K'sファイルNO.136:政治と政治家達に翻弄される東京五輪 (1)

K'sファイルNO.136:政治と政治家達に翻弄される東京五輪 (

無断転載禁止              毎月第二、第四木曜日掲載予定

読者からの便り

K'sファイルNO.135号論考、ちょうど国会で持続化給付金の事業請け負い先と電通関与が揶揄されている時でしたので、大変興味深く読ませて頂きました。巷では、東京五輪の招致、開催に関係して投じられた巨額な電通マネー回収の原資先が「持続化給付金」の税金で、さらに二次補正の旨味も仕組まれているのではないかと、そんな話が聞こえてきます。コロナ禍のこの情勢、果たしてオリンピック開催に漕ぎ着けられるのか、期待と不安が織り成す閉塞気分が続きますが、時折森会長の談話をテレビで拝見すると明るい見通しが伝わってこないのが残念至極です。梅雨空が続きますがくれぐれもご自愛下さい。135号論考ありがとうございました。NO.136号を楽しみにしています。 読者より

 

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目次

政治と政治家達に翻弄される東京五輪(1)

2020東京五輪リマインド・シリーズ(6)

第五弾:2020東京五輪招致委員会の役目終了

1.政治家倫理は真のスポーツを歪めてしまった

  本シリーズの経過と紹介

  オリンピック開催地、東京に決定!

  本招致活動に心血を注いだ人物

  水野正人氏の存在が何故特異であったか

  2020東京五輪招致活動を終えて帰国

2.筆者の素朴な疑問と私見

          2020東京五輪招致委員会副理事長兼専務理事への退場勧告

 

 

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2020625日  公開

政治と政治家達に翻弄される東京五輪

2020東京五輪リマインド・シリーズ(6) 2019-03-07

第五弾:2020東京五輪招致委員会の役目終了

1.政治家論理は真のスポーツを歪めてしまった

本シリーズの経過と紹介

K’sファイルNO.132、2020東京五輪リマインド・シリーズ(3)の第三弾では、竹田恒和氏(2020東京五輪招致委員会理事長、JOC会長)の疑惑とは何か、をお伝えし、竹田理事長、会長が知っていた事、知らなかった事を要約致しました。NO.133前編に於きましては、2016東京五輪招致敗戦と大勢の政治家及びその関係者達について。NO.135後編では、2020東京五輪の招致の勝因と暗躍する闇のネットワークの存在について述べました。

今回のNO.136では、2020東京五輪招致成功の裏には、リオ五輪招致成功の模倣による勝利との疑惑が深まっていく中、日本国内に於いては、招致決定後に不可解な出来事が起きていた事を述べて参ります。それらは、知ってか知らずか、殆ど語られず触れられずに葬り去られたのではないかと、筆者はふと素朴な疑問に行き当った次第です。これらは、伝統的な日本に於ける政治家とスポーツ利権の特殊な利害関係なのかも知れません。

この不可解な出来事は、2016東京五輪招致活動のスタート時点から2020東京五輪招致を経て、現在の20東京五輪組織委員会発足後に至るまで、国民、社会に対して一切情報公開がなされない相変わらずの隠蔽体質であり、今回はその根幹を解りやすくお伝えできればと思います。

オリンピック開催地、東京に決定!

[NEWS 20130907 1722JST 衛星中継より]

筆者は、この一報を現地ブエノスアイレス(アルゼンチン)からのTV報道で知り、心より関係者の皆さんのご努力にお疲れ様と述べたい衝動にかられました。

しかし、次の瞬間TVカメラが日本のデリゲイション関係者席に振られた時、感激して飛び上がり、抱き合っている歓喜の瞬間の幾重もの渦の中心に大変違和感のある映像が飛び込んで来たのでした。その複数のシーンは、真ん中に内閣総理大臣安倍晋三氏、左に東京都の猪瀬直樹知事、右に元内閣総理大臣、元文部大臣で2020東京五輪招致委員会・評議委員議長の森喜朗氏と全員が国会議員、都知事、元国会議員と政治家オンパレードの映像でしたそしてもう1枚は、安倍氏を中心にやはり左に猪瀬氏、右には水野正人氏が、水野氏と安倍氏は肩を抱き合って喜びの絶頂にありました。映像には、JOC会長兼東京五輪招致委員会理事長の竹田恒和氏の姿を見掛ける事は在りませんでした

