Kファイル・スポーツドクトリンNO.325:長嶋茂雄氏一周忌を迎えて

Kファイル・スポーツドクトリンNO.325:長嶋茂雄氏一周忌を迎えて

無断転載禁止        2026年6月11日木曜日 公開

 

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイタ-

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は“Justice正義&Fairness公正

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

目次 

 著者からのご挨拶

  ■長嶋茂雄氏から小職への贈り物

  ■祈念すべき長嶋茂雄氏の思い出

  ■時計の重みと数個の価値

  ■この貴重品は、「SEIKO CREDOR」

2025年6月3日

  著者の回顧録より

2025年6月16日 公開

  Kファイル/スポーツドクトリンNO.313:特別編 さらば長嶋ジャイアンツ

    お別れのご挨拶

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著者からのご挨拶

 時の経つのは早く長嶋茂雄氏とお別れしてもう一周忌を迎えました。日本社会では、既に長嶋氏の話題、報道も時と共に薄れて参りました。

この寂しさは、過ぎ去られた方への宿命なのかも知れません。そして、また新たなヒーローの出現を迎えるのが業界の摂理です。

長嶋茂雄氏がお亡くなりになられた昨年6月3日以降、マスメディアに於きましては、ご本人への誹謗中傷のみならず亜希子夫人へ、お子様方への誹謗中傷が絶えない様子です。これらは、有名税とは言え、悪質極まりない投稿並びに報道は許しがたいものがあります。その内容たるは、匿名による根拠も無いことから卑劣極まりない中傷は許しがたいです。それが今日も尚行われている事に対して、お身内の皆々様のご心痛は、如何程の物かと心よりご同情申し上げます。投稿される方々は、何故方々が存命中に実名で投稿されなかったのでしょうか。

現世を旅立たれた長嶋氏ご自身、奥様は、どのようなご心境であられるかと思うにつけ胸が痛みます。

これも一重に長嶋茂雄氏は、ご存命時に於いてご自身の哲学を守るためアンダーアーマー(鎧の下着)を着装されていた反動なのかも知れません。

著者は、長嶋氏が特別に親交が深かった渡辺恒雄氏、中曽根康弘氏、氏家斉一郎氏らと、また長嶋ジャイアンツを殊の外応援下さった財界人達による燦燦会の有志の皆様方と別の世界で連日連夜宴を開いて古き良き時代を回想されているような気がしてなりません。

 

長嶋茂雄氏から小職への贈り物

 著者は、この度の長嶋茂雄氏の一周忌を迎えるに当たりまして、この機会に同氏からの贈り物(自身預かり物として理解)をご紹介させて頂きます。

本品は、約30数年間長嶋茂雄監督からお礼の気持ちで頂き、預かりました品でした。小職の気持ちは、同監督からお預かりしていたとの心境でこの貴重品を保管致していました。その本心は、自身が受けたプロとしての仕事を品物で評価されるのに少々抵抗があったのかも知れません。

しかし、不思議な事が本年5月初旬のある朝、ふと夢に長嶋さんが本当に久しぶりに現れたのでした。そして「河田さん、例の物されていますか?」、

そして、その後に「河田さんがいつもおっしゃって下さった何事もポジティブに、一日をベストを尽くせ!ゲーム終了迄諦めず、粘れ!」、と 「あの言葉は、今も明快に覚えていますよ」と、ご自身の左のリストに巻いている物を右手で締め直しながら笑っている姿でした。

その姿は、とても自然で当時一心同体で始めた東京読売巨人軍再建のころの屈託のない、輝いていたころの笑顔でした。

この日の朝は、久しぶりに素直な気持ちで「あの時計を河田さんも身に着けて下さいよ」と問われているような気がしてなりませんでした不思議な朝でした。当時のシーズン中は、毎朝早朝の散歩後に掛かってくる電話「河田さん、おはようございます。今日は何かございますか。大事な事は、、、」とのモーニングコールがその日の始まりであったことを思い出さされました。

その後は、略必ずと言ってよいほど亜希子夫人から前日の諸般の監督の周りの関係者からの出来事、問題の報告を頂いていたのが昨日の朝の様な思い出が蘇ります。

監督は、ゲームを終了した後30分間二人でのミーティングを終えた後、ご自宅か宿舎に帰りお休みして、翌朝早朝に起きて散歩に出かけるのが日課の一つでした。そのころ小職は、自宅、宿舎に戻りその日の整理、監督への報告書、翌日のプラニングを終えて午前3時が就寝する日々でした。

 

本日は、朝の温かいコーヒーを二階の書斎のデスクから庭を眺めながら思い浮かべた次第でした。このような不思議な感覚は、もう久しく味わった記憶がありませんでした。

当時は、朝の起床と共に戦場に向かう身支度と心構えを整えるのが、毎朝のルーティーンであったことを思い出します。小生のデスクの上には、ジャイアンツの硬式ボール(試合前のチェックを受けたホームゲイムの硬式球)が置いてありました。

このボールには、自ら自筆で、「知力、体力、創造力、気力、最後に実行力、と明記した」硬式球を家を出る時、必ず両手で丹念にこねて自らに言って聞かせました。アウエイの時には、この魂の硬式球をそっと旅行バッグに忍ばせて、ホテルに着くなり鏡の前のデスクに置いていました。これは、毎年シーズン開幕日に新しいボールに自らを戒めるために、新しい言葉を明記して、デスクに置く事にしていました。よって、この一個一個のボールには、小職の血と汗が刷り込まれている「勝つ、勝つ、勝つという執念」が込められたジャイアンツ・ボールでありました。このボールは、今も尚黒い光沢を帯び机の上で輝いています

このことからも1994年10月8日のリーグ最終日決戦に臨む前の全軍への監督のスピーチの締めに「勝つ、勝つ、勝つ」を三度連呼して、最終決戦に臨む決起にして頂きました。その後、名古屋キャッスルホテルからバスに乗り込み、中日球場に乗り込むまで選手達の恐怖を払拭する為にも連呼させたのでした。外国人選手達(ダン・グラデン選手、ヘンリー・コトー選手)には、日の丸が付いた必勝の鉢巻き(その理由を説明の上で)をさせて高揚させたのが、昨日のように思い出させてくれます。

 

■記念すべき長嶋茂雄氏からの思い出

 これは、1994年の激戦の証としての「メイクミラクル」を完成した翌年の1995年の開幕日に長嶋監督から小職に試合前の30分間の恒例の監督室で二人だけの本日のゲイムプラニングのミーティングを終えた後でした。

監督から「河田さん、これは昨年私が初めて日本シリーズを制した記念と私のの気持ちで、数個特注したものです。今シーズンの開幕日に間に合いましたので、持って来たので受け取って下さい」と言われて頂いた品でした。

中身は、添付写真の通り高級時計でありました。しかし、小職は、日々明け暮れる戦場での戦いを最優先する為にこの頂きました貴重品はずっと自身のタンスの奥に保管してあった次第です。監督からの貴重な贈り物を蔑ろにしたのではありませんでした。

小職に取りましてこのような貴重な品を頂きましたのは、これで二度目であります。それは、丁度小生が西武・国土計画に在籍し1983年に同社を退任、退職させて頂く時に、堤義明社長から国土計画の社長室で手渡された記念品と社長からの言葉「僕は、西武ライオンズが無くなるまで君の事は忘れない。感謝している」と頂いた言葉は今も尚心の底に焼き付いています。この強い記憶と印象は、私が米国の大学から日本にスカウト・リクルートされた初めての日本企業でありましたことと堤義明社長が大好きだったからなのかも知れません。

それが、その10年後にそれまで江川問題(著者は西武ライオンズが獲得権を持っていた江川卓氏の当時の唯一の担当窓口)の担当者をさせられていたのでした。よって当時は、事あるごとに東京読売巨人軍、読売新聞社と敵対していた、その敵軍の台所をお預かりする運命にあった事な当時10年前の小職には考えもしませんでした。

私に取りましては、最初で最後であった対西武ライオンズを迎えての「日本シリーズ戦」に勝利した事は非常に重要でした。西武・国土計画の堤義明社長・会長の側で、日本での生き方を学ばせて頂いた総決算でもあった次第です。

この結果は、その後自身の西武・国土計画でお世話になった方々への「ケジメ」となった次第でした。この後、西武ライオンズの清原和博選手の巨人移籍の窓口に球団の総意でさせられるとは、なんと不思議な西武絡みの縁と出来事だったのかと思わざるを得ませんでした。

 

■時計の重みと数個の価値

 この貴重な贈り物を頂く時の監督からの説明では、「数個」特注した中の一つですとお伺い致しました。私の記憶では、監督を含めた6名の方々のお名前とその関係に付きましては存じ上げています。

私は、その6名の方々を存じ上げているだけに私でよいのですか、と頂く時に念押しをした記憶が蘇ります。監督からは、「河田さんが在って、この偉業が成し遂げられました」と述べられた時は、これで私の使命は果たせたと監督と手を握り合いました。

しかし、今この贈り物を身に着けようとしますと、私の脳裏には、これを付けている6名の方々は、皆さんお亡くなりになられています。このことを思うにつけて、私は、今少しやり残した事があるのでまだ同じものを身に着けるわけには参らないとも思案する所であります。

 

■この貴重品は、「SEIKO CREDOR」

   数十年ぶりに取り出しました。時計の計時は、当時の時間で止まっていました。翌日、時計専門店に参り先ずは動くようにして頂いた次第です。時計店では技術者が対応に当たられて、左目に拡大鏡を付け丁寧にそして慎重に内部を開き覗きながら、その担当者は、何度も拡大鏡と共に私の目、顔を上目使いで確認している様子がとても印象的でした。

私は、この時計を動くようにして下さいとだけ、お願いしたのですが担当者のその様子から何か態度が急変したのを感じた次第でした。

その技術者が発した第一声は、「お客様、これは大変貴重なお品ですね。内部には、刻印がなされています。そして、表には、YGロゴと下に33が記されています。これは、精工舎が巨人軍のメイクミラクルを祈念して何個か特注された一つと思い受けします」と疑いの眼差しで私の目を再三再四目線を合わせた様子が印象的でした。それもそのはず、この技術者は、この時計の真意など知る由もないはずでした。丁度、私は、マスクして眼鏡をかけてベイスボールキャップをして居たので、生の顔は、確認出来なかったと思います。

著者は、ここで改めて本贈り物の物理的価値のみならず成し遂げた重みを他人から教えてもらう事になったのでした。この時計は、非常に重量があり地味で品のあるまさに高級時計と称されるものであると素人ながらに感じた次第です。

此処に一周忌を迎えるに当たりまして、長嶋茂雄氏から頂きました送りものを読者の皆様にご紹介させて頂きました。読者の皆様は、長嶋茂雄氏があの世でこの時計を身に付けられて右手で何となくいじりながら照れ笑いをされている様子を是非イメージして頂ければ幸いです。 

 

 

著者 河田弘道

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Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

著者の回顧録より  

  この度KファイルNO.313に於いては、長嶋茂雄氏へのお別れのご挨拶をさせて頂きました。つきましては、沢山の読者の皆様(古いジャイアンツファンを含む)から誠実で真摯な読後感を拝受いたしました事をご報告申し上げます。当時の懐かしい内外の関係者様方からのお便りには、「思いは同じであった」と感激致しました。

強烈な印象を残された渡辺恒雄氏、燦燦と輝き続けた長嶋茂雄氏が去られたことで、何か大切な遺産を置き忘れたかのような感じを覚えてなりません。

阿部慎之助監督率いる東京読売巨人軍は、今夜も伝統の一戦を甲子園で粘り強く戦っています。今ある戦力で十分勝利する力を有していますので、この秋を楽しみにしています。この猛暑の中であの甲子園のダッグアウトの隣の狭いGブースで査定係と戦況を見守っていた当時の小職を思い出します。

日米に於いては、MLBとNPB(日本プロ野球機構)の間には主従関係のような現状からか、今後の日米の野球、プロ野球の関係が対等であることを願うのは著者だけでしょうか。ここには、大きな難問題が横たわっています。

この難問題を改善、改革する為にもNPBのコミッショナーの手腕が問われます。

NPBコミッショナーは、正義と公正(Justice&Fairness)を兼ね備えたプロフェショナルなベイスボール・アドミニストレイターである事を切に願う次第です。そして、12球団のオーナーと選手会により推薦されたコミッショナーが自由に選挙で選ばれる構造とシステムに改善、改革して欲しいと願う次第です。

日本プロ野球界は、決してMLBの草刈り場にしてはなりません。NPBコミッショナーには、日本プロ野球界と野球界の発展の為に身を挺して、日本流な野球と米国流なベイスボールの良き伝統を融合した新しいプロ野球界にして頂きたくお願いします。つい60数年前までは、全国の子供達が、読売巨人軍と長嶋茂雄選手を夢見て過ごした日々が懐かしくもあります。これからは、新しい夢と希望を抱かせる日本野球界の再建を期待しています。  深謝

 

著者:河田弘道

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2025-06-19

Kファイル/スポーツドクトリンNO.313:特別編 さらば長嶋ジャイアンツ

無断転載禁止               2025年6月19日 木曜日

ご紹介:1994年11月撮影。

 

写真説明:

1994年10月8日の対中日ドラゴンズとの最終決戦を終えセリーグ優勝、そして日本シリーズでは西武ライオンズ(森祇晶監督)を撃破、長嶋ジャイアンツは、初の日本シリーズに勝利しました。

これを称してメイクミラクルと今日も語り継がれています。本写真は、日本シリーズ終了後、全ての公私の行事も終わりホッとした一時でした。この写真は、確か長女の長嶋有希さんが撮って下さったと思います。

長嶋監督はもとより陰で支えて参られた亜希子夫人が本当に心より喜ばれていた様子が昨日のように思い出しましたので読者の皆様にご紹介させて頂きます。 

 ご縁あって、長嶋ジャイアンツのお手伝いをさせて頂きありがとうございました。ご冥福を心よりお祈りいたします。

河田弘道

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2025年6月19日 木曜日   公開

Kファイル/スポーツドクトリンNO.313:特別編 さらば長嶋ジャイアンツ

お別れのご挨拶

   長嶋劇場は、長嶋茂雄氏自らの手で開演され天の神様に導かれてこの度2025年6月3日、午前6時39分に終演なされました。

長嶋茂雄は、いつまでも光り輝いています。

日本野球界に燦燦と輝いた長嶋茂雄選手、監督に心よりお疲れ様でしたと申し上げます。これからは、亜希子夫人の生前のご苦労をねぎらわれてください。そしてご家族の皆様の御多幸と平和を祈念致します。

北海道から沖縄までの長嶋ファンの為に僕は、生涯東京読売巨人軍に居たいのです。「河田さん分かって下さい」との正直な本音を小職に懇願されたあの日の言葉は、強く私の脳裏に刻み込まれています。そしてその願いを最後まで監督は貫徹されました。

監督の苦しかった第一次監督時代の理不尽な解任事件、第二次長嶋全権監督時代の殺伐とした人間関係、人の心の醜さを実体験され学ばれその全てを胸に収めて参られました。

小職は、その事実を共に味わい、自身の職責と責務を肝に銘じ誠心誠意、降りかかる火の粉を振り払いながら、その奥に潜む権力に正面から立ち向った次第でした。メイクミラクル、ドラマは、このような内政に先ず勝利しなければ勝ち取れませんでしたことを監督は十二分にご理解されていましたが、ご自分では何ともしがたい部分であったようです。

あの長嶋スマイルは、陰湿極まりない組織・グループに内在するアンチ長嶋派の人達の利得と利権争いに耐え抜かれた結晶であります。その心の痛みと傷は、小生もいつまでも共有させて頂いております。

1997年9月18日の水上健也読売新聞社会長、渡辺恒雄社長・オーナーとの紀尾井町での昼食会に於いて、監督は、当日の朝小職との信義、奥様との信義をも反故にされました。他界で奥様にお会いされた際には、本件の心変わりを是非誠実にご説明されお詫びをなされてください。あれは、人として決してやってはならない事でした。

最期までご自身の為に長嶋茂雄は、永遠に不滅との信念を貫かれました。そこには、長嶋劇場を演じるための主役の覚悟と演技力が必要でした。長嶋さん、もう誰からの視線もありませんので演技は必要でありません。どうか奥様のもとにお戻りください。そこが一番監督の帰る居場所なのです。

小職は、監督の懐に入れて頂き憧れの長嶋茂雄選手の史実の一旦を見届けさせていただきました。退任後2年間監督から復帰の要請を何度も青山のウラクで頂きましたが、私の心は動きませんでした。その根拠は、監督に申し上げました通り男の信義はそんな軽薄軽率なものであってはならないということを申し上げたかった次第です。長嶋茂雄監督と一心同体でメイクミラクル、そしてドラマを完成させて頂けたことに心より感謝いたしております。  深謝

河田弘道

元東京読売巨人軍

常務取締役編成統括兼監督 補佐

1992年11月要請あり、1993年準備期間とする、1994年2月契約、1997年

12月契約満了を持って退任、退団。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行 文藝春秋社 著 武田頼政

本著は、2006年10月13日発売、翌年完売の為現在はAmazonで中古オークションで入手可能。河田弘道の西武・国土計画、東京読売巨人軍での激闘の日々のドキュメントです。登場人物は、全て実名です。

 

お知らせ:

 kファイルNO.325は、如何でしたでしょうか。懐かしい「メイクミラクル、ドラマ」の裏舞台の一旦を覗かれたお気持ちは?

