゼミを希望する学生達は、面接時に面接担当教員自身のゼミの履修を先ず進められるそうです。しかし、学生達は、河田ゼミを希望しているのでお断りをしなければならなかったとの報告を受けていました。この面接手法は、如何なものかと心を痛めました。そして、河田ゼミに入れなかった学生達の殆どは、他のゼミを履修せず去って行ったことを聞くに付け胸が痛んだ次第です。

2007年度の河田ゼミ二期生の総勢は、15名と限定させて頂きスタート致しました。毎年河田ゼミへの登録希望者は、約40数名にのぼり担当教員としては全員を受け入れる事はゼミと言う趣旨、目的からしても困難でした。

また他の担当教員のゼミとのバランスにも気配りが必要でしたので、教務課は不本意でしたが15名迄とさせて頂いた次第です。

 

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暑い夏の山梨合宿から(部活等により欠席した仲間達の分も頑張りました)                  

写真提供:河田ゼミ二期生

 

2009年度活動概要 報告1例(河田ゼミ2期生作成)

第3回中央大学スポーツシンポジュウム

課題:中大スポーツシンポジウム

テーマ:中大スポーツを盛り上げる~

スポーツを楽しむ文化をキャンパスに根付かせるための実践活動こそが「中大スポーツシンポジウム」であり、そこには重要なMissionがあります。我々河田ゼミは、中大スポーツの発展の為、学内スポーツの改革活動に3年間、情熱とエネルギーを注いできました。新しいスポーツ文化を中大に根付かせることを目的とするスポーツシンポジウムでした

中大スポーツシンポジウムは、大学キャンパスにおけるスポーツの楽しさ、素晴らしさを青春期の皆さんに知ってもらう文化的な活動です。また、日本には、全く理解と認識をされていないスポーツの大きな概念の一つである「観るスポーツ」に関するコンセプトである、観て楽しむ中にも社会性、協調性及びマナーの醸成を如何にこれから根付かせて行くかが重要なファクターであるか、も考えて行きました

ゼミ生の本活動に対する成果の一つは、中大スポーツシンポジウムの「集客」目標を先ず達成する事でした

 

綜合プロデューサー:清水 翔太 (統括責任者)

1.企画班活動報告

・年間スケジュール作成 工程表

・企画立案:日程決定、会場決定、テーマ決定、企画書の作成、パワーポイン ト版企画書作成(柏葉、高井、嶺岸、浅見、竹村、他)

・出演者交渉:担当責任者―(輿、浅見、竹村、柏葉、塚本)出演者リストアップ、出演者絞り込み、出演交渉、出演者交渉不成立の場合絞り込みに戻る、出演者打ち合わせ、

・企画詳細作成:Introduction、デイスカッション、パフォーマンス、Q&A、ス テイジ設営、パンフレット作成、

・運営(会場、スタッフ):担務例として、

会場設営計画―機材、音響担当(中嶋、押川、東通産業)、ステイジ(押川、竹村、坂本、浅見、輿、須田)、客席、通路、舞台裏(坂本、塚本)、受付(清水、柏葉、佐々木、竹村)、スタッフ配置、ボランテイアスタッフ要請、管理(坂本、清水、川杉、三期生)、 当日スケジュール作成(嶺岸、塚本)、リハーサル(坂本、佐々木、三期生)式典リハーサル(竹村、栗山)、物品準備、第3回スタッフ当日業務リスト及び各担務責任者名、会場内貼紙作成リスト、パネリスト出迎え、リハーサル(輿、浅見)、開閉場担当、音響担当、影アナ担当(竹村)、照明操作担当〔坂本〕、PC(嶺岸、輿)、等、他

・開催後の活動:お礼状の送付(企画班担務)、関係者への終了報告(集客班担務)、アンケート集計

・報道対応:責任者―佐々木 友希

出演者交渉成立:

有馬隼人関西学院大学卒、アメリカンフットボール部、アサヒ飲料チャレンジャーズ所属、元TBSアナ)

五十嵐圭選手(中央大学卒、バスケットボール部トヨタ自動車アルバルク所属)

