K’sファイルNO.126:JOC & JAAFのこの手段は如何なものか

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K’sファイルNO.126JOC & JAAFのこの手段は如何なものか

無断転載禁止            毎月第二、第四木曜日公開予定

 読者からの便り

河田先生侍史

K'sファイル#125拝読いたしました。為末元選手や大迫選手などSNSで発信力のある方々が箱根駅伝への疑問を表明したのは大きかったと思います、そこに先生からのコメント…。そして、K’sファイルの「日本の冬の風物詩大学箱根駅伝は誰の物」①~③を熟読させて頂き、飾られた箱根駅伝の深層を教えて頂きました。先生が指摘しておられた本当の意味でのスポーツ・アドミニストレイターの不在について、これまでの「学生スポーツとはそういうもの」という雰囲気から「あれだけのお金が動くのに、どうなっているんだろう」という疑問が明らかになりました。先生にここまで教えて頂き、事の次第を知った大学関係者、関係者、社会は、此のまま放置して置くのか、或は、学内の教員、指導者、経営者達は知らぬ顔を通すのでしょうか。

先生がご指摘されておられた、UNIVAS(大学スポーツ協会)ですが、確かに全く消えてしまいましたが、あの騒ぎは何だったのでしょうか。動きが見えません。中身がないまま掛け声だけで終わるとしたら、あまりにも情けないです。僕の分野でも日本スポーツ協会のAT制度(アスレテイック・トレイナー制度)など、この国のスポーツ行政って、絵にかいた餅だらけですね。何時まで経っても改善も改革もなされない我々現場を預かる者に取っては、何も発言出来ない、しても届かないのが悔しいです。K’sファイルから得られる真実と専門知識から、スポーツ・アドミニストレイションの貧困を現場で日々感じております。河田先生が日本にいらっしゃる事でK’sファイルが拝読出来る事に感謝致しております。 現場を預かる読者より、

 

目次:

  Ⅰ.金メダル・ファーストが組織・団体のコンセプト?

    アスリート・ファーストは何処へ?

   先ず初めに

   世界短距離界の現実

   日本短距離界の現実

  Ⅱ.日本短距離界100200のスター選手誕生

   1.プロ、S・ハキーム選手の登場に困惑する日本陸連

           2.サニブラウン・ハキーム選手(SANI BROWNHAKIM

          3.複数の選手取材による意思確認

          4.2019年度日本国内100mランキングベスト10の紹介

       筆者の素朴な疑問と私見

 

Ⅰ.金メダル・ファーストが組織・団体の 

       コンセプト?アスリート・ファースト

       は何処へ?

先ず初めに

本年は、スポーツに関する時事の話題がオリンピック東京大会開催の為にことのほか多く、多岐に渡ると思われます。K’sファイルNO.126は、12月それも暮れの押し迫った時期に日本陸上競技連盟(略:日本陸連JAAF)が突然藪から棒に打ち出した代表選考の方針、起案の是非に付いて述べさせて頂きます。選手は元より関係者、陸上ファンは、この方針、起案の是非に付いて、お上の勅使とばかりの一方的な方針に耳を疑っているのではないでしょうか。

JOC日本陸連からのお達しとは、「2020東京五輪では、1選手が両競技種目(100m、200m)への掛け持ち出場は原則禁止(ダメ)との方針案です。

昨年12月の日本陸連理事会に於いて強化委員会の意向として強化委員長より提案されました目的は、男子400mリレー(100mX4選手)で金メダルを狙う為には選手の個人種目出場をどちらか1種目に制限して、リレーに向けて体力を温存させようとの考えからです。これに先立ち日本オリンピック委員会(略:JOC)は、昨年11月に選手強化本部長である日本陸連・尾県貢専務理事の2020東京五輪日本選手団総監督就任を発表しましたJOCは、東京五輪で金メダル30個を大目標にしており、陸連としてはリレーでの金メダルが命題となっているからです。

本提案は、当該選手、指導者の意思を蔑ろにした組織・団体の方針告知は軽率且つ独断的で今日のグローバルなスポーツ界に於きましては自由な民主主義の論理に対極するのでないかと危惧する次第です本件に付いて、筆者は、スポーツ・アドミニストレイターとして、JOC日本陸連強化委員会、執行部の判断と告知に対する問題を提起し、本件に関するポジテイブな方向性を述べさせて頂ければ幸いです。

 

世界短距離界の現実

近年陸上競技界に於いて国外では、長年ロシアのドーピング問題が大きく取り上げられ、この度の東京五輪への出場も認められず、相も変わらず薬物使用は止まるところを知らない様子です。此のことは、1974年以前に於いて社会主義国家に於いて密かに行なわれていた非人道的なドーピングから、1974年のIOCのオリンピック憲章のアマチュア規定の削除により、IOCの全競技スポーツは選手を含めてビジネス化、プロ選手の出場が容認されたことから、本ドーピング問題は、大きな変革期を迎えたのでした

その最大の理由は、選手のプロ化により選手への出場料、大会スポンサー(主催を含む)、選手との個人契約主(コマーシャルスポンサー、スポーツメーカー、等々)との間の契約(出場大会での順位、記録、等々に対するインセンテイブボーナスを含む)を遂行し、それに伴う報酬を得る為にドーピングと言う悪魔と手を結ぶ事を意味しています。

これを一度使用するとその選手は、使用時とそうでない時とその効用が歴然とする。即ち、陸上競技選手であれば効用の結果として記録の向上が歴然となり、野球選手の一例としては、「今迄打った角度ではスタンドインしなかったボールが、効用の成果として余裕を持ってホームラン、スタンドインする。効用を止めると、同じ角度で上がったボールがスタンドのフェンス前でボールがお辞儀して外野手のグラブに入る」という結果が現実となるのです。

薬物の効用は、また記録の向上のみに使用されるのでなく、選手の骨格筋の損傷負傷に対する早期治癒にも絶大な効果を与え、プロの選手達には、「MAGIC HAND」とも呼ばれる魔法の薬物でもあるのです

しかし、この効用から抜け出せなかった為にどれ程多くのオリンピックで活躍したスーパースター、スター選手達が命を落し、臓器疾患により苦しんでいるかこれもまた現実なのです。ここで、ある程度の知識をお持ちの読者の皆さんには、日本の陸上競技選手達には、このドーピングは問題ないだろう。と安易な安心感を持たれているかも知れません。しかし、それは、近年に於いては余りにもオプトミステイックな思考かも知れません。

 

日本短距離界の現実

近年、日本の陸上界で特に男子短距離選手達が目覚ましい強化向上を遂げているのは御承知の通りです。五輪を含む国際大会での活躍の成果と結果は、ロシア選手のドーピングによる不出場、その他トップクラスの選手と同様な問題での不出場との要因にも起因しているのも事実でしょう。

しかし、この度本K’sファイルのテーマに取り上げました命題は、この近年の短距離選手達の目覚ましい活躍があっての新たな問題を日本陸連が露呈した事ですこれまでは、誰もが400mリレーの選手選考など気にもかけず、100mの選手が4名代表に選ばれて400mリレーの出場記録をクオリファイすれば出られるくらいにしか思っていませんでした。

日本陸連には、今日まで400mリレー選手選考に関する基準及び規則なる明文化したものが無かったと言う事です。それでは、何故この度突然この基準、規則を作り個々の選手を縛ろうとするのでしょうか。見方によれば、日本陸連のこの度の唐突な選考基準、規則の擁立は、日本人選手のレベルが上がった事をその理由に挙げる事も間違いではないと思われます。

筆者は、それだけではなく想像を超えた急成長を遂げたスター選手(サニーブラウン・ハキーム選手)が現れた事がこの度の陸連の動きに強く影響をおよぼした要因でないかと確信する次第です。また、同選手が100m、200mで既に参加標準記録を出していることが決定的な行動へとJOC強化本部長、日本陸連強化委員会を駆り立てた真意が此処にあると思われます。

即ち、此れで短距離陣の商品価値が高騰したという理解が正しいのでしょう。商品価値が高まると組織・団体は権力を行使したがるのはどの世界でも世の常です。嘗て日本陸連のマラソン事業が長年大盛況であったのは、スター選手を多く抱えていたからです。そして、この時期は、陸連の黄金期と語り継がれ権力を思いのまま行使してきた歴史があるのです。

しかし、この程のスター選手は、他の選手達と大きく異なる幾つかのファクターを持っていることですこのファクターには、JOC日本陸連が思い通りに事が運べないかもと察知し、先ずは、外枠を埋めながら同選手を身動き出来ないような手段に出たと視るのがこの状況から自然でないかと思われる次第です。その推測の要因と今後起きるであろう問題は、JOC日本陸連の同選手への対応いかんによるかも知れません。此のことは、既に日本陸連の専務理事は承知のうえで告知したようにも思われます。

それは、昨年暮れの日本陸連のマスメデイアへの告知内容が、JOC日本陸連の思惑を明確に物語っています。

2020東京五輪では、1選手が両競技種目(100m、200m)への掛け持ち出場は原則禁止(ダメ)

この告知内容をマスメデイアを通じて社会に発したのは、通常「先行花火」と言われる手法で、日本の陸上関係者、スポーツ関係者、マスメデイア、社会の反応、様子を先ず確認したいからです

当該責任者は、本告知の文言に「原則禁止(ダメ)」を明記しました。これは、今後何かネガテイブな反応が多く生じた場合の逃げ場を確保し、原則」即ち特例もありますよ。と先ずはクッションを確保している所です。この表現は、まさに我が国の談合文化の縮図を表現し、断言しないところから何か後ろめたさを感じているリーダーとお見受けします。

また、これを裏付ける当該責任者は、先月1216日の日本陸連理事会に於いて本件を案として提示し、結論を求めなかったと言うことです。本来なら、このような新しい重要案件を大会目前にしたこの時期、この理事会に提案する前にアスリート達、その指導者達に本件についてのアンケート調査、調査名目での面談をし、その報告を準備して置くことがアスリート・ファーストの運営管理者としての対応でなかったかと思われる次第です。JOC強化本部長兼日本陸連専務理事は、アスリートの意見を聴取することに否定的な見解を明確にした人物でもあるようです。

 

Ⅱ.日本短距離100200のスター選手誕

1.プロ、S・ハキーム選手の登場に困惑する日本陸連

既にご存知の通り日本の陸上選手達の殆どは、IOCJOC日本陸連に対して五輪出場の代表権を得ると、出場させて頂きます、と表現します。これら組織・団体は、選手達への目線は五輪に出場させてやっている目線で常に物事を思考し個々のアスリートの自由な思考を封じ込めているのが伝統で美学と思い込んでいることです。

海外のプロアスリート達の五輪出場への意識と日本人選手の間には、受け止め方に於いて大きなギャップが生じているのも確かです。

 日本人選手の多くは、大きな大会に出場する経費も日々のトレーニングに必要な諸経費も基本的に所属する会社、企業の出張費、部の特別予算で賄われています。また日本代表のトップ選手達には、日本オリンピック委員会JOC)、個々所属する競技団体(NGB)から個々の強化指定ランキング別に年間数百万から数千万円の強化費が支給されているようです

このように恵まれた生活環境に居る日本選手は、殆どがプロでもないアマでもない(会社・企業では労働法によりプロは認められない)中途半端型アスリートで大多数の選手及びその指導者、関係者は、企業に所属して社員同様な扱いを受け給与、ボーナス、スポーツの特別査定、厚生福利を受けているのです。

 