競技スポーツは、八百長が無い限り筋書きのないドラマです。スポーツ・アドミニストレイターは、勝利する為に最大限ルールを活用するのもプロとしての業務なのです。孤独との戦いは、何事も運営、管理者の使命なのです。

この度は、東京読売巨人軍の阿部慎之助監督が家庭内に置いて暴力事件を起こされ逮捕されたことを報道機関からの連絡で知ることになりました。この事件の前には、前監督の原辰徳氏が選手時代に神戸の女性問題で事件を起こし、その後球団からは何のお咎めもペナルティーも無い、けじめもつけず監督を長年続けて参っていました。歴代の監督の中でこのような倫理に反する行為をした監督は、後にも先にもこのお二人の報道以外には記憶がありません。

この度の阿部監督は、確か3年契約の最終年で昨年3年で監督業を辞めるとの発言を耳にしていました。最期までお務めを遂行できず無念であられると思われます。球団側は、もしきちんとした契約書があるなら契約書に基づいた事件後の処理をされたのだろうと推測致す次第です。

阿部氏は、野球の技術に特化した才能を持たれていたようでした。同氏が中央大学硬式野球部に入部した時から特定のプロ球団と関係があったかの噂が学内ではありました。このような事件が明るみになるたびに、中大野球学校のみに通うのではなく、入学された商学部に置いて教育を通して教養を身に着けて欲しかったと願うのは、小職だけではありませんでした。当時の大学長は、阿部問題に対して毅然とした態度で中大商学部のプライドを堅持された事は立派であったと思います。

一部阿部氏の監督復帰を願って嘆願書が読売側に手渡されたと耳にしていますが、この様な方々は、何を視点に評価されているのか、何か他に体があっての事なのか素朴な疑問を持ちます。

これを機会に阿部慎之助氏は、バランスの取れた社会人として再出発して頂きたく心より祈念致している次第です。

ご家族には、それぞれ家庭内の問題を抱えている事でしょう。結果には、因果関係があるのも事実でしょう。本件に付きましては、阿部監督、長女、次女氏が報道されていますが、阿部夫人、お子様方の母親としての本件への振る舞い、言動が一切封印されているのが非常に気がかりです。東京読売巨人軍には、また新たな歴史が刻み込まれました。

球団は、監督を推薦する場合は是非先ず身体検査を怠らない事が鉄則です。

オリンピックのメダリストだった事だけで、人として、リーダーとして、指導者として適切か否かは全く別問題であるのと同様です。今後の為にも、、、。

Kファイル・スポーツドクトリンNO.324:日体大の象徴器械体操部の凋落は 予言されていた

Kファイル・スポーツドクトリンNO.324:日体大の象徴器械体操部の凋落は

予言されていた

無断転載禁止           公開 2026年5月14日 木曜日

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイタ-

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は“Justice正義&Fairness

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

目次

Ⅰ.日体大器械体操競技部は過去の迷信から脱皮せよ

        初めに

        器械体操部の本質的な問題

        内村航平選手と高梨沙羅選手は日体大に何しに行った

Ⅱ.日体大器械体操競技部の歪んだ精神は如何に培われたか

        個人競技スポーツの実態は教育にあらず

        器械体操競技部の黄金期を支えて来たシステム

       メダリスト達は何故大学に残りたがらなくなったのか

Ⅲ.今日の事態に至る時系列

        最後に、

        参考資料

        監物氏と具志堅氏の遺恨の本質とは、、、

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Ⅰ.日体大器械体操競技部は過去の迷信から脱皮せよ

初めに

 この度のKファイルNO.324は、近年日本体育大学の器械体操競技部が、

急激な衰退を見せている実態を同大体操競技部OB、OGのみならず、大学同

窓生達迄が落胆している様子が著者の耳にも入ってきている次第です。

これは、同競技部が同大学のメジャー競技スポーツ部として長年頂点を極めて

来た商品価値の高い伝統的な競技スポーツ部であったからです。

Kファイルの読者の皆様には、以前より器械体操界に於いて事あるごとにその

問題に付きましては日体大の器械体操部の関係者及びOB、OGがその問題の

根源にある事への警鐘を鳴して参って来ておりました。しかし、漸くこのとこ

ろ同大競技部のOB、OG達も衰退が現実化なるので嘯くことが出来なくなっ

たのかTVマスメディアのオチャラケ番組に呼ばれなく、出て来なくなりまし

た。しかし、ここまで時間をかけて、同窓達の足の引っ張り合いで輝かしい伝

統ある部活を破壊し、改善を怠りこの環境に至った今日に於いて、再建プラ

ニングは、至難を極めると思われます。

その理由は、問題の根源に同じ釜の飯を食った卒業生達の下品で愚かな欲に

絡んだ利権争いと学生時代からの遺恨と妬みがこの根底に横たわっている事で

。これは、まさに日本体育大学本体の問題と酷似と申し上げます。著者の元

には、嘆きの声と愚痴ばかりが届くのも日体大卒業生の特徴の一つです。

それでは、どうすればよくなるかは聴こえてこないのも同窓生の特徴です。

競技スポーツは、勝利することがその最終目的であり全ては結果を持って評

価、判断されることは競技スポーツの宿命でもあります。しかし、結果は、

競技の種目を問わずそこには因果関係がある事は確かなようです。

ここ日体大の器械体操部に於きましては、その因果関係が長年の部の指導、運

営、管理と日本体育大学とその大学法人の問題に非常にリンクしている事で

す。この度は、できうる限り部の長年の動向を主体にした内容で述べさせて頂

きますので、その行間と奥に潜む深層を読み解いて頂けましたら幸いです。

尚、長年に渡る歴史から時系列、実名、等に付きましては敬称を省かせて頂くことが在るかも知れません。また著者の記憶違いがあるかも知れませんので、その際はお許しいただけますことを事前に申し添えさせていただきます。

読者の皆様の中には、気分を害される方もいらっしゃるかとも思われますが、それは過去と現実を直視したくない方と思われますので、あえて読まれることをお勧めいたしませんことも申し添えます

 

■器械体操部の本質的な問題

 著者は、スポーツ・アドミニストレイターとして「JusticeとFairness」を起点とした視点で述べさせて頂きます。

歴代器械体操競技部の指導者として在籍できるのは、基本的にオリンピック(五輪)出場選手か、そのメダリストの方々である事が基本でした。そうでない方を大学、競技部に残す場合は、メダリストが理論武装が出来ないので、また書き物が得意でない事から、それらをサポート出来る人材を卒業生の中から、また、メダリストが心を許せる人材を推薦して大学法人が任命するという伝統的な仕組みがここに横たわって来たのです。

これにより五輪代表経験の無い指導者達は、いうなればマイノリティーで雇用された時点で主従関係が形成されているようにお見掛け致しました。

しかし、五輪メダリストだからと言っても、教育者・適格者か否かはこれまた別問題です。新しいメダリストは、大学に採用してもらう為に推薦する先輩メダリストに媚びる学生選手は、可愛がられ、そうでない学生は、外に出されるというまさに日本体育大学の研究室は「私的なヒラエルキー」が確立された利権構造の陰湿な個人集団とあえて申し上げます。

これが近年では、真逆となり卒業後残って欲しいメダリスト達は部長、大学長、理事長からいくらオファーをされても、僕は、私は、ここには居たくないとの理由で学生選手自ら就活して、個人スポンサーを見つけてとっとと出ていく時代が訪れたのです。これ以外で、本人の意思を無視して強制的に残される学生選手は、何か経営者に弱みを握られていて脅されるケースがあるようです。読者の皆様は、既にお気づきの通りです。

大学研究室の名称は、立派なのですが個々に何かを研究して論文を書いて、それを大学教育での学生達に還元したり、社会に還元するような実態は見かけたことはありませんでした。研究室には、当時日本では最高級なSONYのビデオレコーダーがほこりもぶれて置かれていましたが、誰もが科学的な映像分析もリプレイ活用もせず、もったいない宝の持ち腐れでした。

学生の身分では、ありましたが小生が初めてこの高価なSONYビデオレコーダーを使用して、学生選手達のバイオメカニックを活用した分析映像を1軍選手達の強化合宿で取り入れて、好評を博した記憶が蘇ります。その中には、インカレ最強ティームの塚原光男、監物永三、岡村喜一 等の顔が思い浮かびます。

部活練習の実態としては、誰かが指導している様子も見かけず、ただ先輩達、代表選手達、五輪出場選手達の練習を見ながらその技を盗むと表現した方が正しいかと思われます。

即ち日本の伝統的な町工場で徒弟制度同様に親方が直接教えるのでなく、観て学びとるという職人の集まりであったと理解出来るかと思われます。時たま、指導者として残られ肩書のある教授、準教授、助教がジムに降りてきて自身の健康維持のためか、学生達との会話が目的か、学生達の練習の合間に器具を使用したり、雑談をする事は、見かけます。また親睦と称して、研究室、合宿所での麻雀を学生選手と教員が行っていたのをよく見かけました。

■内村航平選手と高梨沙羅選手は日体大に何しに行った

    内村航平選手に付いては、器械体操部所属選手、OB、OG達は元より、日体大の同窓生達も皆心で思っていても表現できなかったことであったのも大学の他の問題同様に、自分に関係ないので見て見ぬふりを決め込むといった損得勘定が優先するようです。しかし何方も疑念を抱いている事は確かのようです。しかし、彼は、自身の性格もあり学生選手時代からはっきりと自身の言葉で拒否反応を示しています。日体大には、指導者がいなかった、、、と。

彼は、入学、入部後、日体大の練習、指導コンセプトをいち早く見抜いたのでしょう。内村選手は、長崎県諫早市立諫早中学校卒業後、両親(体操教室を経営)の反対を押し切り上京し、塚原直也選手に憧れて朝日生命体操クラブに入門し、塚原光男、千恵子夫妻の下で朝日生命の支援を受けながら3年間クラブで塚原直也選手(明治大学OB)と共に日夜練習に励みました。高校は、東洋高等学校でお世話になり、日本体育大学、器械体操部に入学、入部となったのでした。しかし、ここで大きな事件が既にあったようで、内村選手は、既に進学先を順天堂大学の器械体操部に入学、入部の確か内定を受けていたようですが、日本体育大学の部長、学長、理事長が強引な手法で日体大に朝日生命体操クラブから引き抜いて行ったという噂は当時より流布していました。

これに伴い、塚原光男氏、千恵子氏(日体大器械体操部OB、OG)と日体大の間で三度目の大きな確執を起こす結果となったのでした。これも日体大器械体操部のOB、OG達の殴り合いの喧嘩となるのも必然的でした。

このように出来上がった(完成度の高い)学生選手を獲得する事は、日体大の指導者の指導力を補う為と広告塔にすべく手段でした

この事件以前には、朝日生命体操クラブの女子選手が当時全日本、NHK杯チャンピオン、五輪代表として君臨していました、小菅真理選手、次に鶴見虹子選手といずれも当時日体大器械体操部の責任者で、大学管理職として在籍していた教授が宗教団体の会員であったようで、個々の選手達の勧誘活動に特殊なルートを駆使して、これまた内村獲得同様な荒い手口で日本体育大学に引き抜いて行ったのでした。これでは、OB、OGの遺恨もただ事で無くなるのも無理からぬことか。

一昔前までは、日体大器械体操部はOB、OGの選手達が所属して一般競技大会に出場する為と社会貢献活動をするための財団法人日体スワロークラブがあったので、この指導者の中の助教クラスは、スワロークラブに所属して全日本、五輪、世界選手権出場権枠を確保すべく、学生達とは別に自主トレーニングを日々行っていました。しかし、この貴重な財団法人日体スワロークラブもやがてこの元男女メダリスト達により食い潰され、破綻してしまった事は、中枢のOB、OGの知るところであります。

 

Ⅱ.日体大器械体操部の歪んだ精神は如何に培われたか

■個人競技スポーツの実態は教育にあらず

   これは、器械体操競技の本質が個人競技スポーツの最たるもので、特に日体大器械体操競技部のトップ選手達は、彼らの生活から競技迄一貫した競争の環境の中に置かれている事も特殊な世界であります。

例えば、大学を代表する競技会への出場枠、五輪代表出場枠、等々と全て競争の環境下に学生選手達は、置かれている事から今日の仲間は明日の敵、合宿所で生活しているルームメイトが明日の選考会、世界選手権、五輪での敵なのです

これは、24時間競争の環境に同居させられ日々競わされている事から、元来は誠実で正直な人間であっても素直に育つこともない。即ち、正常な学生が持つ誠実な心などいとも簡単に「捻じ曲げられる」事は、当たり前の世界であることを読者の皆様には理解できないでしょう。

それ程彼ら、彼女らは、過酷な世界で精神構造も心もルームメイトに勝つために凌ぎを削らされているのです。この環境の中で、特殊な精神構造とこの世界でしか通用しない倫理観が形成されて行くのです

このことを分かりやすく解説しますと、「如何にして合宿所の同居人を蹴落として、代表になり、メダルをとるか」と最後の願いとして「藁人形を作り」相手のドア、木に釘を打ち込む事迄厭わない競技者根性が醸成される環境なのです。

これは女子合宿所でも陰で行われる儀式の一つのようです。このような心がねじ曲がった学生選手が出てくるのもこのような一つ屋根に閉じ込め、厳しいヒラエルキーの社会だからこそ起きる不健全、不健康な人間達が増殖するのです。即ち、半端な精神構造の人間では、金メダルは取れない。

このような環境で徹底的に鍛え上げられた選手がメダリストに選ばれている事をご想像できますでしょうか。このようなメダリスト達が日本の最高学府の教育者、指導者として教授職を得て、大学管理者として経営者となった場合の状態を想像できますでしょうか。このような伝統を継承して参っている日本体育大学は、彼らがキャリーしている常識は彼らの環境でしか通用しないので、今日も尚一般社会とは大きな乖離があって当然なのです。

残念ながらこのメダリスト達の殆どが大学には、器械体操をするために来ただけで、アカデミックを習得しに来たのではないので、大学教育、授業もろくに受けずとも許される人達なのです。メダリストが社会に於いて、体育、スポーツ、教育者としてのオーソリティーであるなどとの日本人、日本社会の固定観念は、唯の「迷信」なのです。読者の皆様も目を覚ませてください。

いつまでたっても、わが国の文科省庁、自治体の教育員会は、この迷信を有効利用しているだけで、名だけの教育機関に進歩発展が無い最大の根拠がここにあるのです。

このような方々が、教授職を得て何を指導出来るのでしょうか。この方々が競技部長、大学副学長職、学長職になり法人1号理事に任命されて、何を運営、経営、管理が出来るのでしょうか。

この様な大学は、おかしくなって当然であります。このような部活であっても器械体操部出身者が権力を持つと、何と「日体大の部活生は、所属していれば実技単位を特別に設けて卒業単位に加味すべき」と勝手な解釈をして教授会で承認させて現在に至っている実態もあります。このような部活が大学教育の一環だと申せるのは、どのような常識の持ち主なのか。やはり異常と健常な人間の区別が出来る教育者、指導者、経営管理者であって欲しいと願うのは、著者だけなのでしょうか。

 

日体大器械体操部の黄金期を支えて来たシステム

    これで読者の皆様は、どのようなイメージを持たれて日体大器械体操部を想像されていましたでしょうか。学生選手達は、日本全国の高校で体育の教員、指導者として、その中の器械体操部出身者は、部活指導を担当して日体大器械体操部OB、OGとして地方で顏を利かせて来たのです。選手達は、このOB、OGの教え子が日体大の体操競技部を目指して、自動的に送り込まれてくるシステムが出来上がっていたのです。しかし、今日では、このシステムが崩壊して体育、部活の教員、指導者達が母校にそっぽを向き、もう生徒選手達を母校に推薦をしなくなったのが現実です。

読者の皆様は、「何故」だと思われますか。これには、明快な根拠がそこにはあるのです。このことは、器械体操部だけではなく「ラグビー部」「駅伝ティーム」も同じ問題を抱えているという事です。この重大問題を短期間で改善、改革出来る手腕のある大学管理者、法人経営者が居ない事が全てなのです。読者の皆様は、お判りになられますか。

大学に入学、入部した学生選手達は、大きく幾つかのグループに分けられるのです。男子は、入部時に既に高校時代の器械体操競技大会で実績の高い順に合宿所への入所が認められるのです。合宿所も1軍、2軍と差別化をはかり合宿所が設けられ、既に生活に於いても競い合いが始まっているのです。

その他の学生選手達は、学生寮生活が始まり他の競技部の学生達と生活面に於いても厳しいシゴキが日々行われるのです。

あと残りの学生選手達は、合宿所、学生寮以外の下宿先、実家から通う選手のグループとなります。

女子の学生選手達も同様に入学と同時に合宿所生活が許されるのは、高校時代に既に輝かしい成果と結果を引っ提げて日体大器械体操部に入部して来た強者達です。合宿所、寮は、1年生から4年生迄階級により、幾ら体操競技が先輩達より強くても1年生は1年生の雑事と決まり事があり、奴隷同然な扱いを受けるのは他の部活同様であります。4年生は、天皇、皇后と敬われて風呂も1番風呂で背中は流させ、裸で先輩方が入浴するのをお待ちする。食事は、1番、合宿所、寮に戻ると厳しい掟が待っているのです。唯一の自由な時間は、就寝時のみという事です。これでは、自衛隊体育学校以上な過酷な掟に縛られた日常生活を余儀なくさせられているのです。寮に於いても、合宿所に於いても「誰が本当のボスで親分か」の決闘と称する果たし状がその介添え役を従えて行わているのもまた日体大の文化の一つと言えるのかも知れません。よって、卒業後もその指導のコンセプトが継承されているので暴力事件が職場で絶えないのも理解できるところです。

この様な階級構造から、入学時に1軍の合宿所入りが出来なかった場合は、レギュラー選手(ベスト5)に入るチャンスは、先ず無いと申し上げます。時たま奥手で才能が開花して2軍所属の選手が、学内の選考会で1軍選手に勝って1軍に昇格した選手も居ましたが、これはまれな出来事です。

21世紀になっても、日本体育大学では、年間700件に及ぶ暴力事件が後を絶たない実態は、この様な長年の教育という名の下で許されて来た悪しき伝統が此処にあるのです。

■メダリスト達は何故大学に残りたがらないのか

    これは、簡単に申し上げると一昔前のヒエラルキーを利用した指導、運営、管理体制の問題であります。しかし、日本体育大学は、今尚指導、運営、管理をする人達が、昭和の頭の構造から脱皮していない現実から現在の学生選手世代に着いて行けない実態が此処に露呈しているのです。これは、法人理事長、大学学長、副学長、理事、評議員達も同じなので、この大学の体質は、変わりようがないと申した方が分かりやすいでしょうか。

このような状態は、体操競技選手に限ったことではなく、女子器械体操選手の村上 茉愛(むらかみ まい)選手、ジャンプの高梨沙羅選手、スケーターの高木美保選手、等々とトップアスリート達は、日体大の教員職、日体大のステイタス、等に何の魅力も興味も無いという事を大学管理者、経営者は、目覚める事です。

これらの関係者達は、何か自分達だけが特権階級との勘違いをしてしまっている様子です。大学校舎が新しくなっても中身は、何も変わらない野蛮な指導と暴力運営管理では思考能力ある若者達は逃げて行きます。ましてや、教員、指導者、大学管理者、経営者が暴力容認している事は、学外の関係者達は心で笑って口を閉じているのです。

近年の新入学生達は、他大学を受験しても入学出来なかった学生達がほとんどの様です。そして、日体大に入学してくる学生達は、本人も父母も殆ど下調べもせず、基礎知識も持ち合わせていない父母達であるのだと推測致します。彼ら、彼女らは、大学に残してもらっても安月給で大学の広告塔、実務は入学式、卒業式での卒業証書他の受け渡しのお手伝い、日常は、お茶をすする研究室でお茶くみ、連絡係が業務なのです。

嘗ては、体操界では強い日体大系列高校であった、例えば大阪清風高校(監物永三選手、具志堅幸二選手、岡村輝一選手、藤本俊選手、等)であった高校及び選手達が、一斉に日体器械体操部を避けて、順天堂を筆頭に名も無い大学に入学して、社会人競技部に所属して世界に出ていく夢を追っている時代です。指導者も選手達も日体大に見向きもしなくなりました。何故???