 

2.集客班活動報告

・年間スケジュール:工程表完成

・集客立案:第1・2回の反省・分析、集客目標人数決定(500名)、タイムスケ

       ジュール作成、集客案を見直す、タイムスケジュールはこまめに確認

       し、修正する

・学内関係:①体育連盟常任委員会、常任委員長への挨拶に行く、マネージャー会議に

       参加、リーダーズキャンプに参加、各部会ポスター回収

      ②提案:選手名鑑作成、DVD作成、観戦ツアーのプロモ、ホームページ作

        成、ポスター新デザイン、等

      ③学員時報、 学員会へご挨拶、7月号記事執筆、打ち合わせ、

        7月号記事掲載、9月号記事執筆、9月号記事掲載、

      ④草野みどり、打ち合わせ、原稿作成、シンポジュウムチラシ持ち込み、

        記事掲載、配布

      ⑤試合観戦 前期試合日程を調べる、前期試合観戦、後期の試合日程を調

        べる、後期試合観戦

      ⑥リーダーズキャンプ アンケート作成、過去のシンポジュウムをまとめ

        た資料を作成、GLCに参加、アンケートを集計

      ⑦授業内告知 各授業訪問担当者を決める、告知方法を検討、各授業の先

        生に挨拶、許可を得る、パワポ映像・原稿作成、授業ない告知、

      ⑧学内広報 SCOOP、中大スポーツ新聞、学内スクリーン告知

      ⑨来賓 来賓者リスト作成、案内状作成、案内状送付

    

・学外関係:依頼書作成

      ①外部学校広報 近隣高校リストの取得、近隣高校への協力依 頼、ポス

         ター、チラシの送付

      ②外部広報 外部店舗へのポスター配布、地域スポーツ施設、地域スポー

         ツクラブ、MIXI

      ③プレスリリース 第一弾記事作成、打ち合わせ、第一弾配信、第2弾記

         事作成、第2弾配信、メデイアへの記事掲載

      ④ホームページ HP内容を検討、HPを立ち上げる、各部会のリンク貼り

         付け、ブログ更新担当者を決める、トップメッセージなどを随時更

         新、携帯HP作成、

      ⑤チラシ 配布先検討、入学企画課と打ち合わせ、チラシ作成、チラシ配

         布

      ⑥ポスター 作成依頼業者選定、原案作成、入稿、完成、掲示、回収

      ⑦卓上広告(POP) デザイン考案、材料購入、作成、設置、回収

      ⑧会場装飾 立て看板、場内装飾、場外装飾、呼び込み看板作成

・情報宣伝ツール:担当責任者 佐々木 友希

 

3.シンポジュウム報告

Introduction原稿

②中村選手(川崎フロンターレ、サッカー選手、中大OB)五十嵐選手(トヨタ自動車、バスケットボール選手中大OB

Introduction映像

④デイスカッション概要

Q&A概要

⑥影アナウンス原稿

⑦観客配布パンフレット

⑧アンケート用紙・集計結果

⑨シンポジュウム当日写真

⑩開催後メデイア掲載記事

 

マスメデイア(朝日新聞社、朝刊掲載)

中央大・河田弘道ゼミ スポーツ企画・広報活動

11月に学内で開いたシンポジュウムで、会場の音響などを事前チェックするゼミ生達

(担当:中島、押川)                  写真  河田ゼミ提供

 スポーツをテーマにした学内イベントなどの企画運営を通して、ビジネスや広報活動を学んでいる。今進めている企画は三つ。大学スポーツの魅力をアピールするシンポジュウムの開催と、運動部選手の写真や試合日程を掲載したカレンダーの制作、そして校内マラソン大会だ。学生にとって、大学スポーツという同世代の友人が打ち込む身近な話題に焦点をあてた。

ゼミ生は、企画書作りからスポンサー探しまで、すべてを担う。経済学部3年の津原祐貴さんは「社会人に提案する経験なんてめったにない。勉強になる」。協賛を求めても相手にされないことは珍しくない。

