Kファイル正月特別編:日本体育大学の現実を学生選手が表現した箱根路

Kファイル正月特別編:日本体育大学の現実を学生選手が表現した箱根路

無断転載禁止                   1月6日 木曜日

 

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ご挨拶

2022年も太陽は、東の空に昇り人類に新しいエネルギーと新年を照らして下さいました。読者の皆様に於かれましては、どのようなお気持ちで新年を迎えられましたでしょうか。

筆者は、この世に少しでも「Justice&Fairness」を基盤とした皆が「共存共栄」出来るフェアーな心ある人が,一人でも多くのそうでない人達を導き、心豊かな人達と共に生きれる世の中を祈念致しました。皆様に取りまして、素晴らしい2022年をお迎えされたことと確信致しております。

KファイルNews からのお知らせ

新春大学箱根駅伝で学生選手に教えられた生きた教材:

筆者は、本年正月2,3日と緊急の諸用があり早朝からほぼ全日フル活動を致していました。しかし、冬の風物詩の大学箱根駅伝は、昨年暮れより連日連夜番組宣伝(TV、新聞、ネット)で頭に刷り込まれていた事もあり、諸用の合間を見てお茶タイムをしながら、テレビ中継で拝見させて頂きました。

不思議なことに、私が日本の大学時代に4年間お世話になりました日本体育大学の学生選手がもがき苦しむ姿が目に飛び込んで来たのです。如何した事かと暫く状況を観察しますと出場校20校中20位である事が漸く把握できた次第でした。

次にTVにスイッチを入れると、これまた日体大の学生選手が中継所で1人立って今か今かと戦友の到着を待っている、しかし、戦友は辿り着かず繰り上げの号砲と共に会えずに消えて去ったのでした。其の後2時間ばかり経過して気がかりだったのでTVのスイッチを3度目入れると、またしても中継所で日体生が戦友の到着を今か今かと遠くを覗いているではないか。如何したんだと再度状況を把握すると選手達は、頑張っているが他校のスピードに着いて行けず、後続はもがき苦しんでいるではないか。そして、再度ディレイスタートの号砲と共に戦友に会えずスタートを切っていた次第でした。復路二度目の事態を目撃しました。これを見て、これはまさに現日体大の実態の縮図を学生選手が先輩達に訴えている姿ではないのだろうかと真剣に彼らの痛みを感じずには居られなかったのです。

そこで、ふと母校の後輩学生選手達は、あの喘ぎ苦しみながら何を伝えようとしているのか暫し考えさせられました。この事から一卒業生として、日体大駅伝ティームの皆さんの心身の痛みを少しでも分かち合えればとの思いから、読者の皆様にKファイル正月特別編を通して「スポーツ・アドミニストレイターの視点」でお伝えできればと思います。

このKファル特別編が、日体生の苦しみの源泉が何処から誘引されて参っているのかを参考にして頂ければ幸いです。学生の皆さんは、まだ社会経験が無いので本ファイルの行間及び奥行きが測れないかも知れません。しかし少しでも参考知識として付与して戴ければ皆さんはその理由と意味をご理解頂けると確信する次第です。私は、駅伝ティームにこのKファイルが目に留まる事を願います。読者の皆様には、賛否両論あろうかと思われますがご一読頂けましたら幸いです。

マスメデイアのキャッチコピーを確認

時事の話題から~

日体大箱根駅伝2区間で「たすき」つながらず…体育大学が優勝常連校でない不思議  日刊ゲンダイ記事より、1月05日掲載から

筆者は、正直申し上げて本掲載記事の内容をまだ拝読致しておりません。その理由は、記事内容を読むと先入観が入るからです。

私は、競技スポーツ界に於いて「不思議」という言葉は当てはまらないと経験値に於いても確信致しております。それは、競技がリアリズムの世界に位置するからです

先だってもKファイルNews でスポーツ紙、TV報道へのコメントさせて頂きました。「日体大駅伝ティーム:頑張れ! 粘るんだ」と、、、、学生選手達は、全てを出し切り頑張っている姿に胸が痛みます。これは、今日の大学経営陣、大学管理者達の終着地点なのかも知れません。大学経営者、管理者の暴力肯定の物事への指導、運営、管理の末路でしょうか。全国の日本体育大学の同窓生は、危機迫る日体大の現状を学生選手により伝えられた様には思いませんでしたか。

学生選手達よ、君たちの体内のブルーの知と血を根絶させないでくれてありがとう」学生選手達には、辛くて恥ずかしい姿を全国の同窓諸氏、先輩方にお見せして、さぞや辛い思いをしながら箱根路を走られた事でしょう。先輩の一人として皆さんの辛さと痛みを分かち合っています。

勿論全出場選手、サポート選手全員反省されている事でしょう。しかし、皆さんは、本当によく頑張りました。 決して「申し訳ない」等と謝る必要もありませんこの成果と結果は、起きるべくして起きたのです競技スポーツは、勝利する事が目標です。それは、ティームにのみならず己に勝ったかどうかです。そのようなトレーニング指導をあなた方は指導者から受けていますか。大学で医科学、コーチング、等の専門家と称する教授たちからそれらの実践演習を通しての指導を受けていますか。あなた方は、何が問題かを教えてくれたですか。大学側は、十分なサポートをしてくれましたか。あなたの得意は何ですか。その得意な事を出しきり自己ベストを出したなら、何も悔いる事はない、堂々と胸張りなさい。申し訳ないと学生選手、学生、全国の同窓生に謝るべきは、大学法人の責任者であり、大学の運営、管理責任者です。その方々からは、今まだ何の学生達、同窓生へのコメントは聞かれません。此れこそが問題の本質であると思います。

Facebookでは、既にレース終了後にこのような投稿が成されていましたので、ご紹介します。多分この方は、実名であり頭脳明晰な卒業生かも知れません。

投稿内容は、

日体大は、何から何まで見直すことが必要でしょうね。確かに選手は、頑張っていると思いますが、結果がでないとスポーツはダメですね。大学経営陣が、皆さんの批判を受け止めて、大学改革を断行すべきでしょう。監督や指導者を替えても、選手が育たないのはどうしてでしょうか⁉️」と、何か私に問いかけられている様な気がしてなりませんでした。そこで私は、僭越ながら返信コメントさせていただきましたので、ご紹介させて頂きました。

ご返信

KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada 

大学経営陣、経営者、大学管理者は、十数年前にクーデター的スキャンダラスな理事長(一部理事を含む)、学長の交代劇を行い現在に至っています

理事長(理事、評議員を含む)、大学執行部交代以降大学法人は、自民党の政治家(通称:文教族)を顧問化(森喜朗元文部大臣、武部勤氏、二階俊博氏、馳浩元文科副大臣、文科大臣で後に未成年女性に暴力セクハラ行為を行った人物、松浪健四郎元文科副大臣、細川元首相夫人、等々)して政治家の集団に移行、大学の本来のあるべき姿に逆行した学内外での政治家ゲームを始めたのです。そして、他大学からお連れした元事務局長氏を常務理事として、そのお方が教員採用、職員採用、競技監督、指導者を推薦、理事長が任命するのですから人選びも、マネージメントも大学、学生の為ならず、当然と言えるのかも知れません。以上返信コメント。

大学の競技部活に於いては

そこで手っ取り早く既に有名になった選手親子を金で連れてきたり、従わない教職員指導者は、網走番外地の支援高等学校に左遷移動、学生選手を暴力で従わせるか、辞めて行くのは、学生、若手指導者、学生選手の犠牲者ばかりでしょうか。これで学生選手は、育ちますか、教育はなされますか。

また上記コメントの後、学内外の関係者達からのお便りがメールでとどいています。何と駅伝ティームに対しては、大学の財政難と称する理由からか、スポーツ専門職として長年雇用して来たトレーナー職の方々を廃業に追い込んだとの報告が入っています。これが事実ならば、この度の学生選手達には、何と酷い大学、法人の心無い人達の仕打ちか。大学競技スポーツのCOREであるべき学生、学生選手達の夢と努力を破壊させた行為は許し難いと言わざるを得ないかも知れません。学生選手の皆さんには、真に辛い思いをさせてしまったことでしょう。

日本体育大学の趣旨・目的は何処に

2021年暮れの学術の基調講演では、日本体育大学の理事長として松浪健四郎氏は、「美の館を創る」と題した講演をされています。

此処で同氏は、我が大学には中村晋也氏(文化勲章受章者)の彫刻がゴロゴロあり、またペルシャの草木染の作品なども所狭しと、ゴロゴロしてとの自慢話に終始した基調講演だったそうです。このような美術工芸品、貴重品に価値観が無い人間には、分からずともよいと誇らしげに語りつくしたようです。

筆者の素朴な私見

 伝統のブルーの知と血を死守した日体大駅伝ティームに未来あれ!

このような美術工芸品を収集する為に大学の公費を湯水の様に使うなら、どうして学生選手をサポートする人材確保を打ち切る様な心無い大学の指導、運営、管理をされるのか情報の公開が必要ではないのでしょうか。これは、まさに東京五輪招致委員会、組織員会のコンセプトそのものです。関係者の顔ぶれが同じでは、酷似なのもやむなしでしょう。学内の教授会、管理担当者達には、教育者としての理念も使命感も失せたのでしょうか。

十数年前の報知新聞を利用した内部スキャンダルを醸成し、当時の理事長、学長、理事を追い出したのは、いったいどのような方々だったのでしょうか。それらが教育者を名のる方々でない事を心より願う次第です

この度の箱根駅伝で全身全霊を以て、最後まで闘って力果てた学生選手と部員達、全国各県から毎年箱根駅伝を応援する為に駆けつけて下さる卒業生の皆さんの情熱と真心に敬意を表します。遠路上京された同窓生に対して、母校が何のおもてなしも出来ない心無い教職員、経営管理者に衰退する日本体育大学の姿を重ね合わせるのは筆者だけかもしれません。

以下嘗てKファイルでは、筆者がお世話になった日本の大学でもあります日本体育大学に警鐘を鳴らした原稿をリマインドさせて頂きますので思い出して頂けましたら幸いです

 

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K’sファイル特別寄稿: 河田弘道の母校を思う  

無断転載禁止              2017年10月31日 公開

 

Ⅰ.日本体育大学生の逮捕劇 

1.日本体育大学が、見識ある高等教育の場と環境である事を願う~

確か数年前、朝日新聞は朝刊で、日本体育大学の「体罰、暴力、性犯罪、セクハラ、等」に付いて当時の大学長(谷釜了氏)を取材し、毎年のように学内で繰り返す本件事案の調査報告書を取り上げていたのが、記憶に新しいところです。

①度重なる事件

  そしてこの度、陸上部駅伝ブロック(陸上部は、短距離、中距離、長距離、フィールド競技、駅伝とブロック別されている意味)に所属する4年生が、「女子寮に侵入、体操部の女子下着を盗み、逃げる所を路上で発見、取り押さえ警察に突き出したのもまた日体大生であった」と、主役が全員日体生であったことをTV、マスメデイア報道で知るに至り、毎度おなじみの報道に心を痛めております。学生ばかりでありません。本学教授が温泉宿の女湯を外から覗き見していたのを取り押さえられ警察に引き渡された事もありました。どうして毎度毎度、このような事件が起きるのか、また起こすのか、改善しないのか、私は不思議でなりません!

②マスメデイアを通じて既に公開

  新聞発表の学内調査報告書によりますと、本学内外に於いて起きている上記事件数は、毎年約700件近くと確か公表されていました。これは、もう大学教育機関として常軌を逸脱した件数であると思うのは私だけでしょうか。この数字の中には、「教職員、指導者が学生に対して行う行為」、「学生と教職員との間で起きる行為」、「学生と学生の間で起きる行為」、「学生と外部の人間との間で起きる行為」が含まれているとの事でした。このような行為が長年常態化し内部では、慢性化してしまっている状態が想像出来る次第です

③教学最高責任者の宣言は実行力を伴わない

当時の大学長(谷釜了氏)は、新聞紙上で本件の問題に関して「一掃宣言書」を告知されていましたが、それ以降も事件は途絶えることなく、今日も日々発生している事を聞くにつけ、この告知が掛け声だけで実践及び成果が伴っていなかった事を証明する結果となりました。学内のまともな人達は、肩身が狭く、お気の毒としか言いようがありません。

通常、このようなケースでは、宣言の裏付けとして、それでは何をどう改善、改革するかのマニュアルを公表する必要があります。そして、その経過と成果、結果を公に公開する事は、宣言者の義務であり責務なのです。教育機関の現場に於いて必要なのは、一例としてスポーツ心理学の専門講座、それに伴う実践演習講座が必修且つ、実践指導が出来る教員の補強が先決です。机上の講義だけではなく、実践を伴ったキャリアのある教員でなければ意味が無く、知識の為の指導では本学のような現体質に成果と効果を求めるのは難しいのです。学問では、研究の為の研究でなく、実践成果と効果のある研究でないなら、費用対効果に於いて無駄な投資なのです。また、在学生に見合った、実践カウンセラーの雇用も説得力がありますが、そのような改善、改革を実行しているのでしょうか

 

2.本学生を駆立てた要因の解明が急務では

①教育的指導不足

  私は、これらに関わる「被害者、加害者、そしてその父母、ご家族」に対して高額な授業料、生活費を負担され汗水たらして投資している身内の方々に申し訳ない思いで心が痛みます。勿論、この度も事件を起こした学生選手は、自身に責任と問題があります。しかし、ただそれだけで学生選手を責め全てを被せて事を済ませる事には賛成できません。大学の教学として、法人経営者として何故この学生がこのような事を卒業学年後期に起こしたのか。部活動している駅伝ブロック内では、如何だったのか、日々のトレーニングの中で指導者は、教育的指導、ケアーが行われているのか、等の学生の立ち位置に立った誠実な調査と正直で勇気ある情報公開が必要ではないでしょうか。

②勇気ある学内の隠蔽体質の改革が必要

  学外の他大学、高校では、日本体育大学の駅伝ブロックの指導者が暴力指導をしているとの噂が昨年から今日まで絶えない事を大学教学、法人経営・管理者は存じているのでしょうか。この度の事件とこの噂の真相との関連に付きましても、真摯な調査と対応が必要でないかと思われます。本件の学生選手が、もしそのような指導下で関係している学生であったなら今回の事件の真相を見逃し、本人のこれからの人生とサポートしているご両親には、どうご説明、償えばよいかを想像するだけでもやるせない気持ちです。

 大学という教育機関は、学生が主体でありCOREなのです。本学は、オリンピック・パラリンピック選手養成、育成機関ではない筈です。どうか常に教育者の立場でこのような事件を起こした学生にも、手を差し伸べて頂き後輩達の成長を情熱と愛情を持って、育てて頂きたく卒業生としてお願いする次第であります。

 このように毎年、本学関係者が事件を起こし、改まらない原因は、何か根幹に本質的な問題があり、教育という大義が失せている事に起因しているように思えてなりません。或は、大学、法人管理者がこのような重大な問題を軽視しているのであれば別問題です。私は「母校は、自浄能力があると信じていました」が、残念でなりません。そして、多くの真面目な「学生、教員、指導者、職員、卒業生」にこれほどの傷と迷惑を掛け、社会的な信用を失墜させている事に対する大学教学、大学法人は、本当に真剣に業務に取り組まれているのでしょうか

 

3.本学は、高名な見識ある経営陣に守られて

①本学に必要なのは真に必要な経営陣の選考基準

私の知識では、過去10年間の本学の大学アドミニストレーションを振り返りましても、法人では、新しい経営者体制がスタートされ新たに各方面の高名でご見識の高い方々(元警視総監、元総理夫人、馳浩氏:自民党森派細田派、現安倍派、元文科副大臣、前文科大臣で後に未成人女性に暴力(セクハラ行為)を行った人物元文科副大臣、前文科大臣、等々)を理事にお迎えし、また、松浪健四郎氏が経営者の長として(元文科副大臣経験者、元衆議員、二階派)をお迎えして改善、改革に乗り出され今日を迎えられているはずです。またサポーテイブなオブザーバー的な存在では、森喜朗氏(元総理大臣、元文部大臣、20年東京オリンピックパラリンピック組織委員会会長)、武部勤氏(元農水産大臣、二階氏の親友)、二階俊博氏が本学に於いて協力をしてくださっているようです。何故このような方々が必要なのかの説明は、何処にも成されていません。

このような政治家経営陣を取りそろえられて、本学の法人、大学教学に於かれては、どのような成果と結果を出されたのでしょうか。毎度事件が起きる度に、経営者の方々は、どのようなご意見とご指導を本学の為に述べられ、取り組まれているのか是非、公に開示して欲しいと思うのは、私だけでしょうか

②最高学府として教育機関であることに目覚めよ

  日本体育大学は、本質的に体育教員、教育者を養成、輩出する事を趣旨、目的にした「質実剛健」が伝統の大学教育機関であります。しかし、何故、いかなる理由で、いつから、このように変質した大学教育機関になったのか、卒業生の1人として、毎年毎回このような事件が母校に起きる度にいろいろな思いが頭の中を駆け巡ります。

本学は、文科省から大学設置の許認可を委託された大学法人の趣旨・目的に立ち返り、国の施策、方針を遵守し、本学の教育に関してのカレッジ・アドミニストレイションを確立し、次に体育のアドミニストレイションと本学の特徴であります競技スポーツのアドミニストレイションに於いて成果と結果が出せる体育教員、スポーツ指導者、社会人を育て世に送り、また社会に還元する事ではないのでしょうか

現在のような名称、肩書のみを付与するだけでは、既にスポーツ・アドミニストレイションのステップを踏み外しています。このような現状と現実では、決して他大学のモデル校になりえないです。日本に於ける大学教育と競技スポーツの原理原則に立ち返り、学生達をCOREとした大学教育の王道に立ち戻って頂くことを心より祈念致しています。

「大学の経営者、管理者には、国策、方針である渡航禁止国に学生達をスポーツ・文化交流という名目で毎回引っ張り出す行為は是非ひかえて頂きたくお願い申し上げます

本件に付いて文科省、外務省、日本政府は、何故教育機関日体大だけに渡航許可を出すのでしょうか。」

 

③学部名称、人材肩書より個の資質の強化・向上が大事

2008年に本学に招かれ、NCAA(全米大学競技スポーツ協会)、米国大学に於けるスポーツ・アドミニストレイションとアスレテイックデパートメントの必要性を説く講演を致した小生は、あるいみで責任を感じております。

素晴らしい多くの学生達、常識を兼ね備えられた教職員の方々は、沢山いらっしゃいます。後輩の学生達は、大人の事情に振り回されるのでなく、日々の学生生活に於いて、自ら観察、洞察力を養い、強い目的、目標を持って自分たちの母校の健全化と自身の目標に向かって、日々精進努力を積み重ねて行って下さい。

貴重で優秀な人材(学生達)の為にも、法人、大学教学の各責任者の方々は、ぶれない正論をもってして大学の教育者、指導者としての本分を是非全うして頂き、溺れ行く若者達に情熱の手を差し伸べて頂きたいと願う1卒業生からの思いとさせて頂きます。宜しくお願い致します。                  

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレーター

スポーツ特使(Emissary of the SPORT)

お知らせ:この度は、お正月特別寄稿編とさせて頂きましたが如何でしたでしょうか。大学箱根駅伝に出場された学生選手達の心身の早期回復を切に願う次第です。そして、早期に後期のアカデミックへの集中力を高めて行ってください。

皆さんの本分は、あくまで高等教育の授業、実践演習活動のアクティブラーニングにある事を忘れない事です。

Kファイルからのご挨拶 2021/12/24

Kファイルからのご挨拶

2006年10月13日 発売、即完売でした。

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Kファイル/KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

ご挨拶、

Kファイル/KファイルNewsを愛読頂き有難うございます。

そして皆様のご支援に感謝申し上げます。

新年が皆様とご家族の皆様に取りまして平和で希望ある年であります事を心より祈念致しております。深謝

筆者 河田 弘道  2021年12月24日

 

K file / K file News Comment by Hiromichi Kawada

Seasonal Greetings,

Thank you for reading the K file/K file News.

And thank you for your support.

We sincerely hope that the New Year will be a peaceful and hopeful year for you and your family. Thank you.

Author Hiromichi Kawada       December 24, 2021

KファイルNO.171:大学箱根駅伝は美化される実態と真逆の実態

KファイルNO.171:大学箱根駅伝は美化される実態と真逆の実態

無断転載禁止             毎月第一、第四木曜日掲載予定

 

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筆者からのご挨拶

2021年も残りわずかに迫りました。本年は、もう8日すれば年が明けます。読者の皆様に於かれましては、2021年はどの様な年でしたでしょうか。

昨年早春は、コロナウイルスの水際対策が政府、責任省庁の不手際により混乱を来し、本年4月には、懸案の東京五輪開催か否かに国民、社会は翻弄されたました。結果、東京五輪組織委員会会長の森喜朗氏の暴力事件(女性を差別する発言)により、最終的にはIOCのT/バッハ会長に促されるかの様相で不本意ながら自ら辞任せざるを得なくなった次第でした。

其の後、新会長人事では、森氏のチルドレンの一人とされる橋本聖子氏が国会議員(参議院自民党、北海道、元アイススケーター)兼務を条件に就任が決まりました。そして、4月25日には、国民の65%以上が五輪開催を望まない中、菅内閣が強引に開催を強行した次第でした。これでは、五輪は政治、政治家と距離を置くべしなど虚言の実態を証明したわけです。

その後、ワシントンポスト紙のIOC批判、その問題の矛先は、T/バッハ会長は「ボッタクリ男爵」との見出しの記事を世界に配信され、東京五輪IOCを評したキャッチコピーが今年の流行語大賞にノミネートされるに至ったのです

そして東京五輪は、COVID-19感染者が過去最大の波の中無観客という事態での開催を余儀なくされたのでした。この酷暑の中で病院にも入れず自宅待機で亡くなられた多くの国民のご冥福を心よりお祈りいたします。これも偏に政治家の社会、国民を顧みない不誠実な証拠でありました。またワクチンは、十分確保できていると大口を叩いていたワクチン担当相の実行力の無い虚言癖が今尚痛く耳の底に残っています。

9月上旬のパラリンピック大会終了後、マスメデイアを先頭にもう誰もが東京五輪を語らくなったのも此の度の東京五輪の最大の特徴であったと思います。読者の皆さんは、お気付きでしたでしょうか。

4兆円もの公費を投入し決算報告書の中身が問われる中、組織委員会の武藤事務総長は、赤字だと吠え、この赤字を東京都にと向ける丸川五輪相(通称:タマちゃん)、ハチャメチャの五輪執行部隊は、既に読者の知るところです。今後長野五輪同様に決算報告書の根拠となる書類が焼却されていない事を見守りましょう。多分今頃は、事務局内で数字合わせに苦慮し不誠実な帳簿操作に懸命になっている姿が目に浮かびます。

この様な中、日本政府に於いては、内閣総理大臣岸田文雄氏に交代し現在奮闘中です。中でも来年2月の北京冬季五輪への政府代表派遣問題で中国習主席に踏み絵を迫られる日本政府と岸田首相、中曾康弘氏スタイルの風見鶏と行くか否かの結論はまもなく出されることになるのでしょうか。

米国のNHL(プロアイスホッケーリーグ)は、不参加を決断しました。

筆者は、橋本聖子氏の冬季五輪への派遣は国会議員である事実から本人は行きたくても許可すべき人物には当たらないと思われます。此処は、五輪ボイコット反対の山下泰裕氏(JOC会長)が当を得た人選かと理解致しています

この様な社会の流れの中で既に、9月半ばから大学教育機関を揺るがすマンモス日本大学の理事、理事長の背任、脱税問題が日本のマスメデイアの注目の的となりました。今日結果として1名の理事が逮捕、そして先日理事長も逮捕、大学理事会では、恐々理事長の解任を決議、全理事の辞任を取り付けた次第です。現在理事長は、起訴されて検察、国税文科省と国民が注視する中どのような手打ち(治め方)がなされるか年を越しそうです。同理事長は、昨夜(12月21日)6000万円の保釈金を納めて20日ぶりに帰宅したようです。

この様な問題山積の中、またまた橋本聖子氏は、「札幌冬季オリンピック招致をIOC会長が応援してくれている」とのTPOを全く読めない、わきまえられない思考停止発言をマスメディアに告知し、国会議員として元オリンピック選手としての資質を国民と社会に知らしめた一例かも知れません。これも自民党、安倍派(旧森派)と北海道道民の民意の賜物でしょうか。

この様な本年の出来事からも、我々日本国民は、どれほど不安定な国体と社会情勢の中に位置しているかを認識し、今後の我が国の未来展望を教授された本年であったかと思うのは筆者だけでしょうか。2021年12月23日

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2021年12月23日 木曜日            公開

KファイルNO.171: 大学箱根駅伝は美化される実態と真逆の実態

無断転載禁止

目次

大学箱根駅伝を主催、共済するブラック・ボックス

1.関東学生陸上競技連盟の真の姿とは

大学箱根駅伝を主催する関東学連

 ■主催と共催の関係

 ■公益法人と任意団体の違い

 ■企業は何時から乗っ取りを計画?

 ■関東学連の実態

2.関東学連とは体の良いBLACK  BOXか

 ■代官様と越後屋の隠れ蓑

3.筆者の素朴な疑問と私見

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大学箱根駅伝を主催、共済するブラック・ボックス

1.関東学生陸上競技連盟の真の姿とは

大学箱根駅伝を主催する関東学連

先ず本大学箱根駅伝がどのようにして運営、管理されているかをスポーツ・アドミニストレイターの視点で述べるに当たり、開催要項から覗いて見ることに致します。

開催要項:

大学箱根駅伝

主催  :関東学生陸上競技連盟(略:関東学連) 任意団体

共催  :読売新聞社(2004年、箱根駅伝の商標登録権を読売新聞東京本社が獲得し

     後援から共済に移行)

特別後援:日本テレビ放送網株式会社(略:NTV)

後援  :報知新聞社

特別協賛:サッポロホールデイングス株式会社(サッポロビール株式会社)

協賛  :ミズノ株式会社 トヨタ自動車株式会社 セコム株式会社 

     敷島製パン株式会社

運営協力:東京陸上競技協会、神奈川陸上競技協会、名橋「日本橋」保存

     会箱根町 株式会社陸上競技者(2017年度学連要項より)

注:警視庁、神奈川県警:通常は、協力、支援として告知するべきですが、名称も告知

     されていない。尚広告代理店は、博報堂

ご参考までに、公益社団法人日本学生陸上競技連合は別の団体です。

 

■主催と共催の関係

大学箱根駅伝は、関東学生陸上競技連盟(略:関東学連)という団体が主催し、読売新聞社が共催しています。また、主催団体は、法人資格を持たない「任意団体」であり、わが国においては「権利能力なき社団」と解釈されている団体です。しかし、共催の読売新聞社は、「箱根駅伝」の商標登録(第5565518号)を既に読売新聞東京本社が2004年に行い所有しています。本商標登録を加盟大学の同意を得ての登録か否かは不明です。また読売新聞社は、本商標登録を完了した年に後援から共催に格上げになっていますが、何故主催に名をあえて連ねなかったのか、興味深いところです。共済は主催と同格とされ名称が異なるだけです

公益法人と任意団体の違い

関東学生陸上競技連盟関東学連)は、独自に「関東学生陸上競技連盟規約」を発行しています。それは公益法人と任意団体との違いにおいて、任意団体は、「営利」「非営利」いずれも可能であり、任意団体には任意規約が必要です。また、役員の責任に関しては、規約に明記されておらず不明瞭な文体で「任意団体の規約に基づいて誰にどのような義務が課せられているか、その義務に違反した行為があるかどうか等による」との事です。読者の皆様は、ご理解できますか。筆者は、上記内容に関しては意味不明です。

余剰金の扱いに於いては、任意規約によるとされ、税制に於いては、収益事業課税対象になっているのかどうかも公開しないので不明です

★何故、関東学連は、公益法人ではなく、任意団体を選んでいるのか公益法人は、全てに於いて公開を義務付けられているのに対して、任意団体は、規約のみの開示で他の重要な情報の「開示義務なし」だからなのかもしれません。この事からも関東学連が、何故公益法人としないかの理由がこの辺りに潜んでいるような気がするのは筆者だけでしょうか。

大学の教育の一環、延長線上に位置するはずの本箱根駅伝の運営、管理が、何故不透明で責任の所在の無い任意団体を今日まで続けているのか。大学内の同好会組織の方が純粋で経理は、関東学連より遥かに明朗です。

■企業は何時から乗っ取りを計画?

読売新聞東京本社は、2004年から「箱根駅伝」の名称を独自に商標登録し、後援から共催と格上げしました。これは、読売新聞東京本社の持ち物であることの証です。関東学連は、読売新聞東京本社に「箱根駅伝」の商標登録の使用許可を受けなければならない主催者となったのです。よって、読売新聞東京本社は、関東学連に対して「箱根駅伝」の使用料を請求できる立場と権利を持っているのです。この事を名目として関東学連は、莫大な金額を毎年支払っているのかも知れません。もしそうであるならば、これは重大な問題でないかと危惧致しますが、如何でしょうか。丁度東京五輪を例にすれば、主催者の関東学連は、IOC読売新聞東京本社)から大学箱根駅伝大会開催の委託を受けた委託業者に当るのかもしれません

業界では、本関東学連に対して何十年も前から経理に関するグレーな噂が絶えない理由の本質が此処にもあるのかも知れません。

筆者は、読売新聞社の心変わりの大きな根拠の一つに紙媒体の限界により数十年前まで渡辺恒雄会長が発行部数は1000万部で世界一と大声を張り上げていた時代は去り、今日では500万部を既に割っているとの業界常識になっている事からも、既にKファイルNO.163,164の中で山口寿一新社長が内部の幹部会で本年6月に檄を飛ばした、「今後事業を如何に拡大し収益事業に変革させるか」のテーマの収益事業の中核に東京読売巨人軍を置き、本大学箱根駅伝が先ず最初に読売の私物化に成功し、次なる獲物を狙っているそれが春夏の甲子園大会であるのかも知れないとkファイルで推測した次第です。読者の皆様は、この様な発想をお持ちでしたでしょうか

関東学連の実態

本任意団体は、大学と言う教育機関とその学生及び学生選手達の大会を主催し、事業(ビジネス)として、経営、運営、管理している団体(有給事務職員2名のみ、全ての役員及び関係者は、無給と規約上は明記)です。

関東学連規約をご確認して頂けたと思いますが、本連盟は、学生の自治により運営、管理される事を目的にしています。しかし、実際に運営、管理に携わっているのは、大人達であり、学生達は、重要な議案、金銭に関わるビジネスは直接的な関与、自治をさせてもらえていないのが実状です(学連担当幹事のコメント)。連盟規約①~⑳迄は、一般大人が全て関与している構造と仕組みになっていますが、これでは、学生の自治団体とは言い難い実態と思われます。

規約第3条の目的には、「本連盟は、関東における学生陸上競技界を統括し、代表する学生自治団体であり、学生競技者精神を尊重して加盟校相互の親睦を深め、互いに切磋琢磨して競技力向上に努め、わが国陸上競技の普及、発展に寄与することを目的とする」となっています。

参照URL:http://www.kgrr.org/about_iuauk/kiyaku.pdf

先ず此処で、注目したのは、「学生の自治団体」という文言です。素直にこれを理解致しますと、「関東学連は、加盟大学の学生達の手に寄って運営、管理がされている団体である」、と理解できます。しかし、実態は、上記関東学連規約を拝見致しますと、学生達は、連盟の幹事という肩書を与えられた補助役員、バランテイアー活動的な駒でしかない事が容易に理解できるのです。

その証として、規約に明記されている重要決議の会議、委員会の構造、役員は、大人達によって仕切られており、学生達の入る余地がない仕組みと構造になっているのです。参考:関東学連役員名簿

URL:http://www.kgrr.org/about_iuauk/member.pdf

筆者は、学生の自治団体を装うならば、最低限の法人資格を取得して運営、管理が行われるべきであると思いますNPO法人は、最小限の責任者や責任の所在が明らかで、事業部門の大事な収入、支出の財務管理問題は、クリーンに各大学、社会、学生達に情報公開できるのでないかと思います。本法人でありましたら、本来の学生達の自治活動として教育的にも素晴らしい実践演習活動及び、インターンシップが十分可能な環境であります。

2.関東学連とは体の良いBLACK  BOXか

■代官様、越後屋と岡っ引き達の隠れ蓑

事業(ビジネス)が巨大化したにも関わらず、主催者の組織、団体は、2名の有給職員により賄われ、他の役員全員が無給であると規約には謳われています。この組織、団体には、各大学の学生選手、学生達が参加するに於いての責任の所在と財務管理の全てが情報公開されない。多くの純粋な学生選手達は、仮に本競技大会参加中に不慮の事故が発生した場合は、競技規則によると自己責任となっています。それでは、学生選手を商品として、またバランテイアーとして活用するに当たっての彼らへの対価はなにか。これは、素朴な現実的な重要な疑問です。任意団体なので「情報開示の義務なし」とは、なんと無責任な団体に加盟大学は、学生達の大会運営、管理を委ねているのか大きな疑問ですが、誰もが疑問を唱えないのは何故なのでしょう

このような組織、団体に日本の最高学府である大学法人は、何故このような公共性を欠いた任意団体を認め加盟しているのか理解に苦しむのは筆者だけでしょうか。

箱根駅伝は、大学教育機関とそこに所属、教育を受ける学生達をスポーツ・ビジネスに活用した、大人たちが構築した「BLACK BOX」ではないかと思えてなりません。学生達の純粋な情熱をサポートする為にもフェアーで透明性のある公益法人に移行し、全てを情報開示できる構造とシステムが教育界に相応しいと思われます。本来我が国の大学競技スポーツ界には、談合文化は不要です。

■ドル箱イベント

何れにしましても日本の大学競技スポーツのイベントで一番お金が儲かるイベントである事に違いありません公益法人の改善、改革が騒がれ、時代の流れと共に大きく各組織、団体が変革しだした今日、関東学連は、このような任意団体を継続して情報開示を拒んでいる理由が彼らの規約の中に明記されていない事は重大な問題であると思われます

箱根駅伝の総事業規模は、業界(テレビ、広告代理店、企業スポンサー、等の類似した他の大会と比較して)の試算で約10億円前後、と言われています。次回は、本スポーツ・ビジネスの裏側を覗きたいと思います。この度は、主催者が公益法人でなく「権利能力なき任意団体」であること、「事業の情報開示義務なし」をご紹介出来た事です。読者の皆様は、大学箱根駅伝がこのような組織・団体により経営、運営、管理が長年に渡りなされている事をご存知でしたか。

3.筆者の素朴な疑問と私見

企業に横取りされた大学箱根駅伝の商標権は、主に大学箱根駅伝の主催、共済の関係とその現実、現況に付いてご紹介、説明をさせて頂きました。筆者は、特にこの論考の中で何故これまで後援であった読売新聞東京本社が突然2004年に「箱根駅伝」名を商標登録して企業財産とされたのか。この所業は、任意団体の関東学連(権利能力を持たない)の誰が承認したのか。加盟大学は、オーソライズし承認したのか。読売新聞東京本社は、独自に商標登録をしたのか。本件は、筆者ならずとも各加盟大学経営・管理者、学生、学生選手、教職員、卒業生達はこの重大問題をどのように理解しているのか。素朴な疑問を持たざるを得ない商標権登録に関する疑問であります

筆者の私見として申し上げますと、此れでは、大学箱根駅伝読売新聞東京本社に伝統的に構築、使用してきた「箱根駅伝」名を売却してしまったと同じ事になってしまっているのではないのでしょうか

読売新聞社の了解なしに「箱根駅伝」名は、使用できないことを関東学連の大人たちは理解している事になります。そして、大学箱根駅伝の営業収益の莫大な余剰金は、箱根駅伝の商標権料として読売新聞東京本社事業局に支払っていても全く不思議でない構造が構築されてしまっている事を意味します。加盟大学は、このような学生選手をCOREとした大学競技スポーツ・ビジネスを何故コマーシャル企業の手に渡してしまったのかこの莫大な毎年の収入を何故文武両道で努力する加盟大学の優秀な学生選手達の支援金(奨学金)として活用する知恵を持たれなかったのかと残念至極と申し上げざるを得ないのですこの構図が事実であるならば、「箱根駅伝」の商標登録を許可した方々は、大学箱根駅伝を構築してこられた各大学の諸先輩方に対して大罪を犯したと申し上げても過言でないと思われますが、読者の皆様はこの現実を理解し同意されますか。或いは、無関係だと無関心を装いますか。

 

文責者:河田弘道

スポーツ・アドミニストレーター   

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS)

紹介:Gファイル(長嶋茂雄と黒衣の参謀)文芸春秋社 著 武田頼政

   KファイルNews、Kファイル

お知らせ:

次回は.新年1月13日、木曜日を予定しています。皆さんのご存じでないパーツをご紹介致したいと予定しています。今後大学の理念、大学競技スポーツの大義、趣旨、目的は、いったいどうなるのでしょうか。

外国人助っ人の良い選手には、年間1000万円以上が購入価格で必要相場とされています。それらは、どの選手に当るのか正月の外人選手に注目下さい。札束を眼前にぶら下げれて箱根路を走っている姿を想像して下さい

このような事がマスメディアの美談の裏で大学経営者、教育者、指導者が平然と行う実態を視聴者はテレビの前で何を思考されえいるのでしょうか。日本人の27分台の選手達は、幾らで大学に買ってもらっているのでしょうか

注:引用文献及び資料:今後、関東学連規約(本規約は公開)は、連盟規約を引用させて頂きます。参照URL:http://www.kgrr.org/about_iuauk/kiyaku.pdf

 

KファイルNO.170:私大教育機関で増殖する悪代官と越後屋達

KファイルNO.170:私大教育機関で増殖する悪代官と越後屋

無断転載禁止             毎月第一、第四木曜日掲載

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読者からの便り

河田弘道

 この度お便りさせて頂くのは、二度目です。前回はKファイルにご紹介下さり身に余る思いで感激しました。小職は、現在スポーツ紙に勤務しデスクの顔色を見ながら原稿を書くサラリーマン記者です。デスクは、その上の編集責任者の顔色を伺いながら媚びへつらっている様子が今も目に入ってくる仕事場から自分のスマホでお便りをさせて頂いています。この様なことからジャーナリストとは程遠い自分に嫌悪感さえ抱いて居ました時、丁度数年前でしたかKファイルなるスポーツBLOGにSNSを通して出会った次第です。

 Kファイル、即ち河田様は、スポーツ記者として長年社内で葛藤を続けていた自分に明快な指針を与えて下さいました事に先ず感謝申し上げます。どうして自分達が書く、書いた原稿と河田様の原稿の表現、語彙の選択、強烈なパッション、人を引き付けるカリスマ的な魅力、等々と真似できるレベルでない事を思い知りました。私は、毎回Kファイルを拝読させて頂いております。また、今日では、日々発信されています「KファイルNews、 Comment by Hiromichi Kawada」なる短いコメントは非常に鋭く研ぎ澄まされた刃をポイントに鋭い手斧を打ち込む非情さも加味され、非常に人を魅了する筆力にのめり込んで行きます。僭越ですが、河田様はこのような文才力をお持ちであられる事をご自身はいつお気づきになられたのでしょうか。

ファイルは、質、量ともに毎回スポーツに関する論文、論考の中でもこれ程群を抜いた迫力ある内容は過去に例がないと敬意を表します。先だってもKファイルの話題が我々の仲間内でも語り合いました。Kファイルの読者は、内外に渡り月間数万人、いや数十万人の読者がアクセスされている事も存じ上げています。しかし、毎回数えるくらいの方々しかKファイルに「いいね」のクリックがされていない不思議が話題になっています事をご存じでしょうか。そこで我々は、この現象に興味を持ち社内広報分析室で分析させてみましたので、お気を悪くされないで下さい。

統計的には、読者の大多数は、毎回の論文、論考を真摯に拝読している事も確かに分かりました。また、毎回首を縦に振りながら拝読しています。このKファイルは、多分膨大な数の人達が吸い込まれるように熟読している事を誰もが想像できます。しかし「いいね」をクリックする為にカーソルを当てるに至らない、それは自分自らの実名が公になる事を恐れているからである事が分かりました。心の狭い自己中的な人間がこの国には増殖している今の世の中を象徴していると私は思います。

私も仲間達もみんなKファイルのファンですが、恥を忍んで申し上げますと「いいね」クリックに躊躇する一人です。河田様は、多分熟慮されて意図あって公開して下さっているのに自分自身が情けないです。我々のような類の人間が日本のスポーツジャーナリストだと肩書を持っている事事態が、河田さんのスポーツ・アドミニストレイション、アドミニストレイターの邪魔をしているんだと思う今日です。それは、マスメディアの組織で禄をはむサラリーマンの悲しい会社の飼い犬だからです。ご理解ください。

この時節、国民、社会の政治への不信は、日々増幅するばかりです。しかし、Kファイルは、多くのマスメデイアの報道、記事では満たしてくれない人々に正義とフェアネスの必要性を一貫してスポーツの話題を通して誠実に教えて頂いているように思います。

Kファイルが多くの読者に共感を与えてくださるのは、河田様が幾度もの修羅場を通して実践キャリアを基にした史実に基づいた事実を書かれているからだと思います。「いいね」をクリックできない読者を代表してこの度勇気を持って二度目のご報告とさせて頂きました。何もお役に立てないのが悔しいです。

河田様の勇気と決断の足元にも及びませんがご理解下さい。このような時節柄、毎回のKファイルの公開日を指折り数えてお待ちしている国民も居る事をご理解下さい。更なるご健筆を期待致しております。

新聞社、通信社、週刊誌記者、TV関係部署、等々は、河田様の発信原稿を目を皿にして覗いています。また、教育界の大学教員達は、それぞれ姑息な手段で貴兄の知的財産を勝手に自分の言葉に替えて学生達、自身の寄稿文、論文にパクリしている始末です。それでも河田様は、自身の知的財産を惜しげもなく公開されて我々に分け与えて下さり学ばせて下さることに感謝申し上げます。

一般読者は、河田さんがあの長嶋ジャイアンツのメイクミラクル、メイクドラマの黒衣の参謀であられたなど知る由もないのがまた不思議です。

読者より(スポーツ新聞記者氏)

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紹介~

KファイルNews  Comment by Hiromichi Kawada​

スポーツ・アドミニストレイター

福岡国際マラソン:75回大会は2021年12月5日幕を閉じた

関係者の皆様は、大変お疲れ様でした。今回を持って福岡国際マラソン選手権大会は、長い伝統と歴史に幕を降ろしました。筆者は、何度も小雪の舞うこの季節に福岡にお邪魔したあの頃が懐かしく思い出されます。当節は、お世話になりました。

此の主因は、主催者、後援者、関係者達がエリート選手のみの大会への思いとステイタスを重視し、長年の伝統にしがみ付き、時代の流れと価値観に大きな読み違いをされた事だと思います。世界の主要マラソン大会は、既に半世紀前から市民マラソンが主流となり、一般参加者から参加料を取り日本の伝統的なマラソン大会(男女別のマラソンエリートのみがエントリーできる)とはコンセプトを異にしていたのです

主催者の日本陸上競技連盟 朝日新聞社 テレビ朝日 九州朝日放送は、本イベントを支える財政的な担保を失い支援ができなくなった事です。そして、この競技大会は男子のみのレースであった事です。ご存じの通りその昔からマラソンは、優秀な持久力を主体とする選手達の競技スポーツの代表格がマラソン競技でした。しかし、本競技もスピード化へと大きく舵が切られた競技となった次第です。そのことから日本人選手のスポーツ生理、解剖学的な知見からスピード化なるマラソン競技に着いて行けなくなりました。それにもまして、日本式トレーニングは、欧米のスポーツ医科学を主体としたトレーニングに対して、伝統的な根性(精神)論主体の指導方法が長年指導者にも選手達にもしみ込んでいるのです。

今日では、大迫 傑(すぐる)選手のように国外のスポーツメーカーのスポンサーを得て、トレーニングに於いてもそのスポンサーの現地トレーニング施設で医科学的なサポートと新開発された厚底シューズの最新試作品を着けてのレースで、日本人でありながら次々と日本新記録を打ち立てたのはつい昨年、一昨年と日本人選手も出てきている今日です。しかし、殆どの選手達は、国内レベルでの競い合いで国際での成果、結果が難しいのも事実です。

この様な現実から、本福岡国際マラソン大会に出場する日本人選手は、明らかにアフリカ選手の後追いとなり、TV、スポンサーの評価価値をカバーするに至らなかったのも大きな要因の一つでもあります。全ては、複数の因果関係が重なり合いこの度の幕が降ろされた結末であったと思います。

その他の主な要因は、本大会を放映するTV局の視聴率がじり貧となった事です。即ち視聴者が興味を持たなくなったことです。それに伴いスポンサー(TV局、特別協賛スポンサー)は、その商業価値を見いだせなくなったことです。もう日本の競技スポーツは、新聞社、TV局が主催する時代は既に過去の歴史となっている事に早く気付くべきであったと思うのは筆者だけでしょうか

第75回福岡国際マラソン選手権大会

主催: 日本陸上競技連盟 朝日新聞社 テレビ朝日 九州朝日放送

後援: 福岡県 福岡県教育委員会 福岡市 福岡市教育委員会

国土交通省福岡国道事務所 日刊スポーツ新聞社

主管: 福岡陸上競技協会

支援: 福岡県警察 陸上自衛隊第4師団・福岡駐屯地

特別協賛:マイナビ

協賛: ホカ オネオネ

協力: シチズン時計、SUBARU

注)伝統ある琵琶湖毎日マラソンは、第76回を持って幕を降ろしました。尚、同マラソンは、大阪マラソンに2022年より統合されました。

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目次

KファイルNO.170:私大教育機関で増殖する悪代官と越後屋

箱根駅伝は受験生争奪の広告塔化

Ⅰ. 理念無き大学競技スポーツ

  ■はじめに

  ■スポーツを囲む社会情勢

  ■学生選手の教育を蔑ろにする経営・教育者と利権を漁る政治家達

  ■帰属権と既得権

まとめ

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2021年12月9日 木曜日 公開

KファイルNO.170:私大教育機関で増殖する悪代官と越後屋

Ⅰ. 理念無き大学競技スポーツ

箱根駅伝は受験生争奪の広告塔化

■はじめに

本年もまた師走が訪れました。毎年12月が来ると年末年始の到来を告げる大学駅伝の話題がマスメデイアをにぎわします。Kファイルは、この時期に大学箱根駅伝をリマインド連載でお届けしておりますが、この度もまた多くの読者の皆様からのリクエストの声が届いています

今年も各テーマに修正と加筆をして、読者の皆様にはより内容を濃く理解し易すく改善に努めたいと思います。本Kファイルが日本の大学競技スポーツ、学生選手、大学に取りまして不健全な実態から少しでも健全な方向に向かう事を祈念致しております。本Kファイルでは、毎年警鐘を鳴らしていますが主催者、共催者、所属大学では全く馬耳東風の様です。

■スポーツを囲む社会情勢

箱根駅伝は、毎年正月の2日、3日の両日早朝7時から午後2時まで長時間に渡ってテレビや、ラジオで実況中継されるほか、SNSの動画、記録配信、等国民的な行事に発展、注目されている事は読者の皆さんもご承知の通りです。

近年日本は、複数の隣国が現在まさに国土を侵食しようと機会を伺い足元に迫って来ています。筆者は、箱根駅伝を正月に視聴しマスメデイアに酔わされている国民、社会を肌で感じるにつけ、我々は、大学箱根駅伝どころでない差し迫った亡国の危機をどうするか真剣に若者達の次世代を思うにつけ、我が国の政治、政治家、社会、教育界の危機感と緊張感の欠落が気がかりです

私は、米国内の事情を鑑み日米安全保障条約がこのままいつ迄も継続されるとは思いません。米国の駐留軍が我が国を引き上げたら、この国はどうなるのだろうと現実味を帯びてきた昨今を思うにつけて心配の種は増幅するばかりです。我々日本国民は、如何するべきか。この議論を国民、社会、国会、マスメデイアは、積極的に語ろうとしない、論議もしようとしないで日本国の防衛装備増強の購入議論などは、目先の誤魔化しにしか過ぎません。「歴史は流転する」と申します。「平和日本」は、既に政治家、政治力の貧困から狂い崩れ始めているのはスポーツ界同様なのではないでしょうか。侵略国は、現在日本の領土に上陸する事を虎視眈々と戦略から戦術に移行している事に正面から向き合う事が正論です。香港、台湾の次に差し迫った現実です。嘗ての侵略国は、これからは侵略される立場に今立たされようとしているのです。

■学生選手の教育を蔑ろにする経営・教育者と利権を漁る政治家達

今回は大会を経営、運営、管理している主催団体をスポーツ・アドミニストレイションとアドミニストレイターの視点から観察、洞察して参ります。

我々は、テレビの実況に気を取られている間に、何時しか重要な実態と真の伝統的な大学、学生、学生選手達の遺産がビジネス企業の手に渡ってしまったのではないかと危惧致します。これらは、まさに我が国の国民、社会が平和で浮かれている間に隣国に領地を奪われて行く構図に酷似の状態のように思えてなりません

 

 筆者は、日本の大学競技に必要なスポーツ・アドミニストレイションの貧困の弱点を狙った利権の略奪行為が行われた現実を見せられた思いがします。もしこの行為に加担した教育界関係者、大人達が居るとするならば、学生達を食い物にした大罪人と言わずして何と申しましょうか。この大人達の行為により、学生、学生選手達は、商品となり、主従関係が逆転してしまっている事に学生及び学生選手を預かる大学も見て観ぬふりなのか、加担してしまっている現実、今日のような舞台裏が構築されてしまったような気がしてなりません。

大学競技スポーツが学生達の自治活動、自治運営とするこの隠れ蓑的な看板は、即外す事が正直で必要ではないでしょうか

教育を趣旨、目的とする筈の大学競技スポーツは、その本質が事業(ビジネス)に偏った方向にミスリードされてしまっていると思われます。その意味で、国から毎年私学への莫大な助成金補助金の必要性とその在り方が問われる時期に来ているのではないのでしょうか。文科省は、先ずこの私学助成金補助金とは何なのか、そして各私大への毎年の交付金額を情報公開する必要が不可欠です。この情報公開により、文科省内、各私大内での活用と不正に襟を正す事が重要です。また、文科省は、長年の本助成金補助金に絡む私大への「天下り人事」は即禁止すべきです。本件に関する事件は、この人事にも大きな大罪が隠れているのです。

近年に於いては、大学教育機関に事業部と称する株式会社を設立して、営利事業を始めている事はマンモス日本大学の此の度の事件により、漸く国民社会の知るところになった次第です

競技スポーツに関わる大学関係者は、教育という本質を見失い、何でもいいからテレビに出たい、有名になれ的な風潮が極端になってしまった産物の様です。

そして、その為には、身体能力の高い選手達を手段選ばず安易にお金の力を利用して内外からリクルートして来る次第です。このような学生選手獲得資金は、いったい大学は何処からどのように捻出されているのでしょうか。まさか公金の私学助成金補助金が学内で流用されていない事を願う次第ですしかし、そのような事は、無いと断言できないのは誰も助成金補助金の詳細の意味を理解しない、公開しないからです。このような現実は、既に大学競技スポーツの教育秩序を崩壊させている危険な状態である事を誰もが気付こうとしないのが、重要な課題と問題だと思います。

ここ数年大学競技スポーツが突然話題になりましたが、現在はこの話題も消滅してしまいました。真に論議しなければならない本質的な問題をどう解決、処理して行くのか、避けては通れない事を関係者達がどれほど理解認識出来ているのでしょうか。この問題に大学関係者、国民、社会が全く無関心である様子は、丁度近年の我が国の選挙民と国会議員の関係とその選出、運営、管理の関係にも酷似しているように思えます

■帰属権と既得権

読者の皆様は、本箱根駅伝が「何処に帰属し、既得権は本来何処の誰にある大会なのか」を考えられた事がありますか。勿論、「各加盟大学でしょう」と純粋にまだ思っている大学関係者、読者の皆さんがいる事を願う次第です。この重大なキーワードを各大学の経営者、管理者、また、大学設置を許認可した文科省スポーツ庁)の見識者諸兄は、どのように考えられているのでしょうか。

文科省(元文部省)、スポーツ庁は、何故、このような事態に至る以前に指導、勧告を加盟大学に行わなかったのか、これもまた不思議な教育機関の省庁と言わざるを得ません。彼らは、多分何も思考した事がないか、政治家への忖度からか省庁は、何も言いたがらないかだと思われます。或は、インボルブ(首を突っ込む事)することを避けてきた様子も伺えます。これも省庁、官僚達の大学への天下りの悪循環が支えている利権の構造的な弊害なのかも知れません

まとめ

 この度のNO.170では、最初に「読者からの便り」、「KファイルNews」を紹介させて頂きました。東京五輪の終了、疫病の下火と国民・社会は、ホッと一息する間もなく、私学日大の背任、脱税事件での逮捕劇に火が点き国内のマスメディアが一斉に、堰を切った如く報道を始めました。これも日本のマスメディアの特徴で、今まで全く話題を避けてきた本件に対して「皆が一緒に渡れば怖くない」的な心理状態の様です。情けない限りです。日大問題は、教育機関のタブー視されてきた問題、事件でこれに酷似の現在日本の中小規模の私学には質の悪い教育者を名のる悪代官とそれを補佐する越後屋さんが星の数ほど増殖していいる現実を見逃してはなりません。これらは、国の根幹に必要で不可欠な「JusticeとFairness」の欠落が大学アドミニストレイションを悪の組織に走らせている大きな要因となっているように思えてならないのです

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使:Emissary of the Sports

紹介:G file「長嶋茂雄と黒衣の参謀」文芸春秋社 著:武田頼政

   Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:本年も残りわずかです。北京冬季五輪は、国際情勢に翻弄されています。読者の皆様は、どうか問題の本質を見失う事の無きようお願い致します。次回をお楽しみに。

KファイルNO.169: 球団組織の中でのGMと監督のパワーバランス

KファイルNO.169: 球団組織の中でのGMと監督のパワーバランス

無断転載禁止              毎月第二、第四木曜日掲載予定

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時事の話題から

此の度は、米国からビッグニュースが飛び込んで参りました。読者の皆様は、既にご承知の通りです。大谷翔平選手兼投手(MLBロサンゼルス・エンゼルス球団所属、アメリカンリーグ)は、11月18日(現地時間)、アメリカンリーグのMVPを獲得発表されました。これは、MLBの優秀な記者30名により毎年その年のシーズンの最優秀選手を投票により選出されます。MVP賞は、本人は勿論所属球団、リーグ、ファンにとっても最高の栄誉ある賞で在ります。

日本人選手としては、嘗て鈴木一郎選手(イチローMLB,シアトル・マリナーズ)以来の2人目の受賞に成ります。そして、此の投票は、30名の投票権のある記者達の満票であった事は誰もが異議を唱えなかったという名実ともに相応しい選手であったと認められた証です。

また、米国の子供達は、米国の大統領の名前は知らぬともShohei Ohtaniの名前は知っているんだそうです。それほどまで大谷選手は、衝撃的なインパクトを与えたのです。米国の野球ファンにとっては、革命的な偉業を成し遂げたアジアから来た日本人選手を目の当たりにしたのです。彼がアメリカ人で有って欲しかったというのが米国人の偽りのない正直な気持ちである事も十二分に伝わって参りました。彼は、まさに米国に於ける駐日大使的存在です。

日本に於いては、国民が疫病コロナの下で甚大な苦しみと被害の中、東京五輪開催と言う無理難題を強引に強いられ、国民社会を分断した悲劇的な東京五輪が9月中旬まで続きました。この二つの災難の中に国民、社会は、疲弊し喘ぎ苦しんでいた中でした。

大谷翔平選手は、このような疲弊し苦しむ日本人社会に海の向こうから毎朝、希望の光と話題を届けて来てくれたことは、何にも勝る勇気と明るい話題でありました。どれ程の日本国民が大谷選手のMLBでの活躍に心を癒され、生きる喜びをもたらされたことでしょう。この事実は、東京五輪に勝る偉業であったと評し感謝致す次第であります。

東京五輪に4兆円もの公金を投資して、国民社会には何を還元されたのでしょうか。国民に残されたのは、4兆円の負債と東京五輪のレガシーと呼ぶ、沢山の競技施設の運営、管理費を今後永遠に負の遺産として背負わされる事です。

大谷翔平選手一人で、疫病と負の東京五輪を背負い、国民社会に勇気と光を与えたこの偉業は、誰もが成し得なかった歴史的事実として「大谷翔平選手の日本国民、社会への貢献は永遠に史実として記憶に残る」と申し上げても過言でありません。読者の皆様は、如何でしょうか。

彼は、この日本で生まれ育った今世紀のヒーローであり、スーパーマンです。

東京五輪の聖火台に大谷選手が立っていたらイメージも変わっていたでしょう

東京五輪は、閉会式以降既に誰もが何も語らず、話題にもしないTV、マスメディアです。ましてや、国民、社会では、誰も東京五輪を語ろうとしない現象に読者の皆さんはお気付きでしょうか。どうか今後、東京五輪経理収支問題がスキャンダルとして国内外に轟かない事を願う次第です。また一波乱、二波乱と不正な行為が明らかにされる様相です。

KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

スポーツ・アドミニストレイター

大谷翔平選手:国民栄誉賞

松野博一官房長官殿:

あまりにも軽率過ぎませんか。国民栄誉賞なる賞には、どのような威厳と重みがあるのでしょうか。嘗て歴代の内閣は、野茂英雄投手(MLB)、鈴木一郎選手(イチローMLB)に対してその当時、時の内閣が複数回国民栄誉賞の授与を決めて本人達に伝達しましたが、両名は、全て辞退したと言われています。その理由を内閣府は、確認されなかったのでしょうか。忖度の必要性の無い方々は、常に毅然とした態度でお断りしております。大衆の人気者をフィシングしてその人気に肖る様な事は控えられた方が賢明です。大谷翔平選手には、これ迄の対象者とは全く別格で彼に相応しい価値ある賞を新たに準備されては如何でしょうか。

しかし、この度の内閣は、大谷選手に打診し断られた事を公表した事は今までの内閣と異なり、隠蔽しなかった事は確かに国民、社会によい印象を与えました。大谷選手も他の選手同様に丁重にお断りされたとお聞きしましたが、これが忖度の無い人達の誠実な対応であったと評される所以です。確かに彼の返答のように、彼への評価は、まだ早すぎると思われます。今後彼がどの様な成長を遂げるかを見定める事は、彼にとってもMLB界にとってもとてつもない重要なことなのです。米国のマスメディアは、この度の大谷選手の日本政府のオファーに対しての「お断り内容」を大変好意的に評しています。

今後は、内閣府に[JusticeとFairness]を礎にした万人が認める選考委員会を設け、国民栄誉賞より更に国民、社会がリスペクトするに相応しい賞を設けられては如何でしょうか。過去の国民栄誉賞は、あまりにもその時の内閣総理大臣及びその周辺の思惑と外部からの政治的な忖度での選考が透けて見えるのは国民社会に対してもあまり爽やかではありませんでした。

 

目次

ベースボール・オペレイション 続編

Ⅱ.フィールドマネージャー(FM/HC/監督)の位置づけ

1)監督の重要性と必要性

 2)監督とGMのパワーバランス

 3)能力ある人材に対するフェアーな環境と機会

   例:日本の球団のケース

 

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2021年11月25日                     公開

無断転載禁止

KファイルNO.169: 球団組織の中でのGMと監督のパワーバランス

ベースボール・オペレイション 続編

Ⅱ.フィールドマネージャー(FM/HC/監督)の位置づけ

1)監督の重要性と必要性

フィールド・マネージャー(現場監督)は、このGMの管理下に位置します。GMの最重要任務は、スポーツ・ビジネスのCORE(根幹)をなす選手、及びテイームの商品価値を強化、向上させる事をその重要な職責としているのです

本来プロのGMとは、企業経営者としての資質とその能力を有する事が必要です。其のことは、優れた選手と監督、コーチ、専門職の資質と能力を見抜く観察、洞察力を持ちテイームを強化する為の人材を集め、組織の中で機能させる能力を兼ね備えていなかればならないのです。

日本に於いては、一般的にフロントの背広組と現場のユニフォーム組に区別されています。

監督は、通常GMの推薦により球団組織の最高経営者により任命、承認されます。しかし、日本のプロ野球界のように最高経営者(オーナー)の多くは、自らの私的感情と親会社の広告塔的な判断で勝手に決めてGMに押し付けるケースが多く見受けられます。このケースを優先する場合は、テイームの状況を十分把握した上での判断でなく人気及び私的な繋がりが強いケースが多々あり本来のGM体制の趣旨、目的とは矛盾を来すのです。

監督は、ティームが勝利する為の選手、技術スタッフの選考、テイームの戦略、戦術、等フィールド内における統括管理することがその責務なです。監督は、本来フィールドマネージメントの最高責任者である為に選手獲得に関してことのほか強い意識で獲得意思をGMに訴えるのです。この理由は、監督として短い契約期間内に好成績を残す事が契約条件であるからです。

獲得希望リストは、常に選手としての能力が高く、実績があり、確かな証がある選手を求めます。しかし、そのような選手は、通常他球団、監督もが求める選手なので商品価値が高く価格の高騰のみならず、内部においては、他の選手とのバランスを欠く結果を招きそれが原因でテイームオペレーションに大きな問題を引き起こし逆にテイームの弱体化の要因となって行く可能性が大となることを筆者は自ら経験しました。

此処で本件に関しての余談話になりますが、此のことは、日本球界に於いてもよくみられるケースであります。丁度筆者が東京読売巨人軍に招聘された時のテイーム状態が正にこの状態でありました。一例として、同じカテゴリーの高額年俸の野手が複数名顔を揃えていました。その選手達は、落合、広沢、大森選手で何れも走れない、1塁しか守れないにも関わらず、同じタイプの清原選手が欲しいとの事で苦慮致した次第です。これが後の清原選手、落合選手の球団内外のゴタゴタに発展して行った次第です。このゴタゴタに付きましては、役職がら全ての真実を把握しております。TV、マスメデイアが本人達の言葉であるかのごとく、報道していますがその殆どは、その本人達、マスメデイアの都合のよい言い方で真実とは大分乖離があるようです。

監督は、優秀な選手、コーチをリストアップしてGMにリクエストするが、その選手の獲得に関する全責任は本来GMにあり、またGMは、選手獲得の人件費のバゼット(予算)を任されているので慎重な対応、判断、決断が求められます。GMは、監督からのこれらの強い要望をそのまま受け入れる事が難しいのです。その理由としては、経営収支のバランスも考慮しながらオペレーション・マネージメントを計らなくてはならず、経営者の一角を担う職責、職務上の辛さもあるのである。もちろん有能な監督の採用は、球団組織の大きな商品の一つであるのも事実です。

本来は、GMが監督を選ぶ大きなポイントはいくつかあります。それらは、やはりその人物がフェアーであり、その競技スポーツに対するプロとしての指導、運営、管理能力を要している事、選手達に対して公平で、信頼と尊敬の念を要している事、また、自らの強い信念、対話、マネージメント能力、等々を有している事も重要なのです。

理想的な監督とは、上記能力を有した上での条件として、コーチンング、戦略、戦術、及びスポーツ科学の領域の知識と、社会人としての経験、社会常識を持ったポジテイブなパソナリテイーを有した人物が望ましいのです。この様な人物を監督として迎える為には、人物調査を徹底する事です。監督として必要不可欠な要素を一つでも多く有している事はリスクの軽減の為にも必要不可欠です。

しかし、GMは、一番監督選考で必要とするのは現有戦力で勝利してくれる監督であって欲しいのはどこのGMも経営者の願いも同じのようですGMは、思考力、行動力、判断力、決断力が求められるがそれらのバランスがまたテイーム、組織の長期安定を醸成する事も忘れてならないのです。これら個々のマネージメント部門、オペレーション部署を束ねて運営、指導、管理を指揮しているのは、組織の中ではスポーツ・アドミニストレイターなのです

小職の東京読売巨人軍では、当時小職を招聘される以前に渡辺恒雄社長が既に長嶋茂雄監督を推薦、任命してしまった後だったのでGMとしての大半の権限は既に失っていたに等しかった次第です。

2)監督とGMのパワーバランス

 ここでGMと監督との間の力関係が明確に出てくるのは、フィールドに於けるコーチングスタッフの雇用について、監督が何人推薦したコーチを置けるか、フロント側のGMの意を受けたコーチを何人送り込んでくるかのバランス問題でも明らかになるのです。このバランスは、長いシーズン中のテイームの浮沈時に大きな問題が発生する時のパワーバランスとなるのです。