2.サニブラウン・ハキーム選 SANIBROWN・HAKIM

S・ハキーム選手は、日本人の母とガーナ人の父を持ちます。確かに同選手は、今日までの陸上界での経過から日本の他の選手にはない身体能力を有していることは明らかです。

読者の皆様は、ハキーム選手の名前をマスメデイアで認知されるようになられたのは、彼が城西高校の陸上部に所属していた頃からではなかったでしょうか。当時は、まだ線の細い体型をしていたような記憶が蘇ります。しかし、同選手が米国フロリダ大学に入学し、同大のトラックテイームに所属、同大の短距離専門指導者のマイク・ホロウエイコーチの下でトレーニングをはじめ、一年数カ月で今日のように見違えるような体格体型、身体能力に急変した事は、業界関係者の驚く所でもあります。そして、昨年秋にプロ宣言をし、今後も同コーチを師事し指導を仰ぐ予定のようです。

同大においては、NCAA全米大学競技スポーツ協会で体育協会ではありませんのでご注意をの大会に出場し実績を残しているにも関わらず、201819NCAAでの競技参加を1シーズンのみで断念し、今後「プロアスリート」の道を歩むことを宣言した次第です。これは、丁度昨年9月のドーハの世界陸上大会後であったようです。

読者の皆様には、同選手が今後歩む「プロ」とはどのような世界で何を意味するのかあまり理解できないかも知れませんので、この機会に知識を加味して頂きましたら、この度の日本陸連の告知及び今後起きるであろう出来事への先読みがより確かなものになるかと思う次第です。ところで、プロフェッショナル・アスリートとは、「自身の身体能力、スキル、精神力をその競技種目のパフォーマンスに置き換えて、相手と競い合う所を観衆、視聴者に見せる事により生活の糧を得る競技者」を意味します。よって、彼には、会社、企業の後ろ盾となる担保は無いと言う事です。

NCAAのルールでは、ハキーム選手がプロ宣言することで、NCAA加盟約1275校の大学学生選手として登録できない規則に抵触します。NCAA登録学生選手は、学業成績が大学規則、NCAA規則に違反した場合は、学生選手を除籍されます。或は、学生選手がエイジェント(代理人)を有したり、ビジネス、金銭授受、等が発覚した場合は追放の処分が過せられます。

但し、学生選手は、在学中に於いて1競技をプロとして活躍し、他の競技スポーツに大学の学生選手として出場することは可能なのです。大学及びNCAAのルールを遵守する場合は、NCAAの大学対抗戦に出場できるルールがあるので問題は在りません。(例:高校卒業時にMLBにドラフトされてプロ野球選手でありながら、野球シーズン以外の冬季に大学学生選手として、NCAAのバスケットボールで大学代表として出場することは可能であるという意味)

ハキーム選手のケースは、学生選手を離脱した理由が何であれ、彼は、プロ宣言をし、他競技スポーツに参加する意思がない事から、今後一切大学代表としてNCAAの競技に復帰する機会を失ったのは事実です。よって、現在は、既にNCAAの登録は除籍され、アスリートとしての奨学金もその時点で停止しされている筈です。

同選手が同大学にNCAA登録を除籍後、1外国人留学生として在籍が認められているかどうかは、ハキーム選手が外国人留学生として移民局が認める学生ビザ(学生査証)が、取得出来ているどうかが判断基準となります。同選手の場合は、一度大学のアドミッションを受けて入学が許可されているので、一般留学生として2年としての進級(sophomore)になるためのアカデミックの基準をクリアーしているか否かになるかと思われます。

日本の新聞紙上等では、現在もS・ハキーム選手(フロリダ大)と明記されているので、大学在籍に必要な諸般の問題をクリアーして学生ビザが継続できているのかも知れません。即ち、大学に在籍、在学する為には、大学、移民局が認める就学規則を満たし、授業料を自ら納付しているかどうです。

大学、移民局が認める就学規則を満たしていない場合は、米国、及び大学に在籍、滞在する為の「学生ビザ」は支給されません(外国人留学生には、パートタイム学生は認められていません)。プロテニスプレイヤーが所属するプロテニス協会のような組織・団体は、陸上競技には存在しないので今後は日本の企業の陸上部に所属か、海外の陸上選手が所属するクラブに所属して活動しながら同大学の学則を遵守する(しかし、これはプロとして活動している限り相当難しいアカデミック問題が生じる)か、複数のチョイスがあるかと思われます。