内村航平選手の思考と早期の決断は、日体大からの早期脱出したかったのだと思われます。大学、法人の上層部は、早期から引き留め工作とそのオファーを躍起に試みたようですが、本人は既に早期に決断していたようです。それは、何の魅力も感じなかったので、プロ宣言をして先ずKONAMI スポーツに就活し個人契約を結んだことでした。

同選手に憧れて日体大に入学し、プロ宣言をして内村選手の後を追おうとした、床、跳馬のスペシャリストの白井健三選手は、自分の意思で大学に残ったのではないと言われています。大学に残された若者が気の毒でなりません。この学生選手は、強制的に卒業後残る事を約束させられた事実は、この件を長く取材をされて来たマスメディアの友人から詳しい報告を受けて知った次第です。本人及び父親も大変悔しがっていたようです。

この実態を知るにつけ、日体大の理事長は、学生選手が言う事を聞かなければ、親共々呼びつけて「脅し挙げて」学生の将来の芽を摘む、これらの手法は、大学教育機関の人間がやる事ではありません。白井選手には、何か弱みがあってそうせざるを得なかったのかも知れません。それが事実なら、まるで町金融の取り立て手法の様で、お気の毒でした。村上選手には、弱みが無かったのかも知れません。

丁度この事件を確認した時には、例の箱根駅伝の暴力監督を高校から連れてきて大学の駅伝ティームの監督を始めた翌月に学生選手達に暴力を与え、若いアシスタントコーチ2名が石井隆陸上部長に文書で報告、それを部長が当時の谷釜学長に提出、学長は陸上部長に書き直すよう命じ、突き返したが、意思の強い若手コーチは、事実である事を理由に書き換えを拒否、その後大学関係理事、高校校長以下20数名が理事長室に呼び出されて、優秀な若手指導者を脅迫して「黒を白」と言えと迫り、一人のコーチは、理事長に事実を曲げることをせず、翌日辞表を出して大学を去った。このような弱い立場の者への卑劣な態度で脅すなど言語道断であると思われます。読者の中の日体大関係者は、顔を背けられ関りを持たないように聞かないふりをするでしょう。しかし、その行為がこれら教育者を名乗る教員、管理者、経営者の悪徳管理手法が改まらないのです。これが母校の現実なのです。 

この若手コーチが理事長に無理難題を吹っ掛けられている時に、同席している20数名の中には、学長、法人事務局長、大学事務局長、理事達、及び本件の関係者の誰一人もが若いコーチを助ける勇気も発言もしなかった腰抜けどもばかりであった事が情けなく、残念でならない。見殺しにした。

これら日体大中枢の指導者、管理者達は、日体大「魂」を継承して居ないので、だらしない事件ばかりを世に晒せているのかも知れません。

 

Ⅲ.今日の事態に至る時系列 

 日体大器械体操部及び研究室の歯車が狂い始めた時期とタイミングは、当時阿部和雄先生(教授職、綿井永寿学長室スタッフ、1984年LAオリンピック大会日本代表監督、etc.)が、運営管理をなされていたころは非常に堅実でメダリスト達は、何方も阿部先生に背く人間もなく従順であったような強い印象を持っています。

しかし、阿部先生は、当時の綿井 永寿(わたい えいじゅ)学長(中大ラグビーOB、日体大教授、ラグビー部監督、協会専務、、、etc.)が度重なるスキャンダルまみれとなったころでしたか、学長室で大変なご苦労をされたようで、突然日本体育大学の教授職を大学にお返しされて、大学を去ったのでした。阿部先生は、このようなに筋を通される方でありました。 

著者は、学生時代から阿部和雄先生、そして補佐されていた日高義晴先生を唯一信頼し尊敬いたしていた方々でした。日高先生は、とても優しく情熱を持って小生を励まし続けて下さり、米国の大学に参った後もいつも励ましの便りを頂きました。残念ながら確か1992年4月1日に心筋梗塞でお亡くなりになりました。まだ53歳であったと思います。残念でした。当時小生は、91年の世界陸上東京大会を終え、NEC Sportのアドミニストレイターとして、そして長嶋茂雄氏との出会いにより次なる東京読売巨人軍再建プロゼクトを思考していた時期でした。

阿部和雄先生が日本体育大学から去られて以降、器械体操部、研究室は、先生の育てられた滝沢康二氏、監物永三氏、具志堅幸二らが台頭されて参りましたが、滝沢氏は、早々に大学の利権者達と手を繋ぎそちらの方に重心を置きだしました。しかし、器械体操部の運営管理は、監物、具志堅の学生時代からの互いの怨念からか恨みの晴らし合いが勃発したのでした。これでは、伝統ある日本体育大学の体操競技部は、「空中分解」を起こすのも必然的であったと言う事のようです。読者の皆様には、少し器械体操部の問題が透けて見えてきましたでしょうか。

最後に、

 日体大の器械体操部の実態がTV、マスメディアに露呈したのは、2018年の日本体操協会での塚原夫妻へのパワハラ問題を告発した「宮川 紗江選手(みやかわ さえ)当時19歳」の告発でした。これが連日連夜とTV、メディアの報道により、この裏で宮川を担ぎ出した関係者達が日体大器械体操部OB、OGであった事が時間と共に露呈して来た次第です。これを商品としてTVは、連日お昼の番組で日体大元体操部のメダリスト達を塚原夫妻バッシングの小道具に使用したのは読者の皆様の記憶に残るところであります。この件は、結果として塚原千恵子氏の命を縮め、日体大器械体操部の破綻への道を加速させたと思われても仕方あるまい

参考資料

監物氏と具志堅氏の遺恨の本質とは、、、

著者(河田)と具志堅幸二氏との私的会合に於いて、

「具志堅さん、覚えていますか」貴殿は、仲間達と会合を持ち小生を招いて下さり、私の前で正座して涙ながらに訴えた渋谷の夜の事を、先生教えて下さい 『僕と監物先生は、どちらが偉いですか』と切り出しましたね。

僕は「ロス・オリンピック総合金です。監物先生は、世界選手権総合金です」と当時監物永三氏が日体大副学長の時にあなたは、私に評価を求めました。あの時既に貴殿と監物氏が学生時代から不仲であった事は、伝え聞いておりました。その理由は、「学生時代から陰湿ないじめ(現在のパワハラ行為)を受けていたとの事を貴殿は涙ながらに私に訴え」、上記質問に対する答えを真面目に私に求めた夜の事を。

私は、貴殿の教育者、人となりに触れる事になりました。貴殿に対して私は、「具志堅さん、人の評価、価値観は、大会、メダルの色で判断するもので在りません。それは、別問題ですよ」、と諭しましたですね。忘れてしまったのですか。当時のあなたの仲間達は、皆貴大学の教授で在籍しています。彼らにもう一度確認してみたら如何ですか。人の評価、価値観に付いて、あなたは、まだ理解できていないのが残念です。貴殿の肩書は、優越感を味わう為のもので何の役にも立っていない様子が寂しい限りです。これでよく日体大の学長が務まりますね。任命したのは、松浪健四郎さんでしょう。この度のあなたの大先輩の塚原光男氏、千恵子氏への暴言は、万死に値する言動と態度ですぞ。このようなあなたの言動行動を阿部和雄先生がお聞きになったら嘆き悲しみますぞ。近い将来あなたは、同じ痛みを自ら味わう事になるでしょう。「Kファイル:塚原光男・千恵子氏のパワハラ事件簿より」

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行 文藝春秋社 著 武田頼政

本著は、2006年10月13日発売、翌年完売の為現在はAmazonで中古オークションで入手可能。河田弘道の西武・国土計画、東京読売巨人軍での激闘の日々のドキュメントです。登場人物は、全て実名です。

Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:日体大卒業生、同窓の皆様は、どのように感じられましたか。多分週刊誌の記事の様な感覚でご笑読された方々もいらっしゃることでしょうか。それは、その方々の価値観なので宜しいかと思います。しかし、誠実で見識の高い読者の皆様は、多分異なったショックを感じられたのではないでしょうか。日体大が如何に特殊な人達の集まりなのか、それにより日々起きる事件、事故、話題の起因も一層理解を深められるのではないでしょうか。ご笑読ありがとうございました。「母校の後輩達に幸あれ」

ファイル・スポーツドクトリンNO.323:ドジャース球団の頭痛の種佐々木朗希投手の処遇

無断転載禁止          2026年4月23日 木曜日 公開

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイタ-

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は“Justice正義&Fairness

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

読者からのお便り

河田先生

KファイルNO.322拝見いたしました。Kファイルが日本国内のみならず世界で沢山の人達が読まれている事を友人からお聞きしました。これは信頼できる配信物であると教えて頂きました。日本の常識を備えた方々は、読んでいても人には伝えないという独特な社会と文化を教えられました。

WBC天覧試合における村上宗隆選手の態度に対する批判は当然の事と存じます。天覧試合は実に60年ぶりであり、ゲームセットまでご覧あそばされた天皇御一家様が勝利を収めた侍ジャパンに拍手を送られた際に大谷翔平選手らが敬意を表している最中に村上選手だけが腕組みをしたままで更にガムをクチャクチャ噛んでいた姿は異様だと言う声が各所から上がったのも頷けます。

村上選手は2023年の前回大会で奇跡のサヨナラ打を放ったと言う事ですが野球の技量だけがあっても精神年齢を疑われる様では礼節も社会常識も無いと思われても仕方がない事でしょう。日の丸を背負っていると言う自覚も無いのは残念な話です。今回逆に大谷翔平選手や吉田正尚選手はその礼節から評価が上がった様ですが。競技スポーツ選手は、社会性、等が欠落していても日本代表の日の丸が背負えるという事が判りました。選考基準と選考委員会の見識を疑います。

スポーツ・アドミニストレイターとして各種競技を通じて国際社会の動向を長年ご覧になって来た先生が自国の国旗や天皇・皇后両陛下に対する真摯なお気持ちを持たれ、今回そのスタンスからブログを構成されている姿がとても心に

沁みました。  Kファイル愛読者

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目次

Ⅰ.MLB入団前の横柄な態度が謙虚さを消失させたか

  初めに

  先ずはリマインドより

  25年佐々木郎希投手の8球団との交渉を再確認

  ■MLB球団との面談で聴こえて来る腹話術の正体

  ■米国式ミーティングのフォーマット

  ■代理人は進行係か

  最後に

Ⅱ.現在の佐々木朗希投手の立ち位置は如何に

  1.アジャストメント能力に問題か

  2.佐々木朗希投手の現実とタイムリミット

  3.問題と課題

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Kファイル・スポーツドクトリンNO.323:ドジャース球団の頭痛の種佐々木朗希投手の処遇

無断転載禁止

佐々木朗希投手(現LA・ドジャース球団所属)

Ⅰ.MLB入団前の横柄な態度が謙虚さを消失させたか

初めに

 kファイルでは、既に2025年3月付けで「佐々木朗希投手25歳ルールの抜け道とロッテ球団とNPBの沈黙」4月には、「MLBもIOC同様に電通の餌食となるか」と題して、同投手の特徴及び問題点を指摘、紹介させて頂きました。その後、佐々木朗希投手は、昨シーズン長期に渡るMLBのLAドジャーズ球団の戦列を怪我の為に離脱、シーズン後半に復帰しましたが数イニングを投げてティームに少しだけ貢献しました。これが昨シーズンの同投手の実績でありました。Kファイル読者の皆様は、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。

 

先ずはリマインドより

25年佐々木郎希投手の8球団との交渉を再確認

覚えていますかエイジェントとマネージャーの分業作業

 ジョエル・ウルフ氏は、ワッサーマン・エイジェンシー社の副社長の肩書を持つ代理人で、ダルビッシュ・有選手、山本由伸選手のエイゼント(代理人)でもあります。代理人業務は、既にご説明した通りであります。しかし、この度の佐々木郎希投手と山本由伸投手への代理人としての業務は、他のMLB選手のそれとは異質である事です。その根拠は、代理人としての業務が限定的である事がこの度明らかになったことです。その理由は、佐々木郎希投手のMLB活動に関しては、二つの異なった人物とが所属する組織の存在がある事です。

その一人がジョエル・ウルフ氏(ワッサーマン・エイジェンシー社)でありもう一人が酒井智基氏であるという事の様です。此のことは、既に本年1月の佐々木投手がMLBのマイナー契約をするに当たり、MLBの8球団から面談の申し入れがあり、面談開始前に既にウルフ氏と酒井氏の間で業務分担が成されていた事が明らかになったのです。此処で酒井氏とは、如何なる人物かを理解致さなければ、此れからの交渉は前進しないと、此れは、7球団の殆どの交渉に臨んだ経営・管理者達がそれぞれ頭を悩ませた人物であったのだろうと推測致します。

酒井智基氏は、日本に於いて佐々木郎希投手が高校時代から徘徊されていたとの噂のある人物で、ロッテ球団入団時から同投手のマネージャー役としてマスメディアを通して噂が流布されていた人物の様です。彼は、元来電通のスポーツ局に所属する電通の人間と米国のマスメディア、球団関係者の間でも認識されている人物の様です。著者は、お目にかかった事はありません。

無論電通も酒井氏も「佐々木郎希のマネージャーである事、電通スポーツ局の人間である事」を公開された事は無いと理解しています。

このような事実が時間と共に明らかになった理由は、面談当初より双方の面談に関する資料並びに情報は守秘義務があり漏洩できなかったと理解します。しかし、佐々木投手がドジャース球団と契約をする事を発表、その理由も公表した事ことから、他の面談をした球団から佐々木側に対して不信感を募らせ球団がオファーした詳細の内部資料が佐々木側の代理人のウルフ氏及び彼の所属する組織、酒井氏側の電通(スポーツ局)に残す事は、今後禍根を残す問題であるとの事に気付き面接、招待した球団側から佐々木側に提供した全ての機密資料を返還するよう求めたのかも知れません。これに対して佐々木側に関わる代表者達は、申し出を受け入れて事なきを得たと推測する次第です。

 

■MLB球団との面談で聴こえて来る腹話術の正体

 通常この手の交渉に際しては、佐々木郎希投手を獲得することに興味がある球団側が球団所在地に招いて交渉を行うのが慣例となっています。この度のビジネス面談も同様で、獲得したい球団側が最高級のおもてなしをして迎えたとも言われています。流布している情報に寄りますとある球団は、このためのセッテイングに要した費用は、2億円に上ったとも言われています。

このような球団にしてみれば、最終結論が「ストライク・アウト」であった事で相当な怒りと不満が鬱積しても不思議ではないという事の様です。

しかし、立場を逆にすると、これは著者の私見を交えて申し上げるとこのような球団は、事前の情報の収集と真の情報を得るための努力を怠った事がその最大の要因なのです。この大枚な経費を出費したMLB球団は、日本人選手のスカウティングとリクルーティング活動を非常に甘く見ている球団であると著者は、常々危惧している球団の一つでした。即ち、金の使い方を知らないという事になります。これは、スカウティングにスポーツ医科学の先端技術を使用し、AIによるあらゆるDataをインプットし集約されたうえでの分析を怠ったのではと著者は疑念をいだいた次第です。この事は、ドジャース球団にも言える事です。

さて此れからは、ドジャーズ球団以外の7球団のビジネスミーティングを著者の関係者からのソース(Source、此処では情報源)を元に再現致しますと以下のイメージが湧いてきます。

 通常この種のビジネスミーティングは、ホスト球団の役員会議室で行うか、球団が信頼している近隣のホテルの会議室で行われます。その部屋では、主賓を招く側と招かれる側が相対する事からテイブルを囲んで行われます。無論本面談には、通訳を介して行われますが双方の通訳がテイブルの何処に位置していたのかは知る由もありません。

■米国式ミーティングのフォーマット

 この手の米国式ミーテイングのフォーマットは、球団側からの目線では、左端に佐々木の代理人のジョセフ・ウルフ氏が座り、略中央には佐々木郎希投手が位置し、その右側に電通の代表として佐々木のマネージャーと称する酒井智基氏が座っていたというイメージが正解なのかも知れません。しかし、招待側の重鎮達の目には、佐々木側のその各自の椅子の距離感が佐々木側の距離感と見て取れたのは確かの様です。読者の皆様は、この意味をご理解できますでしょうか。

特に佐々木投手と代理人の距離は、自然な会話ができる距離でなく、佐々木投手のマネージャーの距離と比較して明らかに違和感を感じたのは、佐々木が英語が分からないからだけではなかったと理解する方が賢明の様です。此れが会議の部屋での情景と様子が読者の皆様には、イメージできるのではないでしょうか。

このような情景の中で繰り広げられた面談交渉は、事前に佐々木側から球団側に宿題を出されていたようなので、その宿題に沿った順路で球団は本人を前に置いて確認、そして新たな質問を双方でQ&Aの手法で進められたことは、容易に想像できます。これらの交渉は、ドジャーズ以外の7球団に対して同じ情景が演出されたと理解します。

■代理人は進行係か

 此処で、滑稽な出来事は、佐々木投手のエイゼントのJ・フルフ氏は、会議の初めと終わりに佐々木側として挨拶をしたのみで会議中には、口を開かずであった事の様です。これは、後日佐々木投手がドジャーズ入りを発表した後に某球団の重鎮の一人が不満を漏らした言葉の一つであったことから明らかにされたのでした。

まさに既にご説明致したように本件に関わる佐々木投手の代理人とマネージャー氏の間では、既に明快な業務分担が成されて本面談に臨んでいる証と思う次第です。即ち、これは佐々木本人がこの様なビジネス判断が出来るわけもない事は誰も承知しており、佐々木はマネージャーの背広を着た「腹話術人形」である事が明らかになった様です

佐々木郎希投手を招待した7球団の殆どの出席した重鎮達は、佐々木本人とその代理人と話しても何の意味もなさない事を此処で初めて認識された次第です。要するに電通と直接話をする以外に本件の進展は、無いと漸く気付いたのだそうです。此れでMLB球団の佐々木郎希争奪戦は、佐々木側の最後の2度目のLA・ドジャース球団訪問で幕が閉じられたというシナリオであったという事の様です。著者は、これら7球団の重鎮方は高い授業料を払って日本の広告代理店の仕切り方を少しでも学ばれ次に生かせることを願う次第です。

最後に

 この度も長文となり読者の皆様は、お疲れではないでしょうか。読者の皆様は、大変ご見識が高く社会経験も豊富な方々が多くいらっしゃることを想定して少しキーを挙げて述べさせていただきました。

本kファイルNO.311に於きましては、主に裏で暗躍する広告代理店の電通とその執行と言う表現が適切か否かは別にして、佐々木郎希投手のマネージャーを語る人物が佐々木選手の周りを相当早い時期から徘徊していた事が明らかになって来たことをご紹介させて頂きました。このマネージャー氏の努力と忍耐には、敬意を評させて頂きます。

電通は、日本国内のみならず世界中の巨大なスポーツ競技イベントがある所に電通ありと業界ではよく知れたことです。しかし、この度は、選手個々のマネージメントにまで手を出し始めた事が本件から明らかになったのも事実であります。此れは、個々の選手に興味があるのではなく、選手は一つの駒でMLBの事業への足掛かりを得たと理解した方が賢明だと著者は思考しております。

電通には、目的があるから行動を起こすのであり、そこにあるのはスポーツで金儲けをする事なのです。金の生る木の周辺には、電通ありとは業界の知る所であります。此処で電通を甘く見てはいけません。彼らは、金儲けの為なら何でもやる、という風潮があります。其れは、彼らの企業理念からも理解できる事であります。読者の皆様は、もう東京五輪をお忘れになったようにお見受け致します。

この度は、電通が自らと佐々木郎希選手(山本由伸選手、ダルビッシュ・有選手)、また大谷翔平選手に利益をもたらす行動を起こした為、交渉相手のMLB個々の球団に交渉の余地を与えなかったと言って過言でありません。

電通は、まるで何事も無かったかのように振る舞いながら、これを遂行しました。つまり電通は、佐々木選手を支援する為にそこに居る振りをしているだけなのです。実際彼ら(電通)は、MLB球団に佐々木が望む場所に導いている振りをしていますが、本来の電通の目的は、佐々木ではなく他に得体のしれないプロゼクトがあり、潜行しうごめいていると洞察する方が賢明なのかも知れません。

電通は、東京五輪で大きな事件を起こしある意味信頼を失って来ているのは事実です。FIFA(国際サッカー連盟)は、現在電通に独占マーケティング権(放映権を含む)を与えているようですが、電通離れを起こしている現況を踏まえて、MLBビジネス展開を急速に推し進めている根拠がここにもあるのかも知れません。この佐々木の一件からMLB関係者(各球団経営者)並びにTV、ネットワーク関係者達には、電通を今後マークする事に間違いありません。

只、佐々木郎希氏は、まだ自分に何が起きているのか、起こったのかも知らないのだと思います。しかし、それも無理からぬことであると理解し同選手をポジティブに静観して挙げる事が大事なのかも知れません。如何でしょうか。この様な現実に自らの意思で立ち位置を置いた、佐々木郎希選手の未来に神のご加護があります事をお祈りしています。=KファイルNO.311より=

 

Ⅱ.現在の佐々木朗希投手の立ち位置は如何に

 2026年度シーズンは、開幕から今日迄現場のD.ロバーツ監督は我慢しながら先発ローティションに入れ同投手にチャンスを与えています。読者、ファンの皆様は、ご承知の通りである思われます。この事から現地マスメディアは、佐々木投手に対する論評は非常に手厳しい内容がほとんどです。これも期待が大きい証であり、その期待の大きさが結果に対する不満が増幅している負のスパイラルであると思います。

この米国のマスメディアから集中砲火を浴びている大きな要因は、他にも有ったのです。それが、既にリマインドでも再確認をして頂いた入団前の8球団を手玉にとっての交渉時の遺恨がここに来て交渉時の球団からあっても可笑しくないという事です。佐々木朗希投手及びその関係者に欠落しているのは、どうも「謙虚さ」という事に集約されるようです

ドジャース球団は、昨年早々に同投手が肩の痛み(インピンジメント症候群)を訴え即DL(disabled list)に登録、戦列離脱、その後ファームでの長期調整をさせ、シーズン終了間際にメジャー復帰させ数イニングチャンスを与えた次第です。その後、佐々木投手のオフの契約更改及びその内容も現時点では全く明らかにしていないのが実状であります。

しかし、本年度シーズン早々には、先発ローティションを確約している実態からドジャース球団自身が同投手の契約に縛られているのかも知れません。

先だってのドジャース球団の本年度の年俸ランキング25位に佐々木投手の名前は、入っていませんでした。

:DL (disabled list)の意味は、MLBの故障者リストを意味します。

  MLBに於いては、ベンチに入れる選手枠は25名と定められています。この中の選手が怪我によりベンチ枠を外れる場合、DL入りを告知する義務があります。このDLには、15日間ルールと60日間リールがあり、ティームが速く25人枠に戻したいので15日間規定に先ず登録する事が望ましいのです。しかし、15日間規定で回復しない場合は、60日間規定に変更を余儀なくされるのです。      

 

佐々木朗希投手は、2024年のロッテ球団退団以降、2025年1月末までの間のMLBの8球団による争奪戦を売り手市場でドジャーズ入団を果たした手前、現状況はその逆風に晒されていると申し上げて過言でありません。この現在の置かれた立場を何時まで現場のロバーツ監督が我慢できるか、フロントがいつ佐々木投手をファームに落とすか、或いは他球団にトレイドで放出するか、いずれにしてもあまり時間の猶予が無いと申し上げさせて頂きます。

球団フロントは、大谷翔平投手兼DH、山本由伸投手とスーパースターを手に入れたが、3匹目の巨大マグロは目利きを間違えたようでした。確かに佐々木投手は、球速が速い特徴を持っています。しかし、それを生かし切れない大きな問題は、安定したコントロールと持続力が無いことです。この事は、日本のロッテ球団に入団して以来の欠陥でありましたが、この欠陥が現在も尚修正、改善されていないのです。

 

1.アジャストメント能力に問題か

 佐々木投手は、ロッテ球団所属時代からいくつかの問題を抱えていた事は事実でした。同投手の最大の武器は、球速が速い、その為にシンカー(沈む球)が有効に活用でき効果的である事です。しかし、最大の問題は、この武器が持続できない欠点が同居している事です。この事実は、投球に対する安定感が無く当番日に投げさせてみなければ調子が分からないという、投手コーチ、監督泣かせの投手である事です。

現在、LAドジャーズ球団は、佐々木投手のモチベイションを維持する為に25人枠に入れて様子を見ながら先発させているというのが正直な実態であると思われます。

此処で述べました同投手がドジャーズ球団に入団以来、現在も尚改善出来ていないのは、ゲイム中の投球の中で各打者への戦略、戦術に乏しく、調子のよくないゲイムに於ける立て直し作業がこの佐々木投手には出来ないのでないかと思われるところです。即ち、佐々木朗希投手は、折角の球威を持ちながらスポットピッチ(制球能力)、組み立て方でのアジャストメント能力が劣っている事を指します

この改善には、いろんなファクターが起因していますが、これも本人が意識して改善して行かなければ誰も助けてはくれません。結果が出ないのでつい原因を他人のせいにする態度、言動は、彼の改善を改めていない証でもあると思われます。確かに昨年入団時に比べますと筋力(Strength)の向上の跡が見受けられ、少し大胸筋も大きくなったようです。

同投手がこのままでは、また肩が痛いとの申し出をしてDLに入る事だけは避けて欲しいと願う次第です。多分、このDL入りがあれば球団は、真剣にトレイドを考えざるを得なくなると思われます。その根拠は、今シーズンは若手の生きのよい先発型の投手、高額で他球団からトレイドした実績のある投手が次々と出て来ている事が大変気がかりでもあるからです

 

2.佐々木朗希投手の現実とタイムリミット

 つい先日4月19日(現地時間)、LA・ドジャースティームは、コロラド・ロッキーズとクワーズ・フィールドで戦い、6-9で敗れました。佐々木投手は、先発のローティションが巡って参り、予定通り登板の機会を得ました。

しかし、結果として4回と3分の2で降板させられた次第でした。

確かに今シーズンは、昨シーズンまでの不安定な立ち上がりに改善がみられているのは確かで、彼の努力が見受けられます。その根拠は、今シーズン4試合登板して1,2イニング(回)は無失点で抑えています。

しかし、先発投手の致命傷としては、相手ティームの打者が2巡目をした時に朗希投手は、相手ティームに潰されて降板する事が挙げられているのです。

そして、その降板へのプロセスは、出塁され次に四球を連発して打たれるという最悪の結果を残している事実です。

この最大の弱点は、相手打者が二巡目する頃から急に制球を乱し、修正できない(立ち直れない)即ちアジャストメントが出来ない現実を露呈している事です。

佐々木投手が所属するドジャーズは、ご存知の通り大変得点力の高いティームであります。先だってのロッキーズ戦でも3得点してもらっても次回に同点にされるというパターンが多すぎるという事です。これでは、同投手の先発ローティションを担う一角を頂きながら、ティームからの信頼を失う大きな要因になっているのは事実の様です。

チームは、5月にブレイク・スネル投手が先発ローテに復帰する予定です。

ロバーツ監督からは、「彼にはメジャーの舞台で自ら解決していくことを求めている」と断言される一方、先だってのロッキーズ戦では、「これまでと比べて良い投球だった」と評されています。

3.問題と課題

 今シーズンは、昨年に比べて1,2回に得点されていない。これは、評されてしかるべきであります。

打順が2回目に入る4回、5回イニングで捕まり、四球を与えて潰れていくパーターンに陥っているのが気がかりです。ピンチに立たされると制球力を乱すのは、昨年から改善がされていないと評価されても仕方あるまい。

今季4試合で0勝2敗、防御率6・11。

今後佐々木朗希投手に圧し掛かるストレスは、幾つかの選択が球団フロントと現場により決断がなされることです。

  • この状態が続くようなら先発ローテを外される。
  • 中継ぎに転向を余儀なくさせられる。
  • クローザーは、同投手の肩の問題から難しい。
  • トレイド要因となる。
  • 怪我をすれば長期DLで離脱。

何れにしても現在のティーム状況から、同投手には厳しい状態と事態が待ち受けている事に違いないと考えられる。このようなケースでは、追い込まれて焦って無理して肩、肘の故障を起こす事は避けて欲しいと願う次第です。

本人には、この様な状況から一層暗くなると考えられるが、もともと暗い性格なのでここは開き直って、夢のMLB球団のドジャースに入団できたのですから、粘り強く与えられた機会に十分に準備して、悔いの残らないドジャース生活を過ごして欲しいと祈念しています。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行 文藝春秋社 著 武田頼政

本著は、2006年10月13日発売、翌年完売の為現在はAmazonで中古オークションで入手可能。河田弘道の西武・国土計画、東京読売巨人軍での激闘の日々のドキュメントです。登場人物は、全て実名です。

Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:

 今月は、日米で過大なる期待を背負って憧れのドジャース球団に入団できた佐々木朗希投手が、今尚鳴かずば飛ばず状態で喘いでいます。マスメディアの報道も段々と静かになりだしたこともあり、激励の為にもKファイルに取り上げた次第です。大谷翔平投手・選手の影のサポートもあるかと思われるので、暗い表情をしないで明るく野球を楽しんでいる姿を見せて欲しいと願います。

Kファイル・スポーツドクトリンNO.322:TV地上波から消えたWBCの悲劇

Kファイル・スポーツドクトリンNO.322:TV地上波から消えたWBCの悲劇

無断転載禁止          2026年3月19日 木曜日 公開

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイタ-

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は“Justice正義&Fairness

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

時事の話題から

KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

スポーツ・アドミニストレイター

村上宗隆選手(前ヤクルトスワローズ球団、現MRL、シカゴ・ホワイトソックス球団所属):WBC日本代表選手選考規定に沿った選考は出来ていますか。

 村上選手のWBC展覧試合(東京ドーム)で試合後、天皇・皇后、愛子様をお見送りする態度が話題になっています。その態度は、代表選手の中で一人「腕組みしてガムを噛んでいる」姿であったことを指しています。あなたはお幾つですか?あなたは、教育を受けた日本人ですか?と国民は我が目を疑った様子でした。

この意味は、日本国民の象徴である天皇・皇后両陛下に対するリスペクトの心が微塵もないと言われている事です。これは、まさに日本の国旗を軽視、国歌を愚弄する一部の政治家、教員、国民と同類に見られても仕方あるまい。残念ながら、本人には、全く礼節も社会常識もないプロ野球選手という事なのか。

これは、日本国民としての価値観の相違と評すべきか。人としての本質的な問題と理解するべきか。何れにしても違和感を抱いた視聴者が大半居たのは事実の様です。このような人物であっても、日本プロ野球の日本代表選手に選考され、なれるという事を証明した事にもなります。勿論、村上選手に限らずプロ野球界には、類似する選手達が大勢所属している事も承知しています。

日本代表ティームを編成する最高責任者が居て、現場には井端弘和監督も居ます。何故、本試合は、天覧試合であり、終了後のお見送りセレモニーに於いての選手、スタッフ達の対応に関する指導が行き届かなかったのか。

試合に勝利してもこのような不敬な選手が1人居ることで、日本代表ティームを選考した選考委員会の責任は、免れまい。片や代表選手の中には、吉田正尚選手、大谷翔平選手、その他の選手の様なTPOをわきまえたプロ野球選手もいるという事を学ばされたのも事実でした

余談になるが、村上宗隆選手は、昨年まで東京ヤクルトスワローズ球団に所属していました。球団は、何を彼に指導して来ていたのか。村上選手は、ヤクルトティーム内に於いても礼節をわきまえない、お山の大将であったことを外部にいる著者の耳にも入って来ていた選手の一人でした。

これは、同選手を甘やかせてきた当時からの現場監督、フロント編成責任者にも大きな責任があるという事を申し上げているのです。プロ野球選手は、紳士たれとまでは申しているわけではありません。

村上選手は、厳しい練習を嫌う選手であったようです。誰も厳しい練習を好む選手はいまい。それは、ある厳しいコーチがいた当時に起きた事件の様でした。同選手は、球団に申し出て「そのコーチが今後も居るのであれば、俺はプレイしない」と迄言って、その厳しい優秀なコーチを球団に解雇させたかの情報も耳に致しております。

フロントの責任者は、同選手を保有したいがために優秀で熱心なコーチを解雇しこの選手を残したという噂が当時実しやかに内部で流布していたようです。それ以降スワローズは、低迷を余儀なくされて参っているのもこのような選手への指導と管理がその根拠の一因なのかも知れません。

 

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目次

時事の話題から

Ⅰ.WBCに軒先貸して母屋取られた日本プロ野球界

      先ず初めに

      ■MLB所属選手は自己責任

      ■日本のTVから消えたWBC映像

Ⅱ.WBCは如何なる組織・団体の持ち物か

     1.WBCの概要

     2.侍ジャパンの運営母体は

            ■㈱NPBエンターブラズとは

Ⅲ.WBCIとNPBエンタープライズ社間に業務委託契約書は存在すのか

            ■放映権問題は日本側の生命線

Ⅳ.核搭載潜水艦が東京ドームに浮上

       1.NETFLIXとWBCIの思惑と決断

  2.NETFLIXの狙いと特徴

  3. 日本国民に利を与える戦略

      4. NETFLIXの上陸に伴う古い体質のTV業界は崩壊か

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2026年3月19日 木曜日  公開

Kファイル・スポーツドクトリンNO.322:TV地上波から消えたWBCの悲劇

Ⅰ.WBCに軒先貸して母屋取られた日本プロ野球界

先ず初めに

 この度のWBC(ワールドベイスボール・クラシック大会)日本代表ティームは、本日3月15日(日本時間、午後14時前)米国フロリダ州ローンデポ・パークで対ベネゼイラ戦を持って、残念ながら終戦を迎えました。

本大会は、3月5日の開幕から各代表ティームそれぞれ4試合の予選を戦い、各プールのベスト2ティームが選ばれ、ベスト8ティームによる決勝トーナメントが、米国フロリダ州とテキサス州の2会場で始まった次第です。

本日は、日本ティームがベネゼイラと対戦して5対8で敗戦しました。この結果、日本ティームは、ベスト4(準決勝)に駒を進めることが出来ず、残念ながらこの度は帰国を余儀なくさせられた次第です。

これにより現場を統括する井端弘和監督には、結果として誠にお気の毒なお役目でありました。監督選考時には、引き受け手が無く井端氏に白羽の矢が向かったと伺っていました。彼には、監督としてのキャリアはありませんでした。

前回の栗山英樹監督は、代表ティームに球界のMLBのエースを代表する三枚(ダルビッシュ-有投手、大谷翔平投手、山本由伸投手)を持ち、それぞれ健康体でありました。この度は、選考当時よりダルビッシュ・有投手はアドバイザーとして招いたり、大谷投手は、所属球団の承諾を得られず打者としてのみとなり、山本由伸投手のみが所属球団より条件付きで了承を得ての代表となった次第でした。これらは、前回のWBCとは大きく異なる戦力低下が否めないティーム編成であったと申し上げます。この度の敗因の根拠の大半は、この投手力にあったと確信します。井端監督は、監督としては初采配であり各球団からの借り物選手達で、怪我をさせない気配りには相当なエネルギーを要したに違いありません。

監督以下選手達は、この結果が全てのプロ競技の世界では一切の愚痴を慎み、至らなかった己の実力を認めることが肝要だと思われます。井端監督には、心無い誹謗中傷に晒されていますが、これも甘んじて受け流す事です。

■MLB所属選手は自己責任

本WBCに参加することは、選手に取りましては大変リスクの高い大会である事は過去のKファイルで何度も指摘させて頂きました。この度の日本の代表選手は、3名が日本国内で怪我離脱、そして本日のベスト8での対ベネゼイラ戦では鈴木誠也選手(MLB、シカゴ・カブス球団所属)が、二塁ベイスへのスライディングの際に右膝を痛めての離脱と相成り、此の海外での試合を含めて4人の代表選手達が怪我の為離脱となった次第です。

これらの代表選手達は、それぞれ個々の所属球団と莫大な金額での契約をしている事から所属球団はWBCに参加して欲しくないというのが本音なのです。MLB所属の選手達は、個々の球団との契約書が最優先されることから出場許可を得て代表選手に選考されました。代表選手は、あくまで自己管理責任としてあらゆる問題に対処致さなければならないのです。

片や日本国内の球団所属選手達は、MLB所属の選手達のような対処でなく、個々の選手が所属する球団が日本代表ティームをサポートするコンセプトから、指名されれば“NO”が言えず、自動的に代表入りを認めざるを得ないのが実態です。

しかし、この度のように国内球団所属の3名の怪我をした選手達は、それぞれの球団の主力であり、何名かの選手の怪我は今シーズン働けない事が既に診断されている次第です。

この選手達の殆どは、将来MLBに挑戦したいとの下心がありこの機会にWBCに出場することによりMLBのマーケットでトライアウト受ける気持ちで、代表になりたがる気持ちも分からぬではないと思われます。このような3名の選手達は、選手生命にもかかわり、所属球団は高額な年俸を公傷扱いで契約通りに今シーズンの年俸を支払わなければならない、いわば球団がリスクを丸抱えしなければならないのです。

日本のTVから消えたWBC映像

   この度の大きな社会問題は、お祭り騒ぎを決勝戦まで当てにしていた多くの野球事業関係者、TV/マスメディア、視聴者に肩透かしを与えたのは言うに及ばず一般野球ファン、国民、社会も不可解な本件に国内のWBC関係団体から説明の為の記者会見も無く、最後まで誰もが説明すらしなかったのは残念でならないと言えよう。

本来であれば、この問題に付いては、NPBか或いはNPBエンタープライズ社が表に出て来て国民と社会に対して、何故国内のTV放映が無くなったかの真意を説明、お詫びをするべきだったと思われます。

視聴者、野球ファン達は、通常無料でTV中継を見て来た習慣から、この度のWBCが突然、NHK、民放共に放映できないという現実に直面させられ、驚きとそのストレスに明け暮れた日々を過ごされた様子でした。このようWBCIは、米国の有料動画配信企業に独占放映権を譲渡していたのです

日本に於いては、つい数か月前から個々に興味ある視聴者は同配信社の月額会員となればWBCが視聴でき他のジャンルの番組も視聴できます、とのキャッチコピーがいつしか広告宣伝されるようになりました

我々、高齢者、後期高齢者には、肌に合わない有料視聴、加えてインターネットによる契約を強いられるという、これでは慣れ親しんできた日本スタイルのテレビ視聴システムを米国式の課金スタイルのテレビ視聴システムに乗っ取られた感は否めまい。

読者、視聴者の皆さんは驚き、戸惑われてしまったのではないでしょうか。

このような乱暴な権利ビジネスの抑圧に晒された我々日本人は、この度のWBCを運営管理しているWBCIと日本のWBCI翼下の団体(NPBエンタープライズ社)のファン、視聴者を蔑ろにした事業展開に非常にストレスを感じている事は偽りのない事実であると思われます。

本Kファイルでは、このことについて可能な限り分かりやすく何故このような事が唐突に起きたのかを述べてみたいと思います。

 

Ⅱ.WBCは如何なる組織・団体の持ち物か

1.WBCの概要

 WBCは、ワールド・ベースボール・クラシック株式会社(略称、WBCI)によって運営、管理がなされています。即ち、WBCIは、WBCを主催する経営母体なのです。本母体は、MLB選手会(MLBPA)とMLB機構の代表者により委員会が構成され、米国ニューヨークで運営、管理が行われています。

WBCIの目的は、世界各国の野球競技を行う代表チームが競い合う場を提供し、野球の世界的な普及と発展に貢献することを目的として設立されました。

国際野球連盟(IBAF)加盟国の代表チームは、MLBをはじめとする世界各国のプロ野球リーグ所属選手の参加を認めています。

WBCは、野球の国別(地域を含む)対抗戦です。この大会のみが、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が公認する唯一の世界一決定戦であります。

WBCIは、WBC大会の運営、管理を行っている事からその主たる業務はルール策定やロースターの承認、ドーピング規則の遵守などを管理しています。また、経営権に於いては、スポンサーシップの管理、放送権の管理も行っています。この度大きな話題になっています、2026年のWBCでは、Netflix(ネットフリックス)が日本国内での独占配信権を獲得しました

現在WBCIが抱える大きな問題の一つに、収益の分配問題が不透明な状況は、この組織を構成するMLBとMLBPAとの間に大きな齟齬が未だ生じている様子が伺えます。

収益構造の透明化は、WBCが野球の世界一決定戦に相応しいイベントとなるにあたっての重要な課題であることに違いありません。この度の本放映権問題は、日本国内に於いて大きな禍根を残したことに違いありません。

2.侍ジャパンの運営母体は

■㈱NPBエンターブラズとは

    ㈱ NPBエンターブラズは、WBCIの傘下にあり一般社団法人日本野球機構(略称:NPB)と同機構に参加するプロ野球12球団(2014年現在12球団)が共同で出資して、2014年11月に設立された「野球日本代表・侍ジャパン」に関連するグッズ販売やテレビ放映権管理などを行う会社です

概要

NPBエンタープライズでは、プロを中心に構成するトップチームを基軸に、日本のアマチュア野球の社会人・U-21・大学・U-18(高校生)・U-15(中学生)・U-12(小学生)・女子チームを一体化して運営することで、侍ジャパンを全面的に支援・強化していくことを目指している。

トップチームはチーム編成などが単発性であり、継続的な強化は課題材料となっていたが、今回の運営会社の設立は各カテゴリーの侍ジャパンの事業を一体化させて、主に強化試合などを中心とした試合の企画・運営、放映権やグッズの販売が中心軸となる

2023年5月8日、同日付で取締役でNPBコミッショナーの榊原定征が最高顧問に就任し、6月1日付で読売新聞東京本社野球事業部長の吉岡則雄が5代目の代表取締役社長に就任することを発表した。

「以上(株)NPBエンタープライズ会社概要より」

    WBCに関わる日本側のNPB機構、(株)NPBエンタープライズ中核には、読売新聞社から派遣された陣容で固められている事を本概要でよく理解されたのではないでしょうか。これに広告代理店電通が加わっている事からIOC、国際野球ソフト連盟、日本野球連盟、等の目配りも出来て居る。しかし、問題は、讀賣にグローバルな世界での人脈が薄い事です。WBCは、MLB機構のパワーを後ろ盾に、今後日本国内では讀賣新聞事業局が主体となって新たな野球利権の再構築の礎を得たのでないかと筆者は勝手に想像を致す次第です。これは、東京読売巨人軍の再建より遥かに魅力的な様子が内部の激しい行き来から読み取れる次第です。

Ⅲ.WBCIとNPBエンタープライズ社間に業務委託契約書          は存在すのか

■放映権問題は日本側の生命線

 確か昨年秋から暮れの時期に、2026年WBCの放映権問題が読売新聞に掲載されていたような記憶が蘇ります。もし著者の記憶が正しければ、当時の読売新聞の論調は、「本放映権が読売の知らないところで独占放映権が米国のテレビ局に与えられている。このことについて我々は、看過できない」という内容であったように記憶しています。読者の皆様には、ご記憶あられますか。

著者は、丁度この時期米国滞在の後半の時期であったような気が致します。この時にふと脳裏に蘇った事案は、確か2014年11月にWBCIの設立後、日本に於いてはWBCIの翼下としてNPBエンタープライズ社を設立、同社は「野球日本代表・侍ジャパン」の運営と管理に関連するグッズ販売やテレビ放映権管理などを行う会社であることを社の概要に含んでいた事でした

本NPBエンタープライズ社は、一般社団法人日本プロ野球機構(略、NPB)とその加盟全球団が出資して出来たWBCの「日本代表ティーム・侍ジャパン」の運営・管理母体なのです。本管理母体の中核陣容は、読売新聞社が握っている組織・団体であると理解されるのが一般的であると考えられます。その読売新聞社が激怒する記事を自社の新聞に公表したのですから、これはただ事でなく何か既に今までとは異なるパワーバランスが壊れたと著者は直感したのでした

その後、本件に付きましては、表立った動きが出なくなり事の次第は地下に潜った事を察知して居ました。著者は、地下のネットワークの日米の要所に受信の感度を挙げてあった次第でした。時も過ぎ年が明けてWBCの話題が取りざたされる報道が多くなり、本件がある方向に落ち着きかけて行っているとの風の便りがありました。

この時期視聴者、ファン、読者の皆様は、何となくストレスを溜め始めたころだったかと思われます。皆様の御期待に沿えず、この度のWBCの日本への放映権は、日本のNHK、民放放送局にも一切与えられず、広告代理店電通の介在すら許さなかったのでした。

これにより、NPBエンタープライズ社を仕切ってきた読売新聞社は、メンツのみならず実利を失ったわけです。

ここは、著者の私見としてお聞きして頂ければ幸いです。

本件の事の次第は、当初WBCのイベントを開催する歴史に起因していると思われるからです。この度の読売新聞社の激怒は、「WBCのイベントは、俺らが作ったのだ。俺らなしには成立しない」との古い陰湿で傲慢な人達とのビジネスに少し距離を持とうとする何かがWBCI内で既に起きていたのかも知れません。

しかし、WBCI側は、読売を怒らせておくのも得策でないと判断したのかも知れません。そこである落ちを見出したのが、「日本開催試合の全ての映像制作を日本テレビに委託した」としても大人のビジネスマンの収め方であると考えるのが賢明だったと思わざるを得ないからです。如何でしょうか。

 

Ⅳ.核搭載潜水艦が東京ドームに浮上

1.NETFLIXとWBCIの思惑と決断

 WBCIは、日本への2026年度のWBCに関する放映権をNETFLIX(ネトフリックス社)に売却した。この売却された日本への放映権料は、約150億円と言われています。これは、前回WBCIが日本に放映権料とした値段の約5倍に相当する金額であります。日本側は、前回の放映権料が30億円程度であったので油断をしていた以外に考えられない出来事なのでした。この30億円は、国内放映権を得たNHK、テレ朝、フジTVの間でそれぞれ比率を決めて権料を分担したのでした。この時、日本テレビは放映権を持てなかったので、この度はとの思いから読売新聞社が激怒のコメントを流したのかも知れません。

その証として、昨年暮れの読売新聞の担当責任者の怒り「本放映権が読売の知らないところで独占放映権が米国のテレビ局に与えられている。このことについて我々は、看過できない」とのコメントが証明しているのでなかろうか

しかし、著者は、この読売新聞社の担当責任者の怒りを鵜呑みにはしていませんでした。これは、一般の野球ファン、視聴者、国民、社会は何も事情は理解していないので誤魔化せるかもしれませんが、これは明らかに「負け犬の遠吠えにしか聴こえてこなかった」というのが小生の体験からの洞察であります。読者の皆様は、いかに推測されましたでしょうか。

この根拠は、読売新聞の担当責任者はNPB機構、NPBエンタープライズ社の幹部であり、NPBエンタープライズ社は、WBCIの翼下の団体であり、TV放映権も管理している日本の唯一の団体なのです。そして、本団体をサポートしている広告代理店「電通」は、スポンサーシップをマネージメントする胴元であり、TV放映に関わる重要なパトロンであることに違いないからです。

この電通が側に居て、「本放映権が読売の知らないところで独占放映権が米国の有料動画配信企業に与えられている(売却されていた)。このことについて我々は、看過できない」等とは、視聴者、ファンを馬鹿にするのもいい加減になさい、と言わざるを得ないのです

このコメントがたとえ事実とするならば、この担当者は、ド素人でこのようなコメントなどできる立場ではなかったと思います。よって、この担当責任者が吠えた理由は、2026年WBCの日本の放映権が取れなかった理由を「放映権料が高すぎて払える目途が付かなかった」と口が腐っても言えないので「Excuse=言い訳」をしたと思われる次第です

2.NETFLIXの狙いと特徴

 Netflix(ネトフリックス略:ネトフリ)は、米国の大手有料動画配信社でビジネスコンテンツとして、月額会員制料金体系を有する配信サービス会社です。この企業は、スポーツイベントにのみに特化せずあらゆる分野に於ける動画配信を持つところに特徴があります。

本企業が日本をビジネスマーケットとして上陸を試みたのは、同会社の企業コンテンツを開拓するマーケットに日本が最適であると分析したからであると洞察致します。その根拠は、日本の視聴者は、画像を視聴する為に金を出す習慣が無いので、このシステムの利便性にも不慣れである事です。この不慣れこそが彼らにとって、最大のチャンスでありメリットと判断したと思われるからです。不慣れで無料で視聴して来た人間は、有料の強いコンテンツに興味を抱くと我慢できない、人の深層心理を逆読みした結果であったのではと思われても仕方あるまい

その無菌状態の日本人を有料番組コンテンツに引き寄せるためには、近年日本人が最大の興味を持ち夢と期待に心を膨らませている、エンタメコンテンツは「今や世界の日本人ヒーロー大谷翔平選手がいるWBC野球」が最適だったのでした。これに至るまでのリサーチには、膨大な資料をインプットして回答をさせたAIの結論であったのではないかと著者は洞察する次第です

このネトフリのビジネス戦略(Business strategy)に落ちたのがこの度の日本の野球ファンのみならず、日本のTV、マスメディア自身であったと思われます。

これにより同配信企業は、日本のTV・マスメディアには試合中継のNewsソースとしての30秒の映像すら許可を与えなかったという徹底ぶりであったのでした。その根拠は、日本のTVメディアが報道する為のソースをネトフリに取り上げられることにより、一層WBCの試合の映像ソース欲しがる為に各TV局が競争で話題を取り上げる事でNETFLIXの宣伝効果を最大限に引き上げることに繋がったのでした。

3.日本国民に利を与える戦略は

     今後我が国は、この手のビジネス戦略に対抗する為には、「ユニバーサルアクセス権」を発動させるしか手はあるまい。読者の皆様は、この権利名を耳にした事があるのではないでしょうか。EU諸国に於いては、盛んに活用されている権利なのです。この権利の特徴は、国民的人気の重要イベントは無料放送を義務付ける権利なのです。これを勝ち取る為には、スポーツ権利の法的整備を最優先して確立しなければなりません。しかし、わが国には、スポーツ利権立国である為に政治家、広告代理店、テレビ局、電波関連省庁が裏で癒着している為に、広告代理店にデメリットの法整備には手を染めないという利権構造が強壁となって立ちはだかることを忘れてはなりません。国民の為にやろうという政治家が日本政府には、居ますでしょうか。

4.NETFLIXの上陸に伴う古い体質のTV業界は崩壊か

 この度のWBCの放映権問題を皮切りに米国型の有料動画配信システムが我が国を襲って参りました。著者は、本システムは無菌状態であった日本のマスメディア・マーケット(市場)を根底から覆す起因となったと評する次第です。これに伴い、今日迄商品価値のあるスポーツイベントに必ず集って来た大手広告代理店、利権政治家、他の関わりを最小限度に粛清される利点があると確信致します。

その根拠は、本有料動画配信サービスシステムは「オンデマンドタイプの動画共有システム」をサービスとしている事からです我々日本人には、この言葉は耳慣れないかもしれません。しかし、無駄を省き無くする非常に合理的なシステム構造を持っている事です

オンデマンド(On Demand)という意味は、「視聴者が興味あるコンテンツを、好きな時間に好きな場所で視聴・利用できる」ことを意味するのです。即ち「視聴者の要望にあわせて提供され、できる」という事なのです

近年マスメディアの大変革は、紙媒体(主に新聞)の急激な衰退を読者の皆さんは実体験しています。電波メディアの世界では、今はテレビ媒体が急激な衰退を余儀なくされています。そして、新しい電波媒体で現れたのがコンピュータによるインターネットシステムを取り入れた、スマホ、タブレット機器を通した動画配信システムによるサービスなのです。

このサービスは、視聴者が先取をしたがる為には「強い番組コンテンツ」か否かがビジネスの成功のイグニッションキーと化すことに違いありません。

この度のWBCの独占放映権が有料動画配信社の手に落ちたことで、日本国に於けるTVメディア界の流通システムに一大変革の夜明けが迫って来ているのは間違いありません。これにAIの機能を搭載した強力なエンジンが加味されるので、古いタイプの日本のマスメディア業界は、もうついて行けなくなっているのも自然の摂理と言えよう。これも今日迄本業界は、経済・企業バルに乗り成長を共にしてきたが、改善と改革を怠ったが為に時代の波に取り残されてしまったと言われても仕方あるまい。

NETFLIXのAIは、最後に大きなミスを犯しました。そのミスは、大谷翔平選手を要する侍・ジャパンがベスト8で敗退して準決勝、決勝に進めなかった事でした。これは、彼らの最大の誤算と言えよう

最後に、2026年WBCは、本日3月18日JSTに決勝戦が行われました。

そこで3対2を持ってベネゼイラが米国を破り初優勝を成し遂げました。

初優勝を遂げたベネゼイラとティームに祝福を送ります。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行 文藝春秋社 著 武田頼政

本著は、2006年10月13日発売、翌年完売の為現在はAmazonで中古オークションで入手可能。河田弘道の西武・国土計画、東京読売巨人軍での激闘の日々のドキュメントです。登場人物は、全て実名です。

Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

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 KファイルNO.322は、如何でしたでしょうか。この度は、耳慣れない用語を多々使用しましたことをお詫び申し上げます。Kファイルを継続してお読みいただいています読者の皆様は、既に多くの業界用語、専門知識を蓄えられて参られていますので、すんなりとパズルの抜け落ちた穴が埋まったのではなかったでしょうか。このような機会を活用されて、また新たな専門用語と知識を蓄えご理解を深められて頂ければ幸いです。

Kファイル/スポーツドクトリンNO.321 日本最強の対米ネゴシエイター  孫正義氏

 

Kファイル/スポーツドクトリンNO.321 日本最強の対米ネゴシエイター  孫正義氏

無断転載禁止           2026年2月19日木曜日 公開

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイタ-

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は“Justice正義&Fairness

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

目次

日本最強の対米ネゴシエイター孫正義氏

Ⅰ.高市早苗氏に国民は何を期待

    現代の日本版ジャンヌ・ダルクは何を目すか

     選挙戦を戦い終えて

     日本国初の女性総理総裁

     故安倍晋三氏の遺産を如何に活用するか

     高市氏のライフライン

Ⅱ.孫正義氏の原点

    両親と祖母の教えを誠実に守る孫正義少年

      1.孫氏の伝記から

   2.孫氏をリスペクトするその要因とは

Ⅲ.生涯のビジネスパートナーを得た孫氏

  孫正義氏のメンターはR・マードック氏か

       旺文社株の買収でテレ朝乗っ取り

       ここでのプロゼクトとは

Ⅳ.投資家孫正義のデビュー

   ソフトバンク社の基幹事業の立ち上げ

   日本ヤフーの設立

           父母の教育を忠実に守る孫正義の姿

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Kファイル/スポーツドクトリンNO.321 日本最強の対米ネゴシエイター    孫正義氏

時事の話題から

Ⅰ.高市早苗氏に国民は何を期待

現代の日本版ジャンヌ・ダルクは何を目すか

選挙戦を戦い終えて

結論

 この選挙の結果から国民の多くは、高市早苗氏にマンネリ化した古い体質の政治体制、体質から強くて新しい国家、社会への変革を求めている。

 2026年2月08日、日本国は、衆議院選挙の投開票がなされました。高市内閣は、臨時国会召集初日の冒頭で解散宣言を強行しました。多くの浅はかなマスメディア、評論家たちは、与党の過半数割れを期待しているかの如くの報道、論評を垂れ流していました。自民党は、維新の会と連立を組んでの戦いを選択し火ぶたを切った次第です。結果自民党の圧勝となり、中道改革連合は、略旧民主党議員のベテラン議員、中枢議員が落選、比例にも引っかからず惨敗し死に体と化してしまった事は読者の皆様は既にご承知の通りであります。

 

総選挙に突入した自民党は、タカ派の異名を持つ高市早苗人気にあやかり自民党の悪玉達も公認、再公認され略全員が復権してしまったという事態に至った次第です。

片や野党は、立憲民主党が先日まで野党第一党を掲げていましたが、電撃の解散総選挙となり選挙態勢が組めない状態で、野田代表の思い込みからか結果として取り返しがつかない事態を招いてしまったと言わざるを得まい。

それも自民党と長年連立政権を組んで参った公明党(創価学会が母体)は、高市内閣擁立と同時に統一教会を支援して来た安部派(高市氏達)と袂を分かちその後、この度解散総選挙の数日前に立憲民主党と連立をはかり「中道改革連合」なる看板を掛けかえるドタバタ劇をやらかした次第でした。これら政党のリーダー達には、節操なる言葉は当てはまらない個々の利権を漁る集まりのようだ。しかしこれは、悪玉候補者に投票する選挙民にも当てはまりそうだ。

これにより漸く、旧民主党の重鎮達(他党に数名分散している)が本選挙戦を持って一応お役御免と相成った次第です。これは、ある意味自民党の大勝と公明党の生き残りをかけた戦略の勝利と言えると著者は分析しました

その根拠は、公明党は自民党との連立離脱と不人気からか非常に不安定な内部状態であったのです。党役員達は、これを何としても打開する事が先決で現在の議席数を確保する事が当面の課題であったに違いないと思われます。

このタイミングで連立を打診した立憲の野田代表が苦し紛れに諸手を挙げて公明の斎藤代表の提案に乗ってきたのです。斎藤氏は、ここぞとばかりに公明党の浮沈を賭けた条件提示を行ったのでした。その条件とは、ほぼ全員を中道連合の比例代表枠の上位に指名することを条件に野田代表はどさくさに紛れて受けたと推測するのが当を得ていると思われるのです。この時点で、中道改革連合の破綻は、起きていたと思われますが、それを立憲の議員達の誰も後反対、阻止しなかった事が同党の本質的な問題なのかも知れません。

これにより、中道連合の数少ない当選議員以外の立憲の落選議員達の大半は、公明が比例代表上位を占めていたことが立憲の議員達の命を取られたという事でした。中道連合の立憲所属の大半の議員達は、割を食い、落選と相成ったのではないかと著者は、洞察させて頂きます。

この公明党は、息絶え絶えでよれよれであった実態から立憲民主党に仕掛けた戦略が功を奏したと同時に、片や立憲所属議員達にとっては煮え湯を飲まされたという事から、今後中道改革連合の党運営は、解体を余儀なくさせられる運命にあるかも知れません。これは、立憲民主党が公明党に軒先を貸して母屋を取られたという事に等しいのではないでしょうか。この度落選された立憲の皆さんは、創価学会に入信を勧誘されるかも知れません。或いは、中道連合を一抜け二抜け三抜けたと、解党を余儀なくされるのではなかろうか。統一教会に入信されたい方は、萩生田光一氏に頭を下げざるを得なくなるのでしょうか。

これで公明党は、宗教色の看板を外して中道改革連合とし、今後は旧立憲民主党議員達の取り込みに心血を注がれるのかも知れません。

しかし、公明党が自民党から連立を離脱したことにより、税収入を増やすために高市内閣は、宗教法人に課税する法改正に出るように思えてならないのは著者だけでしょうか。宗教法人は、お布施扱いとなり課税対象から逃れるべく、嘗てプロ野球の選手が高額の年俸を宗教法人に振り込んでくれませんかと交渉に来たとか聞き及んでいましたが、この様な例が数限りなく長い歴史の中で行われてきているのでしょう。このような問題を含め高市内閣が次期天皇継承問題をどのように国内の矛盾に襟を正すのか大変興味のあるところです。

日本国初の女性総理総裁

    此処で読者の皆様は、見過ごしてはならないのは高市自民党総裁の力量であります。まだ総理総裁となられて実質数カ月しか経過していません。しかし、確かに今までの歴代の総理大臣の存在は、高市氏と比較すると霞んでしまうのは何故なのでしょうか。それほど彼女は、存在感を持つ女性総理大臣であることに違いはありません。

これが近年まれな衆議院選挙で2/3の議員議席を獲得したカリスマ性のある女性リーダーが出て来たと言えるのかも知れません。

高市氏が関係していたとされる統一教会の教祖も近年女性であったような記憶があります(現在は韓国の刑務所)。高市氏は、先ず総選挙を行い自らの人気を国民、社会から総取りしたとの表現が適切かも知れません。この高市人気により一気に消沈した女性議員達の心中如何に。特に小池百合子氏、稲田朋美氏、他の女性議員達の心中をお察しいたします。小池女史は、得意の寝技で高市早苗氏にすり寄り始め、公明関係者から距離を置くようになりました。

著者は、高市人気の根拠はあの強いパッションでの明快な発言が若者世代、視聴者に好感を持たれたのは確かなようです。読者の皆様は、どう捉えられていますでしょうか。もう政治家は、発言時に「あ~、あ~う」を繰り返したり、国会で昼寝、うたた寝をするような奴らは即刻退場させる法律を先ず制定するべきだと思います。

これは、15世紀フランスに突然現れたジャンヌ・ダルクのような、高市早苗は銃を取り自ら自衛隊改革を先駆け、日本国軍に改名、その日本軍を自ら率いるまさに今世紀のジャンヌ・ダルクとなりえるか、これこそが米国大統領が期待する「国論を二分する」事なのかも知れません

戦後日本の内閣総理大臣は、日替わりメニューと諸外国から揶揄されて参りました。このような問題の根拠は、わが国の選挙制度にそのものに起因していることは言うまでもありません。また、戦後日本国は、主権国家と公言しても、国民の生命、財産も守れない体たらくの国家になり果てています。この事は、日本国の国会、議員、政府の内向な「JusticeとFairness」を放棄した思考が不安定な国家形成を強いられていると思われてならないのです。この度のジャンヌ・ダルク的な高市早苗氏の台頭により、高市政権は、先ず何から始めるのか、そして何を持って国を分断するような問題を解決に導くのか、隠された心の奥が楽しみでもあり不安でもあります

故安倍晋三氏の遺産をいかに活用するか

    この高市早苗氏は、故安倍晋三氏の分身ともいわれ、夫婦のような振る舞いを公的場でまことしやかに醸し出していた事は皆の知るところであります。

このような関係からも高市氏は、心底安部氏の直系であり安部氏の人脈、人間関係をキャリーしている事は言うまでもありません。彼女にとって、最も今後相対する相手は、習近平主席(中国)ではなく3月に公式訪問を予定する米国のドナルド・トランプ大統領との会談であります。この会談は、今後の高市政権の命運を賭けた重要なライフラインと申し上げて過言ではありません。

お二人の最初の会談の後の高市首相の喜びに満ちた米国空母甲板でのハシャギぶりは、まさにジャンヌ・ダルクの再来かと思われる様子が伺えた次第でした。

このハシャギぶりを元外務省の古いタイプの田中均氏は、「総理大臣としての能力を疑う」との発言をYouTubeでなされていたのは非常に大人げない、元官僚のやっかみ発言に著者には感じた次第です。このような元立場であった方なら、激励してあげるのが常識ある日本人ではなかったのでしょうか。

国民の大多数は、高市早苗氏に強い変革を求め期待しているからこそこのような一方的な選挙と相成ったのではないのでしょうか。このような官僚の専門職以外に大事な日本人としての人間教育の必要性を感じざるを得ませんでした。

果たして第二回のホワイトハウスでの会談の中身と今後を期待いたしております。

高市氏のライフライン

    このライフラインのキーマンは、嘗て故安倍晋三氏が100%頼った日本国で唯一D・トランプ大統領が信頼する人物で財界のカリスマ経営者であります。

その名は、「孫正義氏(ソフトバンク会長)」この方の手中にトランプ大統領と高市総理総裁の命運が握られているのでないかと著者は推測致す次第です

高市氏は、今後孫氏との関係を独自に構築され、日米の最重要懸案に付いての重要ポイントを議論され、孫氏を味方に後ろ盾になって頂き、トランプ大統領に対して対等に渡り合って頂きたい次第です。

著者は、高市氏が故安倍氏のプラスの遺産を継承した中で最大の安部遺産は孫正義氏とトランプ大統領間のパイプ役の孫氏であるに違いないと思われます。

本Kファイル スポーツドクトリンNO.321では、日本と米国の今後の関係と発展のイニシアティブを持つ孫正義氏の裏での動向と高市氏との間の最高機密が今後の日本国の浮沈を左右すると確信いたしています。高市氏は、自身の個性と努力によりこの地位まで這い上がってこられたことから、孫氏とは非常に波長が合うのでないかと著者は勝手に想像させて頂きます。

片や石破茂前総理総裁は、米国大統領訪問に際して事前に孫正義氏詣でをなされたようですが、著者は同氏が孫氏に話される中身など無かったのではと推測して居ます。孫氏には、石破氏にもう少し大統領面前での礼儀作法だけでも教えておいて頂きたかったと思った次第です。

この孫氏は、日本人であり日本財界に於いてはサイレントネゴシエイターと呼ばれ右に出る人物は皆無に等しいと言われる方です。財界人達は、誰も同氏を日本財界の表舞台でリーダーシップを求めようとしないのは、単に心の狭い財界人の集まりなのか、或いは、孫氏は自ら日本財界の表舞台に出ることなど望まないのか。しかし、この人物は、ホワイトハウスと米国財界では常にトランプ大統領に一番近い席に居るのは何を物語っているのでしょうか

その為にも読者の皆様には、本Kファイルで嘗てご紹介させて頂きました「孫正義氏」の紹介原稿に筆を加えて再度この日米の状況に於いて再登場して頂き、同氏のキャリア、人となり、実践力とそのトータルマネージメント力をご紹介させて頂きます。

今後読者の皆様は、高市早苗内閣総理大臣の対米発言、発信、行動、等をされる際の予備知識としてご参考にして頂ければ幸いです。

 

Ⅱ.孫正義氏の原点

■両親と祖母の教えを誠実に守る孫正義少年

1.孫氏の伝記から

    著者(河田弘道)が孫正義氏に興味を持ち、リスペクトの心を持ってリサーチを止めなかったのは、彼が何事に対しても目的、目標を手にするまでは耐え抜き、実現するその精神を持たれていたからだと思います

この何事にも耐え抜く強靭な精神力と冴えわたる鋭い勝負感覚は、一体どこから来るのか非常に興味を持っていました。

丁度私は、東京読売巨人軍を退任した後、「スポーツとマスコミ」と題されたシンポジウームの問題提起者として招かれた会合で、1人のパネリストとして出席されていた作家氏と出会いました。その方の名前は、佐野愼一氏でありました。小生は、昔から物を書いたり読んだりする事が大の苦手でありましたので、失礼ではありましたが佐野氏の存在すらよく存じ上げませんでした。

主催者から佐野氏を紹介された時の印象は、非常に誠実で正直な方であるとお見受けした次第です。その後、同氏から何度かお誘いを受けお茶をご馳走になる程の関係になりました。そのころの打ち解けた会話の中に出てきたのが、「孫正義氏」の名前でありました。同氏は、孫氏とは非常に懇意にされている様子で、孫氏について詳しくいつも私は聞き役に徹していた事を鮮明に記憶しております。

佐野愼一氏は、自身の目的通り2014年に孫正義氏の伝記「あんぽん」を出版されました。著者は、まだこの書籍を読んだ事はありません。丁度お会いしていました時期に佐野氏から河田に対してお願い事が在って、会食を確かご一緒させて頂いた記憶が蘇りました。そのお願い事は、小職の「Gファイル、長嶋茂雄と黒衣の参謀、2006年10月、文藝春秋社出版」を企画していました時でした。彼からは、このGファイルを書かせて欲しいとの事でありました。この申し出の前に某大手広告代理店の専務から、沢木耕太郎氏に書かせて欲しいとの申し出をされていました。私は、丁重に両氏に対して既に著者を決めている事を伝えて理解して頂きました。この度、Kファイルを書き始めて以来、特に佐野愼一氏からお聞きしていました孫正義氏の伝記を脳裏に浮かべながら書かせて頂いている次第です。 

2.孫氏をリスペクトするその要因とは

 著者が孫正義氏をリスペクトする最大の要因は、同氏が幼い時からの家庭環境、社会環境を自らの強靭な意思と意志で抜け出せた、「その決断と勇気と実践力」が最大の要因であります。お天道様は、孫正義をあの劣悪な環境から救い、ポジティブな環境を与えて彼の才能と精神力を試され、磨かせるためにチャンスを与えて下さったと思えてならないのです。

それまで彼は、「番地の無い住所に穴の開いた波トタン屋根の下で雨が降るたびに汚水を踏みしめながら生活する」、そしてもう親元に戻れることはないであろう孫正義に手を貸して旅路への指針と路銀を与えて下さったことに深く感謝しながら別れの日を迎えたのでした。

ご縁を大事にする人

   此れこそが、孫正義氏の祖母が孫(まご)に与えた「ご縁」を大切になさい、という最高の送別の真心で「まご」の旅立ちに賛同されたのでしょう。

その後、彼は、地元の高校を1年で中退、退路を断って米国に渡り高校に編入、語学を学びながら卒業、そして時間はかかったが英語の検定試験を受け合格して、カリフォルニア州立大バークレイ校の経済学部を卒業するに至ったのでした。佐賀、福岡での極貧生活を体験している彼にとって、働きながらの米国での苦労は、夢を持って日々の食いぶちを漁りながらも天国での生活と喜びに満ちた学生生活であったに違いありません。彼のこの「ポジティブなマインド」が、彼にアメリカンドリームを引き寄せた源があったと著者は確信いたします

私は、此処で何故孫正義氏が当時福岡ダイエイホークスを渡邉恒雄氏の仲介で、買収し福岡ソフトバンクホークス及び福岡ドームの面倒をみるに至ったのかの深層と真相が明らかになったのでした。

それは、孫正義氏の生まれ故郷の人達に「喜んでいただきたかった」からだと思われます。また此れは、正義氏が愛する祖母と母の願いであった事を忘れていない証であると思えます。読者の皆様にはどの様に映りますでしょうか。

孫正義氏の起源

   この様な強くて誠実な心を持った孫氏に私は、自身の米国に旅立った当時の自分の姿と心境を重ね合わせる部分が在ったのも事実でした。孫氏の幼少の頃は、在日という苦しみを祖母、両親、兄弟が受けながら人間の尊厳の大事さを肌身で嫌という程味わい、普通であれば挫折し潰されていたものと思われます。お父様は、正義少年に在日の現実を説き教え聞かせ、お母様の愛情、おばあちゃんからのご先祖と在日の現実を実体験させられ学び、正義少年は、まさに権力と偏見に立ち向かう心構え「Justice正義とFairness公正」が備わったのであろうと思われます

正義少年は、親から与えられた日本名の「安本正義」は受け入れがたく、「自分は、孫正義で生きていく」、「自分は正面から事に向き合う」、「在日で何が悪い」「僕はきっと胸を張って生きて見せる」としてこの気概を若くして既に会得していた孫氏の信念に私は感銘を受けた次第です

著者は、孫正義氏が逃げも隠れもすることなく「孫正義」を名乗り、今や世界に名をとどろかせている実業家、投資家と日本人孫正義を誇りに思う。

正義名は、まさにJustice正義(せいぎ)を彼は背負って今日迄生き延びて来られた証ではないかと思わずにはいられないのです

米国は人種のるつぼです。特に黒人に対する偏見は、半端ではありません。また、それ以外の黄色人種に対する偏見、特に日本人(ジャップ)に対するそれは、白人世界では小生が米国の大学に勤務していたころには肌で感じさせられるものでした。しかし米国人は、一度人種の異なる人間でも合衆国、州、市、大学に貢献したと認められると手のひらを返したが如く、翌朝からもろ手を挙げて称えてくれ、自慢してくれ、支えてくれる、そのような社会が米国の良さです。残念ながら我が日本国では、在日でなくとも人の成功を妬み、失敗者を疎んじるという、陰湿で偏見に満ちた社会と文化があるのも現実です。

孫正義氏が将来日本国の総理大臣になるのか、はたまた韓国の大統領になるか、明日何が起きてもおかしくない世界情勢の中で、このような現実味が増してきていると申し上げる次第です。日本のプロ野球界に於いては、もうすでに複数の球団のオーナー・親会社の超優良企業の最高経営者は「在日」出身者であります。そして、日本人です。このような優秀な日本人の方々が居る事を大変心強く思う次第です。

今後もし孫氏に時間が許されるならば、是非孫氏自らの手によって日本に教育機関を設立して頂き、迷える若者達を孫氏の哲学で育てて頂きたいと願う次第であります。

孫正義氏が、今後日本人としての誇りを胸にご先祖の祖国韓国、朝鮮に手を差し伸べられ、自身の夢を叶えてくれた米国を大切に、助けを求めている人、溺れる日本人の若者たちに手を差し伸べて下さる事を切にお願いをいたしたい次第であります。

Ⅲ.生涯のビジネスパートナーを得た孫氏

孫正義氏のメンターはR・マードックか

旺文社株の買収でテレ朝乗っ取り

   ここでは、孫氏のパートナーである世界のメディア王と言われるルパード・マードック氏(英:Keith Rupert Murdoch1931年3月11日、現96歳)をご紹介します。

R・マードック氏は、オーストラリアの出身で複合メディア企業のニュース・コープ(The News Corp.)を保有しています。その後、ニューズ・コープとフォックス(FOX)・コーポレイションの株主で、共同の会長としてテレビ界、新聞、映画、雑誌、音楽産業、インターネット等、世界の関連企業を束ねている超巨大なマスメディアの総合商社の最高経営者(CEO)です。2023年に同氏は、FOX社とニューズ社の会長を退任し、名誉会長として現在も尚パワーBOXはマードック氏の手中に在る事は言うまでもありません。

読者の皆様にご紹介致したいのは、米国の四大TVネットワーク(ABC、CBS、NBC、FOX)の一角をなすFOX社は、1985年にR.マードック氏により創設された企業なのです。丁度この時同氏は、合衆国連邦通信法により米国人でなければFOX社の経営者にはなれなかったので、オーストラリア国籍を残したまま1985年に米国籍を取得したのでした。

此処で読者の皆様に注目して頂きたいのは、同じカテゴリーであります、TV、マスメディアの最高経営者であっても、故渡邉恒雄氏(前読売新聞社グループ)は元政治記者であり、ルパード・マードック氏は、実業家である事です。この違いにより読者の皆様は、最高経営者であっても経済・経営のプロフェショナルが行る経営と、全く分野の異なる方が最高経営者に成れる日本の企業体質とでは、その成果と結果も大きく異なるのです。

ここでのプロゼクト

   その第一手段としては、当時テレ朝株の21.4%を取得していた教育出版社の旺文社の持ち株を秘密裏に100%全取得したのでした。買収金額は、416億円と当時報道されテレ朝の筆頭株主に躍り出たのでした。しかし、此のことを孫・マードック両氏により発表(1996年6月20日)が成されるまで、テレビ朝日とその大株主の朝日新聞社は、全く知らなかったという醜態を演じた次第でした。

著者は、ここで孫正義氏の真骨頂の顔を見せて頂き、この人物は何ものぞ!と強い関心を抱いた次第です。この事実から私は、一層孫正義氏とR・マードック氏の関係が鮮明に脳裏に焼き付いたと同時に彼らの此れからの活動を注視しながら今日に至っている次第です。読者の皆様には、ここ迄の流れをご理解頂けましたでしょうか。

彼らの最終目的は、テレビ朝日を手中に収める事が当面のターゲットでありました。その延長線上には既に描かれたプロジェクトが同時に進行していたのは、R・マードック氏の野望であった米国FOXネットワークの極東基地を日本に置く事であったと推測できる次第でした。

著者は、その根拠としてその為に1998年に日本法人「FOX Japan」を設立し、2チャンネルを営業、運営していた事実です。日本法人のFOX Japanの株は、100%孫正義氏であったのは言うまでもありません。これは、R・マードック氏は、日本国籍を保有しないので国内の電波法では経営者にはなれず、孫氏は日本国籍を有する日本人なのでマードック氏にとっては信頼するパートナーの孫正義氏は、最適なパートナーであった次第です。

本プロゼクトは、同時進行していた米国内でのもう一つのプロゼクトが遥かに巨大でより発展的なビジョンになる手ごたえを感じたのか、日本でのFOX基地プロゼクトは切り落とされペンディングとされた様子が伺えました。

本プロゼクトの成功を契機にその後、米国のさらなる巨大プロゼクトを成功させるため、迷うことなく日本の不動産(テレ朝株)を短期間で処理し、その売却益を持って将来性のある大きな不動産の購入に乗り換えた見事な投資転換を行った次第でした。これにより、孫正義氏は、ビジネスパートナーであり、ある意味最強のパトロンでもあった世界のメディア王の信頼を勝ち取る絶好のチャンスをものにしたことを確信されたと思われます。

このように投資家のトップ達は、一つの場所での投資に限らず、世界のマーケットに於いて複数の大きな投資の仕掛けが同時に進行している事を忘れてはなりません。

投資家孫正義のデビュー

ソフトバンク社の基幹事業の立ち上げ

    孫正義は、ただ働きするようなお方ではありません。孫氏のソフトバンク株式会社は、このマードックプロゼクトを手伝った対価として何を得たのでしょうか。

その後此れがソフトバンクの基幹事業となり今や巨大化し、米国の母屋迄も手中に収めるに至ったのは、皆様ご承知の通りです。

それまでにR・マードック氏の日本にFOXの基地を作る野望を率先的にサポートして参った孫正義氏は、当時米国大学の学生起業家との出会いがありこの「ご縁」が今日のソフトバンクを巨大化した最大の要因であると申し上げても過言でありません。

当時まだ学生であったジェリー・ヤン氏(スタンフォード大学大学院生)は、彼の趣味を生かしてインターネット情報検索ビジネスを立ち上げていた学生起業家と孫氏の出会いでした。ヤン氏は、ソフトバンクの孫正義氏に「面白い会社があるよ」と声を掛け、孫氏は中身を覗き即2億円の投資を即決したとの逸話の様な話が伝わっていたのでした。

しかし、ヤン氏は、友人の2人と1995年の4月に情報検索会社のYahoo(ヤフー)を米国内で設立していたのでした。孫氏の突然の2憶円の投資は、彼らにとっても最大の事業拡大のチャンスを得たのだと思われます。

日本Yahooの設立

    此処が孫正義氏の投資家としてジイーニアス(天才)と呼ばれるひらめきが功を奏し速攻で孫氏は、この起こしたばかりの米国ヤフーと提携してソフトバンクの中核を成した日本ヤフーを創設したのでした。ソフトバンクは、日本ヤフーの親会社なのです。ここでインターネット業界は、大きな変革の時期を既に迎えていたのです。

当時からマイクロソフトは、米ヤフー(Yahoo)に対して買収提案を持ち掛けましたがヤフーはNOを返答、業界1位のグーグルも米ヤフー買収に参戦、またマスメディア最大王手の米ニューズ・コーポレイション(R・マードック氏)も参戦するという壮絶な戦いが繰り広げられている次第です。

しかし、巨大化なった孫正義氏の日本ヤフーには、誰も手を出す事はしないのです。

その最大の要因は、孫正義氏の特技の一つである「人心を掌握する術」により信頼を勝ち得た仲間達(Google社、ニューズ・コープ社、Microsoft社、米国Yahoo社)の最高権力者達とは、敵であり敵の敵は最強の味方なのです。彼らは、「仁義を重んじる精神A spirit of respect for justice」をわきまえて居るからなのです。

父母の教育を忠実に守る孫正義の姿

    孫正義氏は、いつも幼いころから極限の苦汁と共に生きていく術を父母と祖母から教わって来た。祖母と母の教えは「人に優しく人に喜ばれることを」「人とのご縁を大事に」、父が教えてくれた「忍耐」を常に心得、冷静沈着な判断と決断を勇気を持って実行して来た、まさに「実業と投資家の神の子」としてこの世に生を与えられた人物です

孫氏は、この1990年代は、まさに今日の孫正義の礎を構築された10年間であったのではと著者は感服させられた次第でした。その財産は、お金ではなく人との繋がりを大切にする孫氏の祖母と母の教えである「ご縁」を大事に「人に喜ばれる仕事」する心得が成すわざっであったと思われます。

高市早苗氏は、これらの事を心得て孫正義氏の指導を受けられることを切に願う次第です。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行 文藝春秋社 著 武田頼政

本著は、2006年10月13日発売、翌年完売の為現在はAmazonで中古オークションで入手可能。河田弘道の西武・国土計画、東京読売巨人軍での激闘の日々のドキュメントです。登場人物は、全て実名です。

Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:この度のKファイルNO.321は、本年2月8に衆議院選挙の投開票が行われ歴史的な圧勝を高市早苗総理総裁の力で勝ち取ったことを契機に、読者の皆様はご存知で無いかも知れませんので、日米関係の裏のキーパーソンにスポットライトをあて、ご紹介させて頂き、今後の日米の重要な動向を見守りながらこの人物を思い出して頂ければとの思いで書かせて頂きました。機会がありましたらこの続きは、第二弾でご紹介できればと思います。

Kファイル/スポーツドクトリンNO.320:朝日新聞スポーツ欄記事の切れ味とその効果は

Kファイル/スポーツドクトリンNO.320:朝日新聞スポーツ欄記事の切れ味とその効果は

無断転載禁止        2026年1月22日 木曜日 公開

 

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイタ-

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は“Justice正義&Fairness

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

目次

Ⅰ.朝日新聞朝刊は、子供のころから慣れ親しんだ朝刊

 1.朝刊スポーツ面の現実

 2.世代を超えた新聞離れ

 3.記事内容の貧困は読者の文字離れが最大の起因か

 4.朝日新聞記事紹介(自死を試みた体育実技受講生徒)

Ⅱ.著者の私見

 1.中小路 徹記者の商品価値を下げるな

 2.著者の読後感から

 3.嘗て気骨のあったジャーナリスト達

Ⅲ.2020-08-27 KファイルNO.140:教育者を装う指導者達に対する高校生の結論「自死

 

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2026年1月22日 木曜日  公開

Kファイル/スポーツドクトリンNO.320:朝日新聞スポーツ欄記事の切れ味とその効果は

無断転載禁止

Ⅰ.朝日新聞朝刊は、子供のころから慣れ親しんだ朝刊

1. 朝刊スポーツ面の現実

2026年の年も明け、昨年暮れのクリスマスから正月もなく、雑用雑務に追われる中休憩時間にお茶をしている時でした。2026年1月10日、土曜日の朝日新聞朝刊15面スポーツ紙面に掲載されていた記事を目にした次第です。近年殆ど新聞で目につく表題、記事が少なくなった昨今であります。

著者は、子供のころから朝日新聞朝刊を目にして来て以来今日迄約六十数年になるかと思います。近年は、特に紙面も大きく変革して各記事欄の反対側の紙面は一面が広告面となってしまいました。左側の記事面は、三分の二に縮小され、下段残り三分の一はこれまた広告となっています。これでは、本来の新聞紙面の構成は完全に崩壊し広告媒体により買い占められたか、買い占めてもらったとの表現が正解なのかも知れません。

このような紙媒体の実状から、中身の記事内容も大きく嘗てのジャーナリスト原稿からレポートタイプの原稿へと衣替えして来たとスポーツ面を拝見して思われますが読者の皆様方は、朝刊を読まれていますか。読まれている読者の皆さまは如何でしょうか。新聞業界の経営難の最大の要因は、販売部数の激減によるものであります。それでは、嘗ての愛読者達は何処に行かれたのか。新聞をこよなく愛した読者達は、既に高齢者、後期高齢者となり目の衰えと共に文字を敬遠するようになったのかも知れません。それに伴いTV映像からの動画、音声を通しての知識、情報が映像と共により立体的に目の衰えを気にすることなく視聴できることが最大の利点であります。

2.世代を超えた新聞離れ

 若い世代の大半は、近年の情報機器の目覚ましい開発による発展に伴いSNSを通しての情報過多と共に文字媒体を読む煩わしさを一層感じている時代とあいなっています。この環境が促進するにつれ、コンピューター機器の日々の進化と安価になった市場では、略殆どの人達がPCから端末化なったiPat(スマホ)を愛用しているのは、ご承知の通りであります。もうこの事態は、世界中でスマホシンドロームを引き起こし、やめられないし止められない時代を醸成してしまった有様は読者の皆様もご同様であります。

この状態を根拠に、もう活字媒体の新聞に興味を持つ人間が居なくなった次第であります。例えば、一昔前まで読売新聞社の部数拡販のツールとして最大の威力を発揮していましたのは、東京読売巨人軍でした。しかし、現在は、如何でしょうか。東京読売巨人軍は、読売新聞拡販事業になんのお役にも立っていないのが実状と現実なのです。嘗ての栄華に長年胡坐をかいてきた経営陣にとっては、まさかこのような時代がそれもスピーディーに訪れるとは夢にも想像が出来なかったのでしょう。

巨人軍が勝とうが負けようが、読売新聞の発行部数は、激減の一途を駆け降りている次第です。嘗て1000万部を拡販していると豪語した故渡辺恒雄氏ですら、この地滑りを堰き止めることが晩年最後まで出来なかったので、さぞや心残りをされていた様子が伺えます。ましてや他社他紙では、生き残れないとまで言われているのが実態のようです。

3.文字離れをする読者への対応が出来なかった新聞社

    新聞社の経営は、販売部数の激減がCoreである記事の本質にまで影響を及ぼしている現実が既に露呈している様子が伺える次第です。発行部数の減少は、広告料金にも勿論直撃している事を読者の皆さんはご存知でしたか。広告料金は、今も昔も発行部数により値段が異なる仕組みになっているのです。よって、広告料が集まらないので、新聞の中身の記事原稿を減らして大半を広告紙面に活用せざるを得ないのです。これは、即ち背に腹は代えられないことを意味しています。また、その広告内容もピンからキリまであり、今や何でもありの広告なのです。この現金収入を得なければ、激減した部数であっても人件費、取材費、用紙代、印刷代、印刷機械へのメンテと投資、等々の諸経費を賄えない事態と相成っているのが今日の新聞社の実態と理解されて違いないと思われます。

 読者の皆様は、約30年前でしたか嘗て社会を騒がせました新聞社と販売店の騒動をご記憶されていませんか。その要因の最大の根拠は、大手新聞社がこぞって販売拡大を目的として売れなくなり出した新聞の増刷を始めた事でした。そして増刷した新聞を毎朝早朝にトラックで販売店に振り分けて配送していたころでした。販売できない新聞が毎日新聞販売所に山のようになり、その処理に途方もない人力と人件費に苦しまされていた販売所が声を上げた事件が「押し紙」と呼ばれた所以なのです。

押し紙の由来は、「押しつけで販売所に新聞紙を買わせる」意味なのです。新聞の販売には、独占禁止法が絡み当時は販売店と新聞社の間で裁判沙汰となったのは、つい先日のように記憶から蘇ります。しかし、この騒動で誰もが語らなかったことがあったのです。

その表に出さなかった新聞各社には、隠さざるを得なかった収益捻出の裏技が、ここでお伝えしているのが「広告料金の物差し」なのでした。その根拠は、広告料金を多くせしめるためには販売部数、印刷部数の数字が大きいほど広告料金も高くなる仕組みがこの業界にはあるのです。そこで、当時より大手新聞社の社主、経営者達は、声を大にして「我が社の発行部数は、1000万部だとか700万部、500万部」と公言したがるのは、このように広告料金に跳ね返って来ていたからなのです。このKファイルを読まれて初めて、そうだったのかとつぶやかれている読者の笑顔が目に浮かぶ次第です。

このようになりますともう新聞社の面子など、プレシティージ云々等は、言っている次元で無くなったのも理解出来る次第です。如何ですか、もうここ20年近く経営者達が自社の発行部数を自慢しなくなりました事に気付きませんでしたか。

  • 消えて行く強いパッションを持ったジャーナリスト

 読者の一人として申し上げられるのは、記事内容に個性が無くなったことです。特に原稿を書く担当記者氏は、ジャーナリストとは言い難い表現、中身であるかに感じられるのは著者だけなのでしょうか。その原稿内容は、記事の中身もそうですが記事を書かれている記者氏の趣旨・目的とそれに伴う熱量が欠落してしまったように感じてならないのです。著者は、これを称して「サラリーマン記者の記事」と僭越ながら申させて頂いています。唯、日々の紙面のスペースをレポート記事で埋めているイメージしか思い浮かばないのですが如何でしょうか。これでは、発行部数激減に拍車をかけギアがリバースに入った状態に思えてならないのです。

これには、多種多様な異論反論があろうかと思われます。私見で述べさせていただくなら、記事を書かれる記者氏のモチベイションを削ぐようなスポーツ部(運動部)デスク、編集局、会社からの何か強い意思が書き手(担当記者)に圧として掛けられているのか、或いは、記者自身がジャーナリストとしての本質を放棄して、事なかれ主義の業務に流されているのかも知れません。本来ジャーナリストは、プロフェッションであるべき職業で本来は社会、国民に対して真の情報、指針、意見、等述べ伝える職業であり、権力に媚びしたり所属企業会社に物申せないような人材では務まらないのです。しかし、近年は、一般社会のサラリーマン体質化に変色してしまったように感じてならないのです。

それに伴い読者の立場と致しましては、今日のIT企業に於けるSNSを通して自由な情報、意見等を流布する中、そうでない新聞媒体に興味が薄れてしまったという感想が正直なところです。

注:プロフェッションの定義

  プロフェッションとは、科学や高度な知識に裏付けられた特殊な技能を教育や訓練   で習得し、依頼者の要求に応じて助言や提案を行い、社会全体の利益に貢献する職業とされています。

 

4.朝日新聞記事紹介(自死を試みた体育実技受講生徒)

 本記事は、2026年1月10日、土曜日、朝日新聞朝刊15面スポーツに掲載された記事です。以下原文をご紹介引用させて頂きます。

 

縦横無尽 担当記者 中小路 徹

体育で叱責 生徒の傷は深く

 昨年12月5日、日体大での研修会。 学生たちの前に立ったのは、栃木県壬生(みぶ)町で暮らす高校生の男子だ。

 壬生(みぶ)町立中学校に通っていた2022年10月、学校からの帰宅後、河川敷に橋から身を投げた。

一命は取り留めたが、腰や足、顔の骨を折った。今も、後遺症が残る。

 その日 体育の授業で教諭から威圧的な指導を受けた。ソフトボールの授業。2人1組で、片方がゴロを投げ、相手が捕って投げ返す。ゴロと返球の方向を体育教諭から指示されていたが、男子のペアーは、返球が捕れなかった時に後方の生徒に当たる恐れを考慮し、方向を逆に変えた。

 「向き、違うじゃねーかよ」と、体育教諭が怒鳴りながら近づいてきた。男子は、理由を説明しようとしたが、体育教諭は「言い訳するんじゃねえよ」と、声を荒らげた。ほかの生徒がいる前で叱責を続けた。

 その後、体育教諭は、授業について男子が「つまらんかった」と書いたワークシートをみとがめた。野球をしていた男子にとってメニューが初歩的過ぎたという意味で書き、提出までに書き直そうと思っていたものだが、また「失礼だろう」と怒鳴り始めた。授業後は、担任教諭も立ち会わせて叱責した。担任教諭が体育教諭に謝っていた。

 「みんなに迷惑かけてしまう。消えたい、と思うようになりました」。男子は学生たちに、橋から飛び降りた時の心境をそう説明した。

 壬生町教育委員会は22年12月、「生徒の意見や考えを真摯に聞くこともなく、高圧的な発言をした」などの不適切指導を認め、体育教諭を訓告処分とした。 生徒側は昨年2月、壬生町に約2800万円の損害賠償を求めて提訴した。入院や手術を繰り返したが、金銭的な補償がなかったことへの疑問と、学校側の安全配慮義務違反を訴えている。

 裁判で、町は安全配慮義務違反の有無や、指導と自殺未遂との因果関係などについて争う姿勢を示している。 男子の母親が取材に言った。「不適切指導ぐらいで命を捨てるほどか、といいう考え方もあるでしょう。でも、子どもには学校のことがすべて、先生の言動次第で自死を実行することがあると、気付いてほしいのです」(編集委員

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Ⅱ.著者の私見

 読者、視聴者の皆様は、本記事を拝読されてどのような読後感、感想、ご意見を持たれましたか。多分皆様は、もう既に朝日新聞を購読されていて存じ上げている読者の皆様、或いは、全く目にしていない方が大半ではないでしょうか。特に近年は、紙の媒体が激減致していますので朝刊を開いて読む機会が無くなってしまっているのではと推測致します。多分読者の皆様は、朝からスマホ片手に、Nikeのマークロゴである(スウワッシュ)を描かれているのではありませんか。

これは、朝日新聞朝刊に限ったことではありません。他紙の読売、毎日、産経、等に於いても同じ現実であることに変わりはありません。

小生は、何故この度、朝日新聞朝刊の本記事「体育で叱責 生徒の傷は深く」に目が留まったかと申しますと本記事が署名記事であり、それが中小路 徹氏(編集委員)であったことが、大きな要因であったと申し上げた方が正しいかと思います。次には、体育教師の犯罪行為か、また罪もない生徒を自死に追い込んだのか、という事と、この記事に類した内容の事件が何年か以前に「高校のバスケ部活で体育教師に自死に追い込まれた」後、ご両親の嘆きを報道された、朝日新聞社の本記者氏が確かこの中小路氏であった記憶が蘇ったからなのかも知れません

本記事に付きましては、当時KファイルNO.140にて既に公開されていますが、リマインドして思い起こして頂く為に本NO.320の末尾にNO.140をURLを持って掲載させて頂きますので、ご笑読頂ければ著者の言わんとしていますポイントがより理解して頂けるのでないかと思う次第です。

1.中小路 徹記者の商品価値を下げるな

 中小路 徹氏は、著者の存じ上げている朝日新聞社、スポーツ部の中堅記者氏、いやベテラン記者と申した方が正しいと思われます。私の印象では、同記者は大変誠実で正直な方であるとお見受けいたしています。彼は、主に体育、スポーツの教育分野を担当され、特に体育教育、部活に関わる体罰、ハラスメント、等を主に取材されている記者氏とお見受けいたしております。

しかし、同氏が本体育、スポーツに関する専門知識、実践キャリアがどれほどおありか、否かは知る由もありません。小生が接した範囲では、取材熱心で実直な方であるとお見受けいたしている次第です。

私が同氏を存じ上げているのは、日本で初めてのスポーツ・アドミニストレイターを名乗っている珍しさからか単独取材をされて朝日新聞朝刊に掲載された過去があるからです。

中小路氏は、非常に取材活動に熱心で全国を飛び歩いている現場主体の取材記者氏であります。勿論、彼も生身の人間ですので感情も好き嫌いもお持ちの社会人であることに違いありません。

著者の思いと願いは、中小路記者のような優秀な記者に朝日新聞編集局はもっと自由に伸び伸びとした個性ある表現ができる責務を与えられる新聞社であって欲しいと日ごろから期待している次第です。しかし、今日もなお記事を拝読する限り、何処からか制限を加えられているのかなと感じさせられてならないのです。

これでは、彼の原稿、記事の商品価値が半減しているのではないでしょうか。

2.著者の読後感から

 本記事を拝読致して最初に感じたのは、記事があまりに唐突すぎて前後が見えてこなかったという印象を持ったのが正直な気持ちです。

本記事の出だしに「昨年12月5日、日体大での研修会」とされています。

本件研修会は、何の研修会であったのか。そして何故それが日体大なのか。そして何故この男子高校生(栃木県壬生町)がこの研修会に招聘されて、学生達、マスメディアの前に立ったのか。その経緯も趣旨、目的も明記されていないのは何故か。これで読者に本件の記事を理解しろとは、少し乱暴に思えるのは著者だけでしょうか。読者の皆様はどのように感じられたでしょうか。

或いは、少し穿った見方をすれば、事件の主犯の体育教諭は、日本体育大学卒業生であったことを暗示しての「日体大での研修会」と相成ったのかもしれません。

本記事を書かれた中小路記者は、限られたスペースしか編集、デスクに与えられなかったのでこのような断片的な記事になってしまったのであれば、それは非常にお気の毒と申し上げるしかほかに言葉を思い出せません

しかし、同記者は、朝日新聞社のスポーツ部を代表する編集委員の肩書を持つエリート記者なのです。デスクからも編集局からも圧を受けるような立ち位置ではないと思います。本件の事件は、体育教諭を指導、管理する立場の人間、同教諭を採用、雇用した県教育員会、町教育員会の採用者にも大きなミスがあったのでないかと著者は、この体育教諭の言動、態度、粗暴な立ち振る舞いから問題人物であったと確信いたす次第です。

その核心部分は、公立中学の教員が「向き、違うじゃねーかよ」、「言い訳するんじゃねえよ」と、声を荒らげて他の生徒もいる面前でこのような言葉使いを行いますか。先ず、この教諭は、教育者としての立場で使用する言語ではない事が本件、本事件を語る以前の問題であることは、明白です。この教諭が所属する職場は、適任でなく他の社会、職場に適応性があるかと考えられる。

しかし、この記事には、本件は全く触れられていません。また、この教諭は、何処で教員資格を取得したのか、この様な人物に教員資格を授与した大学はどこの大学なのか、そしてまた、この様な人物を採用した自治体の責任者及びその実態に付いては本記事では、全く触れられていない事にこの記事は只のレポートに過ぎず、ジャーナリストとしての使命を朝日新聞社は逸脱させているのでないかと疑念を持たざるを得なかった事が、著者の目に留まったのも事実です。

本取材記事は、あまりにも取材レポート的で取材の趣旨・目的が明確でない印象を受けた次第です。朝日新聞社のスポーツ部の代表であり、編集委員の肩書を持つ立場の記者氏なのですから、権力に立ち向かう気概を持たれた記事であって欲しかったと思う次第であります。

3.嘗て気骨のあったジャーナリスト達

 残念ながら近年は、一昔前の強力なパッションを持たれて権力に立ち向かわれた、立花隆氏(元文藝春秋社、フリー、ロッキード事件に立ち向かわれた)、谷口源太郎氏(元週刊文春、フリー、教育、IOCJOC、各競技団体、等に対する強い発信をされた方)、高橋潤氏(元朝日新聞社 運動部記者、退職、IOCJOC日本体育協会、国際競技団体にメスを入れた朝日新聞社で唯一の辣腕記者)、原田朱美元記者(元朝日新聞社会部、教育担当記者、中央大学FLP河田ゼミの実践演習活動を取材、朝日朝刊に大きく取り扱われた記者氏、日体大の暴力事件:年700件に上る暴力事件を当時の谷釜了学長に取材、認めさせた女性記者、その後朝日新聞社内で人事移動があり、記者職を離れた)等の方々が著者には強く記憶に残ると共に個人的にも長くお付き合い頂いた方々であります。

この方々は、書かれた原稿には責任を持たれ、強い権力者に立ち向かうジャーナリストとしてのプライドを持たれていました。この方々の原稿には、取材された後書きっぱなしのレポートでなく、それでは、本件をどうするべきか、何故なのか、これは誰が責任ある事件なのか、等々と徹底的にその重要人物を問いただす姿勢は、お見事でした。

近年は、このようなスケルトン(背骨)とその体幹が強靭であるジャーナリストにお目にかかることが出来なくなってしまいました。このような事にも関連してか、日本の教育界特に体育、スポーツ界のスポーツ・アドミニストレイションの体たらくを助長しているのは、近年に於けるマスメディアの責任は大であると思う次第です。

Ⅲ.2020-08-27 KファイルNO.140:教育者を装う指導者達に対する高校生の結論「自死

URL :  https://hktokyo2017041.hatenablog.com/entry/2020/08/27/000556

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行 文藝春秋社 著 武田頼政

本著は、2006年10月13日発売、翌年完売の為現在はAmazonで中古オークションで入手可能。河田弘道の西武・国土計画、東京読売巨人軍での激闘の日々のドキュメントです。登場人物は、全て実名です。

Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:2026年年明けの原稿は、朝日朝刊のスポーツ欄記事の読後感を掲載させて頂きました。如何でしたでしょうか。今年は、例年に勝るとも劣らぬ雑用、雑事に追われる年となるような予感を肌で感じる新年を迎えています。

Kファイルも何とか320回を数えるに至った次第であります。今年は、どんな時事の話題がでるか楽しみにしています。読者の皆様に於かれましては、どうか健康には十分注意され自然の摂理に沿った日々でありますことを切に願っております。厳寒の日々がまだ続きますが、どうかポジティブな日々でありますことを祈念致しております。

 

Kファイル/スポーツドクトリンNO.319:米国のファームと化すのか日本の競技スポーツ界

Kファイル/スポーツドクトリンNO.319:米国のファームと化すのか日本の競技スポーツ界

無断転載厳禁     2025年12月25日 木曜日 本年度最終原稿

オレゴン大学フットボール会見場での著者

この後ろの壁の向こう側は、選手達の充実したロッカールーム、コーチングスタッフ達のロッカールームとゲイム前のミーティングルーム。

会見場の記者席には、一工夫されている。スポーツ文化の違いか。

久しぶりに現場に戻った実感が私の過去を蘇らせてくれました。国立競技場、東京ドームを遥かに凌ぐコンセプトの環境が大学キャンパスに立ち並ぶ。

此処はプロ競技スポーツ組織・団体の施設以上な環境と実績を有する体育、スポーツ、競技スポーツの米国の殿堂となりました。

 

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイタ-

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は“Justice正義&Fairness

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

著者からのご挨拶

 本年も残すところごくわずかとなりました。Kファイルの読者の皆様に取りまして2025年は、如何でしたでしょうか。政界では、相も変わらず宗教団体との癒着、裏金問題と政治家達の了見の貧困さは相も変わらず。競技スポーツ界に於きましては、競技生活後の芸能タレント化が進む中、それに群がるマネージメント会社とマネージャーと称する方々のその振る舞いも又しかりです。

野球界では、光り輝く太陽でした長嶋茂雄氏が去り戦後の一時代が終了したけじめの年となりました。

海の向こうでは、MLBに於いて大谷翔平選手の台頭により日本の暗い競技スポーツ界を燦燦と世界に輝きを放たれている事は今後長嶋茂雄氏以上なグローバルな世界での価値評価並びに日本人の誇りと化して参る事でしょう。それも同選手が今後どのようなアスリートの道を究め、人としての人格をより高く向上されるかの期待が込められています。

来る2026年は、日本の危機が足元に及んでいます事を真摯に受け止めて、真剣に国民一人一人が熟考されて、隠蔽、湾曲による誤った情報を鵜吞みにせず、自らの行動力をして判断の基準として下さることを祈念しています。

本年は、Kファイルを愛読して頂き心よりお礼申し上げます。平和で明るい年末年始でありますことを心より祈念いたします。 深謝

河田弘道 著者

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河田様

お疲れ様です。

オレゴン大学フットボールのカンファレンスルームを含む画像も拝見しました。日米の差が歴然とした様子が窺えます。やはり日本の競技スポーツは昭和から進展していません。

米国を見倣うなら大学競技スポーツも纏まらなくてはなりません。政治家諸氏の「利権」に使われていては発展も望めません。確か数年前でしたか、唐突に当時のスポーツ庁、大学スポーツ関係者、政治家達が「米国NCAAの日本版」とか称してシンポジューム、一部野心家達による会合が文科省スポーツ庁の経費で活動されていました。あの当時の関係者には、王手マスメディア関係者も神輿を担いでいましたが、一体現在これら関係者は、何処に消え失せたのでしょうか。出来たのは、唯の紙くず同様な「日本大学スポーツ協会」とは、関係した人たちの能力とレベルが日本のスポーツ・アドミニストレイションのレベルだと証明したように思います。

大学の競技スポーツで「米国」の様な集客は「東京六大学野球」でもあり得ないことです。明治神宮野球場も「大学の所有物」ではありません。大学、リーグ、大学スポーツ協会も全く名前のみで昔ながらの素人集団に変わりはありません。米国のように「システム化」していないために、全てを形骸化して一部の大学関係者達の利権集団で「やりたい放題」なのが現状の日本ではないでしょうか。

これはプロの世界にも通ずると思います。表面的なところだけを真似しても「本質」は全く変わりません。やはり、河田さんのような方が必要なのです。

河田さんをお招きされると個々の関係者達は、利権にありつけないので河田さんを遠ざけているように思えてなりません。能力も度胸も無い哀れな関係者に思えるは、小生だけでしょうか。スポーツを食い物にしている政治家達も同様のようです。

                  愛読者より(現役プロ球団指導者)

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目次 

著者からの御挨拶

読者からのお便り紹介

Kファイルご愛読者の皆様へ

1.2025年度を終えるに当たり

2.本年度のスポーツ界から

3.米国大学の競技スポーツの特徴として

4.日本の競技スポーツと大きく異なる点

まとめ

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2025年12月25日 木曜日 公開

Kファイル/スポーツドクトリンNO.319:米国のファームと化すのか日本の競技スポーツ界

1.2025年度を終えるに当たり

     KファイルNO.319の掲載は、本日12月25日木曜日、クリスマスデイとなりました。本年は、1月16日木曜日にKファイルNO.308:荒れ狂う世界情勢の中のスポーツ界 その1.を公開して以来本日で319回を迎えました。これもひとえにKファイル読者の皆様の温かいご支援とご愛読の賜物であります。

Kファイルは、著者の長年にわたる日米での実践体験を元にスポーツ界の時事の話題を中心とした教育界、体育、スポーツ、競技スポーツと、それらに関わる政治、社会問題を加味しながら著者のコンセプトに沿った解説と説明をさせて頂いております。

読者の皆々様に於かれましては、個々それぞれの御見識でお読みいただけましたなら幸いです。

2.本年度のスポーツ界から

    本年は、国内外の情勢が昨年に増して一層不安定さを増している様子が否めません。読者の皆様には、どのようにお感じになられましたでしょうか。

日本のスポーツ界に於いては、やはり一年中NHKのMLB(メジャーリーグベイスボール)のライブ中継を通して視聴者の皆様は多大な影響を受けている様子が伺われます。

その中継の中心は、ドジャーズ球団の大谷翔平選手を観たさに早朝からTVの前で画面を食い入るように見つめている姿を想像するにつけ、日本人の野球好きを認めざるを得なくなります。それほど超人的な大谷選手のパフォーマンスと野球界では珍しい倫理観の持ち主であり、TPOを弁えられたあの対応力に引き寄せられている証でもあります。

日本国内の野球界に於きましては、このメジャーリーグ熱が高校球児に伝染して、日本プロ野球界、大学球界を飛び越して米国に渡る事態に相成った年でもあります。

これはまた、米国では、NCAA(全米大学競技スポーツ協会)の伝統的なルールが大きく緩和されたことにより日本の競技スポーツ学生、生徒選手達の受け入れがしやすくなったことも挙げられます。

それ以外には、プロ野球球団所属の選手達が日米(NPBMLB)で本来交わされている紳士協定(ルール)がなし崩し的に崩壊してしまった事が大きな要因であると言わざるを得ません。読者の皆様は、マスメディアの報道によりFA、ポスティング制度、ドラフト制度、等々の表現を見聞きして参られたと思われます。しかし、これらの用語は、今日では死語に等しい実態と状態になっている事にお気づきになられていますか。

これらの用語は、丁度日本政府が「我が国は主権国家である」と国民と社会に嘯くのと同様にプロ野球界に於いても、NPB(日本プロ野球機構)とMLBメジャーリーグ機構)の間で交わされている種々の協約、規約は、MLBの力によりルールがあって、ルールが既に形骸化してしまっていると申し上げて過言でありません。

その実例では、フリーエイゼント制度(FA)、ポスティング制度(PS)、等と確立して参った個々の制度(システム)が、形骸化なった事にあります。

その最大の要因は、MLBの球団経営者達が中南米の(メキシコ、キューバプエルトリコ、ドミニカ、コスタリカ、ペルー、等々)選手達の獲得に加えて、日本人選手の獲得に大きく傾いた事です。

その最大の要因は、大谷翔平選手の超人的な投打に渡る活躍である事は言うまでもありません。

佐々木朗希投手(当時ロッテ球団所属)の不透明なドジャーズ球団へのポスティング移籍は、昨年から本年春迄に起きた日米間の矛盾した規約・協約は言うまでもなく、MLBの外国人選手に対する取扱いに「抜け穴」があったことが露呈した事です。これらMLBは、強力な選手会と30球団の経営者(オーナー)間の利害、利権の駆け引きの副産物として派生した事が佐々木朗希選手の移籍問題で露呈した次第であります

このように今後は、日本の野球選手の獲得を巡るあらゆる策が張り巡らされて、現在は日本の高校選手の青田買いが急激に進み始めている次第です。これには、米国の大学も加わり競争が一段と激しさを増している次第です。これにより日本のプロ野球球団は、米国のMLB所属球団と米国大学のファーム化が一段と進行して行くことを止められないのが現実です。今や米国の大学競技スポーツは、プロへのマーケット(展示場)でありMLBへの踏み台と考えると理解しやすいかと思われます。これにより日本の大学競技スポーツ及び学生選手のトップ選手達が空洞化なり、今後一層注目が失せる可能性が進行するように思えてなりません。これも日本の大学競技スポーツに関わる大学関係者、文科省スポーツ庁のスポーツ・アドミニストレイターの養成能力のレベルが非常に皆無に近い状態であることを物語る次第であります。

高校生、大学生で米国大学の一流競技スポーツ界で腕試しをすることに自信のある投手、打者が居ますれば、この著者(河田)にコンタクトし、その実力を拝見させてください。あなたの能力が著者のお眼鏡にかなえば、推薦させて頂きます。そして、あなたの夢に近づいて下さい

3.米国大学の競技スポーツの特徴として

      米国の大学では、NCAA(全米大学競技スポーツ協会)のルール改正により、各競技者の実力により奨学金以外に学生選手はスポンサーと契約が可能となり、大学からは此処の実力に応じた高額な奨学金に加えて出場料を手にできるようになったことでしょう。また、学生選手達は、各大学の転校が伝統的なルールの縛りにより拘束が厳しかった時代は終焉して、移籍、転校が毎年行われる、いわばプロより激しい移籍獲得が行われるようになったことで、学生選手達は既にプロ化したと申し上げて過言でありません。

これらの商品価値の高い競技種目の実力ある選手達は、このNCAAのルールの改正により、大学のメジャー競技スポーツのフットボール、バスケットボール、ベイスボールで勝利する大学は雪だるま式に財政が豊かになり、そうでない大学は貧困と化す、いわば弱肉強食の競技スポーツ界と相成っている次第であります。

これら三大競技スポーツ以外は、マイナースポーツとしてメジャースポーツの財政の恩恵に預かっていると申しても過言でありません。これは、今も昔も大なり小なり同様な構造と実態であります。

 

4.日本の競技スポーツと大きく異なる点

  • フットボール、バスケットボール、ベイスボールのメジャースポーツのプロ球団に入団する為にはファンダメンタルなルールがNCAA(全米大学競技スポーツ協会)とプロ競技組織・団体との間で協定が結ばれている事です。
  • これは、プロフットボールの球団に参加する為にはドラフト(選考会議)を経なければならない事です。
  • ドラフトを受けられる高校生には、強い制限が設けられている事です。
  • プロフットボール球団への希望選手は、高校卒業後2年間はドラフト対象選手として認められないのです。その理由は、激しいコンタクト競技スポーツであるがゆえに、スポーツ医科学的な知見により「身体の成長を妨げない」事が根拠にあるからです。
  • プロバスケットボール球団への希望選手は、高校卒業後1年間はドラフト対象選手として認められません。
  • プロベイスボール球団への希望選手は、高校卒業後自由にドラフト対象選手として認められています。その根拠は、MLB球団には、ファームが整い、その選手の身体に応じたレベルのファームティーム(1A,2A,3A)で育成できる環境が整っている事がその理由です。

このような競技スポーツのプロと高校との協定により、今日の大学が最大の恩恵を受けている所以がここにあるのです。フットボール、バスケットボールの高校選手達は、大学進学をして競技スポーツ部に所属せざるを得ない環境がそこにあるからです。今日の米国大学競技スポーツの繁栄は、このような競技団体の申し合わせ、協定がもたらした「共存共栄」の原理原則が実践でいかされている証であります。

 

まとめ

本KファイルNO.319は、わが国日本の競技スポーツ界の未来に今後何が必要で何が起きるであろうことのヒントと資料を提供させて頂きました。

日本の競技スポーツに関係する全ての皆様に申し上げます。

我々は、グローバルな世界に佇んでいます。世界の情報は、あなただけのものではありません。あなたの子供達、孫達の時代の繁栄の為にも、皆さまは、大きなそして豊かな心を持って共存共栄して参ろうではありませんか。己だけの利害、利権の為にこの本来美しい自慢できる日本国を滅ぼしてはなりません。

それは、Kファイルの読者の皆様方の一人一人の心に委ねられています。

現在、日本国は危機の環境の中で迫りくる外敵にさらされている事をお忘れなく、真剣に未来への思考と行動力を養って頂きたいと心より願っています。

来る2026年が希望のある年でありますことを期待して、KファイルNO.319を閉じさせていただきます。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行 文藝春秋社 著 武田頼政

本著は、2006年10月13日発売、翌年完売の為現在はAmazonで中古オークションで入手可能。河田弘道の西武・国土計画、東京読売巨人軍での激闘の日々のドキュメントです。登場人物は、全て実名です。

Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

 

お知らせ:

  本年は、8月16日以降夏休みを頂きました。それ以来米国で長期過ごすことになりました。夏季休暇の間に趣味のゴルフでエイジシュートを達成するつもりでしたが、その予定を達成する機会も無く山積している雑用に早朝から深夜まで追われていました。これが小生の人生行路なのかも知れません。残念ながらエイジシュートは、引き続き今後の課題とさせて頂きます。ご報告まで。