この世界最大のイベント招致活動に勝利し、歓喜がほとばしる表舞台とその裏側では、「抱き合い歓喜している人達」、「抱き合い涙していた人達」、「裏仕事で成果を果たし、プロの仕事を完了しホテルのバーの片隅で、TV映像を観ながら静かに笑みを漏らし、杯を酌み交わす人達」、既に国内に於いては、「次の戦いである東京五輪組織委員会の役員人事を目論む人達、等々」・・・と、それは悲喜こもごもの情景が映像と、また筆者の脳裏と瞼に浮かびました。

ただ、筆者の脳裏には、何か引っかかる物がかすめたのです。同時に脳神経にインパルスが駆け巡ったのは、多分長年に渡り競技スポーツ業界の魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様とその集団の中で実践を経験してきたスポーツ・アドミニストレイターとしての直感だったのだろうと思います。今後、明朝から始まるであろうきな臭い次なる戦いの後処理と今後が思い浮かんだのです。

この時、竹田恒和氏(招致委員会理事長、JOC会長、IOC委員)や招致委員会に対する招致疑惑が世界中を駆け巡る事になろうとは、視聴者、日本国民の誰が予想したでしょうか。しかし、その事実を知っていた人達は、表、裏を問わず今後自身が背負って行かなければならない事、今後身に降りかかった場合の事、等々と考える者達が居ても不思議では在りませんでした。

歓喜は、一瞬にして訪れ、一瞬にして去り、現実の世界に引き戻されます

あの歓喜の最前列に居て、TVの映像に入っていた人達、その輪に入りたかった人達は、どんな思いでその情景を眺めていたのでしょうか。

直接的に関係のない政治家達は、居てもたっても居られずどのような理由と公費であの場に大挙して押しかけていたのか知る由もありません。この様にして、約数百億円と言われるプレゼンテイションショー経費は、一夜にしてシャンペンの泡と化したのでした。此れもTVのショウタイムであったと言えばそれまでですが、実は、国民、都民の汗水たらして納税した税金を湯水のように使われて、国民はそのショウタイムを見せて頂いたその対価として何を得て、何を失っているのかの深層には余り興味も無かったようでした。

その後、国内に於けるポリテイカルゲームは、いよいよ最終戦の火ぶたが切られるのですが、この2コマの映像写真の中で歓喜に酔いしれている方々がこれから主人公を演じ、そしてその勝ち組と、負け組が、今日の東京五輪を明確に色分けされるのです。もちろん、勝ち組の頭領は、神輿の玉座に鎮座し、権勢を思いのままに振い、一方、負け組は、先ず初めに石原慎太郎都知事が突如消え、猪瀬直樹東京都知事が選挙に於ける不正金銭問題を指されて場外退場となりました。そして、次にJOC東京五輪招致委員会のトップの重鎮達が1人、そしてまた1人と退場という陰湿な闇に葬られて行くのです。

 

■本招致活動に心血を注いだ人物

此処で読者の皆さんには、注目して頂きたい人物がいます。K'sファイルNO.1352020東京五輪招致委員会の役員名簿をご覧いただきますとお気付きになられた読書も居たのでないかと推測致します。理事会メンバーの殆どの顔触れは、何らかの形でJOC、各競技団体に関係されている方々です。この方もJOCの副会長の肩書を持たれているのですが、唯一民間企業の経営者で在られる事がその特徴です。その方は、「水野正人氏」でした

筆者は、一般企業経営者の水野氏がどのような経緯でJOCの理事、副会長に、また、20東京五輪招致委員会の事務総長、専務理事となられたのかの経緯を知る由もありません。しかし、この人事は、他の役員メンバーと比較しまして少し特異な存在に感じた次第です。これが後に同氏に大きな災いをもたらすことになるとは、本人及び同氏の企業の重鎮達、関係者も予想していなかったのかも知れません水野正人氏は、日本スポーツ界に多大な貢献をされて来られた人物であり、ミズノスポーツとして企業経営者で在る事は既に読者の皆さんはご承知かも知れません。

水野正人氏 略歴:

2001年 日本オリンピック委員会理事

2004年 藍綬褒章を受章。

2006年 ミズノ株式会社代表取締役会長就任。

2007年 日本オリンピック委員会副会長就任

2011年 東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会事務総長就任

上記名誉職に専念するためミズノ株式会社代表取締役会長を退任。後に、副理事長兼専務理事に役職名を変更。2013年 第125 IOC総会での最終プレゼンターとして大きな身振り手振りを交えたスピーチを行い、東京オリンピック招致の立役者の一人となった姿を覚えている方も居るでしょう。Wikipediaより~

上記略歴の通り、水野氏は、ミズノ株式会社の最高経営者(CEO)であったのです。これが同氏の本プロゼクトの最後の華やかな舞台となるとは、ご本人は夢にも思わなかった事でしょう。

水野正人氏の存在が何故特異であったか

筆者のスポーツ・アドミニストレイターとしての視点から誤解を恐れず申し上げます。私は、水野正人氏が2001年にJOCの理事に就任された時に既に違和感を感じました。しかし、公益財団法人JOC評議員会は、執行機関の理事会に対して何の異議申し立ても無く承認している事、そして、やがて同氏は、2006年にミズノ株式会社の代表取締役兼会長に、即ち最高経営者(略:CEO)に就任、翌年にJOC副会長に就任された次第です。

筆者は、この状況に違和感を感じながら静観していましたが、残念ながら同氏企業内からもJOC評議員会、理事会からも何の異議を唱える方が居ない事に驚きました。僭越ながらスポーツ・アドミニストレイターの視点では、水野氏の企業役員会もこれまたイエスマンの集団だったのでないかと疑念を抱いた次第です。今日のグローバルな会社・企業に於いては、特にこのような特殊で目立つ外部での名誉的重責、活動には慎重な意見とブレーキがかかるのが常識とされています。ミズノ株式会社は、グローバル企業でなかったのかも知れません

何故ならば本JOCは、公益財団法人であり特に日本国内のオリンピック・スポーツ競技に関する経営、運営、管理をIOCから委託を受けた唯一の組織・団体なのですこの組織・団体の理事、副会長氏が総合スポーツ用品・販売・メーカーの最高経営者である事は、常識的に考えて「忖度及び利益誘導」の疑いを招く恐れがあると思われて仕方ない状況とポジションなのです。同氏の企業側近に社会常識を身に着けられた優れた番頭さんが居なかった事は、個人にとっても企業に取ましてもお気の毒と申し上げたい次第です。このような経営者のミスジャッジメントは、企業経営に大きな打撃を与えかねない事になりかねないのは世の常です。

此の事は、公益財団法人の長に「国会議員、政治家」がなるのと同様な利害、利権問題並びに倫理的問題が生じるのです。197080年代の世界のスポーツ界に於いてあれだけの権勢を振るっていた故ホルスト・ダスラー氏(アデイダス社の最高経営者)ですら、IOCIGB国際競技連盟)、NGB(国内競技団体)の長に名を連ねる事はしなかったのです

いわば本業界の最高経営責任者が公的表舞台に立つ事は、同業他社を敵に回すことであり、元来業界に於いてはタブー視されてきた次第です。よって、筆者は、「やられるぞ」との直感、次なるシナリオが眼に浮かんだのです本業界には、国内外に於いても同業他社の存在があることからもJOCの理事会、また2020東京五輪招致員会、評議会が何故ブレーキを掛けなかったか。しかし、既にその裏では、アンチミズノに対する静かなる仕掛けが始まっていたのだと思われます。