指導する河田弘道客員教授は、プロ野球巨人の元編成本部付アドバイザー兼監督補佐という異色の経歴の持ち主だ。「日本のスポーツ界の現実を見てこい」と学生を励まし、見守る。「『スポンサーとってきました!』って帰ってくると、なんともうれしいですね」(原田朱美)

◇ カレンダーは、4月に約7千部を発行予定。大学のOB団体などが資金援助する。学内での販売活動はできないため、大学生協が制作費を預かって印刷し、ゼミ生が、学生や父母らに無料配布するという。 ~河田ゼミ2期生作成~    2010121日 朝日新聞朝刊より、

第3回中大スポーツシンポジウムの成果と結果

本シンポジュームは、多くの関係各位の温かい協力、支援、指導の下無事成功裏に終了する事が出来ました。学内外のメデイアを通して高い評価をして頂きまして、ゼミ生一同3年間の血と汗の結晶の証しとして集客750名(目標500名)を遥かに超える集客に成功しました。会場の9号館クレセントホール(集客数1000席)は、最後まで熱気に包まれ河田ゼミ生を応援して下さいました。

2007年:第一回、350名の集客に成功。中大初のゼミ生による企画、制作、

      運営、管理。

2008年:第二回、270名の集客に反省。

2009年:第三回、FANFAN! SPORTS★ 大学スポーツってこんなに面白い!

      750名(集客目標500名を上回った)。3年間の活動目標を達成し

      

2009年12月:活動報告書完成 提出

2010年:春卒    河田ゼミ二期生

 

f:id:hktokyo2017041:20190606010059j:plain終演後、パネリスト、司会者、ゼミ後輩達と共に中大9号館クレセントホールにて~    

写真提供:河田ゼミ二期生

 まとめ

信頼と絆

中央大学のスポーツを盛り上げたい。」その思いで集まった私たち河田ゼミ。

中央大学内で前代未聞のスポーツイベントを開催するという目標を掲げ、中央大学のスポーツを多くの人に知ってもらい、もっと多くの人に試合会場に足を運んでもらうために、スポーツシンポジュウムの開催に挑戦しました。

第1回は初めての事ばかりで、壁にぶつかっては話し合いを重ね、打開策を考え、とにかく開催する事に必死でした。何とか無事に開催する事ができ、達成感を得ることができました。

第2回は、第1回の反省を活かし、シンポジュウムそのものの『質』を高めるよう努力しました。開催が出来ても、観客の方々にいかに私たちの気持ちを届けることができるかが課題でした。その結果第2回は内容の質向上は達成しましたが、集客の面で悔しさが残る結果となりました。

第3回は私たちの集大成となる活動でした。内容をさらに工夫して、観客の方々に楽しんでもらえるシンポジュウムにしようと決意を固め、日々の活動を行いました。その成果が表れたのか、観客の方々の反応も良く、3回目にしてようやく納得のいく内容となりました。また集客面においても今まで以上に工夫を重ね、幅広くアプローチを行なった結果、今年は過去最多の748名のお客様にお越しいただくことができました。これだけ多くの方々に私たちの活動を知ってもらい、中央大学スポーツのことを知ってもらえたことは、とても良い機会となりました。

この3回のシンポジュウム開催は河田ゼミだけの力ではなく、多くの方々の助けがあったからこそ成し遂げることができました。これまでに沢山の方々が、私たちが困っていたら手を差し伸べて助言を下さり、またある時は率先して活動に協力して下さいました。このような絆が私たちの活動を支えてくれたことは言うまでもありません。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。後輩達(河田ゼミ三期生、栗山ゼミ長以下21名、聴講生4名含む)が快く後方支援を引き受けて下さった事に対して、この場をお借りしてお礼と感謝申し上げます。

まだまだ志半ばですが、私たちは今年で卒業してしまうためこの活動を引き続き行う事ができません。しかし、この活動を継続してこそ、これからの中央大学スポーツに影響を与えることができると思っています。今後も「中央大学のスポーツを盛り上げたい」という想いを持った人々によって活動が続けられ、いつか多くの学生で中央大学の試合の観客席が埋まる事を願っています。

                中央大学河田ゼミ二期生一同 ゼミ長:柏葉麻実f:id:hktokyo2017041:20190606010527j:plain後輩ゼミ生達の追い出しパーテイーにて        写真提供:河田ゼミ2期生

(写真撮影は高井さんの為、写真に入っていません。ごめんなさい)

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS

お知らせ:K’sファイルNO.104の河田ゼミ二期生の活動は、如何でしたでしょうか。資料、報告内容が膨大な為見落としがあるかと思いますが、お許し下さい。尚、次週は、本プロジェクトの総合プロデューサーを務め責任を果してくれました、清水翔太さんの総括レポートをお送りします。ご期待下さい。

K’sファイルNO.104:中央大学に於けるSAD講義・ゼミ実践活動

K’sファイルNO.104中央大学に於けるSAD講義・ゼミ実践活動

無断転載禁止                    注:K'sファイルは、毎週木曜日掲載予定 

f:id:hktokyo2017041:20190529235716j:plain                                                                                                         写真提供:中大河田ゼミ

読者からの便り~

河田弘道様 

真夏日です。K'sファイルNO.103号拝読いたしました。本号は河田さんが教授職で取り組まれていた実践活動を読者が知りうる貴重な機会になりましたのでその関心の赴きは何時もに増して大きく、ことに現在教鞭をとられている先生方にとっては活きたスポーツ授業の取組、在り方を学ぶ好機になったのではないかと思います。私は本稿に触発されながら私自身の当時をあれこれ振り返っていました。多くの内外の関係者の大学スポーツの認識は、学生自治会の体育会組織での経験で、したがって「教育活動の延長」という認識が希薄だったこともありますが随分難儀しました。是非ともスポーツの本質を学んでほしいと願うのは私だけではないように思うのですが。それはともかく、河田さんの実践授業に学んでこれから体育スポーツ系大学及び学部の授業革命に繋がっていく事を期待します。次号を楽しみにしております。

 

             信頼と絆

          中央大学スポーツ・プロモーション活動 

第一期生3年間の実践活動の足跡

本プロモーション活動に付きましての記載内容は、先ず第1期生の3年間の活動を整理しまとめたものです。よって、膨大な各報告書、資料、等に付いての紹介は、紙面の都合で掲載不可能であります事をご理解下さい。

課題:

中央大学スポーツカレンダーの制作

・大学箱根駅伝を通して、大学スポーツの研究

 活動にあたって(第一期生作成)

今日まで中央大学スポーツは数々の種目でトップレベルの競争をしてきました。陸上競技部箱根駅伝6連覇、バレーボール部は天皇杯6連勝、水泳部は11連覇、ボート部は3連覇など、その他多くの輝かしい実績を残しています。しかし、近年は期待されながらも思うような結果が出ていないのが実情で、この状況を打破し、中大スポーツを盛り上げていくために、私たち河田ゼミは、体育連盟と一般学生とのつながりを強くする事、体育連盟のプロモーションを目的に活動していくことにしました

そこで、河田ゼミは、2つの課題を実行する事にしました。1つ目は、体育連盟のプロモーション活動です。中大スポーツ、体育連盟のプロモーションにあたり、ただ単に、「プロモーションする」といっても、体育連盟が今どういった環境の中で活動しているか、どういったことに不自由しているか、そのような体育連盟の現状を知らなければ、何をどうプロモーション、サポートしていけばいいかわからない。

そこで、まず、大学スポーツの現状を把握することから私たち河田ゼミは始めました。現状把握をするに当たり、学内アンケートで興味関心が最も高く、強化重点種目の一つでもあり、素晴らしい成績を残していることから、陸上部を調査対象にし、そして、私たち河田ゼミは、学友会会長兼陸上部部長である永井和之学長への取材をはじめとして、陸上部の田幸監督への取材、加納先生に頂いた中央大学保健体育研究所紀要を参考に調査しましたが、そこでも多くの問題が見えて来ました。サポート体制の不備、施設や寮の生活環境が悪い事、活動資金が少ないといった問題など、これは陸上部に限った問題ではなく、財政的な問題があると考えられましたしかし、今日、いろいろな面で、大学を運営することには、莫大な経費がかかり、既存の予算から体育連盟に対する資金を確保することは難しいということは私たちも重々承知しています。