プロ野球ティームの通常のコーチングスタッフ数は、マネージャー(監督)を加えて7~8名で構成されるとすると、最低約4名のコーチ陣は、マネージャー推薦のスタッフである事がパワーバランスからすると賢明な陣容であると思われます。フィールドマネージャー(現場監督)が強いリーダーであればあるほど、この陣容はおのずとしてマネージャー自らの推薦、指名のスタッフが半数以上であるということです。よって、監督は、ベンチコーチ(日本ではヘッドコーチと呼んでいる)に任命した人材を確保した段階でマネージャー自身の業務は、軽減されたといっても過言でないのです。この事からシーズン中に監督とヘッドコーチが仲たがいを起したティームは、そのシーズン成績は良くなく、シーズン後にヘッドコーチがファームに降格もしくは、辞任するような球団はこのような事態が起きた証でもあるという事です

しかし、球団の最高経営者(オーナー)と監督の関係で監督が自由にコーチングスタッフをイエスマンで固めてしまうと成績がよくても、球団内ではフロントと現場、監督とコーチ陣の間に乖離現象が起き、分断が生じるのです。その例が中日球団での落合監督と球団、中日グループ、ファンの事件が生じたのでした。

このようにコーチングスタッフの陣容が固まると即、フィールドマネージャー中心のミーテイングが持たれて、再び担当コーチからの意見と分析結果の報告を受け、総合的に戦力分析がなされる。ここでマネージャー(監督)とGMとの間の合意形成がなされ確認作業が終了するのです。このようなフィールド業務とフロント業務のシステムが既に隅々まで行き渡っているので1つの流れ作業となって遂行できるのです。しかし、個々の球団・組織のパワー即ち財力と人材の差が大きな差となり、結果としてシーズン終了後に現れるのも必然的です。

3)能力ある人材に対するフェアーな環境と機会

    米国に於けるプロ球団(NFL,NBA,MLB,NHL)、NCAA(全米大学競技スポーツ協会)加盟のメジャー大学を含む、等では、能力ある人材に対して常に他球団、他大学の有能なヘッドハンター達の注目を受けていることを組織も個人も知っているのです。よって、どんな弱小球団、弱小大学で与えられた業務を遂行していても能力を発揮できる機会は膨大にあり、巨大球団、メジャー大学への抜擢、GMへの道も決して夢でないのが米国でのフェアーなスポーツ・アドミニストレイションであると筆者は自らの体験からこれはよいシステムであり、効率がよい事をご紹介できる次第です。このような事は、日本ではまずありえない事のようです。

それは、嘗て有名選手でなければ指導者、管理者として評価しないという迷信じみた伝統文化が日本にはいまだ幅を利かせている呆れた負の遺産ですこのように準備をしながら、フィールドマネージャー(監督)は、スプリングキャンプ、プレシーズンゲームを消化しながら開幕を迎えるのです。開幕後、ご存知のとおりゲームをコントロールするのは、フィールドマネージャーその人である。ゲームマネージメントの最大のポイントは、与えられた球団の財産である個々の選手の能力をいかに最大限に生かせるか、即ち戦力の活用能力にかかっているのです。この与えられた戦力を最大限活用し最大の効果を発揮させるフィールドの最高責任者は、監督(マネージャー)なのです。マネージャーには、戦略、戦術にいかにたけているかどうかが大きなキーとなってくるのです。

例:日本の球団のケース

  日本のプロ野球球団組織では、米国のような本当のプロスポーツの組織構造とシステムを有していないのでメジャーリーグのフィールドマネージャーと日本の監督の業務が異なるケースが多々あります。現在もなお日本の各球団は、最高経営者の個人的な思惑で監督(フィールドマネージャー)を決定する場合が多くGMシステムが機能しないのもここにあると思われる。

注意:日本の競技スポーツ、野球界に於いては、テイームにマネージャーと呼ばれる人が居ます。これは、監督の意味ではなく主務(テイーム、監督の雑務係)と理解するのが正しいと思います。また、米国では、野球以外の競技スポーツの監督をヘッドコーチ(Head Coach)と呼ばれることを覚えておいてください

その他のコーチをアシスタントコーチと呼ばれるのも特徴ですが、この方が紛らわしくなく、アシスタントコーチには専門職の肩書が付き、業務分担と責務が明文化され、常に責任の所在を厳しく問われるのが米国式の特徴です。日本のプロ野球界は、ここがデタラメで肩書は名ばかりで誰もが責任を負わない、問わない構造的な問題があり、これが各球団の合理化の首を絞めているのも事実です。よって、スタッフ達の契約書は、形式的に過ぎないのです。

やがて日本に於いても、米国式の肩書のコーチに責任の所在を明らかにして、よい仕事をしたコーチには、フェアーな査定を行いプロ指導者らしい年俸格差をつけることに成ると思います。

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:Gファイル(長嶋茂雄と黒衣の参謀)文芸春秋社 著 武田頼政

           Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada 

お知らせ:

NO.169は、如何でしたでしょうか。本編は、NO.168の続編として述べましたが具現化したために少し内容が濃くなりましたが今までのKファイルをご笑読頂いている読者の皆様には、良く理解して頂いたかと思われます。本篇は、スポーツ界のみならず会社、企業、組織、団体、等に於いてもファンダメンタルなアドミニストレイションに於いては、ご参考になると思います

KファイルNO.168:プロ野球界の肩書は責任の所在を明確にしない

KファイルNO.168:プロ野球界の肩書は責任の所在を明確にしない

無断転載禁止              毎月第二、第四木曜日掲載予定

 

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目次

筆者の視点

ベイスボール・アドミニストレイターの中枢を担うGM

Ⅰ.ベイスボール・オペレーション

1.ゼネラルマネージャー(GM)の位置づけと存在

①日本的GMの職責・責務は玉虫色

②真のGM選考に関する必要条件

2.実践現場のスポーツ・オペレーション

①実践現場を覗く

 

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2021年11月11日 公開日

KファイルNO.168: プロ野球界の肩書は責任の所在を明確にしない

無断転載禁止                           毎月第二、第四木曜日掲載予定

筆者の視点

10月の季節を迎えるとプロ野球界のみならず野球界、マスメデイアが騒がしくなり始めます。それは、選手選択会議(略:ドラフト)があり、入団を予定する新しい選手が選ばれる時期だからです。しかし、現在各球団に所属する選手達の中から入団して来る選手と略同数の選手達が去ることを宣告される季節でもあるのです。その多くの選手達の心境や如何に。

毎年この季節は、球団に所属する選手の死刑宣告の開幕月と言われます。入団時は、天国を味わったが、何時もこの時期は死の宣告を待つ選手達の心境に心が痛みます。誰もが野球だけしかやってこなかったことをこの時期が来て初めて悔やむ。此れもプロ球界の悪しき伝統と掟なのです。

ドラフトの舞台裏

競技野球を志す者にとっては、最初にプロ野球選手を夢見て幼い頃から野球一筋にやって来た選手達は、プロ野球各球団が保有できる選手数が70名の枠しか許可されていない事など知る由もありません。この枠を維持する為に各球団は、何名の新しい選手を選択会議で指名できるか熾烈な駆け引きが準備段階で行われている次第です。この準備段階で各球団の事情によりスカウトマン達は、自軍の必要な補強選手をリストアップしドラフト会議に臨んでいるのです。その為に各球団は、多くの選手をリストアップし準備しているのですが、本当に必要な選手は数名なのです。

よってスカウト達は、リストはしているが入団させられない選手達が大半いるという事に常に心を痛めるわけです。時には、お付き合いの長い高校、大学の監督から不必要な選手を必要な選手と抱き合わせで下位ドラフトさせられることもあるのです。この段階で他の選手は、削られてドラフト前に名前を消されるケースが多くあります。

夢と希望に胸膨らませて各地でドラフトを見守りながら期待する大多数の選手達は、野球人生で最初の強烈な挫折を味わうのです。しかし、この時点での挫折は、まだ真の挫折とは言い難いのです。

ここで生徒、学生選手達は、心のスイッチを切り替えが出来るか否かはやはりそれまでに培ってきたはずの教養、教育を身に着けているか否かとそれまでの指導者の資質とが大きくその後の己の人生を左右しているように思えます。

監督・スタッフの行き先

この時期が来ると選手のみならず監督、コーチングスタッフの首切り、交代がマスメデイアの餌食となるのです。本年度は、最強のテイームを率いた福岡ソフトバンクホークス(略:FSBH)の工藤公康監督が今シーズンの結果責任を自らの判断で辞任を申し出られました。

そして、此の度マスメデイアが騒がない前にFSHBホークス監督には、藤本博史氏を発表されました。この人事を手際よくまとめられ進言された方に敬意を表します。これは、隠れた人事のファインプレーに当るかもしれません。

嘗てのダイエーホークス時代、そしてソフトバンクホークス初期時代では、この様な監督人事に関する判断が出来る能力のあった人物はいませんでした。

それまで球団内には、俺が経営の専門家と称する自薦他薦の人物が複数居た為に内部分裂諸事件を起し、最終的には孫正義氏の名の元それらの自薦他薦の人達を外に次々に出されました。当時自薦他薦の人達を一刀両断に処理した最高経営者の勇断があったので、今日の球団は、健全に経営、運営、管理が出来ているのであろうと推測いたします

筆者は、此の度藤本氏を球団に推挙した球団内の人物に観察力、洞察力を兼ね備えてられる方とお見受け致します。この人物は、球団組織の中で王貞治球団会長に進言できる関係者の一人であろうと思います。それは、王氏がその人物を日ごろの業務を通して信頼を寄せている人物であると思われます。この人物の素晴らしい所は、現在のソフトバンクホークス一軍の状態を洞察出来ている事です。それは、再構築に時間を要すると洞察したからあえて二軍レベルでの指導、管理者としての豊富な経験者を据えようとされたのだと思います。今後基礎工事を適切かつ適格に遂行できる人物こそが、今一軍に必要な監督であると判断されたのだと思います。それを王氏に進言し、王氏はこのアイデイアを孫正義オーナーに推薦して、孫氏が任命に至った過程と決断は、この球団が正常にアドミニストレイトされている証でもあります。但し、藤本新監督がこのような選考の真意をどれ程理解されているか、同氏の外部関係者及びマスメデイアの噂話にブレずに球団の期待に応えられるかどうか楽しみでもあります。

もう1つ関心致しますのは、このお方はそれまでの本球団に於いては俺が俺がと前に出て売名行為に興味があった方々が一掃された様子を見て学ばれた方ではないかと密かに推察させて頂いていました。この球団のGMは、表にでないで表に出て球団スポークスマンの役割を果たされているのが「王貞治氏」であることからもこのGMは、とても賢い方だとお見受け致します。

現在日本の球団でこのようにスポーツ・アドミニストレイションが機能している球団は、多分ソフトバンクホークスだけではないでしょうか。

ベイスボール・アドミニストレイターの中枢を担うGM

Ⅰ.ベイスボール・オペレーション

1.ゼネラルマネージャー(GM)の位置づけと存在

①日本的GMの職責・責務は玉虫色

一般的にゼネラルマネージャー(略:GM)は、オーナー、最高経営者(CEO)の直轄管理下に位置しています。このことからもGMは、その球団、組織に特化した最重要なスポーツ・アドミニストレイターの一人なのです。

GMは、球団及び組織・団体の中で経営分野とテイーム編成分野を統括運営・管理する事を職務・職責とする人の総称名を指します。

現実的には、①経営部門と②テイーム編成部門の統括管理責任者を配置している場合が多く見受けられます。皆さんが理解、認識されているGMは、多分後者②であると考えられます。 

GMは、与えられた球団の財産の有効利用と活用能力が問われるスポーツ・アドミニストレイターなのです野球の球団では、ベイスボール・アドミニストレイターと呼ぶ方が理解しやすいかも知れません。そう呼んでも間違いではありません特に大切なのは、先ず戦略を立案しその戦略に基づいたテイーム作りにおいて現戦力の今後の発展に一番適した指揮官・監督を選ぶ事からです。この選び方を間違えると組織に多大な損害を与えるのみならずGMのオペレーション・マネージメントに多大なダメージを与えることになるのです

しかし、我が国に於けるGMの思考選考は、プロ野球球団組織の趣旨・目的も理解していない、球団親会社のサラリーマン経営者が自身の都合と企業の都合で選ぶケースが多々あるという事です。その大半は、選手時代に人気があった人物を監督として任命する悪しき伝統が今日も尚続いているのです。今オフも数球団で監督が交代となりました。スポーツ・アドミニストレイションの観点から申し上げますとこのようなアドミニストレイションは本末転倒していると言わざるを得ないのです。球団の最高経営者(オーナー)は、先ず球団経営の趣旨・目的に沿ったテイーム編成がなされている事が重要なのです。監督は元有名選手でGMは、球団、テイームの経営、運営、管理の経験実績のない人選を行うとどのような確率で悲劇が待ち受けているでしょうか。

監督の交代か否かの判断は、GMの専権事項であり、現テイームが現監督によって何処まで球団の趣旨・目的に沿ったテイーム作りがなされているか否かを判断評価する事です。そしてその評価から基礎工事の段階を終了し、仕上げの段階に入る時期か否かの見きわめが重要なのです。そして現監督がテイームの仕上げに適しているかどうかの判断と決断が必要です。監督の交代は、このような科学的根拠を基にして、テイームの仕上げを得意とする指揮官に切り替える非情な決断が出来る総合能力を有するのが優秀なGMと云われる所以なのです。

GMは、現テイームに適した人材(監督)、コーチをスカウテイングし、リクルートを開始、資料が整い次第に、球団経営者にプレゼンテイションを行い必要とする人物を推薦する重大な業務と責任があります。その結果最終的には、このプレゼンの後最高経営者(オーナー)より最終の判断が下り決断され、球団広報により告知されるのが、GMの本来の職権と職責なのです。

日本のプロ野球界は、このような組織に成熟していないので、ファンを無視した球団の運営管理が罷り通うる次第です。これら観るスポーツ側(ファン)の理解と認識不足にも大きな問題があるのではないでしょうか。よって、殆どの球団では、このようなプロパーな思考選考プロセスも経へず、監督、GMの選考順序もデタラメなのです。

この国の政治、政治家の勝手な行動、言動、行政、等を正常化させる為には、責任ある国民、選挙民の知識と理解力が無ければよくならないのと同様に、プロ野球界もファン、視聴者の力で球団を変革して行かなければ、この主従関係(球団経営者は、見せてやっているんだ。ファン、視聴者は見せて頂いていますの関係)は一向に改まらないし、改善されません

もしファン達が現状態で何の不満も抱いていないのであれば、球団、親会社の経営者が何を致そうともストレスなど感じないでしょう。結果、プロ野球の経営者は、球団テイームを応援してくれなくとも結構ですよ、と言っているのにファンが勝手に球場とTVとCMにお金をつぎ込んでいるという構図に気付いていないという事なのかも知れません。

②真のGM選考に関する必要条件

プロのGMに求められるものは、実行力と強烈なリーダーシップです

1)トラブル処理能力

 利害関係がひしめく業務において問題の本質を敏速に見極め建設的な理解の下握手をさせる能力を意味する。

2)説得力

問題を先ず明確にしてお互いの置かれている現状を理解し、双方納得のゆく方向性と協調性を見いだし協力関係を再構築しなければならない。

3)客観的な対応力

敏速に客観的な要因を見つけだし、主観的な要素、要因を区別する能力が必要。

4)コミュニケーション力

ポジテイブな対話によって相手の真相と情報を得ながら素早く解読、分析しながら相手にも理解させる交換能力が求められる。本能力を持ち合わせていない人間をGMに任命した場合、その時点で成果、結果は予測できます。最高経営者に人を見る洞察力が無い場合、何年たっても下位集団から抜け出せないのです。

5)人間関係の掌握力

オペレーション部門に携わる全てのスタッフ、職員達との信頼関係を構築し、個々の能力をポジテイブに理解し、それを業務に活用できるよう導く事が大事。勿論アメとムチの使用も戦術の一つとして時に必要です。

6)オペレーション部門の運営力

個人の個々の能力を導き出し、個々の業務を組織の中でまとめて組織力として活用できる能力が求められる。(マネージメント力、コーチング力)

7)判断力と決断力

球団、組織の経営、運営コンセプトに沿った判断は、スピードを持った決断力が必要不可欠です。

筆者は、実体験から以上主な必用能力として7項目を上げましたが、GM職には上記7項目は必要不可欠な項目でこれらの適正が無ければ務まらない、成果と結果が得られないと判断してよいかと思われますまた、アシスタントGMの採用に於いては、ただのイエスマンではなくGMの不得手な項目を得意とする能力ある人材をリクルートする事が賢明です

筆者は、このアシスタント諸氏には大変恵まれ、この方々無くしては東京読売巨人軍の歴史にメイクミラクル、ドラマを刻むことはできませんでした。現在もなお、この方々には心より感謝を致しております。

読者の皆さんが応援されているプロ野球球団、プロサッカー球団、等々には、このような項目に当てはまるGMあるいはそれらしき編成本部長、等と称される方がいるはずです。

2.実践現場のスポーツ・オペレーション

①実践現場を覗く

スポーツ・オペレーションとは、スポーツの活動を作る部門、部署であり実際に行うスポーツをプロデユースする現場を意味しています

1)実際にスポーツをプロデユース

一般スポーツの場合

プロスポーツ競技者及びその関係者以外の一般にスポーツをする人達は、生産者であり消費者でもある可能性が高いことも忘れてはなりません。(この場合は、競技性は低くリクリエイション、レジャー、健康維持増進を目的としたスポーツ活動です)

例:スポーツ倶楽部では、消費者(会員)に対してサポートする側は、種々のサービスを提供しています。それらは、インストラクター、トレーナー、健康・栄養のアドバイザー、サポート役のフロント業務、ファシリテイー(施設)、メンテナンスの業務、スケジュールの管理、清掃・点検の重要な役目を担っています。これら全ての人材をまとめ管理する各部署のマネージャー及び支配人と呼ばれる役は、倶楽部の総合プロデユーサーです。倶楽部の顧客達は、消費者(会員)としての意識も高いです。よって、この場合、消費者は、実践者(商品)でもある事を忘れてはならないのです

2)スポーツ・ビジネスオペレーション

■特徴

スポーツビジネスに於けるオペレイションは、幾つかの重要なポイントがあると考えられます。以下考えられるポイントを列記致しましたのでご参考にして下されば幸いです。

①スポーツを観戦用にプロデユースする。

②選手自身は、プロダクトの一部です。

③マネージメントを行っているスタッフもプロデユーサーの一員。

④ゼネラルマネージャー(GM)、ビジネスマネージャー(BM)は、スポーツ組織・団体においての重要なコンダクターであり総合プロデユーサーなのです。

⑤スポーツプロダクトを消費するのはスポーツ観戦者、ファンです。

 

■スポーツ・オペレーションの人的資源の使い方

①仕事の内容、特性を明確にする。

②適切な人員を配置する。

③組織全体が効率よく動ける為の強いリーダーシップが必要です。

④仕事の成果を適切に評価し必ずフィードバックする事が大事です。

⑤モチベーションを高めるには、公平な報酬とそのシステムを明確にすることが大事です。

⑥スタッフへの対応は、常にフェアーに保つ事が大事です。

■スポーツ・オペレーションに於けるマネージメント 

本運営・管理には、GMとして能力のある人材を配置する事が大前提です。そして、最高経営者(CEO)は、GMに全ての統括権限を与え契約書に基づいた約束事を履行する事が重要な任務・業務であります。また、CEOは、ビジネス部門と編成部門の責任体制を明確にし、互いに無意味なコンフリクト(対立)や業務上の越権行為を起こさせない、起こさない体制を整える事が重要です

また、一部球団、組織、団体に於いては、オーナー兼CEOがGMを兼務している場合を見かけますが(代表的な例は、NFLダラスカーボーイのオーナー兼GM)、この場合は各専門部門、部署にアシスタントGM、アシスタントBMを配置し業務を分担させることが賢明です。

GMの重要な使命は、最高経営者による球団の経営方針に基づいたテイーム作りを委託・委任され球団・組織の経営方針に沿ったテイーム運営/管理を行い組織の最終目的である「勝利」に導くことです。

★次にGMの資質は、企業経営者としての資質を有し選手・スタッフ・監督の資質を見抜き強いテイームを作る為のリクルート(人集め)とそれを機能させる運営・管理能力に優れていなければならないことです。

そして最後にGMに求められるのは、資質の高い思考と行動力で思考だけでは役立たず、行動力だけでも成り立たないのです。行動力と思考力の高い資質を伴ったバランスを必要とされます

3)貧乏球団を引き受けた時のGMの手法

GM(ゼネラルマネージャー)は、スポーツ組織・団体において欠かすことのできない重要なコンダクターであり総合プロデユーサーでもあるのです。ゲームを運営・管理するに欠かせない人材です。オペレーション・マネージャーとも呼ばれています。このようにしてつくられたプロダクトを消費するのがスポーツ観戦者(消費者)と呼ばれます。

GMは、才能ある監督の発掘のみならずそのスタッフの採用が重要な成功の要素ともなります。安い材料(スタッフ、監督、コーチ、選手)を手に入れて、それに手を加え(マネージメント)新しい質のよい商品を生産し、ドラフト、FA,移籍というルールを有効に利用、活用して商品を相手に高額で売り、その利ざやで洞察力という能力をフル活用して安い材料を手に入れて、手を加えて蓄財して行く方法が能力あるGMと評されるのである。その為にもGMは、情報収集能力にたけ、それを最大限活用(リテラシー)する実践力が試されます。

そして、そこでは生産者と消費者間では、物と金の交換でなく生産される選手のパフォーマンスに対する対価として観客、視聴者による消費が同時に行なわれる事が特徴です。また、観戦者がスタジアムに直接足を運ぶか、TV、マスメデイアの前に座るか、どちらかアクションを起さない限り観るスポーツは発生しないのです。よって、スポーツ観戦者は、お互いの関わり合いを含めて、観るスポーツの一翼を無意識のうちに担っているという事です

4)GMと監督、専門スタッフの業務とその違い

GMは、球団・組織の中枢を担う職務・職責に位置するポジションである事は既に述べました。

球団及び組織の経営者によって雇用(契約)される場合一般的に監督より長い期間の契約となります。何故ならGMは、最高経営者の右腕であり経営陣の一員でもあるのです。特にスポーツ組織に在っては、経営のCOREであるテイーム、選手の商品化を図る最重要な役割を担っていて常に中・長期ビジョンに沿ったスポーツ・アドミニストレイターであるので長期に渡ってのテイームオペレーションの責任を負っているのです。よって、監督、コーチングスタッフのような短期的契約と区別されるのは当然です。よって、その組織に於いてGM、監督がよく変わるような球団、組織は、最高経営者に経営手腕が無いと言われても仕方ありません。

プロのGMは、本来まさに種々のマネージメント部署を預かる個々のマネージャー達を束ねて組織の経営、運営、管理を担うスポーツ・アドミニストレイターの最前線部隊の最高司令官と言えるかと思われます。

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:Gfile (長嶋茂雄と黒衣の参謀) 文芸春秋社 著 武田頼政

   Kファイル河田弘道のSports Blog、KファイルNews

お知らせ:KファイルNO.169は、競技スポーツ及びスポーツ界組織のGM職に付いて取り上げました。この季節になりますと日本球界に於きましてもGMという言葉がマスメデイアを通して皆様の耳に目に入っている事と思われます。しかし、真のGM像を正しくイメージ出来ている読者の皆様は数えるほどしか居ないと思われます。これを機会にスポーツ、競技スポーツ、体育の違い同様に是非GMに付いての専門知識も深めて頂きたくご紹介させて頂きました。ご興味を持って頂けたなら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

KファイルNO.167:東京五輪無観客試合で戸惑ったアスリート達

KファイルNO.167:東京五輪無観客試合で戸惑ったアスリート達

無断転載禁止             毎月第一、第二木曜日公開予定

 

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筆者からのメッセージ

競技スポーツ大会に於ける有観客と無観客の相違は、アスリート達に有形無形のダメージを与えます。これは、競技場に入る前のサイキングアップ(アスリートが戦闘モードに入る為興奮状態を人為的に引き起こす手法)、会場に入ると視聴覚、皮膚感覚から直接的な違和感を受けると同時にサイキングアップが解け、モチベーションが急激に冷めてしまう事なのです。それにより精神的な支えを失いアンバランスなパフォーマンスを醸成する事から、競技での勝敗の要因の一つとなる事を東京五輪で数多くの選手達が証言しています。

この問題で、特に欧米のアスリート達は、彼らのスポーツ文化、教育、日常の競技スポーツの環境からも経験の無い要素に他ならないからです。それは、日常のスポーツ、競技スポーツに対する考え方の違いをもそのファクターの一つと考えられます。近年の日本のアスリート達は、段々と世代交代が進む中、欧米化して参って来ているとはいえまだまだ指導者、運営・管理者の知識と環境への対応不足から欧米に接近するには、時間がかかりそうです。

目次

井戸の中の蛙は大海を見て豹変した

独自のスポーツ文化を持たない悲しさ

観るスポーツの意識は幼い時から教育と教育機関

■観るスポーツの意識は幼い時から

はじめに

■スポーツに対する思考の相違

■専門家の知識と実践力の強化向上が先決か

■今日も脱皮できない体育と言う名の妄想

スポーツの概念

1.概念(アウトライン)とは

2.スポーツ(Sport)の語源とその歩み

3.スポーツと体育の区分

まとめ

 

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KファイルNO.167:東京五輪無観客試合で戸惑ったアスリート達

無断転載禁止

井戸の中の蛙は大海を見て豹変した

Ⅰ.独自のスポーツ文化を持たない悲しさ

■観るスポーツの意識は幼い時から

はじめに

此処で筆者が1970年代前半に米国に渡り驚嘆した言うなればカルチャーショックと言えるほどの驚きをした事をご紹介します。この事実からも読者の皆様は、競技スポーツは観客に観てもらう事が本来は自然であり、日本文化の武士道精神と異なる文化が海の向こうでは100年以上前から教育機関、教育の中で培われていたことを知って頂ければ幸いです。

■スポーツに対する思考の相違

1970年代前半に米国に渡って初めて実体験して驚かされたのは、「どうして日本の小学校、中学校、高等学校、大学の教育機関、及び公共のスポーツ施設に観客席が無いに等しかったのか、ロッカールームが無かったのか、温かいシャワー設備が無かったのか、清潔なタオルなど準備されていなかったか」とこの時に初めてスポーツ及び体育に関する健康及び衛生面への理解と配慮の相違、指導と実践の欠如を教えられることになったのでした。これは、また風呂桶とシャワー文化の違いなのかも知れないと自問自答した事が記憶から今尚消える事はありません。

★今日の米国の公立中学には、以前にも増して400メートルの全天候型トラック、天然芝のフットボールフィールド、人工芝のサッカーフィールド、野球場、バスケットボールアリーナ、等を兼ね備えている事です。そしてその施設には、近隣の住民、生徒、家族が練習、試合での応援用の観客席がその教育機関の規模に応じて設けられています。

★★高校に於きましては、これらの施設が一段階レベルアップした施設を擁して各シーズンスポーツが高校のスポーツビジネスとして運営管理がなされています。即ち、資金が無ければ資金を集める行動を「Just Do it」スタイルなのです。

★★★大学に至りましては、約100年前にNCAA(全米大学競技スポーツ協会)が設立され当時は既に全米約800校が加盟し、統一されたルールの下で運営、管理がなされ今日に至っている歴史があります。今日では、その加盟校が1275校にまで膨れ上がっています。

筆者が教員として、スポーツ・アドにミストレイターとして在職していました大学では、キャンパス内に当時よりバスケットボールアリーナの収容人員は、27000席、フットボール競技場は70000席、野球場は20000席、室内競技場には、400メートルトラック、フィールドを擁して夏冬の間の練習場として一年間冷暖房が完備しています。全学生、教職員は、IDカードで各施設をルールさえ守れば自由に使用でき、各施設には常時温かいシャワー、サウナ、トレーナー室、タオル、ユニフォーム、シューズ、ソックス、用具の貸し出しもしてくれます。ロッカー室は、全学生が利用できるようになっているので各学期毎に登録が必要となります。日本の某私大学のようにスポーツ施設は、一般学生には使わせない、等の馬鹿げた経営、管理者など居る事事態ナンセンスと言わざるを得ません

このような教育機関での施設の使用、責任の所在、共存、公共施設のケアー、衛生の重要性を中学生から自主管理の教育指導を受けているのが米国の生徒、学生達であります。筆者は、このような日本の将来を担う教育機関に於いて生徒、学生達の育成の改善を疎かにしてまで、何故東京五輪を開催したのか理解に苦しみます。心無い政治家達には、公金を未来の若者と教育に投資する心が欠片も無いという事の様です。

東京五輪の開催に当たっては、湯水のように使った4兆円を有効活用して頂きたかった次第です。此れも政治と政治家の貧困、及びスポーツ界にスポーツ・アドミニストレイターの必要性も掛け声ばかりで、その指導者が居ないという情けない教育機関の伝統的な構造的な問題を抱えているようです

■専門家の知識と実践力の強化向上が先決か

我が国に於いては、戦後体育から保健体育に呼び名も変わり、授業では衛生管理という必修・必須科目に指定されています。しかし、実際は、実学的、実践的とは言い難く形式的科目であった事を米国に行って初めて知ることになったのです。これは、スポーツ(Sports)、競技スポーツ(Athletic Sports)と体育(Physical Education)を専門分野、部門として学ぶ学生にとって大きなショックの1つでありました。

戦前より我が国は、軍国主義政策により全ての教育は、偏った教育に偏重しスポーツも欧州列強の精神論、指導、施設論が持ち込まれ米国型の自由な教育指導を排斥(敵国であると)してしまっていたのでした。よって、スポーツとは、「観て楽しむものでなく、戦う為の武器として精神的にも肉体的にも強靭であるべし」との指導、育成が国家権力のもとに徹底されたのです。

要するに当時は、体育(Physical Education)は軍事教練の一環であり、スポーツは観て楽しむ(自由主義的考え方)要素など受け入れられなかったのです。よって施設に観客席は必要とせず、観客席のスペースは軍事教練の場であったということです。

このような我が国の歴史は、今日のスポーツ界にも多くの影を今だに落しています。スポーツ施設に観客席がなぜないのかというごく素朴な疑問に気が付かれたでしょうか。また、そこにはどうして体育・スポーツに参加した関係者が汗を流す為の温かいシャワー、清潔なタオルの必要性に気付かなかったのか、ないのかです。

これは公衆衛生の観点からも重要であることを今日も尚文科省スポーツ庁厚労省は気付かないというスポーツ後進国の根拠が此処にあるのです。我が国の体育・スポーツの現状は、先進国と呼ぶに相応しいと言い難いのです。今日もいまだ理解、認識されず改善されないのは、スポーツが文化として認知されるには程遠い現状と環境の要因が此処にもあるようである。

筆者は、東京五輪を招致する前にこの教育、スポーツ界に於ける不衛生な施設の改善、改築が、「政治家達、関係者達が利害と利権偏重する事より」先決であったと確信する次第です。体育授業、部活の後に温かいシャワーを浴びて、次の授業に向かう、帰宅させて挙げたいとは思いませんか。

本当の先進国の生活を知らなかったがために我々国民はきわめて不衛生な生活を習慣付けられてきたが為にスポーツに関与する指導、運営、管理者達は、今日も皆同じように今尚気が付かないのです。スポーツ、体育の専門家達は、何を研究し、指導、実践に活かされているのか理解しがたいのが現実です。

■今日も脱皮できない体育と言う名の妄想

このような伝統的な体育、スポーツ指導者達が今日も尚指導、教育に対して体罰と称する暴力指導行為、パワハラ、セクハラの行為を改めようとしない原因の最大の要因は、我が国に於ける戦前、戦中に於ける指導、教育体制が根強く長く居座り、間違った行政指導がマスメディアの美化した報道(例:ラグビーの暴力指導を熱血指導者と称え、バレーボールのスポコン指導者を神格化し、野球指導のケツバット、等の根性論)が大きな障壁となり、暴力は子供達からプロ選手に至るまで止まる事を知らない現実がある事を忘れてはなりません。

この現実からもスポーツは、観る要素も大切であり観るスポーツの大切さと観方、楽しみ方、そしてそのマナーの必要性を教育の一環として指導、育成する必要性を求められていると思いますが、読者の皆様はいかが思考されますでしょうか。しかし、今尚このスポーツ観戦の重要性を気付かず軽視されているのも現実です。このような問題を1つ提起しても国の行政、教育機関及び関係者達は、その必要性にも気付いていないのです。その証として、観るスポーツが学問として日本では議論もされない事により知識の必要性すら感じてられない様子です。

その大きな原因の一つとして、戦前、戦中、戦後まもない時代の体育、スポーツに関わる関係者達は、今日も我が国の体育、スポーツ行政の中枢に今なお深く関係し組織、団体の運営・管理に携わっていることです。その一例が2020年東京五輪組織員会の運営、管理者達であった事でした

スポーツ組織、団体、教育機関の指導者、管理者は、スポーツをリスペクトする先ず心と社会常識を身に付けたリーダーの育成が急務であると思われます。そうすれば、グローバルな世界と社会での非常識な暴言、失言も少なくなるのではと思われる次第です。

現代のニーズにあったスポーツ・アドミニストレイションの本質を学び、実践経験のある真の専門家達を多く育成し我が国のスポーツ行政を再構築してこそスポーツの文化が我が国にも根付くと思われる。現実を直視すると日本のスポーツが欧米のスポーツと比べて文化として浸透していない、できない要因がこのような歴史に少し触れるだけでも理解されるのでないでしょうか。

スポーツは競技だけでは決してなく健康・科学とリクリエイション・レジャーとしてまた観るスポーツ共々バランスのとれたアドミニストレイションでなければならないと思います。(河田弘道のスポーツ・アドミニストレイション論より引用)

そしてその事を理解して戴く為には、元来スポーツ、競技スポーツの基本的な概念を読者の皆様に理解して戴き、認識を新たに知識の礎として頂けます事を願って述べさせて頂いています。読者の皆様の中には、そのような事はよく知っているとの方々も多い事も承知していますが、知っていても行動が伴わないのでは理解していないのと同じなのです。大多数の読者の方々は基礎知識をお持ちでないという事を大前提で述べますので気を悪くなされないで感覚、記憶脳の片隅に知識だけでも持っていただく事によりスポーツ、競技スポーツを理解して戴くための一助にお役立てくだされば幸いです。

スポーツの概念

1.概念(アウトライン)とは

スポーツは、楽しみ、健康の維持、増進を求めたり勝敗を競ったり、またそれを仕事の目的で行われる身体活動(運動)の総称です。

スポーツが遊びであれ、競技、仕事であれスポーツに共通するものは、身体をその目的の為に動かすことです。人は、身体を動かすことによりそれぞれの身体能力の違いを表現、競い合うのが自然です。この競い合いこそがスポーツを競技性へと導き発展させた根源なのです。この源は、その後いろいろな競技へと分化し、改善されて発展して行ったのです。また競技スポーツの精神的な基盤は、フェアネス(Fairness)であり同じ環境と規則・ルールの下で行われることにより発展してきたのです。このように競技スポーツは、決められた約束事の中で誰が一番優れた能力を持っているかを知らしめる装置ともいわれている。また、スポーツは、競技だけがスポーツでない事をわすれてはならないのです

本スポーツ・アドミニストレイション(通称:SAD)に於いては、スポーツの中の競技スポーツを参考に述べて行くことがより理解しやすいと思います。

2.スポーツ(Sport)の語源とその歩み

語源は紀元前五世紀、ローマ人の言葉で”気晴らし、遊ぶ“と理解されたラテン語で“deportare(デイポールターレ)”と呼ばれていた。その後、フランス語で”desport(スポール)“と呼ばれ、後十一世紀以降イギリスに渡り十六世紀に”Sport(スポーツ)”となり十九世紀に国際語として発信されたとされている。

このような歴史的経過と共にスポーツという概念は、もともとヨーロッパの騎士道の精神に由来して白人文化社会の流れを受けてアマチュリズムが19世紀に英国で生まれたといわれている。このような白人(アングロサクソン)の特権階級の精神をアマチュアリズムとして継承してきたのです。

3.スポーツと体育の区分

体育学は、体育に関する諸科学を組織・体系づけたものを意味する場合と、体育教育学を意味する場合があります。これらを総称して体育と呼んでいるのです。体育は、英語表記のphysical education(身体教育)の訳語として戦後の教育改革において新しく導入された科目です。保健体育は、physical and health educationの訳語であり、我が国に於いては第二次大戦後、名称も保健体育と呼ばれるようになったのです。        

即ち、体育とは、心体の健康を維持、向上させる為の教育学の分野なのです体育の授業では、体育理論や保健体育などの教室での授業を除いて 基本的に体操着に着替えて実技が中心なのです。大まかな教育目標は、各学校ごと学習指導要領に沿った指導を基本としているのです。―教育指導要領より、

予備知識として~

日本体育学会:

学問において、体育研究者の集まりである日本体育学会では、人文系、自然科学系を含めた体育学の研究分野を、体育原理、歴史、心理、社会、経営管理、運動生理学、キネシオロジー(運動力学)、測定・評価、体育方法学などの諸科学の総合したものとしてとらえている。より実践的立場からみれば、歴史的には、わが国では一般に、体育は学校における体育授業を中心とする教育活動としての方法論的立場が強かった。しかし第二次世界大戦後は、それまでの体操中心の教材にかわって、運動文化としてのスポーツ教材が取り入れられるようになり、生活におけるスポーツへの橋渡しや意識・態度の形成、スポーツ技術の習得などを重視するスポーツ教育学ということばが生まれている。最近では、この種の教育活動を単に学校に限定せず、人間の生涯にわたっての学習の場や機会の提供と関連して、社会体育または生涯スポーツということばも生まれてきている。諸外国、とくにヨーロッパでは、社会の生活文化への橋渡しとしての学校の位置づけ論から、体育も生活文化としての運動文化の内面化をめぐる指導過程に重点を置くスポーツ教育論が支配的である。体育学を基礎科学の立場からみるか、教育学的立場からみるか、いずれにしても体育学の考え方、領域が人々のスポーツ欲求の増大と関連して、時代の進展とともに大きく変わりつつある。(大百科事典より)

まとめ

観戦スポーツに関する概論を日米の環境、歴史に触れながらその違いと遅れを主に述べさせて頂きました。東京五輪は、前代未聞の無観客開催となりました。

この貴重な体験は、観戦する側、競技する側双方にとって、双方が存在して初めて競技会もスポーツビジネスも成立する事を学んだのでないかと思います。これにより双方リスペクトと信頼の念を持つ事により共存共栄の原理原則の必要性をこの度の東京五輪を生きた教材として未来に活かして欲しい事を祈念して本編のまとめとさせて頂きます。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:Gfile「長嶋茂雄と黒衣の参謀」文芸春秋社 著 武田頼政

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お知らせ:KファイルNewsでは、FacebookTwitter、LinkedIn、等にComment by Hiromichi Kawadaで毎日ショートメッセージ、コメントを致しております。スポーツ・アドミニストレイターとしての視点でありますので、厳しい内容になっているかと思われますが、悪しからず。