KファイルNO.184:オレゴン大学(UO)に何故O22世界陸上が

KファイルNO.184:オレゴン大学(UO)に何故O22世界陸上

無断転載禁止               毎月第二、第四木曜日掲載

スポーツ・アドミニストレイター

日本にスポーツ・アドミニストレイション論

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

目次

先ず初めにシリコンバレー化するP・ナイトキャンパス

先ず初めに

1.米国内に於けるAAU、TAC、USATFの歴史と歩み

        ■組織・団体のバックグラウンド:

2.O22世陸オレゴン招致への背景とポリティカルゲーム

       ■国際陸連(WA)会長交代により米国への扉は開いた

    ★セバスチャン・コー氏(国際陸連WA会長)のプロフィール

    ★ナイキ社との関係:

3.P・ナイト氏の本プロゼクトの真意と分析

    事実関係の整理

      ■NIKE社とO22世陸オレゴン大会との関係

     ■NIKE社とUSATF(全米陸上競技連盟)との関係

     ■オレゴン大学(UO)とO22世陸オレゴン大会との関係

4.AI、HI時代に沿った大学キャンパスの整備

     フィル・ナイト氏はNIKEの理念をUOキャンパスに移行

    ■P・ナイト氏の次世代を見据えた投資

    ■投資への核心とその分析

5.フィル・ナイト氏の個人資産の投資とその対価は

    ■母校オレゴン大学の愛と未来に

筆者のまとめと私見

 

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2022年7月21日   公開

無断転載禁止             毎月第二、第四木曜日 掲載予定

シリコンバレー化するNIKEキャンパス

先ず初めに

前回のKファイルNO.183をご笑読下さった方は、今回のNO.184がスムーズにご理解頂けるかと思います。今回は、前回のストーリーを基にポリティカルゲームを交えながら発展的に少しキーを高くしてお伝えできればと思います。

 

オレゴン大学の歴史と発展はキャンパスの中を流れるウイラメット川と

マッケンジー川の澄み切った清流と共に何処までも続く オレゴン大学提供

 

前回のソースからどの様にして、O22世界陸上オレゴン大会が米国、オレゴン州、ユージーン市に招致されたか。そして世界初世界陸上が大学のキャンパスで開催される運びに至ったか。世界陸上のスポンサー即ち国際陸上競技連盟(略:WA)のスポーテイング・グッズ、アパレルウエアースポンサーは、日本のアシックス社(ASICS)であるにも関わらず、ナイキ社のそれも発祥の地でこの度ASICSのロゴを掲載するこの不自然さはなぜ起きたのでしょうか。

ビル・バウワーマン氏亡き後を継承されてきた、もう一人のナイキ社ファウンダーの一人である、フィル・ナイト氏のオレゴン大学への超巨額な個人的財産の寄付、還元とそのコンセプトを探りながら、一大プロゼクトの全貌をお届けできればより大学、ナイキ社、O22 世陸オレゴンの関係性が見えてくると思われます。

筆者は、スポーツ・アドミニストレイションの生きた教材として、スポーツ・アドミニストレイターの視点で指摘させて頂きす事を先ずご了解いただければ幸いです。

 

New ヘイワードフィールド オレゴン大学提供 

 

1.米国内に於けるAAU、TAC、USATFの歴史と歩み

■組織・団体のバックグラウンド:

AAU

2022世界陸上選手権大会(略:O22世陸オレゴン)は、1983年第1回世界陸上選手権大会が開催されたヘルシンキ大会以来初めて米国に於いて開催されることに相成った次第です。陸上競技王国の米国が初めて開催する事に対して、多分多くの読者の皆様は、大変驚かれた事と思われます。その理由は、幾つか挙げられます。筆者が本業界に関わることになって以来今日迄の経験、体験を基に私見を交えながら解説させて頂きますのでご容赦下さい。

最初に読者の皆様には、米国の陸上競技の組織・団体の歴史とその経過に付きまして少し知識を付与させて頂きます。

米国では、1978年にアマチュアスポーツ法が制定された結果、それまであったアマチュア競技連合【略:AAU=Amateur Athletic Union】はオリンピック競技に関して何の権限も持たないこととなり、AAUから派生したザ・アスレティックス・コングレス(The Athletics Congress、TAC)が全米陸上代表者会議として1980年に初めて全米陸上選手権を開催したのです。TACは1993年に全米陸上競技連盟(USATF)に改名し、今日まで全米陸上選手権大会を主催してきているのです。

