NO.25河田弘道のスポーツ・トークライブ報告:無断転載禁止

f:id:hktokyo2017041:20171109000218j:plain

                                                                                                         北川外志廣氏提供

NO.25河田弘道のスポーツ・トークライブ報告:無断転載禁止 

            Ⅳ.大学生からの論評・コメント、感想遍~

  (注:本報告掲載は、当日ご来場された方から登壇者に直接メール頂きました論評・ コメント・感想の中から幾つか、ご本人のご了解を得て無記名で掲載、ご紹介させて頂きました。皆様方からの貴重なご意見は、河田弘道のBLOGの指針となります。感謝))

 

1.専攻:経済学部 4年生

 河田先生のトーク・ライブを拝聴して~

     先日は、新たな貴重な知識と機会を頂きまして有難うございました。およそ二年間先生の講義を受講させて頂きました自分に取りましては、今回のライブでもなるほどそうなのかと思う内容が沢山含まれた力強いお話しでありました。

   私は、自身が大学競技スポーツに身を置いていました立場からも、身近に感じる内容が多々ありました。現在のプロ野球の二軍、三軍は、育成が一番の趣旨、目的であるはずがそうでなくなってきているのと、目的と現実の差に一人のプロ野球ファンとして悲しく思います。

     社会の右も左もわからない高校生がドラフトで高額な契約金をもらい、プロの世界に飛び込んでいく中、飼い殺しにされる選手や成長期の中での身体の酷使が原因で、その先の野球人生を断念する選手、野球引退後の人生に戸惑いを隠せない選手の存在、現状のドラフトの在り方とそのリスクを考えさせられました。

    それらの事を踏まえて高校生のドラフト指名を遅らせるのは、素晴らしい案であると共感しました。大学競技スポーツでは、一年目、二年目と大きく成長していく選手が数多くいます。高校野球より遥かにレベルアップした環境に身を投じ自主的に何かに取り組む選手は、時にとんでもないスピードで成長して行く姿を身近で見て来ました。

     プロの世界は、それからの選択でも遅くないと思います。それに加えて大学という教育の現場(もしその大学が大学競技スポーツを教育の一環と延長線上の理念を実践しているのでしたら)で精神的にも成長し、知識を蓄えることは、野球だけでなく、その後の人生にも大きくプラスになる時間だと確信しています。また、20歳までの心と身体が完成していない時期には、怪我で現役を退く選手も多く居ます。これらのことを踏まえて高校生でのドラフトは、選手側、指名側、双方に大きなリスクの存在を感じました。しかし、現在の大学競技スポーツの現場でも少数ではありますが、昔ながらのしごきのようなトレーニングが日常的に行われているのも事実です。私達若い世代が積極的に変えて行く為の行動をすることが、現在の日本のスポーツ界を変えていく一番の近道のように思えてなりません。

 簡単では、ございますが先生のトーク・ライブを拝聴させて頂きました感想を僭越ながら述べさせて頂きました。本当に感謝致しております。 

                                                   文責:鈴木善之

                     

 2.専攻:体育学部 4年生

     昨日は貴重なお話をして頂き、ありがとうございました。現在部活動で、発表会に向けて練習に励み、観客を集める為に宣伝活動なども行なっていたのですが、先生がおっしゃったビジネス部門、オペレーション部門が根を張っていないと、組織として機能せず、観客も収入もうまくいかないと学びました。その為、私たちにしかできない集団美をアピールし、宣伝活動を継続していきたいと思いました。

  今回は野球の裏側について講和して頂きましたが、2軍、3軍はいらないというテーマが最も興味深かったです。先生がおっしゃる通り、メディアで高校ドラフト1位の選手が表に出れない、などの話題を耳にしたことがあります。2軍、3軍でくすぶっているのでは、もったいないと感じ、大学で勉学に励むことで技術だけではなく身体の動き、トレーニング方法など実践的に学ぶことができると思いました。その結果、元ある技術に知識がプラスされればより良い選手が生まれると思いました。

     またこのような機会がありましたら参加させて頂きたいと思います。昨日はありがとうございました。

                                                                                        文責: 柴崎 修  体操部 主将

 3.専攻:経済学部 3年

     私にとって河田先生のトーク・ショーは、知識・見識を付与して頂くだけでなく、大学一、二年次に所属した河田ゼミで培われたイズムを思い返す契機ともなりました。二時間のトーク・ショーがあっという間で、フル回転して疲れ切った頭とは裏腹に、心はいつになく充実しておりました。

「二軍・三軍が不要!」のテーマでの講演でしたが、その中でも特に印象深かったのは、現在の二軍・三軍のシステムでは選手が育たない、という事実です。コーチの力不足、そして「大人の事情」に左右される選手起用を間近で見せられ、成長の機会を奪われる若手選手の心中は察するに余りあります。限りある選手生命が無為に消費され、引退後も潰しが効かないことを考えるとなんとも残酷です。そんな中で、若手選手のリスク軽減と成長を目的とした先生の「高校卒業後、一年間のドラフト指名を禁止する」ご提言は、合理的かつ配慮のあるものであると感じました。

    大学で先生を慕い集まる私たち学生全員を成長させようと真剣に向き合ってくださったお姿を思い出し、この提言は先生のスポーツ界での圧倒的な経験値に加え、若者世代に対するお心あってのものなのだろうと、僭越ながら思いました次第です。

    これからもブログ記事の更新、大変楽しみにしております。また、二回、三回とトーク・ショーが行われるならば、必ず参加させていただきます。

貴重なお話、ありがとうございました。

                                                                                                             文責:矢野 健吾

河田弘道

スポーツ・アドミニストレーター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS)