K'sファイルNO.70:財団法人日本バレーボール協会の体質 無断転載禁止

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K'sファイルNO.70:財団法人日本バレーボール協会の体質 無断転載禁止

 

 第二弾 競技大会の主体は協会OR広告代理店?

何故毎年日本で国際大会を開催

松平康隆会長時代の功罪として今尚継承されているのが、この毎年開催される国際大会です。当時、国際バレーボール連盟(略:FIVB)の会長であったアコスタ氏(メキシコ)がバレーボール界に於いて強い権力を有していた時代です。

松平氏は、丁度公益財団法人日本ボレーボール協会(略:JVA)の会長職に在りFIVBの副会長として、次期会長職に興味を持たれていると囁かれていた時代でありました。そこで、松平氏は、懸命にアコスタ会長に貢物を試みていたわけですが、日本の広告代理店とTV局に協力をさせ、日本国内で国際試合の興業を行い、その収益をFIVBに貢いで、アコスタ会長のクレデイット(実績、功績)にする。それが今日まで継続している日本での主要国際イベント開催の舞台裏なのです。

①政事とマネージメント力

丁度この時期は、小職がNEC SPORTSでスポーツ・アドミニストレイターとして運営、管理を致しておりました時でした。松平会長がFIVBのアコスタ会長を連れて、NECの社長に面会を求められ、来社の際には何故か小職に社長からバレー界の状況と意見を求められた記憶があります。この来社の趣旨、目的は、FIVBが新しい世界リーグ構想を仕掛けており、そのワールドワイドスポンサーとしてNECに冠スポンサーになって欲しいとの事でした。いわばスポンサー獲得の為のプレゼンテイションのような来日、表敬訪問、来社でした。

当時、NEC男女バレーボールは、日本リーグVリーグで常勝軍団として存在しており、この件は松平氏のアイデイアで在ったとその時直感しました。

社長から意見を求められましたので、「NECが世界リーグのスポンサーになられても、NEC SPORTSには何のメリットもございません。何か美味しいお話はございますか」と笑顔で逆に松平会長にお聞きした事を覚えています。何故ならば、小職は、本件とは別に当時NEC SPORTSを短期間で特定の強化スポーツを日本一にして欲しいという事が業務委託内容であったからです。

後日、NECは、数年間の約束で本リーグの冠スポンサーになる事を発表した次第です。

②操り人形化して行く「ニッポン・チャチャチャ」

金の力で主要国際大会を日本に引き寄せ、その興業収入の60%をアコスタ氏率いるFIVBに貢ぐ。近年は、この構図とシステムが今日尚JVAFIVBとの間で前例となり、継承されているか、或は、この前例を広告代理店が巧みに利用しているのかも知れません。本イベントを継続している事は、ビジネスとして成立している証なのです。この様なFIVBとの取引に於いて、JVAは、どのようなメリットがあり、またデメリットを背負っているのかに付いて考察して見ました。

アコスタ氏は、大の親日派として知られた人物でしたが、それは、日本にお金があり松平氏が貢物をしてくれるからでした。

今日に於いてもワールドカップや世界選手権、グランドチャンピオンシップバレー、五輪最終予選、等主要な大会の多くが日本で開催されています。これらは、最大の収入源となるジャパンマネーがFIVBに入るからです。ジャパンマネーは、FIVBの経営母体をも支えているのです。他国では、開催招致すら難しいのがバレーボール競技大会のマーケットテイングの歴史と現実です。

日本のテレビ局と国内での国際大会との関係:

①世界選手権大会予選 フジテレビ

アジア選手権 日本テレビ

③ワールドカップ予選 フジテレビ

④ワールドリーグ フジTVTBSが交互に放映。CS放送もあり

⑤ワールドグランドチャンピオン(グラチャン) NTV 4年に1

ネーションズリーグ 男子TBS、女子NHK 毎年開催 

アジアカップ TBS

⑧世界選手権大会 TBS

⑨ワールドカップ フジTV 4年に1

⑩オリンピック予選 フジTV

(テレビ局バレーボール国際大会広報より)

 

③日本テイームへのメリットはあるのか

この国際大会をホストする見返りとして、日本テイームに、有利な裏工作が年々露骨になりだします。

読者の皆様にも疑念を抱いている方がいらっしゃると思いますが、日本テイームの試合開始時間を常時ゴールデンタイムに固定し(TV局、広告代理店の都合)、対戦相手を決める抽選会、どの予選ブロックに入るかの枠決め、ルールを変更する事、等もあるようです。これらは、表向きにはホスト国の特権だそうです。

主催国権利として出場権を与えられる事だけではなかったという事ですまた、リベロ制、ラリーポイント制の導入も、日本のテレビ局のためのルール改編であったとも言われています。また明らかにそこまでやるかという運営がなされているのは、日本テイームが決勝戦に出場できないので、日本の出場する順位決定戦の前座として、何と大会の決勝戦が行われるなど競技スポーツのフェアネスは、このようにして捻じ曲げられているのです。

国内のスポーツマンシップ云々を唱えている関係者の方々は、これらの行為をどうして黙認しているのでしょうか。或は、権益に自らが関わるので全く知らぬ、存ぜぬ、なのかも知れません。現在の日本の競技スポーツに於いてのスポーツマンシップとは、死語に等しいと思います。

誰がこのようにしてしまったのでしょう。よくスポーツマンシップ云々を公言している方は、その方自身がそうでない人物の可能性が高いかも知れません。読者の皆様は、今後この発言をされる方を観察されるとなるほどと理解されるかも知れません。真の情報が国民、社会に届かない社会こそ悲しい現実です。

このように見た目には、日本テイームにメリット(有利)として作用しているかに見える事が実は、このような事が成される程、日本テイームがFIVB及び日本のTV、マスメデイアによりスポイル(甘やかされている)されデメリット化している事に協会関係者は長年誰一人気付こうとせず、今日までこのような罪が毎年エスカレートしている要因の一つでもあるようです。このような一件メリットのように見える行為が最終的には、日本の指導者、選手達の耳にも情報が入り、プライドを無くす可能性があり、競技スポーツの本質が失われて行って居る事に早く気付いて欲しいと願わずにいられない次第です。

日本テイームを有利にするための指示、指導は、誰によって成されるのかは、毎年各大会が異なるTVマスメデイアがスポンサーとなり、放映している為か、TVマスメデイアは知っていても表に出す事が無いのが実態です。しかし、TV局は、毎年異なってもJVAと広告代理店は変りません。国際大会の運営、管理は、FIVBJVA、広告代理店、TV局の同意がなければ成立しないと思われます。

このような事からも、日本の男女代表テイームの現場では、スポイルされている事に気付かず、一層関係者達の仕掛けの深みに入って行きテイーム力も低下し、弱体化に歯止めがかからない状態に陥っていると思われます。読者の皆様は、日本に於けるTV、広告代理店ビジネスとスポーツ競技イベントの関係に付いて少し理解して頂けましたでしょうか。本K'sファイルの読者の皆様は、段々と競技スポーツ、スポーツ競技イベントの映像が今迄と異なる観点、視点で観戦できるのではないでしょうか。

④対戦国からの不満は

この様な恥ずかしい舞台裏の国際バレーボール大会に対して、対戦国は、どう感じどう対応しているのかを筆者の知り得ている範囲内でご紹介します。

対戦国からの不満は、大きく分けて二分されます。

1.読者の皆様も耳にされた事があるかと思われますが、世界のバレーボール界でランキングが低いテイームからは、露骨なクレームが大会関係者に寄せられているのは事実です。その例として、日本テイームだけ何故予選から午前開始の試合、午後開始の試合が組まれないのか、どうして夜の試合のみに設定されているのか、これはアンフェアーな大会である。との指摘が昨年もありました。これは、正常な競技スポーツ関係者ならば誰しもがそう感じると思います。

2.バレーボールの古豪、強豪国のテイームからは全く対照的な逆な反応を直接伺っていました。

口頭での回答:

毎年日本で開催される国際大会は、どれも最高レベルの大会です。世界中で日本は、一番のバレーボール事業(ビジネス)に成功している国です。我々は、年に一度日本で開催される国際大会に招かれ、全ての費用は大会側によって負担してくれます。此れが他の国での開催では、各国テイーム側の負担となります。此れも大変ありがたい事です。そして、何処の国に行くより日本に行くとその待遇は桁外れです。我々は、このような豪華なホテル、食事、送迎、観光、等と全くクレームなどあるわけがありません。

我々の目的、目標は、オリンピック大会で金メダルを取る事にあります

その為に年に一度日本で強豪国と手合わせが出来、ライバル国のスカウテイング、自分達のテイームのコンデイショニングが確認出来る事は非常に大事な事なのです。そして、選手、スタッフ達に英気を養ってもらう事です。

これ以上な年に一度の贅沢な合宿(キャンプ)をさせてもらって文句など言うのは筋違いです。依って、日本テイームにどの様なホスト国としてのアドバンテージを差し上げても誰も文句を言う国もテイーム関係者も無い筈です。

文句言うテイーム監督が居たらそれは、低いレベルの勝てないテイームなので気にしない。我々が予選、本戦が午前中、早い午後であっても全く問題ない。日本テイームがTVに合わせたプライムタイムであっても、そんな事は問題でない。日本テイームには、好きな様にやってもらって下さい。だが、これをオリンピックでやったら我々は黙っているわけにはいきません(笑)。

まとめ

筆者は、この話を真面目に聞き、やはりそうであったか、彼らは全てのからくりを知っていて紳士的な対応をしていたのかと、事の次第を確認した次第です。小生も笑い飛ばしましたが、此の回答は、現場を預かるバレーボール・アドミニストレイターの非常に正直で貴重な回答と意見であったと思いますJVAFIVB側がやっている全てを各国はお見通しで、ジャパンマネーを逆に彼らのテイームの強化に活用している事を教えてもらったわけです。しかし、これは世界を冠する国際大会としては、正常な運営、管理でないと申し上げます。日本での国際大会の趣旨、目的は、誰の為にあり、こんなアンフェアーな大会である事を視聴者、観客たちは果して理解されているのでしょうか。

逆にスポイルされて行く日本テイームは自らの首を自らの手で締めて行く、その姿を日本のJVAの有給役員、指導者達が何も理解できていない事の方が愚かなのかも知れないと思い知らされた次第です。井の中の蛙大海を知らず、にしてしまった大罪人は、何処の何方なのでしょう。

筆者の素朴な疑問

K'sファイル「NO.69の筆者の視点」で述べましたが、日本女子バレーボールテイームの初代女性監督の中田久美監督と外国人コーチ(アクバシュ氏、32歳、トルコ)との関係と役割がバレーボール・アドミニストレーションの視点で申しあげますと、非常に不自然且つ合理性に欠ける状態に思えてならないのです。

問題は、中田監督が試合中コートに立ち指揮、指示を出していない事です。イヤホーンを付けてタブレットを持って、選手を鼓舞しているだけのように見受けられる事です。前回も申し上げましたが、筆者は、外国人コーチが全軍に対しても、個々の選手に対しても全ての指示、指揮(通訳を介して)を行っているように思えてならないのです。監督は、何故前面に出て強いリーダーシップを取ろうとしないのか不思議です。読者の皆さんはお気付きですか。

もう一つの疑念は、外国人コーチの役割が何故か紹介されない、どうしてなのでしょうか。TVアナウンサーは、懸命に中田ジャパン、中田ジャパンと連呼しています。そしてアナは、中田監督が何を言った、中田監督のこれがバレーボール、中田監督が云々と、何か勝手にアナウンサーが大声を上げているのが実に幼稚に感じるのですが、如何でしょうか。試合会場での中田監督は、テイームの蚊帳の外という感じです。何かお気の毒で心中をお察しいたします。

ゲームは、コーチのアクバシュ氏(32歳、トルコ)が全軍を指揮、戦術を個々に与えて監督として役割を担っている様です。アクバシュ・ジャパン?

映像は、アナが何を語ろうが正直です。何故、映像の事実を元に同コーチの紹介、テイームへの指揮、指示の事実を伝えられないのでしょうか。全く蚊帳の外の中田監督の姿の映像は、何度もアップされても感情が押し殺されて説得力も無く、かえって虚しく感じるのは筆者の錯覚でしょうか。

此れでは、前回の男子監督に日系米国人のゲーリー佐藤氏を推薦、任命して短期間で解雇した協会の前例が思い出されます。この度は、日本人監督の中田監督がこの犠牲者にならないとは限らない様相です。

外国人監督、コーチには、莫大な年俸が約束されているようですが、何故今回も指導者を招聘する場合の基準、役割、等の情報公開をしなかったのか。また、現在女子テイームのゲームでの指揮権、指示権が、同コーチに移行しているなら、協会執行部は、記者発表をすべき重大な問題です。同コーチは、スコアラーでもありません。

残念ながら同コーチの過去の実績、キャリアはどうであったのか、どのような役割と必要性から協会は、日本人コーチでなく同コーチをトルコから招聘したのか情報公開をする必要があったのでないかと思われます。同コーチに女子テイームの試合での指揮権、指示権を与えるに相応しい指導者、管理者なのか、非常に不明瞭な状態で現在大事な大会が進行していることに素朴な疑問を感じます。

バレーボール・アドミニストレイターの視点

女子テイームのスタッフのロール(役割)は、明確に明文化して中田監督がそのロールに同意しているのかどうか非常に重大な問題です。同意しているのであれば、中田監督は、職務を履行していない事になり、よって監督としてのコートに立つ必要性も無いのです。このような優柔不断なテイーム指導、管理体制にした日本協会の強化本部及び責任者は、結果がどうであれ事前のミスを犯している事になります。

筆者は、TVの映像を拝見させて頂いて中田監督だけがテイームの蚊帳の外にいるように思えてならないのです。

このような状態で、大事な世界選手権を運営、管理する事は、バレーボール・アドミニストレーションに重大な問題があると思います。このような事は、本大会が終わってその成果と結果を見て述べるのは誰でも述べる事ができるのです。本テイームの編成の担当者、管理者に大きな問題があると思います。

選手達は、ゲーム中外国人コーチの指揮、指示通りに行動している事から、協会強化本部から、また中田監督からも指導、指示に従うように指示が出ていると思わざるを得ません。真剣勝負の筈の国際試合に於いて、監督とコーチの業務上のフェイクは、不必要且つ危険なアイデイアのように思われます。

アクバシュ氏(32歳、トルコ)は、4年前にトルコ女子代表監督に就任、ルーマニアCSMブカレストの監督も兼ねているという情報が入っています。トルコ代表監督を何故辞任したのでしょうか。まさか日本協会が表向きは、コーチとして莫大な年俸をオファーしていない事を願う次第です。女子強化本部の中には、私が見つけて来たと自慢しているとの情報も入っています。

日本バレーボール協会は、本件に付いてのロールを明確にした方が賢明ではないのでしょうか。何故ならば、公益財団法人日本バレーボール協会には、莫大な公金を強化の目的で活用している事を忘れてはなりません。中田監督は、今後もコートに立っているだけが業務と使命なのかを協会は明らかにする必要があると思います。監督は、自身の業務を明確にされた方が賢明ではないのでしょうか。本件は、重大且つ今後に大きな禍根を残すことになるのでないかと危惧しています。

筆者は、純粋にバレーボールに全エネルギーを傾注して代表になっている選手達、テイームに成果と結果を残して欲しいとの願いと、日本で初めての女子代表監督としての中田ジャパンを決してギナペット(お飾り監督の俗称)にしてはならないと苦言を述べさせて頂いております事をご理解頂けましたら幸甚です。

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS

 お知らせ:

NO.70は、如何でしたでしょうか。主に現在大会が進行中の為女子の話題を述べさせていただきましたが、読者の皆様の温かい声援を期待しています。男子に付きましは、機会が在りましたらお伝えできたらと思います。