まさか招致委員会の評議員会は、同氏に対して招致失敗の折の責任を背負わせ敗戦時のスケープゴートの準備をしていたのでないか、或は、成功した時には他意を持って失脚させる、との穿った見方をしたくなるような対応、姿勢であったような気がしてならないのは筆者だけでしょうか。やはり評議員会、理事会は、意見、異議を持たない形式的な、何方かのイエスマン集団なのかも知れません。この件に付いては、何の異議も裁定もなされなかった事が、後に陰湿でアンフェアーな事件を招く最大の要因になって行くのです。

JOC2020東京招致委員会の理事会、評議員会が何も異議を唱えない、つまり構造的に機能していないと判断される場合、指導的役割を担う内閣府文科省スポーツ庁は強制的な介入を行い「Justice正義 & Fairness公平」の基に指導、改善する責任と使命があったはずです。しかし、この政府機関の機能不全も、今日の我が国のスポーツ界の不祥事、事件を鑑みれば、改善の必要性も脳裏に浮かばないようです。此処に於いても、我が国のスポーツに関する公共の組織・団体に特別査察機関(Infraction Committee)を設置しない理由は、誰かに取って不都合、不利益が起きるからなのかも知れません。

結果として、水野正人氏は、JOCの副会長として2011年に東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会 事務総長に就任。名誉職に専念するためミズノ株式会社代表取締役会長を退任。後に、20東京五輪招致委員会の副理事長兼専務理事に役職変更となるのでした。此処で「名誉職に専念する」事を理由に、即ち水野氏自身がお気付きになられたのかどうかはさて置き、1私人として公益財団法人の副会長として、また20東京五輪招致委員会の実務権を持つ副理事長兼専務理事に就任されたのですしかし、株式会社ミズノの代表取締役・会長職を退任するも、会社の個人大株主である事も放棄したとの情報公開はされていません。(中途半端な対応)

筆者は、此処での仕切りの甘さに水野氏自らと会社重鎮の方々の脇の甘さを感じずにはいられませんでした。勿論、JOC、招致委員会の理事会、評議会のいい加減さを既にこの時点で露呈していたのです。このような構造的な問題は、即ちこの度のあらゆる疑惑の温床となっている事を読者の皆さんにご指摘させて頂きます。此れを我が国に於いては、伝統的な談合文化と揶揄される所以かも知れません

 

2020東京五輪招致活動を終えて帰国

国内に於いては、連日連夜と招致関係者は元より、TV、マスメデイアを通してブエノスアイレス(アルゼンチン)での映像が視聴者にサブミラルを起こしかねない強烈な勢いで、テレビ画面から溢れている頃、既に招致を勝ち取るまで情勢を見極めながら様子を窺っていた政治家、その関係者達は、一気呵成に2020東京五輪組織委員会の陣取り合戦のマニュアル作りに夜を徹して会合しエネルギーを消費していた事が伺えます。

招致に邁進し成功した理事達、関係者は、組織委員会の重鎮に当然迎え入れられると期待していたのも至極自然な成り行きではなかったでしょうか。方法は、如何であれ。しかし、2020東京五輪組織委員会設置に対する予備会議が重ねられていくに従い、段々と雲行きが怪しくなり事件は勃発したのです。

 

2.筆者の素朴な疑問と私見

2020東京五輪招致委員会副理事長兼専務理事への退場勧告

現在我々日本国民、社会には、「Justice(正義感)Fairness(公平感)」はまだ存在するのでしょうか。在るのであれば、何故それを誰もが表現しない、できないのでしょうか。

筆者の理解するところに寄りますと、東京五輪招致決定後、次の五輪組織委員会に関わる予備会議が重ねられていく中で、既に水面下で取り巻きにより神輿に担がれ地位名誉を確保した権力者は、水野正人氏(JOC副会長、20東京五輪招致委員会副理事長兼専務理事)に対して常軌を逸した暴言を吐いたとの情報が、マスメデイアを通じて耳に届いたのですこれは、いよいよ直接攻撃開始かと思わずにはいられませんでした。もしもこの人物による水野正人氏に向けられた言動、態度が事実であるならば、この人物には、既に他意が在りこの機会をうかがっていたとしか考えられないのです。この人物は、常々品性を欠いた暴言、失言を吐き人の尊厳を傷つけても何も感じない特殊な才能と特異な感受性、常識の持ち主でもあるようです。このような人物が我が国の根幹をなす教育機関に携わり、クリーンであるべきスポーツ界をくもらせて来ている事は、我々無関心を装う国民、社会にも重大な責任と問題であったと反省せざるを得ません。しかし、マスメデイアを含め誰もがこの人物に対してお引き取り願おうとしない所にスポーツ利権の巣窟が存在するのでしょうか。これが日本のスポーツ界の現実の様です。

水野氏のこれまでのスポーツ界への献身的な貢献、そしてこの度の20東京五輪招致に関しては、個人的な利害を度外視して心血を注いで来られ副理事長、専務理事、事務総長として担当責務を全うして成果、結果を残された事実をどのように評価されての言動、態度であったのでしょうか。

このような言動、行動ができる方は、いったいどこの誰だったのか。読者の皆さんは、筆者よりよくごぞんじであるのではないでしょうか。このような方が、国民、社会に対して「スポーツマンシップは何たるか、アスリートファースト」を述べられても虚しく響きますしかし、国民、社会には、何も知らされない不幸が此処にあるように思われます。これはまさに2020東京オリンピックパラリンピックは、何たるかを象徴する日本版:スポーツ・アドミニストレイターの現実とレベルなのかも知れません。

残念な事は、2020東京五輪招致に貢献され、成果を上げたJOC副会長でもある方を20東京五輪組織委員会発足手前に何故退場させたのか。それであるなら、20東京五輪招致委員会の評議員である時に何故異議を申し立て理事会に評議会の決議を申し立てなかったのか、自由民主主義国家、社会に於いては、余りにも私情を挟んだアンフェアーで陰湿な対応でなかったかと疑わざるを得ない出来事が罷り通ったのですもしこの方が、本当にそのような暴言を水野氏に浴びせたのなら、真のスポーツ・アドミニストレイターには、相応しくない人物であると断言させて頂きます。その会場に同席していた方々は、誰ひとり異議を唱えなかったという事ですので同罪でしょう。政治家の論理とは、人を利用して終われば使い捨てということなのかも知れません

その会合に居合わせた周りの人達が、誰も同氏を諭されなかった事は、まさに組織委員会は主従関係の親分・子分のイエスマンの利害集団である証で決して国民、社会の為に招致した五輪組織委員会と言い難いのでないでしょうか。勿論、マスメデイア、関係者は、ご承知のようですが誰もこの理不尽極まりない言動、行為を国民、社会に事実の情報を伝えようとはしなかったようです。このような事態を放置しては、我が国及びスポーツ界は、このような人達により蝕まれて永久に闇の世界が継承されて行く事になると思えてなりません

今後本件の様子を静観して参ると自然にこの真意と深層が浮上するのでないかと思われます。この様な理不尽なアドミニストレイションは、今後本組織内に横行し、「正義と公平」は対極の組織構造であり東京五輪の関係者の本質が一段と透けて参ります。

水野正人氏への悲劇は、さらにこれから始まって行くのです。差し支えない範囲で、次回この結末をお伝えできればと思います

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS

紹介:Gファイル「長嶋茂雄と黒衣の参謀」文芸春秋社 著者 武田頼政

お知らせ:

本K'sファイルNO.136では、暗く悲しい話題となりました。しかし、このような現実に目や耳をふさぎ、触らぬ神に祟りなしとして、国民、社会に情報を提供しない、できない社会構造は、まさに談合社会と文化そのものが64東京オリンピック、98冬季長野五輪以降も何も変革できていない村社会と呼ばれる所以なのかも知れません。

次回は、目も耳もさらにふさぎたくなるような話題も出て参りますが、読者の皆さんは、決して顔を背けず正面から受け止めて頂く勇気も必要です。此のままでは、政治家によりこの国は滅ぼされるかもしれないと思われます。