私たち河田ゼミは、既存の予算から体育連盟に対する財源を確保するのではなく、体育連盟に新しい財源を作るきっかけとなる、体育連盟のサポートを考えたのです。そして、新たな財源の確保のため、中大スポーツのプロモーション活動を通して、体育連盟と一般学生とのつながりを強くするため、河田ゼミは、中大スポーツカレンダーの制作を活動目標としました

2つ目は、大学スポーツについての研究です。私たち自身、大学スポーツについての理解が浅かったため、より大学スポーツについて理解を深めるために、箱根駅伝について研究調査を行う必要がありました

箱根駅伝は、毎年注目を集める大会であると同時に、知名度も高く、中央大学も最多出場記録などの記録を持っています。箱根駅伝を調査するに当たり、大学に関する部門では、陸上部長である永井学長、陸上部の田幸監督、運営部門では箱根駅伝の運営主体である「関東学生陸上競技連盟」に対して、メデイア部門では「日本テレビプロデユーサー」に対して、それぞれ取材を行いこの取材を通して、規約の不明確さ、マネーフロー、大学側への支援不足などの問題がわかったのです。こうした問題の打開策が今後の課題になってくると思います。

                              2006年夏  河田ゼミ1期生作成 ゼミ長:木村優子

 

f:id:hktokyo2017041:20190521161805j:plain夏季伊豆合宿にて                                           写真提供:中大河田ゼミ

 

大学への初年度報告書一例(紹介) ゼミ担当教授

本報告内容は、2006年河田ゼミ1期生活動の1年目の報告内容の1例です。3年間のゼミ生達の日々の様子を推測して頂ければ幸いです。以下~

課題Ⅰ:中央大学スポーツカレンダーの企画・制作・販売・寄付

課題Ⅱ:大学箱根駅伝の「光と影」取材を通して大学スポーツの本質を研究

演習スケジュール

河田ゼミは、本課題を完成する事が最終目的である。必要な基礎知識及び専門用語は、順次演習の中で指導される。

前期予定:第一期生1年目の河田ゼミの趣旨・目的はオリエンテイションの中で説明される。講義では、日本の大学スポーツの現状と米国大学スポーツの現状を学び、今後の日本の大学スポーツのあるべき姿を模索しながら、中大スポーツの現状を如何にポジテイブな方向に導くかを実践を通して思考する。

後期予定:夏季休暇中に業務分担した成果を業務報告会議で各自担当業務を発表する。業務報告内容は、本プロゼクトテイームの共有の資料として「本企画・制作・取材準備室、以降準備室」の初期の知的財産とする。

前期で得られた基礎知識と夏季休暇中に得られた資料、コネクション、問題点、疑問点、等を調査報告書として準備室に持ち込み分析、デイスカッッション、修正を行う。本プロゼクトは、企画検討が再確認された後制作、スポンサーセールス、渉外、法文、内規調査、等を踏まえて各組織・団体、等への実践的なアプローチを開始する。タイムテーブルでのゴールは、学期末の12月22日(後期ゼミ終了日)と設定する。

活動内容

河田ゼミは、中央大学競技スポーツをプロモーション活動によって応援して行こうとの強い信念の基に二つの課題を設定しました

課題Ⅰ:中央大学スポーツカレンダーの企画・制作・販売・寄付

その1つは、中央大学スポーツカレンダーの企画・制作・販売を行い得られた資金をFLPスポーツ基金(仮称)にプールする事を想定。現実的な問題としてアイシングのアイスすら購入できない学友会所属の競技部を支援サポートする事を主たる活動目的にスタートしました

学内外調査、交渉、取材について

実施日:2006年6月1日より現在に至

①対象者及び団体・部署:

大学生協、生協印刷会社、中央大学学員会、南甲倶楽部(卒業生で財界で活躍されている会)、父母会(草野みどり)、大学広報課、ミズノスポーツ株式会社、中大125周年記念委員会、等を含む。

②実施内容:

制作に関しての専門的な知識の習得、協力依頼とその説得活動、印刷工程、デザイン、販売、映像修正・管理、スポンサーセールス活動、資金援助協力願い、配送、在庫管理、趣意書作成、契約書作成、同意書作成、肖像権確認管理、ネゴシエイション、資料収集活動、相手の要望、疑義、質問、問題提起に対する明確な回答準備作業、確認作業、等々。

③成果:

全体として関係者の温かい支援、協力、指導を得られた事は大変心強かった。一方では、ゼミ生達に見下した対応、態度を見せた学内関係者も居た事も事実。此れもゼミ生達の実践演習活動の大きな学習の一つとして受け止めている。学員会の中の南甲倶楽部(財界人の集い)が今後本プロゼクトにスポンサーとしてご協力頂ける方向に話が進んでいる。父母会の草野みどりでは、担当者の粘り強い交渉により見本ができ次第に次なる大きな展開が期待されている。ミズノスポーツ社からは、本プロゼクトスタートと同時に温かい支援、協力のお約束を頂きました

課題Ⅱ:大学箱根駅伝の「光と影」取材を通して大学スポーツの本質を研究

その2は、大学箱根駅伝の「光と影」を研究する為、取材活動を通して大学スポーツの現実と本来の健全な在り方を模索し中大スポーツに役立てる活動にしました

中大スポーツの現状を先ず把握する作業から始めました。学内でのアンケート調査(1000名サンプル)から始め、強化重点3種目の意義と目的を考察し、伝統があり学内で注目されている陸上競技部(男子駅伝)を調査研究対象としました。

河田ゼミは、先ず学友会会長兼陸上部長である永井和之学長への取材をはじめ監督、主務、選手と進めて参りますとそこには多くの問題、問題点が見えて来ました。その問題点の大きな問題の1つがやはり財源であったのです。そこでプロゼクトテイームは、大学箱根駅伝を支えている参加加盟校の1つである中大駅伝部にどのような財政的な恩恵を受けているかを取材目的とし、学外に調査・取材を広げました。

学内外調査、取材実施について

実施日:20068月、9月、10

実施対象者、団体:

中大学友会会長兼陸上部長、監督、主務、選手、日本テレビ箱根駅伝統括責任者、関東学生陸上競技連盟(略:関東学連

 注意丁度この時期、既に読売新聞社東京本社は、「箱根駅伝」を自社に於いて商標登録完了。共催に格上げされ、関東学連読売新聞社東京本社から商標の「箱根駅伝」名称を拝借している形態であったのかも知れません。会社、企業であれば本事業の収益の何パーセントかを商標登録拝借料として関東学連読売新聞社東京本社に納付義務がある。関東学連は、任意団体なので経理公開の義務がないこと、この実態は公にはされないグレーゾーンであるまた個々の加盟大学の代表責任者は、読売新聞社東京本社が商標権を獲得するに当たり「同意書、覚書、等」に各大学が署名、捺印しているかどうかは未だ不明ですこれらは、大学競技スポーツのスポーツ・アドミニストレイションに関わる重大問題を各大学、学生、学生選手、関係者、国民、社会に情報公開がなされていないことです。即ち、大学箱根駅伝は、誰の持ち物であるかが不明確。加盟大学の財産ではないのか、大きな疑問が残されています

成果:

取材を通して学内での問題と学外での組織・団体の視点と認識に大きな矛盾と疑問を発見できた事が最大の成果であった。本取材に対して大変温かく丁重な取材対応をして下さった日本テレビのチーフプロデユーサー氏と関東学生陸上競技連盟の担当者諸氏のご協力に感謝し、貴重な取材から得た資料を今後に活かしてまいる所存です。

担当教員 河田弘道 FLP河田ゼミ担当、所属学部:総合政策学部

 

ゼミ生の実践活動内容報告ゼミ生作成)

課題Ⅰ:中央大学スポーツカレンダーの企画・制作・販売・寄付 

テーマ:このキャンパスには努力し、輝いている学生選手がいる中大スポーツを一般学生、教職員、学員生に身近に感じてもらおう!