TAC

TAC時代は、長く個性派のオーラン・キャッセル氏(TAC専務)により運営管理がなされた次第でした。それに伴い当時の国際陸上競技連盟(略:IAAF)のプリオ・ネビオロ会長(イタリア)の超ワンマン体制とA・キャッセル氏とは、キャッセル氏も強烈な野心家であった事が災いしてか、P・ネビオロ氏の関係は常にギクシャクしていたように筆者は肌に感じていました。そして、またA・キャッセル氏は、米国内に於いても多くの敵を持っていたために後ろ盾となる強力なスポンサーが居なかった事も事実でした。

それにまして、ナイキ社とA・キャッセル氏の関係は、お世辞にも宜しかったとは言い難い関係でした。このような状況からA・キャッセル氏の立場と環境は、息苦しくなって行ったのでしょう。最終的に、同氏は公私混同した言動と行動が目に余る様になり、最終的には、TACを追われる事に成ったようです。

USATF

その後、1993年に次のリーダーにより、TACは、全米陸上競技連盟(略:USATF)と改名されて今日に至った次第です。此れと時を同じくしてUSATFの大スポンサーにNIKE社が後ろ盾となったのは、A・キャッセル氏のTAC専務退任後間もなくの出来事でした。このような米国内のポリティカル闘争の間に、国際に於いては、国際陸上競技連盟(IAAF)会長のP・ネビオロ氏が退任し、次なる会長としてラミーヌ・デイアク氏(セネガル)が台頭したのでした

デイアク会長は、読者の皆様も近年何処かで耳にされた名前であると思います。そうです、同氏は、ロシア政府との繋がりが濃くロシアの陸上、オリンピック代表選手達とのドーピング問題に深く関与している事がフランス検察当局により明らかにされたのです。そして同氏のその根拠は、フランス国内に於いてロシアマネーの資金洗浄を行っていた事が発覚したのはつい先日の様な気が致します。

同氏は、2016年開催のプラジル、リオ五輪の招致活動に於いてもIOC委員達に対する収賄疑惑が挙がり、フランス検察に証拠を握られ、ブラジル五輪委員会会長と共に共犯者となった次第です。

この事からラミーヌ・ディアク氏と息子(パパマサッタ・ディアク氏)、側近でIAAF副会長、IOC委員であったフランク・フレデリクソン氏(ナミビア)が実行犯としてフランス当局に逮捕されました。その後、F・フレデリクソン氏(ナミビア)は、フランス当局との間で司法取引がなされた次第です。

本件は、此れで収まらずフランス当局はリオ五輪招致に於いて収賄があった事を英国のマスメディアにより報道がなされ、新たな嫌疑と証拠が発覚したのでした。それが東京五輪招致委員会によるIOC委員達への買収問題で、その中心人物がディアク氏親子への嫌疑が掛けられた次第です。本件は、F・フレデリクソン氏の司法取引後の取り調べ終了の翌月の秋に、フランス当局は日本のJOC会長の竹田恒和氏を任意でフランス当局に呼び事情徴収をした次第です。現在は、日本とフランス当局間には犯罪者引き渡し条約が無いため事件捜査は今日も尚継続しているのだそうです。

この様な事から竹田氏は、国外への渡航もままならなくなりIOCの意向もあり、東京五輪延期決定前にIOC委員、JOC会長職、東京五輪組織委員会副会長職、等を辞した理由が此処にあったのです。社会的には、JOC会長職の任期を満了したので退職という名目にしたようです。しかし、これら一連の事件の遂行は、竹田氏が行えるはずもない事は万人の知るところです。本件に付いては、IOCのパートナーであり、東京五輪組織委員会のオフィシャル広告代理店である電通の情報網と人間関係を駆使した作業部隊の仕業ではと拝察する事が正論かと思われます。その広告代理店電通の元専務の高橋治之氏(現コンサルタント会社コモンズ)が東京五輪組織委員会理事として、自らの存在を事あるごとにアピールする事がこれらの証であると筆者は推察する次第です。