3.複数の選手取材による意思確認

ハキーム選手は、マスメデイアの取材に対して「個人があってのリレーだと思うので。個人種目でしっかりメダルを取るために日々練習をしている」と日本陸連告知を疑問視しています。また、同じく100m、200mと両種目に取り組む小池祐貴選手(住友電工)も「リレーに注力するために分からない考えではないが、一括でルールを決めるよりは個々に相談して決める方がいいと思う」と述べています。一方100mが専門種目としている山縣亮太選手(セイコー)は、「1種目に絞る考え方はぜんぜんアリだと思います」と肯定派だ。朝日新聞掲載記事より)

4.2019年度日本国内100mランキングベスト10の紹介

サニブラウン・ハキーム(米フロリダ大)9秒97 100m、200m目標

②小池祐貴(住友電工)9秒98          100m、200m目標

桐生祥秀日本生命)10秒01         未確認

山縣亮太セイコー)10秒11         100m目標

⑤多田修平(住友電工)10秒12         未確認

⑤坂井隆一郎(関大)10秒12          未確認

⑦白石黄良々(セレスポ)10秒19        未確認

飯塚翔太(ミズノ)10秒19          未確認

ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)10秒20      未確認

⑩川上拓也(大阪ガス)10秒22         未確認

 

筆者の素朴な疑問と私見

陸上競技の特徴は、水泳競技同様に個々の選手の個人の記録で競い合う競技スポーツの代表であると考えられます。その中でも、リレーは、選手達が言っている通りに個の集りです。その個の意思を尊重し、大事にする事がスポーツ・アドミニストレイターの重要な役割と役目でもあります。

400mリレーの選手選考は、JOC日本陸連のメダル欲しさの思惑で新規則を作り選手を拘束しやらせるのでなく、個々の選手が得意とする種目に出場してもらい能力を如何なく発揮してもらう事が先ず先決です。

そしてその後で組織・団体の運営、管理者は、選手の自由意思を尊重して、6月の全日本選手権100m最終予選に出場した選手の上位4名プラス1名の合計5名を選出することがフェアーであると確信する次第です。

但し、その中の選手に400mリレー出場を希望しない選手には、大会前に日本陸連に申し出をする事で次の記録の選手にバトンが渡される事がフェアーな選考基準であると思われますが、如何でしょうか

全米陸連の関係者に彼らの選考基準を訊ねるとお国柄「自由で民主主義国家」選手個々の意思を尊重することを伝統的に大事にしている様でありました。

金メダルは、選手達の努力に対する成果と結果であって、サポーテイブなJOC日本陸連役員、執行部は、選手の環境を如何にポジテイブに整え、個々の最大の能力を引き出すための準備と協力をするのが、コーチングで在りスポーツ・アドミニストレイターの重要な役目と使命ではないでしょうか。

組織、団体の自己中心的な画策を配慮、気配りも無くEGOを前面に出す指導、運営、管理方式は、今日のコーチングを逸脱していると言わざるを得ません。競技スポーツのCOREである選手の意思を最大限尊重するコンセプトがあって初めて、選手、組織、団体の重要なコンセンサスが確立されスポーツ・アドミニストレイションの礎をなすと思います。そして、此れこそがアスリート・ファーストの精神を遵守することではないかと筆者は、提案する次第です。選手の意思を無視し、運営、管理者の意思でリレーテイームを組んで仮に金メダルを取れたとしてどの様な対価と価値が個人に与えられるのでしょうか。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports

紹介:Gファイル(長嶋茂雄と黒衣の参謀)、文藝春秋

お知らせ:今回の提案は、如何でしたでしょうか。上から目線の伝統的な指導、運営、管理手法は、選手のみならず指導者の育成、指導にも良いモチベーションを与えるものではないと思われます。権力、権威は、使い方により選手、指導者を活かしも潰しもすることを肝に銘じたスポーツ・アドミニストレイターで在って欲しいと願う次第です。