まとめ

中大スポーツカレンダーは、スポーツにあまり関心のない人達に対して「このキャンパスにはこんなに努力し、輝いている学生選手がいる」という事を知らせるための装置です

一般学生は、自分の勉強机の前のカレンダーを見て頑張っている仲間達の姿に励まされ自らも勉学、スポーツに励みます。

全国の父母の皆さまもスポーツカレンダー(母校の伝統を背負って他大学生達と競い合う姿)に目をやるとそれぞれ中大への思いと我が子への思いを重ね合わせる事となるでしょう。

その意味で本カレンダーは、全中大関係者の母校愛を紡ぐ「信頼と絆」の証なのです。よって本プロモーション活動は、カレンダー(制作物)を媒体に中大、中大スポーツへの関心を高めて戴く事をMission=使命としているのです。

 

f:id:hktokyo2017041:20190530002338j:plain                                                                           写真提供:中大スポーツ、各部活、河田ゼミ三期生

*裏面:各部試合スケジュール、テイーム成績、代表者宣言、選手名、出身、等

*各月異なる部活紹介(応援席の紹介を含む) 

成果と結果:3年計画

2006年「中大スポーツカレンダー」の企画、制作、スポンサー確保、着手。

事業事務局設置:総務、財務、経理担当者を選任

①個人、グループワークの担務、責務の明確化。

②趣意書 起案、作成

③企画書 起案 作成

Ⅰ:実践活動の開始

①学生生協との話し合いに付いての報告書

②制作に必要な予算見積書の起案と見積書の作成

③販売可能先のリスト作成

④スポンサー(協賛)可能なリスト作成とコンタクト開始

⑤大学教務課、FLP教務総合事務局との打ち合わせ説明

法律問題に付いての打ち合わせ (担当弁護士 池田健司氏)

⑦カレンダー作成:試作品の完成 (前期~夏季休暇中の作業)

Ⅱ:実践活動の開始

箱根駅伝・中大スポーツの調査・研究

②取材並びに報告書作成

③取材対象:日本テレビインタビューに関する報告書

      関東学生陸上競技連盟取材に関する報告書

      中央大学学長兼学友会会長兼陸上競技部部長取材に関する報告書

      陸上競技部監督取材に関する報告書

Ⅲ:担務と作業分担と責務

①編集担当:素材の確保、許認可の交渉、

②制作担当:デザイン、構成、印刷、

③スポンサー担当:学外のスポンサーへのプレゼンテイション準備

        学内―学員会、大学広報、125周年事務局、父母連絡会

        学外―中大に関わっている会社・企業優先セールス

        例:大塚製薬、森永製菓、明治製菓、ミズノ(1社先ず確保)

④営業担当:予算案、予算確保、セールス、商品販売リサーチ、確約

スポンサー獲得:中央大学父母会 予算全学負担 決定

2008年:目標の5800部完成、全国父母会に配布。学友会各競技部及び父母会より感謝及び称賛を受ける。

2009年:FLPスポーツ健康科学プログラム 河田ゼミ活動報告書完成

スポーツカレンダーのプロモ活動は、河田ゼミ三期生の課題Ⅱとして継承する。

ゼミ生報告書より作成・抜粋 2009年春卒 河田ゼミ1期生

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第一期生(4年生)を後輩たちが追い出すパーテイーにて、             写真提供:中大河田ゼミ

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS

お知らせ:第一期生の活動は、如何でしたでしょうか。次回は、河田ゼミ第二期生のプロゼクトを紹介させて頂く予定です。いつも多くの読後感、感想、書評、及びご意見を賜りまして有難うございます。

大学箱根駅伝に付いて詳しくは、K’sファイルNO.7780をご参照ください