国際陸連の前会長ディアク氏は、会長職を追われ東京五輪招致疑惑捜査途中の2021年12月3日にセネガルの自宅で死去されました。88歳。

 

2.O22世陸オレゴン招致への背景とポリティカルゲーム

国際陸連(WA)会長交代により米国への扉は開いた

IAAFからWAへ

ラミーヌ・ディアク氏(IAAF会長)は、死去に伴い国際陸上競技連盟は、会長の選挙が行われ二人の候補者(セバスチャン・コー氏とセルゲイ・ブブカ氏)の間で決選投票が行われ、2015年にセバスチャン・コー氏(Sebastian・Coe、英国)が会長に任命されました。 

S・コー会長は、就任後に素早く動いたのが国際陸上競技連盟(IAAF)名を改称し、国際陸連名を「WA、World Athletics」に改名しイメージを一新し公表、2017年には、スポンサーを新たにASICS社と契約を結んだのです。WAは、IOC同様にIAAF時代からオフィシャルスポンサー・パートナーに広告代理店電通と契約しているので日本企業のスポンサー名が、O22世陸オレゴンでも映像を通して目立つのは、ここに根拠があるのです

セバスチャン・コー氏(国際陸連WA会長)のプロフィール

同氏は、英国人で英国に於いては高位(コー男爵)にあり政治家でもあります。アスリートとしても1980年代世界トップの中距離選手であり、大変有名で世界の陸上界に大きな足跡を残されています。スポーツ・アドミニストレイターとしての実績では、2012年ロンドンオリンピック招致委員会の委員長として、開催誘致の成功に尽力し、ロンドンオリンピック組織委員会会長を務めた実績をキャリーしている人物です。

★ナイキ社との関係:

 同会長は、選手時代は長きに渡りNike社の支援を受けて来たのは事実です。また、引退後もNike社のコンサルタントをしていました。此のことを一部マスメデイア、業界に於いて、何かと誤解を醸成してミスリードしようと画策するグループがいるのも確かです。IOC、WAと関係するトップ管理者達の多くは、嘗て選手時代、その後とスポーツメーカー・企業との強い関係(癒着)を持っている方が多いのも事実です。S・コー会長は、2015年のデイアク会長の追放後、選挙で選ばれた新会長です。そして、現在WAのスポンサー(2017年契約)であるASICS社とは、大変良好な関係を維持されていると思われます。このことから、O22世陸オレゴンASICSのロゴの告知、広告がTV映像を通して視聴者の皆さんに届け有れている根拠が此処にあるのです。

筆者の私見

 この度のO22世陸オレゴンの招致活動は、国際陸上競技連盟(WA)のS・コー会長の存在、全米陸上競技連盟(USATF)の強力スポンサーがNIKE社であった要因が、初の米国への招致を呼び、NIKE社の発祥の地であるオレゴン州、ユージーン市のオレゴン大学キャンパスに引き寄せた強力な磁場であった根拠と確信する次第です。

そして、この巨大なプロゼクトのキーマンが嘗てのNIKEの生みの親であったビル・バウワーマン氏の右腕であったフィル・ナイト氏(B・バウワーマン氏亡き後のオーナー)であったと申し上げます。P・ナイト氏は、NIKE社を退任しましたがホールデイング会社にあたる「スワッシュ社」の筆頭株主であると言われ、NBAポートランド・トレイズブレイザーズMLB球団をオレゴン州ポートランド市に招致する興味も持っていると言われています。

3.P・ナイト氏の本プロゼクトの真意と分析

事実関係の整理

NIKE社とO22世陸オレゴン大会との関係

NIKE社は、O22世陸オレゴン大会のスポンサーまたはプロモーターではありません。何故ならば、国際陸上競技連盟(WA)とO22世陸オレゴンの公式シューズスポンサーは、ASICS社です。

NIKE社は、全米陸上競技連盟(USAFT)のスポンサーであり、NIKE社は、オレゴンとユージーンで大きな存在感を示しているので、きっとASICS社より遥かに存在感を目にするでしょう。

フィル・ナイト氏(Phil Knight)は、新しいスタジアムの建設費用は個人財産から支払い、新しいスタジアムのオープン以来、プロモーションに資金を提供してきました。しかし、それはO22世陸オレゴン大会とは別のものです

★★★私が知る限り、O22世界陸上選手権オレゴン大会には、組織委員会なるものは存在しません。 組織の全体の公の存在は3人の英国人です。 彼らは、エグゼクティブディレクターEXD、最高経営責任者CEO、最高執行責任者COOと呼ばれています。 もちろん、地元の人たちもたくさん参加しています。 しかし、経営陣は3人の英国人です

USATF(全米陸連)は作戦に多くのインプットを持っていると思います。 彼らはお金を投入しているので影響力を持っていると確信しています。O22世陸オレゴン大会は、英国からの3人のスペシャリストによって運営、管理されています。彼らはロンドン世界選手権やその他の国際的なスポーツ・イベントの経験がある言わばスポーツ競技イベントの運営管理をするプロのスペシャリストなのです。

彼らは、ユージーンに3年間駐留しており、O22世陸オレゴン大会の後は離れて行きます。彼らは、イベントを厳しく運営・管理していて、国際陸連(WA)と緊密に連携した言わばWAのパートナーです。

★★これも、セバスチャン・コー会長の新たなスポーツ・アドミニストレイション手法の一つだと思います

NIKE社とUSATF(全米陸上競技連盟)との関係

NIKE社はUSATFの主要スポンサーです。ここで述べたように、フィル・ ナイト氏は、新しいヘイワードフィールドのプロモーションに個人の資金を提供しましたが、それはUSATFやO22世陸オレゴン大会とは別のものです。

オレゴン大学(UO)とO22世陸オレゴン大会との関係

UOはO22世陸オレゴン大会に深く関わっています。

スタジアム、選手村、および関連するオペレーションはすべてUOキャンパスにあります。

UOは、O22世陸オレゴン大会をUO学生の学術活動に取り入れようとしました。それらは、ジャーナリズム、マーケティングMBA、生理学などの分野です。それがUOの重要案件であったことは間違いないようです

このようにフィル・ナイト氏の遠大なるプロゼクトは、此れからも未来に向かってオレゴン大学の競技スポーツのみならず、大学、学生達、学生選手達、スポーツ医科学、地域社会の発展に役立つプロゼクトであるか、あったかは数十年先になるかもしれません。しかし、ナイト氏の本プロゼクトに寄り蒔かれた種は、もう既に世界中から集まった学生達に寄り発芽し育てられ始めています。 

Partnering for Student Success

4.AI、HI時代に沿った大学キャンパスの整備

フィル・ナイト氏はNIKEの理念をUOキャンパスに移行

■P・ナイト氏の次世代を見据えた投資

本件に付いて情報収集を始めると、そこには企業の巨大なスポーツビジネスに対する投資のみならず、投資者の人間的な本質が歴然と浮かび挙がって来た事です。しかし、日本の事業に成功したにわか成金さんには、このような次世代を育てる環境作りの発想、教育、スポーツへの環境造りに桁外れの個人資産を投入したりする人間が現れないのは悲しい限りです。この様な実行力が伴う人物こそが、真の成功した企業経営者としてリスペクトされるのだと思われます。読者の皆様もそう思われませんですか。

■投資への核心とその分析

筆者が特に投資内容を分析すると二つの投資COREが浮かび挙がったのです。

その1つは、AI(人工頭脳、Artificial Intelligence)であり、もう一つは、HI(

人間頭脳、Human Intelligence)であった事です

特に後者のHIは、不可欠且つ不変のファクターである事でした。読者の皆様の記憶に新しい、近年の厚底シューズの開発に関わる統括者は、スポーツ医科学に特化したそれも各分野、部門、部署の医科学者達のAI、HIを束ねた本プロジェクトのスポーツ・アドミニストレイター(トータルマネージメントを行うGM的存在)が、企業の中心に居て特定の複数の大学の研究機関、個人の研究室と一体化したプロジェクトテイームで長年各分野のイノベイションに努めて来ていることが明らかになったのです。

この度の情報収集により、このHIの中には、筆者の米国の大学時代の友人、知人が数多く、またその家族が関わっていることに唖然とした次第です

スポーツ・医科学の分野は、一企業内のイノベイションのみに頼るのではなくグローバルな企業に於いては既に企業を中核としたファームシステム(大学研究機関)を構築して、プラットホーム化し、医科学の情報収集からそのリテラシーにいたるまで、アイデイアからプロトタイプ(試作品)まで一貫したシステム化を図り、バーテイカル・ササエテイー(Vertical Societyピラミッド社会)を形成していることを意味しています。しかし、此れも現在スポーツマーケットの世界シェアーの50%占めるナイキ社ならではの成せる事かも知れません。スポーツ界の頂点に長きに渡り君臨して来たアデイダス社は、二代目ホルスト・ダスラー氏が亡くなられた後、近年世界のマーケットセアーは、2位(30%)となり、3位は3社(プーマ、ASICSアンダーアーマー、等)がしのぎを削っているのが現状のようです。 

 

5.フィル・ナイト氏の個人資産の投資とその対価は

■母校オレゴン大学の未来に投資

全てのキャッシュは、フィル・ナイト氏の個人的な寄付です。 これらの施設は、大学によって所有、運営、管理されています。

正確な金額は公にされていませんが、ヘイワードフィールド建設費には、3億ドル(420憶円)から3億5000万ドル(490憶円)の範囲であると想定されています。 これが行われている間、彼はまた、科学開発のための新しい「ナイトキャンパス」の設立の費用のために大学に10億ドル(1400憶円)を寄付しました。 最初の建物は昨年(2021年)オープンし、2番目の建物は来年(2023年)建設を開始します

彼はまた、オレゴン健康科学学部に5億ドル(700憶円)を寄付し、オレゴン大学にさらに数億ドルを寄付して、新しい法科大学院の建設、図書館の改造、新しいサッカートレーニング施設の建設などの多くのプロジェクトを行いました。 彼は大学にとても寛大でした。オレゴン大学は、医学校、法律学校も併設されています。ビル・バウワーマン氏、フィル・ナイト氏は、両名共にオレゴン大学の卒業生です。オレゴン大学を愛して常にリスペクトされています。

フィル・ナイト氏のプロゼクト構想は、ただ単に母校への寄付行為、還元だけでなく学生達、大学教員達、その研究機関を統括するナイト(Knight)キャンパスをオレゴン大学に付帯し、AI(人工頭脳)とHI(人間頭脳)をトータルマネージメントする、出来るスポーツ界のイノベイションを目的に教育、スポーツ、化学を融合したシリコンバレーの建設に投資し後輩達に夢を託そうとの発想から、彼を行動に向かわせているのだと思われます

URL:https://hayward.uoregon.edu/

上記URLをあなたのCtrlキーを押しながらクリックして頂きますと「ヘイワードフィールド」の案内の映像に代わります。映像の中の興味ある画面をクリックされますと、競技場の内外の施設の案内画面に代わります。スタジアムの全機能、施設、紹介を楽しまれて下さい。陸上競技選手に必要なスポーツ医科学を基にした最高のレベルをご覧いただけます。これらは、USATFのみならずNCAA(全米大学競技協会)の自慢の一つとなりました。

筆者のまとめと私見

読者の皆様は、どの様にお感じになられましたでしょうか。筆者は、日本人として日本の大学スポーツ、大学教育機関文科省スポーツ庁地方自治体、それらに従事する関係者達を鑑みるに付け、若い世代に教育を通して未来に夢と希望を与えられる我が国独自のプロゼクトの必要性を思い知らされました。

ご存じの通り東京五輪は、招致活動から延期、開催に至るまでのスポーツ・アドミニストレイター不在による数々の事件、疑惑を隠蔽しながら終演しました。そして、その後今日では組織委員会理事による刑事事件に発展するであろう疑惑の捜査が検察の手に寄り始められている様相です。

この事からも真のスポーツに関わる方々の本質の違いをこの度のKファイルでご理解して戴けましたら幸いです。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:Gファイル「長嶋茂雄と黒衣の参謀」文藝春秋社 著 武田頼政

   Kファイル(河田弘道のスポーツBLOG)

   KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:

 如何だったでしょうか。少し肩の凝るスポーツ・アドミニストレイションの深部を覗かれたのではないでしょうか。この生きたO22世陸オレゴンを生きた教材としまして少しでも読者の皆様に大海を知って頂けましたら幸いです。