Kファイル╱スポーツドクトリンNO.217:河田弘道のスポーツ・アドミニストレイション基礎編より(II)

Kファイル╱スポーツドクトリンNO.217:河田弘道のスポーツ・アドミニストレイション基礎編より(II)

無断転載禁止             毎月第二、第四木曜日 掲載

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイタ

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は「Justice正義&Fairness公正」

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

坂本幸雄様 

 今は亡き坂本幸雄さんに謹んで哀悼の意を表します。

 

坂本幸雄、元TI(Texas Instrumentsテキサス・インスツルメンツ)副社長,エルピーダ・メモリー社長、2019年11月、中国半導体最大王手の紫光集団 副総裁に就任、日本体育大学卒、日本体育大学元理事

   私は、2月14日の彼の突然の死が今も信じられません。彼とは、日本体育大学の同期であり、親友の一人でありました。彼は、今日迄努力を惜しまず、全く専門外の世界から世界の半導体業界のトップ経営者にのし上がった風雲児です。

つい先日(2月13日)は、3度も彼とコミュニケイションをしたばかりです。今月末に昼飯をしようと決めていました。しかし帰らぬ人となった事に人の命のはかなさを思わずにいられません。彼は、中国の紫光集団の副総裁として中国政府最高幹部から直接招かれ、契約の決断に至った事で彼の人生の最後の目的・目標を果たしたかったのだと思います。彼は、政治、政治家を好まず経営者としての「ビジネス・アドミニストレイター」を全うされた日本人戦士です。坂本幸雄は、いつ迄も我が親友であり、仲間です。

最後まで日本体育大学の現状、経営者達の資質と行く末を憂いていたのが印象的でした。どうか此れからは、奥様の側で平和な日々をお過ごしください。

深謝

河田弘道

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

➡読者からの便り~

河田先生

Kファイル╱スポーツドクトリンNO.216号拝読いたしました。

スポーツ・アドミニストレーションを学ぶために「スポーツとは何なのか」まで遡る先生の姿勢にはこちらも背筋を正す必要があると感じました。

大学の教員として、そしてアスレティックトレーナーとして日々「スポーツ選手」と接している自分ですが、時折このような基礎に立ち返ることが必要だと分かっていながら、それを疎かにしてきたことにも気づかされました。

とくに「観る魅力」「観られる魅力」についての理解が本邦にはない、ところは武士道の悪い影響のように思えてきます。

例えば、野球の2塁手が、1・2塁間を抜ける打球を左手(シングル)で補給し、クルっと半時計方向に270度ターンしてセカンドのカバーに入っているショートの選手に送球するプレーを、国内の中学や高校の指導者は「カッコつけるな」と非難しますが、米国だと「ダブルプレーにチャレンジした」と褒められます。正面で捕球し、ミスするリスクを減らしたいという「一つも負けられないトーナメント主体の高校野球」と「リーグ戦で全てのチームに平等に機会が与えられて行われるアメリカのベースボール」の違いより、本邦特有の「出る杭を打ち、選手に対してマウントをとりたい」大人の歪んだ気持ちがそこに透けて見えて辛いです。

出る杭はもっと出ていかないと、日進月歩のこの世界では頂点に立てないのに、その競技を好きになったばかりの中学生や高校生の気持ちを折る指導をする人たちがあまりにも多いことにがっかりします。その方々もその時期は「観られる魅力」を感じていたはずなのに、と。

前任校で水泳部の監督をしていた時は、彼らがウェアを作りたいといったときは必ず口出ししてきました。どうしてもプロ意識に欠けたちょっとふざけた感じ、それも部員間でしか通じないメッセージを含んだものを作りたい、というケースが毎回のように上がり、その都度「どうみられるか、を考えなさい。唯一オリンピック選手たちと同じ試合に出る部活動なのだから、大学からも支援してよかったと思ってもらえるようなモノを作りなさい」とやり直しさせたことが何度かありました。モニター校としてまだ他には卸していない新製品をいち早く準備してもらえた時の選手たちの誇らしい姿は今でも時々思い出します。試合会場だけでなく、そこへの行き帰りも「観られる」ことを実感していたようです。最後は余談になりましたが、次の投稿を心待ちにしております。

大学教員より

➡卒業生からの便り~ 

河田先生

平素よりお世話になっております。SADの記事、拝見いたしました。大学生当時、先生の講義の背景にある膨大な実践経験を少しでも多く学び取ろうと、必死だった日々が懐かしいです。思えば私は先生の講義を受けることが大学に通う大きな目的で、そのために学費稼ぎのアルバイトに明け暮れておりました。

今や先生はそれをブログで公開してくださっております。ブログへとたどり着き、値千金の情報に無料で触れられる読者は幸福です。まだまだ経験不足や知識不足ゆえ、先生のブログから学び取りきれていない部分も多いと感じています。読む事だけでも辞めずに続けさせていただきます。これにより嘗て目も心も輝き、集中していた自分に戻ろうとポジティブなモチベイションにさせて頂いております。いつ迄も感謝の気持ちで一杯です。家庭を持ち社会人になった元河田ゼミ生。 読者より

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

目次

Kファイル╱スポーツドクトリンNO.217:河田弘道のスポーツ・アドミニストレイション基礎編より(II)

I. SAD(スポーツ・アドミニストレイション)は各部門のSM(スポーツ・マネイジメント)をトータルマネイジメントするもの

先ず初めに

  ■スポーツ・マネイジメントとは何か?

  ■筆者が驚嘆した日本の大学教員

  ■筆者が米国の大学で体験した実践に即した科目

   SADの次なるステップ

  ■素朴な疑問と質問

II.スポーツに於ける組織は必要不可欠

 1.ガバナンスは組織を堅持

 2.組織には場所が大事

 3.集団・組織・団体の違いをご存じですか

=======================================

2024年2月29日   公開

Kファイル╱スポーツドクトリンNO.217:河田弘道のスポーツ・アドミニストレイション基礎編より(II)

無断転載禁止

I. スポーツ・アドミニストレイションは各部門のスポーツ・マネイジメントを統括運営・管理する

 

先ず初めに

 我が国に於きまして近年特によく耳にするのは、「スポーツ・マネイジメント」と称する言葉です。この言葉は、非常に便利な用語ではあるのですが、余りにも多岐にわたりフォーカス(Focus,焦点を合わす)し辛い特徴があります。

筆者は、10年ほど日本の私大の学部に所属し、スポーツ・アドミニストレイション論、スポーツ科学論の講義授業を行ってまいりました。その中に於いて専門科目の中でスポーツ・マネイジメント、スポーツ・ビジネスの看板を掲げて指導に当たる教員(教授職)の方々に疑問を抱きました。その発端は、ゼミ生から所属学部の各教員の講義内容について質問を受けたからです。その教授方は、いつどこでその専門の学位を納められ、何処でプラクティカル(実践的)なキャリアを有したか、全くその証が無い教員方が各学部で教授職を務めて居る事に驚嘆したのが第一印象でした。ゼミ生達が戸惑っている理由が初めて理解出来た次第でした。

そこで、この度は、スポーツ・アドミニストレイションの中枢の一角をなすスポーツ・マネイジメントと必要不可欠な組織に付いて触れて見ました

 

■スポーツ・マネイジメントとは何か?

簡単に言えば「スポーツに関する事業部門を経営、運営、管理する仕事」の広義な総称なのです。しかし、マネイジメントは、ビジネスのみだけに用いる用語でありません。皆様の身の回りを運営、管理するのもこれまた全てマネイジメントなのです。しかし、「スポーツ」や「ビジネス」の意味が大変広義なのでよけいに混乱もするし、人により解釈も異なるのです。

現代のスポーツ・マネイジメントには、スポーツ活動をやることに重点を置く、オペレイション志向とスポーツ活動を見せることに重点を置くプロダクト(プロデユース)志向が戦略的な特徴と言えます

■筆者が驚嘆した日本の大学教員

 米国の大学でもよくこんな事を耳にしました。スポーツ・マネイジメントって何? スポーツ・マネイジメントという言葉は、あいまいで、日本とアメリカでもその意味するとところは微妙なようです。

日本の大学でスポーツ・マネイジメント学科と名付けていてもコースの中身はまちまちです。よって、教えている教員もバックグラウンドもまちまちのようです

しかし、これは、酷い特例です。

日本の某総合大学では、教授がスポーツ・マネイジメント、スポーツ・ビジネスを教えているが、バックグラウンドは何と幼児体育、ある教授はリクリエイション、実技だったりしている教員もいるのです。此れには、大変驚嘆しました!

そしてまた、この専門分野、部門の教授職の方々は、一度もその理論、知識を一般社会、専門社会で実践経験を持たない方々が大多数である事です。これでは、受講する学生達の知識と理屈は増えても実践で使用、活用できるか否かの不安は拭えません。また社会に出て非常に戸惑う事に違いありません。

この様な状況が学内で起きている背景には、近年のスポーツブームが脚光を浴びている事から、此れ迄の体育、実技、スポーツの分野で伝統的な社会体育の分野で胡坐をかいていた教員達が、我先にと急遽、スポーツ・マネイジメント、スポーツ・ビジネス、等と看板を掛け替えた怪しい教授達が急増した証なのかも知れません。これらは、丁度一時期体育、スポーツ、元選手達がTV、マスメディアに顔を出す際に、我も我もとスポーツ・ジャーナリストを名乗った状況が、大学教育機関では、異なる看板を専門家の如く学生達の前で振舞っている様子が酷似のように思えます。

これは本人はさることながら、教授として採用、雇用している大学側の問題も大きいし無責任です。大学(カレッジ)アドミニストレイションの在り方とその採用の標準基準の規定・規約が存在しないのかも知れません。これは、大学の推薦人、任命権者、選考採用委員達が無責任すぎるのですが、どうも日本の大学では、採用時にその時々の学部、大学、法人に於いての忖度人事が罷り通る現実がこのような学生にとっても、大学にとっても不利益で、迷惑千万な歪んだ教員採用が今日も尚行われている大学教育機関の様子がうかがわれます。これらは、カレッジ・アドミニストレイターの貧困が此処に現れて居るように思えてなりませんが、皆様はこの実態をどう思われますでしょうか。

又真逆に、学部、大学、法人の意思に沿わない教員は、その教員が正論であっても排除されていく人事が罷り通っている事も確かなようです。読者の皆様の中には、胸に手を当てられると感じる教員、大学、大学経営者が居たのではないのでしょうか。

■筆者が米国の大学で体験した実践に即した科目

 米国の大学でのスポーツ・マネイジメント学科、大学院でのスポーツ・アドミニストレイション専門課程では、カリキュラムは通常以下のようになっています。代表的な専門科目をご紹介します。

①テイームスポーツのマネイジメント、アドミニストレイション

②選手のマネイジメント

③スタジアムのマネイジメント、アドミニストレイション

④スポーツ組織・団体のアドミニストレイション

⑤スポーツ・ビジネスアドミニストレイション:スポーツを通しての商品化、企業のマーケテイング、プロモーション(スポーツイベントの企業スポンサーシップ、選手との個人契約、他)

⑥スポーツその本体のマーケテイング、プロモーション(グラスルーツスポーツ=草の根スポーツの推進等)

⑦スポーツに関る法律(Title9,Liability,Risk Management)

⑧スポーツ・マネイジメントのコースカリキュラム、テキスト作り(大学)比較的に新しい領域なのでこれから途上改善、改良がなされていく。

⑨他人文、自然科学の専門科目多数

SADの次なるステップ

 MBA(Master of Business Administration)がビジネスを一般的に学ぶところであるのに対して、スポーツ・アドミニストレイション(Sports Administration)は、特に大学院レベルでマーケテイングやプロモーション、ヒューマンリソース(人事)、他を含むスポーツに関する経営、運営、管理を専門的に学ぶところです。近い将来、MSA(Master of Sports Administration)の学位が確立されると思われます。

■素朴な疑問と質問

 ManagementとAdministrationって何がどう違うんですか?

日本では、この専門分野、部門が確立されていない欧米の模倣、受け売り的な要素が強くあり、今スタートしたばかりのようです。米国の大学に於いては、学部(Undergraduate  School)では、スポーツ・マネイジメント学科、大学院(Graduate School)では、スポーツ・アドミニストレイション専門課程と厳密に区別しています。

私も、大学院時代にこの質問を担当教授に授業中にしたことがあるのを記憶しています。教授の回答は、「アドミニストレイションの人間がマネイジメントの人間を雇い、その人達を運営、管理しているのだ」との教えを受けた。こう説明、指導された時に私は、この説明でなるほどと素直に脳裏に落とし込めたのを今も鮮明に記憶しています。

それでは、選手のエイジェント(代理人Agent)やスポーツイベントの企画運営はマネイジメント、それを包括する組織、団体や企業の経営管理がスポーツ・アドミニストレイションか?現場の人間(マネイジメントする人達)が働きやすいようにバックアップ、サポートするのが経営側(アドミニストレイション)の役割」とこれも間違いではありません。しかし、アドミニストレイションとマネイジメントの区別は不明瞭で、日本では、マネイジメントと呼んでいるようですが、これはアドミニストレイションの本質を学ばれていないからだと考えられます。その意味説得力に欠けるのは、オリジナリティーのない(米国からの受け売り的)悲しさでもあるのだと思います。

 

II.スポーツに於ける組織は必要不可欠

1.ガバナンスは組織を堅持

  ガバナンスという言葉は、近年これ程日本国であらゆる分野で使用されているカタカナEnglishが嘗てありましたでしょうか。この用語を品パに使用される方々は、格好いいと思われている方々か、何かをごまかす事を目的に用いられているのかも知れません。しかし、残念ながらこの用語をどれ程の一般国民、社会で理解されているか、誠に疑問に思えてなりません。マスメディアで報道、掲載なされる場合は、是非面倒でも日本語訳を付けて置かれた方が親切だと思われますが、如何でしょうか。 

ガバナンス(governance)とは「統治・支配・管理」を示す言葉です。スポーツ組織とは、スポーツに関する特定の「目的・目標」を持つ複数の個人や集団によって構成され「統括・統制力」を持った組織体のことです。 

スポーツ組織の成立要因は、そこには規則・ルールが必要不可欠なのです。

競技スポーツの特徴は、勝敗を競い合うものです。勝敗を競う為には、各競技種目別にルールが必要で統一されていなければフェアーではありません。競技の勝敗を決するためのルールは、個々の参加者が話し合いで決める事は不可能です。ルールは、一部代表者達が規定を起案して、長い年月をかけて醸成されて熟成して行くものであり、ここで志を同じくする参加者達はこれに従う事を約束しなければなりません

統一されたルールに従う集団は、競技会への参加資格が得られ、競技の結果、成績、競技力もまた正当化されるのでなければならない。また、ルールとは、勝敗を競う試合のみにあらず、「スポーツ競技を運営、管理するルールも試合と同じに必要不可欠」なのです。日本のスポーツ・アドミニストレイションの欠陥は、このスポーツ競技を経営、運営、管理するルールをリスペクト(尊敬,尊重)しない点にあるのです。その悪例が東京五輪組織委員会のアドミニストレイター達は、不誠実なルール破りの集団と化し、今日最高責任者は、逃げ回っている次第です。

2.組織には場所が大事

次に必要とされるのは、「組織を経営、運営、管理する場所」が不可欠なのです。

競技スポーツは、勝敗を競う為の場である事はご承知の通りです。その競技場は、参加者たちにとっても公平中立な場の設定が不可欠です。規則・ルールに明文化されるべき重要な項目なのです。ホームとアウエイ方式は、このフェアネスを維持する為の方式なのです。

このようにスポーツの組織とは、規則・ルールに従うスポーツ集団の集合体がスポーツの組織と言われる所以なのです競技会は、必然的に地理的・地域的な要因が伴うので各地に分散を余儀なくされるのです。そこで各地に分散した集団は、組織を形成してその組織が大同団結して全国規模の組織に発展し、各種の競技スポーツ組織が団体を形成して行くのです。

スポーツ組織の例-               

スポーツの組織というと皆さんは、IOC国際オリンピック委員会FIFA(国際サッカー連盟=Federation International Football Association)、全日本高校野球連盟、日本サッカー協会(Japan Football Association、略称:JFA)、日本陸上競技連盟全日本柔道連盟、等といった種目別の各競技団体や日本スポーツ協会JSA(旧日本体育協会)は、長年に渡り日本体育協会と言い張って参りましたが、等々体育はスポーツでない事を認めざるを得なくなりようやく看板を書き換えた次第です。都道府県・市区町村は、今尚体育協会の名称を改める事も無く継承しているのが現状です。

米国に於いては、USOC(United State Olympic Committee),NFL(National Football League),NBA(National Basketball Association),MLB(Major League Baseball),NHL(National Hockey League),

NCAA(National Collegiate Athletic Association、全米大学競技スポーツ協会), etc.が代表されるスポーツ組織です。

3.集団・組織・団体の違いをご存じですか

 ここでは、整理を兼ねてスポーツには不可欠の組織・団体について述べておきます。

組織・団体を語る前にその前段となるのが、「集団」と呼ぶ集りが在ります。

それは、複数の人々の間で規則性と持続性がある相互行為や関係があり、されにある程度共通、共有する志向が分有されている状態の事を「集団」と呼びます

一例として、クラブやサークル活動は、愛好者の集まりで、その規模、人数、役割分担等で見る限り組織より集団と表現した方が適切なのです。

次に特定の目的・目標を達成するために、個人や専門的に分化した諸集団の活動を動員、統合するシステムが機能している事を「組織」と呼ぶのです。即ち、スポーツ集団を統括し、統制する団体をスポーツ組織と捉えることができます。

例えば、企業スポーツ、テイームは、会社の中の一組織として制度化され、学校の部活も同様、総合型地域スポーツクラブも同じ形態を有していることから組織と呼ばれます。

注:ここでいうシステムとは、各構成要素が相互にある種の関係を持ちながら形成する一つの「全体」を指す。役割や制度に焦点を当てた場合は組織と捉える。

最期に整備された組織を持つ集団を「団体」と呼ぶのです。即ち、1つの競技団体がその下部に複数の競技組織を有すれば団体と称する。

以上上記は、集団、組織、団体に付いて整理致しましたが、ご理解頂けましたでしょうか。お役に立ちましたら幸いです。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-File (長嶋茂雄と黒衣の参謀)文芸春秋社 著 武田頼政

   Kファイル╱スポーツ・ドクトリン、

   KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:

 読者の皆様は、多種多様な分野、部門をご経験されて来た方々、現在仕事として携わっていらっしゃる方々、此れから社会に向かわれようとして方々がいらっしゃられると推測致しております。ポーツ・アドミニストレイションは、スポーツだけに関わらず多岐にわたり共通・共有する専門分野である事を改めてご理解して頂いていますのでしょうか。此れから社会に挑戦される方々は、特にこの基礎編を確りと学び身の回りのあらゆることで実践経験を積んで頂き、肥やしにして頂きたく思います。

Kファイル/スポーツドクトリンNO.216: 河田弘道のスポーツ・アドミニストレイション基礎編より(I)

Kファイル/スポーツドクトリンNO.216:

河田弘道のスポーツ・アドミニストレイション基礎編より(I)

無断転載禁止           毎月第二、第四木曜日 掲載


河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は「Justice正義&Fairness公正」

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

目次

スポーツ・アドミニストレイション基礎編

先ず初めに

Ⅰ.スポーツ・アドミニストレイションの概念

       ■日本の大学生に必要なSADを学ぶ姿勢

       ■スポーツって何?質問されあなたはどう答えますか

1.スポーツの概念(アウトライン)

2.体育の概念

3.スポーツと体育を混同しない事

      ■スポーツを簡単に区分してみると

Ⅱ.スポーツの魅力とは何だろうか

本編のまとめ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

筆者からのワンポイントアドバイス

あなたのお子さん、お知り合いがスポーツ活動(それがトップアスリートであれ、ビジネス、指導者、等であれ)に興味を持ち、しかし、適性を持ち合わせているか否かを見定める為には、スポーツ・アドミニストレイションの基礎知識が先ず必要不可欠である事を教えてあげて下さい。役立ちます。

=========================================================

2024年2月15日  公開

無断転載禁止

Kファイル/スポーツドクトリンNO.216:

河田弘道のスポーツ・アドミニストレイション基礎編より(I)

スポーツ・アドミニストレイション基礎編

先ず初めに

 今日では、皆さんに必要、不必要な情報があらゆる情報機関・機器から湯水のごとく日夜溢れ出ているのが現代社会です。

一昔前のように情報源は、新聞、TV、ラジオ、雑誌と特定のマスメディアにより一方通行で与えられ、誤った情報も意図的に垂れ流されている事も疑う余地すら与えられなかった時代がつい40年前まであった事をすでに忘れてしまっているようです。

 このような多種多様な情報とその活用(Literacy)、整理(Organize)の技術を構築する事が我々には問われ、必要となっています。しかし、この情報から得られた知識を如何に実践に於いて活用するかは、個々の専門知識を先ず構築する事が大事な事であると申し上げます。そして、次に必要となるのは、構築した専門知識を如何にして活用するかの実践キャリアを構築する場とその環境が必要になってくるのです。

何事にも志を高く持ち、夢を抱く事は自然な人の摂理であり、あなたは、その夢に接近する為の現実的な目的を持ち、目的に近づく為のより可能な目標設定が必要なのですこれが目的達成の為の準備です。あなたは、この気の遠くなるような努力と忍耐と自身との葛藤に打ち勝てますか。

 

Ⅰ.スポーツ・アドミニストレイションの概念

 スポーツ・アドミニストレイション(略:SAD)とは、スポーツに関わる全て(経営、ビジネス、マーケテイング、運営、指導、編成、管理、etc.)のトータルマネージメントを集約するトップマネージメントの総称なのです。これを理解する為にも、あなたは、これらの基礎知識を学び、実戦を経験する事をお勧めします。それは、教室の机上及び理屈で会得する事は難しいと思われます。

 中でも理解しやすい例で解説いたしますとスポーツの球団、組織、団体のフロントとフィールドに於いては、野球であればベースボール・アドミニストレイションと呼ばれます。

スポーツ・アドミニストレイションには、大きく区分してビジネス分野とオペレーション分野が組織の両輪として不可欠なのです。ビジネスに於いては、経営、ビジネス、マーケテイング、プロモーション、運営、マスメデイア、等々に関連するマネージメントとその管理を学び、オペレーションに於いては、皆さんが一番興味あるスポーツを商品として価値を高める即ち、「如何にしたら勝てるテイームにするか、選手を強化してスター選手を育て強化構築できるか」の編成、指導、運営、管理部門も含まれ学ばなければなりません。

いわば、競技スポーツに於いての、スポーツ・アドミニストレーションは、フロントのビジネス部門と現場のフィールド部門の両輪をトータルマネージメントすることなのです。要するにトップマネージメントを行う組織の中枢部門、部署を学び会得することなのです

■日本の大学生に必要なSADを学ぶ姿勢 

  日本の大学に於けるゼミでは、講義授業で得た知識を基に少しでも実践を伴った演習活動を通して知識だけで理解しえない経験をし、大事な4年後の皆さんの出口、即ち将来社会で活用できる実践力を身に着けてほしい場なのです。好きな仕事がスポーツであればこんな幸せな事はない。仕事がスポーツでなくても社会での仕事に必要な実践的なスキルを会得する事が大事です

日本の大学に於いては、河田ゼミI、Ⅱ、Ⅲと階段を登ります。しかし、米国の大学では、スポーツ・アドミニストレイションは大学院からで学部4年間はそれに必要な基礎専門分野を学ぶことになります。残念ながら日本の大学の様なゼミは、米国の大学には設置されていません。皆さんは、このことも初めて知る知識となるでしょう

 しかし、仕事を得るためには、先ず専門的な知識を学び、そして少しでも実践経験を積むことが何よりも大切です。スポーツ・アドミニストレイションは、学問の為の学問であったり、研究の為の研究ではありません。全てがスポーツの世界に出て、何が出来るのかを学ぶ究極の実践在りき、の競争の社会で生き抜く為の武器を装備する為の学問、学習の場と理解して頂ければわかりやすいのではないでしょうか。

皆さんが興味ある分野、部門は、それだけ競争力も高いということです。現在、高校まで競技スポーツを続けて来た学生さん、また引き続き大学に於いても続けている皆さんの中でプロ選手として将来生活できるのはごく限られた人だけです。その為には、スポーツの専門職の勉強を今からしっかりと始めて於かなければ、好きなスポーツで生活するのは難しいのです。先ずは、その方法を専門的に学ぶことから始めなければなりません。スポーツの経済、ビジネス、そしてマネージメント、そしてオペレーションは、保健・体育の分野と授業でない事を先ず理解して下さい。それは、全く異なる専門分野であり部門であるのです。私は、日本の体育系の教育機関でどのようにしてスポーツ・マネージメントを指導されているのかは存じません事を申し添えます。

 私の経験から申し上げますと、大学では、4年間何かのアルバイトを目的を持って続けることを勧めます。それは、社会との接点を持ち、お金を頂くありがたさ(生産して対価を得る)を学び、お金をどのように有効活用するかのマネージメントを学ぶこともスポーツの専門コースを学ぶに当たっての実践学習の基礎と基盤となります。

■スポーツって何?と質問されあなたはどう答えますか

1.スポーツの概念(アウトライン)

 スポーツとは、楽しみ、健康の維持、増進を求めたり勝敗を競ったり、またそれを仕事の目的で行われる身体活動(運動)の広義な総称なのです

スポーツが遊びであれ、競技、仕事であれスポーツに共通するものは、身体をその目的の為に動かすことにあるのです

スポーツ(Sport)の語源とその歩みー参考までに、

語源は紀元前五世紀、ローマ人の言葉で”気晴らし、遊ぶ“と理解されラテン語で“deportare=デイポールターレ”と呼ばれていたんだそうです。その後、フランス語で”desport=スポール“と呼ばれ、後十一世紀以降イギリスに渡り、16世紀に”Sport=スポーツ”となり十九世紀に国際語として発信されたとされています。

 

2.体育の概念

 体育は、英語のphysical education(身体教育)の訳語として戦後の教育改革に於いて新しく導入された学科目です。保健体育は、physical and health educationの訳語であり、我が国に於いては第二次大戦(1945年)後、名称も保健体育と呼ばれるようになったのです。

即ち、体育とは、心体の健康を維持、向上させる為の教育学の分野なのです体育学は、体育に関する諸科学を組織・体系づけたものを意味する場合と、体育教育学を意味する場合がある事をわすれてはなりません。これらを総称して体育と呼んでいるのです。本来体育には、スポーツ、競技スポーツを共有する部分を少し有するが、定義は異なるのです。

3.スポーツと体育を混同しない事

     日本のスポーツは、学校の体育の授業から始まるところが大であった事はご承知の通りです。あるいは課外活動=クラブ活動が体育の一環のように誤って教育、指導、管理してきたのにも大きな問題があります。よって、 我々の固定観念としては、体育は即ち文科省=教育=スポーツ=競技スポーツ=オリンピック=プロ野球という強い意識、認識が国民、社会の根底に植え付けられてしまったのです

日本社会に於いては、体育の先生=スポーツの指導者、アスリート=体育指導者として、オリンピック・メダリストは、スポーツのオーソリティー(authority、専門的権威者)であるかのごとく間違った認識と固定観念を持ってきた事も日本の体育、スポーツ、競技スポーツ、スポーツ医科学の分野、部門の発展を今日も尚妨げている次第です。

メダリストとは、競技の分野、部門のアスリートでオーソリティーとして認められるべきです。しかし、メダリストは、アスリートとしての専門的な権威者であっても、高等教育機関に置いて教育者、指導者、人格者としての評価、認定は、これは決して混同を許されるものではありません。

特に伝統的には、高校、大学スポーツに於いて不健全な指導者、管理者がマスメデイアを騒がせているがこれも伝統的な悪しき慣習の一つで負の産物でもあります。体育の指導者、教員が暴力指導に向かう根拠は、この根本的な相違を日本の大学の専門教育課程で学んでいない、指導していないにも関わらず、教育者、指導者として教員資格をトコロテンの如く排出して行く構造的な問題が根っこにあるのも確かなようです

我が国のスポーツ界では、スポーツマン精神の必要性を強調するが、健全な規則、ルールが軽視され明文化されていないのです。これらは、かえってスポーツの振興、推進、発展に矛盾と障害になっているのです。近年特に政治家がスポーツマンシップを声高に唱えているのが耳障りになっています。

例えば森喜朗氏(元文科大臣、元日本国首相、東京五輪組織委員会会長)以下関係者達は、その意味すら理解出来ておらず、諸外国に恥を晒している日本のスポーツ界の政治家に対して、関係者、社会、国民が何も異論を述べれないのはスポーツ・アドミニストレイションのオーソリティーを養成してこなかった証であります。スポーツの名をかたり悪事を働く人達には、確かに好都合なのでしょう。                 

スポーツは、プロやオリンピックレベルの選手及びその関係者の人達だけのものではありません。我が国においては、スポーツという名の下で根性論、とか体育会系のシゴキのイメージが強く、一般の人達が気楽に楽しみ、健康の維持増進といった感覚が感じられない。このような伝統的な社会慣習、風潮がいつまでたっても改善、改革されないので「スポコン、暴力(体罰、セクハラ、パワハラ、イジメ、等)」話題にされても改まらないのもある意味暗い歴史と伝統によって培われてきた負の遺産とも言えるのでないでしょうか。

■スポーツを簡単に区分してみると

1つは、自分自ら身体をその目的の為に動かし、ウオーキングをしたり、野球、サッカー、ゴルフ、バスケ、水泳、他を行っている事を「実践するスポーツ(Participant Sports)」と呼びます。

2つ目は、日本人の多くは昔ながら野球、相撲、サッカー、マラソン、駅伝、室内競技を観て楽しみ応援する、「観戦するスポーツ(Spectator Sports)」とに区分されます。

そして、実は、スポーツを専門的に分類しますと

①遊びから創造性、協調性を重視した「リクリエイション・スポー(Recreation       Sports)」。

②人間の環境への適応性と教育性を重視した「健康・スポーツ(Health Sports)」があります。

このように①②は、非常に体育(Physical Education)の要素(Factor)を兼ね備えた部門である事を理解されるのではないでしょうか。

しかし、次にご紹介するのは、

③人の体力の機能性の限界を競い合う事を重視する「競技スポーツ(Athletic Sports)」は人間の心体を破壊するリスクを伴った、言わば体育の理念とコンセプトに相反するのが競技スポーツである事を我が国の体育、教員、指導者は、理解されて来なかったのかも知れません。

最期に、古代昔から競技が行われる所には、必ず自然発生して参りました

④社会性、協調性、ストレスの解消を目的とされてきた「観戦・スポー(Participant Sports)」がある事を忘れてはなりません。

しかし、この分野、部門は、長年学問的に体系づけられた形跡がなく、つい近年1980年前半に米国の学者により体系づけられ新しくスポーツの専門的な分類に加えられたとされています。

特に、我が国に於いては、この見るスポーツの分野、部門は今日においても学問、理解と認識が略皆無である事は事実す。これは、日本の伝統的な「武道の精神」と大きな関連があると思われます。

Ⅱ.スポーツの魅力とは何だろうか

1.観る魅力

 観戦を映像を通して、また直接的にスタジアム、アリーナでプレイする選手達の姿を見て感動を与えてくれる。それらは、パフォーマンスの中の芸術性、プレイのみならずテイーム、選手を応援する純粋な気持ちもスポーツの魅力であり、観るスポーツの魅力なのです。

国際試合で日本が出場する試合のTV視聴率は、向上しています。日本人選手の成績はもとよりあらゆる理由が観戦・視聴者個々の創造性と感動を与えてくれるからです。観戦者達は、映像及び観戦を通して個々の理解と感情を交えてストーリーを自由に演出できるのも観るスポーツの魅力なのです。

但し、近年日本を代表するナショナルティーは、多国籍軍と言われる純粋な日本人代表選手で無くなった事はある寂しさと日本人のこれからのステイタスがどのように変革して行くのか、此れも重大且つ日本国家の主権にまで及ぶ要因をはらんでいる事も忘れてはなりません。安易なメダル、勝利至上主義のナショナルティームの是非を国民に議論の機会を与えるべきでなかったのだろうか。

観るスポーツは、楽しみ、感動をプレイヤーが与えてくれるのみならず観戦者一人ひとりの意識や思いの創造的な産物でもある事を我々は理解しています。あるスポーツを観て楽しいかどうかを感じるかどうかは、その人の気持ちや感じかたによっても異なるのは確かです。また、その一人ひとりがその時、それまでどのような環境と境遇、考え方、等を持っているかによりその受け方、受け入れ方も異なるのです。

参考資料―今日日本におけるテレビのスポーツ番組の放送時間の割合は、地上

波で4.7%(NHK-BS21.9%)に上っている。その平均視聴率(地上波)は、6.6%と全番組の平均(2%程度)よりも高く、すでに生活の中の一部に入っていると言われています。例:2002年6月9日のWCサッカー、日本対ロシア戦66%、試合終了時の瞬間には、80%を超えていたのである。(スポーツメデイア調査による)

2. 観られる魅力

 我々が競技スポーツをまたその選手達を観て楽しんでいる時、その選手達の

みならず関係者達、コーチ達もまた観られていることを意識しているのです。

選手達は、観衆、視聴者にその視線を感じ意識があるので、競技終了後のインタビュー等でのコメントの中に「応援ありがとう。応援してください。感謝します。等」のコメントがあるのはその証である。この観られていることへの意識が過剰に作用すると過度な緊張感が加わることで平常心が失われたり、ネガテイブなモチベーションが心理的に醸成されることも確かです。

しかし、観られていなかったら選手達は、自らを鼓舞したり、集中力を高めたり、モチベーションを高めたり、競技への闘争心を駆り立てたりする事はとても難しいのです。此処で伝統的な日本の武士道精神が走馬灯の如く消えて行く運命に直面しているのです。

日本の伝統的な指導体制の中には、長年競技のみならず日常のトレイニングにおいても見世物でないとする武士道の精神が美化され長くこの精神主義が継承され、観る、観られる事が否定され今日に至る歴史があると言えます。

今日、我々の日常生活においても「観られていること」を常に意識して生活しているのは事実です。この「観られている」意識が過剰に反応して服装、身だしなみ、等を過剰に表現する人達が極端に増加している現代では、この見られている魅力を利用した証であると言えるでしょう。

身体の露出は、より一層他の人との比較とそれにともなう「観られている」意識を自ら高め、不健康な優越感と快感を求める若者達が出現しています。今日では、若者達がスカートを極端に短くしたり、胸を極端に露出したりと彼女らは社会に何を期待しているのでしょうか。スポーツ界、芸能界で対抗できないのでせめてもの露出狂と言われる類なのかも知れません。

これを裏返しにすると誉められたり高く評価されると本人は満たされるが、欠点を指摘されたり無視されたりすると酷く傷付く。「観られる身体」の満足感は、スポーツの魅力の一つでもあります。スポーツを観ている人が感じる魅力は、そのまま、観られている魅力に繋がると思われます。

例:スポーツ着のファッションの進歩と今日。人は見られたいがために他人と差別化して目だとうとするのもこの心理状況を表現したものです

3.する魅力

 スポーツの魅力は、基本的に「する」ことにあるといえます。プレイをしている時の緊迫感、興奮、終わった後の心地よさ疲労感、シャワーで汗を流した時の爽快感は、やった者にのみに味わえる魅力なのである。これらスポーツや運動にともなう身体の変化は、スポーツ科学によって今日では解明されています。また、スポーツを「する」魅力は、「観られる身体」の満足感も「する」ことによる達成感の喜びは、社会的な評価や社会文化環境の産物ともいわれるのです。

本編のまとめ

元来スポーツは、身体を動かすことがその定義の基本とされてきた。しかし、長年このスポーツ及び競技スポーツには常にその一喜一憂したパフォーマンスに視線を向けていた観衆、視聴者がいたのは紛れもない事実でした。その観衆、視聴者もまたスポーツを楽しんでいるだけでなく、それ自身がスポーツと位置付けたのが米国のRaider(1980年)だと言われているのです。しかし、此のことは、日本に於いて殆ど教育界に於いてもスポーツ界に於いても興味もない様子です。

スポーツには、するという実践と観戦・視聴という二つのスポーツを楽しむ構造が出来上っているのも確かです。今日では、遥かにスポーツを実践する人達より観戦する人達が多くなったのは世界的な傾向です。そのために観戦用のスポーツイベントが多くなったと表現しても過言でありません。よって、現代では、観るスポーツと実践して楽しむスポーツに大きく大別される傾向が調査で明らかになってきているのです。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」文藝春秋社 著 武田頼政

   Kファイル、News Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:今日迄時事の話題をスポーツ・アドミニストレイションとスポーツ・アドミニストレイターの視点で解説、分析して参りました。この度は、本来のスポーツ・アドミニストレイション論の基礎編を時事の話題を理解して頂く為にも、また、スポーツ活動にこれから向かう若者とその父母達の一助となる為にも先ずは、基礎編を還元できたらとの一念で述べさせて頂きました。若者達とその父母に本Kファイルの存在が耳に届く事を祈念致しております。

今後も時事の話題とスポーツ・アドミニストレイション論をバランスよくお伝えできればと思考して参ります。

              

 

 

 

 

 

Kファイル╱スポーツドクトリンNO.215:フリーエージェント規約の抜道でライオンと鷹の化かし合い

Kファイル╱スポーツドクトリンNO.215:フリーエージェント規約の抜道でライオンと鷹の化かし合い

無断転載禁止                 毎月第二、第四木曜日掲載

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は「Justice正義&Fairness公正」

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

 

目次

山川選手を元手に有効活用した西武ライオンズ

    ■筆者の私的な見解と解説

先ず初めに

    ▶この度の問題の起因は山川穂高選手の異常性癖

    ▶西武ライオンズ球団の対応と決断の遅れ

  ■FA権とは何ぞや

  ■和田毅投手(SBH)はディール(取引)の駒

 ▶この度の加害者は和田投手以外の全関係者

まとめ

=========================================================

2024年1月25日 公開日

Kファイル/スポーツドクトリンNO.215:フリーエージェント規約の抜道でライオンと鷹の化かし合い

無断転載禁止 

 

山川選手を元手に有効活用した西武ライオンズ

■筆者の私的な見解と解説

先ず初めに

 福岡ソフトバンクホークス球団(略、FSBH)は、山川穂高選手をFA(自由契約選手)で獲得したことを告知した後、FA規約通りにFSBH選手のプロテクト選手28名のリストを期日内に埼玉西武ライオンズ球団(略、SSL)に提出しました。

この際に自軍の和田毅投手は、プロテクト選手リストからは外してあったとの事です。これには、FSBH側に何らかの思惑が働いていたのではないかと筆者は、スポーツ・アドミニストレイターの視点で解説させて頂きます。

FSBH側は、勿論和田毅投手をリストから外した事にそれ相当な根拠が在ったと思います。此処では、ある一つの甘味な思惑、期待が在ったのだと仮説がたつのです。それは、SSL側がよもや超ベテランの和田毅投手を山川穂高選手の対価として指名してこないとある意味において「高を括っていた」のではないかと思わざるを得ないからです。

その根拠は、プロテクト選手リストの28名は厳選された選手をリストアップしたに違いありません。そして和田投手をあえてリストから外したのは、上記に述べさせて頂きましたように、「山川選手の対価に和田投手をよもや指名はしまい」とのある種の妄想に至った様子がうかがえるのです。その裏には、必要不可欠な投手をプロテクトに入れざるを得なかった、台所事情が透けて見えてくるのです。西武球団を甘く見た可能性は否めません。此のことは、ソフトバンク球団の本件の担当責任者は、プロのフロントのゲームマネージメント力を持っていなかったと言わざるを得ない読みの浅さを感じざるを得なかった次第です。

しかし、ことは、ソフトバンク側の思惑通りには進行せず、リストを受けた西武側は驚嘆したのだと思います。筆者は、プロ野球界での実践経験から私見として申し上げます。私がも西武側でこのリストを手中にしたならば、だめもとで山川選手の対価として指名する選手のリストを再考すると思います。これは、ソフトバンク側が仕掛けて来た和田投手外しを逆手に取って、指名選手のリストレベルをもうOneランクアップした資質の高い選手を狙う戦略に修正をすると思います何故ならば、ソフトバンク球団は、西武球団が和田投手の指名を避けると勝手な思い込みをしていたことが透けて見えたからです。

その修正の心と手法は、「和田投手がプロテクトリストに入っていない事の情報を密かに信頼できるマスメディアを使い、情報戦に持ち込みソフトバンク球団側の出方のみならず、和田毅投手の反応を見てみたい」と考えるでしょう。

それにより先方球団は、既に和田投手と話し合いが出来ていたのか、或いは、出来ていない場合は和田投手が球団に対してどのような態度で真意を求めるかを見極めたいのは当然であります。私は、これを仕掛ける事で得る事の方が多く、失うものは何もありません。その根拠は、西武側は山川穂高選手を数年前から接触していたのでないかとの思いが強いからです。これは、現行のFA規約では御法度だからです。

これによりソフトバンク球団は、本件を円満に収めようとの動きを仕掛けてくるはずなので、そこで私がSSL球団側であれば、和田投手より将来性の或る価値の高い選手をプロテクト選手の28名から指名し先方に飲ませて、本件を終戦する方向に導く事になったかもしれません。此処でSL球団は、受け身から攻撃側に転じたからです。このチャンスを西武に与えたのは、他でもないソフトバンク球団のフロントなのです。読者の皆様であれば、どの様な戦略、戦術を持って、本件をライオンズ球団にとって利益のある収め方をされましたか。これは、競技スポーツのフロントゲームの一つなのです。

これは、筆者の推測になりますが、ソフトバンクは本プロテクトリストを相手球団に提出する場合、プロテクト28名の選手リストの公表は慣例でなされないのです。此のことから球団は、「外部に漏れる」事はないと安心して、西武球団に提出されたのではないかと思われます本来FA規約には、28名のプロテクト選手を公非開の有無は明記されていないと思われますこの西武の出方に驚いたのは、ソフトバンク側のフロントであったと思われます。それは、和田投手がプロテクトリストから漏れている情報がマスメディアからソフトバンク球団に、と同時に和田毅投手の耳に入った事だったと思われます。この事を察知したソフトバンクは、「西武にやられた」と初めて目が覚めたはずです 

この時点で、ソフトバンク球団は、話がこじれ「和田毅投手が引退を申し入れて来る」事に怯えたに違いありません。そこで即、球団幹部は、水面下で西武球団に話し合いを申し入れたのだと思います。これは、まさに球団責任者の浅知恵が裏目に出た典型です。これによりソフトバンクは、西武球団への出費が増大したのみならず、身内であったはずの和田投手にも不振を抱かせ、機嫌を直してもらうための和解金を弾まなくてはならなくなったと思われます。

このような不祥事を知った、孫正義オーナーが「激怒」した表情が目に浮かびます。その証として、先日オーナーが王会長に「人を残す事も大事」と伝達した事からも内部の様子が伺えます。

フリーエージェント規約 NPB FA規約から

第1条(FAの定義)

日本プロフェッショナル野球組織(以下「この組織」という。)にフリーエージェント(以下「FA」という。)制度を設ける。「国内FA」とは,この組織が定める国内FA資格条件を満たし,この組織のいずれの球団とも選手契約を締結する権利を有する選手をいい,「海外FA」とは,この組織が定めるFA資格条件を満たし,外国のいかなるプロフェッショナル野球組織の球団をも含め,国内外のいずれの球団とも選手契約を締結する権利を有する選手をいう

(「国内FA」及び「海外FA」の双方を,「FA」と総称する。)。

 

▶この度の問題の起因は山川穂高選手の異常性癖

 Kファイル読者の皆様は、既にご存じの通り山川穂高選手(当時西武ライオンズ球団所属)はここ数年前からマスメディアを通して、FA資格を得て福岡ソフトバンクホークス球団に莫大な金額で移籍するであろう、との内容の記事が飛び交っていました事をご存じな筈です。丁度このような時期に山川選手に起きたのが、昨年2023年7月16日の「週刊文春」に「自慰行為を見せつけられた」「美人局じゃない」西武・山川穂高(31)“強制性交容疑” 被害者知人が事件の全貌を明かした!」とするタイトルで社会の知る所となったのでした。記事に寄りますと実際に山川選手が女性に起こしたのは、2022年11月に起こした事件を女性側が警察に被害届を提出、2023年5月23日、警視庁に強制性交容疑で書類送検されたのが本件の時系列並びに発端でした。

西武ライオンズ球団の対応と決断の遅れ

 西武ライオンズ球団からの山川選手への沙汰は、5月12日に西武球団から「総合的に判断して、コンディション的に」という理由で抹消され3軍で調整中との告知が最初になされた。その後、東京地検は知人女性に対する強制性交の疑いで5月23日に書類送検された山川穂高選手(31歳)は、8月29日に嫌疑不十分で不起訴処分としたことが発表されたのでした。6月21日に行われた西武ホールディング株主総会では、株主から起訴・不起訴に関わらず山川の解雇を求める意見も出たといいます。

 

此処で西武ライオンズ球団は、自球団の山川選手に対する対応が非常に不明瞭で優柔不断な態度に思えたのも事実でした。しかし、球団に取っては、支柱となる選手であっただけに判断に苦しんでいた状況が伺えます。球団にとって判断を苦しめたのは、山川が起こしたハレンチ事件の全てが赤裸々に公開された事で今後の動向のみならず、ファン、社会に対する対応の仕方であったと察しられます。もう1点は、同選手を処理するに当たって、同選手はこの時点で残り16〜17日一軍登録をして置けば国内FA権の取得条件を満たすと見られているため、FAを取得させ他球団への移籍を促すやり方も考えたであろう思われます。しかし、可能ならば球団に残したいと考えるのが自然かもしれませんでした。

本事件が明らかになった時点以降実質的に山川選手は、FA選手としての告示を日本プロ野球機構(NPB)からは、告示が在ったとは聞いていないのでFA選手とは言い難いのでないかと思われますこれに付いて、今日も尚NPB、球団からも何の発表もない闇のFA選手になっているのかも知れません。NPBの担当者は、野球ファンに説明し告知するべきでしょう。

■FA権とは何ぞや

FAとは自由契約選手の意味で年季奉公が終了して、晴れて自由に球団を自らの意思で選べる、いわば組織、団体が持っていた在籍権利を自らの手に取り戻した事を意味するものですしかし、このFA権を設置する時に当時のプロ野球界で長年権力を振り回していた球団経営者が、この権利を手放したくない事から「選手に権利を与える代わりに球団にも権利を残す」とこのような馬鹿げた、勝手な道理に反する理屈をつけた次第です。球団に残した権利とは、FA選手放出の見返りに相手球団から「人的補償、金銭的補償」を求める事を了承させたのです。

其れに対して、他球団のオーナーから誰一人として異論が出ず、選手会からも異論はなく、現行の様な矛盾したFA制度が罷り通っている次第ですこれは、本来のFAの定義に反する行為なのです

これはまさに契約制度をリスペクトするのでなく、権力の横暴と権力でルールを捻じ曲げた浪花節論理なのです。自民党の論理をプロ野球界に持ち込んで来たのでした。

このため、現在では選手側の悪用、球団側の悪用とあいなり、裁定人であるべきプロ野球機構コミッショナーは、本FAを捻じ曲げた球団オーナーが歴代連れて来て承認した人間なので、何ともならないのが現実です。

注:第2条(資格取得条件) NPB FA規約より

1 選手は,入団して初めて出場選手登録された後,その日数がセントラル野

球連盟及びパシフィック野球連盟の同じ年度連盟選手権試合期間中(以下

「シーズン」という。)に145日を満たし,これが8シーズンに達したと

きに,国内FAとなる資格(以下「国内FA資格」という。)を取得する。

ただし,2007年以降に行われた新人選手選択会議により選択されて入団し

た選手のうち,選択された当時,大学野球連盟又は日本野球連盟に所属してい

た選手については,上記の8シーズンを7シーズンと読み替えるものとする。 

 

和田毅投手(FSBH球団)はディール(取引)の駒

  本件に付きましては、マスメディアを通して多種多様な論調が今日も尚社会をにぎわせている事で読者の皆様は、何が事実で何が深層に淀んでいるかがよく理解出来ないのが正直なところでしょうか。プロ野球ファン、Kファイル読者の皆様の理解は、SBH球団は和田毅投手を埼玉西武ライオンズSSL)に提出する28名のプロテクト選手リストに入れていなかった事。それに気付いた和田投手は、FSBH球団GMに対して「引退します」と開き直った発言で申し入れを行った。この様な事は、理解されていると思われます。

 

この発言が事実とするなら、日本のプロ野球選手、球団は、プロの世界でルールをリスペクト(尊重)して行われている競技スポーツではない、と言う事の様です。MLBでは、先ずあり得ないでしょう。これも日本の選手は、一人で球団と交渉し代理人を持たない為の問題でもあります。和田投手がプロテクト枠から漏れていたからと「引退します」と述べたとするなら、球団は任意引退選手としてNPBに何故登録しないか。そして和田投手は、引退会見をして終わらせなかったのか。

しかし、和田投手がもし球団に圧力を掛けるつもりで口走ったなら、球団は脅しに屈して西武側と裏取り引きをしたと揶揄されても仕方ありません。

西武側には、何の落ち度もないのだからもし和田投手に決めていたなら指名し、発表すれば良かった事です。しかし、西武側は、余程山川選手が数年前からSBH球団に莫大な金でFA移籍するとの情報に頭を悩まされて来ていたので、球団側は、機会があればやり返してやるとフロント担当者達は心に秘めていたのかも知れません。この信念、執念にソフトバンク球団のフロント側は、読み間違いしたのではないかと私の経験から推測致す次第です。

此のことから、ソフトバンク球団のフロントは、勿論業界の慣習をよく理解している筈です。このような超ベテランで実績を持った現役の選手については、事前の会話(プロテクトに入れない事)を和田投手と話し合い解決しておくべき重要な案件であった筈です。これをやって置けばこのような問題をマスメディア、ファンに露呈する事も無かったし、西武球団に余計な利益を与える事も無かったのです。これが正しければ球団責任者にも落ち度が在ろう。

しかし、基本的には、プロの選手は、プロの世界では只の1商品であり、自分はその球団に所属しているので、水揚げされれば(他球団からの買い手がつけば)他の置屋(球団)に籍を移される事を入団時にNPB日本野球機構)も確りと選手個々に教育指導するべきでしょう。その為にプロ野球界では、選手に対して「契約金」という莫大なお金を球団側が支払い、その選手は、期限付きでその球団(置屋)に身売りしたと事務的には理解、処理されている事を忘れてはなりません。

これに驚いたソフトバンク球団側は、西武に裏取引きを申し入れたのだと思われます。西武ライオンズ球団(SSL)は、何も公表せずライオンズ側のペースで事の次第に蓋をしたのでした。これが、社会での本件の理解度のように思われます。読者の皆様は、同意されますか。

これに対して、ソフトバンク側は、説明できないので王貞治会長(現場にはタッチしない象徴的存在)のお役目を担い、後始末という立場で公に体の悪い治め方をした様子が伺えます。

此れが、日本プロ野球界のどの球団もが未だに抱えているダークな手法の一つなのです。こんな清潔感の無いことをやっていると若い世代は、段々とプロ野球離れが加速し、シーズン中もMLBの衛星中継しか興味が無くなる時代に突入している事をNPB選手会、球団、選手達は、理解できていないようです。これは、まさに現在の自民党派閥闇金症候群(シンドローム現象)と言わざるを得ない酷似の状態です。日本プロ野球界がMLBのファーム化に成ったと言われる所以なのかも知れません。

 

▶この度の加害者は和田投手以外の関係者全員

    これは、ソフトバンク球団側だけの問題ではありません。西武側も事情説明の責任が問われます。

西武ライオンズ球団は、和田毅投手を本当に必要としていたならばプロテクトリストから外れているのですから堂々と指名して獲得していたのではないでしょうか。そこで、もし和田投手が球団に移籍を拒否した場合は、同投手は、FA規約違反に寄り球団は同選手を「任意引退選手(以後他球団でのプレイ資格はなく、選手を引退する意味)」としてNPBに登録することになりました。FA対価に対するルールが現存する限り、NPB選手会も会見してファン、社会に説明する責任が問われています

プロの選手は、商品なのです。ソフトバンク球団が山川選手の対価にプロテクト選手のリストを作成、その中に和田毅投手は、漏れていたという事なのです。何故、此のことがこうも社会問題となるのか。球団は、和田投手を西武球団が指名するなら「どうぞ持って行ってください」、うち(ソフトバンク球団)は、和田投手より山川選手が大事なのですと、ハッキリと態度を明らかにしたと単純に何故理解しないのでしょう。球団は、欲をかき過ぎたということです。

 

まとめ

     筆者は、マスメディア報道を通してのこの度のソフトバンクホークス球団と西武ライオンズ球団間での山川穂高選手のFA移籍問題、それに関するFA対価に於ける人的補償に伴うソフトバンクfの不手際から起きた問題をスポーツ・アドミニストレイターの視点で述べさせて頂きました。嘗て、私自身が東京読売巨人軍に所属して同様な問題を幾つも処理して参った経験から解説させて頂きました。

この度の一件は、山川穂高選手のソフトバンクホークスにFA移籍に関する情報が同選手の女性へのスキャンダルが発生する以前からマスメディアに大きく報道されていた事に最大の起因があると思われます

通常日本プロ野球界では、このような噂は、火のない所に煙は立たないと良く言われます。この火種は、いくつか考えられます。その一つは、ソフトバンク側が水面下で本人にコンタクトをしていたのか、本人が第三者を使ってソフトバンク球団にコンタクトしていたのか、仲介人が居て双方をコーディネートしていたか、等が考えられます。しかし、この様な事は、何れもFA協約、規約違反です

この様な解説に至りますのは、小職が東京読売巨人軍に在籍していた時に本件に酷似のFA選手問題が5件ほどありました。その中の一つが皆様もご存じの清原選手(当時西武ライオンズの主砲)問題でした。その他にもこの度野球殿堂入りした選手は、シーズン中に巨人軍内の選手仲間を仲介に立てて、先ずFAするので取ってくれるか否かの話を持ち込んできた事が昨日のように記憶が蘇ります。この様にマスメディアに流布する情報は、まんざら嘘ではない、どこかに火種があるという事を皆様にご紹介致します。

この度の件は、最初に仕掛けた山川穂高選手のFA狩りが大きな傷物狩りとなり、また、山川選手への対価の人的補償では、ソフトバンク球団フロントの姑息な手段が西武球団に揚げ足を取られる事と成り、和田毅投手には球団への不信を植え付け、問題を水面下で収めようとしたために、大事なシーズンの中継ぎ投手を西武に獲られて行った、哀れな鷹の後始末であった次第です孫正義オーナーは、本件の責任を誰に取らせるのでしょうか。企業の経営者としての切れ味を見せて頂きたいと思います。

つい先日、王貞治ソフトバンク球団会長がマスメディアに漏らした「西武に和田をマスメディアにリークされた」との嘆き節をした事で、事の次第の本音を口にしたのでした。筆者は、王氏のこの発言を耳にした時、同氏に泣きごとを言わせるようでは、福岡ソフトバンク球団には切れ者が居ない事を証明されたような思いに駆られた次第でした。王氏の発言を持って本件は、ゲームオーバーを意味していました。組織の歯車が狂い始めている様なので、一日も早く正常なギアのシフトをして頂き組織を立て直して頂きたく願う次第です。

 

文責者:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介

G‐FILE「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行元 文藝春秋社 著者 武田頼政

Kファイルスポーツ・ドクトリン、News Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:

KファイルNO.215は、時事の話題を取り上げさせていただきました。ライオンと鷹の場外バトルは、読者の皆様にはどのように映りましたでしょうか。読者の皆様とは、別世界ですがリアリティーを感じて頂けましたでしょうか。ご笑読して頂けましたなら幸いです。

 

Kファイル/スポーツ・ドクトリンNO.214:2024「Justice正義とFairness公正」を失った日本の現実

Kファイル/スポーツ・ドクトリンNO.214:2024「Justice正義とFairness公正」を失った日本の現実

無断転載禁止              毎月第二、第四木曜日公開

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は「Justice正義&Fairness公正」

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

目次

 2024「Justice正義とFairness公正」を失った日本の現実

 変質した大学箱根駅伝は教育にあらず

  年始のご挨拶

  悪徳政治家達に拉致された日本丸(日本政府)は何処に向かう

 伝統ある大学箱根駅伝の崩壊

        ■学生選手の教育を蔑ろにする教育者を自認する経営者

     その根拠

 関東学生陸上競技連盟(学連)を隠れ蓑にした任意団体

  ■専門学部、学科の学生達は生きた教材を研究課題にすべき

 筆者の声が野心家の心を刺激

 

===================================

2024年1月11日 木曜日   公開

Kファイル/スポーツ・ドクトリンNO.214:2024「Justice(正義)とFairness(公正)」を失った日本の現実

無断転載禁止 

変質した大学箱根駅伝は教育にあらず

年始のご挨拶

 日本国は、近年最高の決議機関である国会が不適切、不誠実な国会議員達に寄り国民、社会から信頼を失いつつあります。このような国家の存亡の渦中に新年を迎えたのであります。

 2024年元日は、自然の摂理通り太陽は東の空に上がり、西の空に沈もうとする午後5時前、能登半島を中心とした地域に巨大地震が発生、一瞬にして新年が暗黒の世界と化してしまいました。本日も行方不明者の捜索が連日、連夜冷たい雨、雪、氷の中夜を徹して懸命に行われています。

そして今日は、124時間経過しても80歳、90歳の方々が懸命の救助活動に寄り救い出されたとの朗報が飛び込んで参りました。尊い命です。一人でも瓦礫の下で救出を待たれている人達に救助の手が及びます事を日々心よりお祈りいたしております。残念ながら幾ら人類が宇宙旅行を行える時代であっても、自然の摂理には、無力である事を災害が起きるたびに思い知らされます。

   1月2日午後6時前、東京羽田国際空港C滑走路の離着陸地点では、千歳空港から羽田に向かっていたJAL516便が、着陸と同時に海上保安庁の航空機に衝突事故が発生し、両機とも炎上、海保の機体に同乗していた6名の内、機長が重症、5名が死亡との発表が成されました。JAL516便は、炎上しながら乗務員の適切な誘導で乗員乗客全員379名の命は確保されました。乗員・乗客のうち14人が怪我をした事が確認されています。

本件は、現在懸命の調査、分析がなされています。現時点では、管制塔の管制官海上保安庁の航空機機長、副操縦士への指示、理解、機器の交信記録の分析、再確認ミス、等の問題が浮上し報道されています。しかし、これは、自然災害でなく人災的な問題の可能性が非常に高くなっている事は人間の注意能力には限界がある事を認めなければならないようです。

この様にして、2024年は、それも元日、2日と連続で最大級のトラジディ(tragedy:悲劇、災害)が我が国に襲って来たことです。

長年の平和立国日本は、平和である事に慣れ親しみ過去の歴史の痛みすら消え失せてしまった世代となりました。これに伴い我々日本人は、「ものごとに対し、波風が立たないように対応する忖度」を身に着け、「Justice(正義)とFairness(公正)」の人類・社会にとっての基軸を成して来た原理原則を忘れてしまった事を意味します

 

悪徳政治家達に拉致された日本丸(日本政府)は何処に向かう

      近年では、国の政を職業とする国会議員達の人間力の低下とモラルの低下は甚だしいも のがあります。

これら悪質な国会議員達は、本来タブーとされて参った競技スポーツ事業にまで指触を伸ばし、議員バッチを最大限利権獲得の為の道具に活用している有様はご存じの通りです。彼らの主たる欲望は、民間からの取り立てに飽きず、国民からの税金にまで手を出し、自民党派閥内に於ける中抜き裏金事件が現在司直の手に寄り捜査が進行中であります。これら国会議員絡みの悪事の数々は、司法の手に寄り、国民、社会に露呈し捜査の最中に起きたこの重大災害、悲劇を読者の皆様も固唾をのんで見守られていることでしょうか。

日本丸(日本政府)は、悪事を働く国会議員達とその関係者に寄り拉致されたと筆者は述べさせて頂きます。この拉致船は、現在航行不能で危機管理を制御する為の羅針盤が壊れてしまった状態である事を忘れてはなりません。非常に危険な状態です。この状態を隣国の隣人たちは、侵略のチャンスを伺っているレベル4の状態と申し上げます。

因果にも石川県は、森喜朗氏とその用心棒の馳浩氏の選挙地盤です。お二人は、形勢が不利になるや否や姿を隠す常套手段は身に着けているようです。

読者の皆様は、混とんとする世界の情勢及び漂流する日本丸の行く末を見守って頂き、悪事を働いている治家達を個々の選挙区にお引き取り願い、二度と当選させない事を祈念する次第であります。「皆様の心身の健全」は、我が日本国を再生できる唯一の資源である事を心に止めて頂けると幸いです。

伝統ある大学箱根駅伝の崩壊

■学生選手の教育を蔑ろにする教育者を自認する経営者達

その根拠

  1. 大学箱根駅伝は本来誰の物
  2. 運営管理者の実態(任意団体は情報公開の義務なしが目的か)
  3. 何故主催者(共催者)は、明朗な会計の情報公開を拒むのか
  4. 売り飛ばされた大学箱根駅伝箱根駅伝の商標登録は2004年から東京読売新聞社の持ち物になった)
  5. 利権者の餌食となった大学箱根駅伝
  6. 大会主催者(共催者)は、大会出場校(20校)に裏金を支払うのか
  7. 各大学法人、大学は、どのような経理処理をしているのか
  8. 外国人選手、日本人選手のリクルートに対する規約、規定が皆無
  9. 学生選手の定義が無く学内の授業出席、試験、卒業に関する規定をないがしろにされている。
  10. 学生選手の入学時の特待生制度の定義と内訳を明文化し公表するべき。
  11. 入学条件に特定学部、卒業認定を約束させる学生父母側の手法を受け入れている大学の根拠を明確にすべし。
  12. 大学は何を根拠に学生選手にポケットマニーを毎月支払っているのか明らかにする事が必要。

関東学生陸上競技連盟(学連)を隠れ蓑にした任意団体

    主催者(共催者)は、強化費という名目で出場料(出演料)を近年手渡し、大学駅伝部はそれを受け取っている。各大学法人、大学は、どのような経理処理をしているのか。本戦への出場大学(20校)に対して、主催者(共催者)は、近年150万円が渡されて来ていましたが、今日では300万円と出場校の監督が述べています。

この強化費名目の出場料に関する根拠は何かを明確にし、裏金でないと申すなら何故主催者(共催者)及び各大学は、明確にして情報公開すべきであると思います。また、強化費の名目ならば、代表20校を支え予選会に出場した全校に対しては、ただ働きで何の強化費も分配しないのは大学学生選手へのフェアネスに欠けるのではないか。また、各大会に主催者(共催者)は、バランティアーと称する各大学生を動員しているが、何故アルバイトとして学生達の生活をサポートする基金を設立しないのか。

10億円を超える事業費の利益は、6億円以上とも言われていますが、代表20校への裏金分配後の大半の利益は毎年何処に保管され、何に使用されているのか、国税庁も目をつむっているのでしょうか。不思議な任意団体のようです。これは、今後重大な問題が明らかになると思われます一昔前までは、主催者学連の長の采配に寄り私物化されて来た長い時代がそこにある、悪しき伝統の「学生による自治活動」と称する大人達の談合集団なのです。

予選会出場校への出場料は何もないのか。これでは、大学学生選手を扱き使い、イベントを開催して、莫大な利益を得ている「任意団体」は、教育機関で学ぶ学生達を無償で使い、無償で出場させて食い物にしている只の興行としか思えませんが、これでも教育の一環と理解させるには無理がありそうです

このような常軌を逸した大学競技スポーツ・イベントがルールも明確にしない、金銭の流れの情報公開も拒む、「任意団体」のブラックマスクを付けたフェイクスポーツ団体は、今日迄長年放置されて来た歴史はまさに異臭を放って参ったのでした。本任意団体の存在に疑念を持っても、誰もが見て見ぬふりをして今日も尚図々しく続けている事態は、教育と学生競技スポーツの本来の姿を、大きく乖離させて行く最大の原因が此処にあると思います。このような運営、管理体制である事から、大学内に於いては、学生選手を金で売り買いする所業が長年罷り通っている事を関係者、読者の皆様は何と理解されているのでしょうか。「よく頑張っている」で済まされますか。

 

■専門学部、学科の学生達は生きた教材を研究課題にすべし

     Kファイルでは、数年前から大学箱根駅伝大会の経営、運営、管理に関する素朴な疑念を抱いていましたので、スポーツ・アドミニストレイターとして公開で述べさせて頂いています。しかし、マスメディアを含めた関係者、学生選手、大学運営、関係者からの反響は「柳に風」的な風潮が蔓延している事です。

これは、まさしく長年自分達が築いてきたそれぞれの利権の構造,構図及びその既得権が奪われ、甘い蜜にあやかれない事への忖度が深層にある事を最優先で思考するのだと推測します即ち「ものごとに対し、波風が立たないように対応する忖度の精神が関係者の共通、共有する日本型ヒエラルギーの原形なのかも知れませんこの現象は、逆に不思議な教育機関の経営者と主催者(共催者)の関係を共有した共犯者のように思えてならないのは筆者だけでしょうか。これで一番割を食うのは、学生、学生選手達なのです。

大学には、近年スポーツ学部が設置され、そこにはスポーツ・ビジネス、マネージメント学部、等と分科されている事は体育で全てを納めていたころの時代と比較しますと、とても進歩していると思われます。しかし、そのような学部、学科の指導者、教員達は、何を指導し何を専門分野、部門で教え、学生達は何を学んでいるのでしょうか。このような大学箱根駅伝大会という生きた教材を目前にして、このような矛盾や疑問を何故研究課題として実学に繋げて改善改革しようとしないのか、不思議に思う次第です。

筆者の経験から、このような生きた教材を担当教員が学生達に触れさせることで、真の実学を通して逞しく成長する事を受け合いますもし指導教員、教官が所属大学の管理者、指導者、経営者への忖度配慮から、これら実学指導を怠っているなら、これは教育指導への私的な侵害行為以外に他ならないと思うのは誤りでしょうか

このような分野、部門は、体育(Physical Education)の分野ではありません。大学生達は、知識だけを毎回授業、講義で詰め込まれているのではなく、実学に沿った実践に役立つ講義、研究でなければ、将来への展望も発展にもつながらず、知識の為の知識、学問の為の学問と社会に貢献するような実学とは言い難いのが大学の現場の様な気がいたします。筆者は、日本の大学に於いても教鞭を取らせて頂いた経験からも、実態はコーチング指導ではなくいつ迄も一方的な知識の受け売りの大学での専門授業、講義のように思われた次第でした。読者の皆さんはどう感じられますでしょうか。

筆者の声が野心家の心を刺激

     筆者は、日本の大学の内外で日本のスポーツ界に「スポーツ・アドミニストレイション論」「スポーツ・アドミニストレイター」が必要不可欠である事を2005年(中央大学総合政策学部)以降声高に述べて参って来ています。この声が大学経営者、文科省スポーツ庁の野心家を刺激したのか、省庁の声がかりで各大学にスポーツ・アドミニストレイターなる肩書を持たせた人間を置き始めた次第です。無から有を生んだという事ですしかし、残念ながらこの肩書を得た人達は、専門の知識も実践キャリアも無い、云うならば肩書だけで「魂の無い」厄介な要職を担ってしまったのです。

この肩書きを授けた大学管理者、法人経営者は、その目的がお上(文科省スポーツ庁)からのお達しであるので、指導に従わなければ、大学助成金補助金に響くので「誰でもよいので肩書だけを付けて置け」的な発想から、肩書を貰ったスポーツ・アドミニストレイターは右往左往と小生の資料をパクリ始めたという哀れな状態が各大学の現状であるとの報告を個人的に受けている次第です。全く持って忖度優先の管理者、経営者の思考の様です。

このような実態から、その為にも大学の専門分野、部門には、スポーツ・アドミニストレイション論の大学院の設置が急務なのです。その根拠は、4年間専門学部、学科でスポーツ・アドミニストレイションの基礎をなす、スポーツ・マネージメント、ビジネス、スポーツ・心理学、スポーツ・科学、等々の基礎講座を終えているので、大学院でのスポーツ・アドミニストレイション専攻がスムーズに取得できると考えられるのです。

大学管理者、経営者は、理解出来なければ理解できている人に教えを乞う事が先決です。古人は、「知らないは末代の恥、知るは学生達を救い未来に導く」と云われている所以です。日本人は、体裁を優先して、恥の精神は捨ててしまったようです。悲しい事です。体裁だけでは、机上の空言を述べても、実戦には役立たない現実が待っているのです。体育で全てが解決していた時代は、60年前に終焉を遂げています。

勿論、懸命に努力されている優秀な教員、指導者が居る事も存じ上げています。その方々は、体裁を気にせず、恥を恐れず教えを乞う姿勢を失わない方々です。一人でも多くの情熱の或る教員、指導者が醸成される事は、日本の未来のスポーツ・アドミニストレイターを養成し、真のスポーツ立国を形成する事も夢ではありません事を申し添えさせて頂きます。

 

文責者:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介

G‐FILE「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行元 文藝春秋社 著者 武田頼政

Kファイルスポーツ・ドクトリン、News Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:NO.214は、大変辛辣で誠実で努力を惜しんでいない人達には、不愉快な論調であったかもしれません。しかし、筆者は、お世辞は苦手で表現手法も限られている事からストレイトの表現をお許しください。その方が、シンプルに理解できるのではとの思いで述べさせて頂きましたので、悪しからず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.213: 組織・団体の内部告発は日本国を救うかもしれない

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.213: 組織・団体の内部告発は日本国を救うかもしれない

無断転載禁止             毎月第二、第四木曜日 掲載予定

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は「Justice正義&Fairness公正」

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

年末のご挨拶 2023年12月28日 木曜日

読者の皆様へ

    2023年は、どのような年でしたでしょうか。年末を迎えた今日も自民党国会議員達の不祥事、犯罪行為は、芋ずるの如く挙げられて行っている次第です。その中には、東京五輪組織委員会会長氏の名前も本朝報道に挙がり手が付けられない状態となっています。しかし、地検特捜部は、何名の悪徳政治家をお縄に出来るのでしょうか。各政治家の選挙区民達は、自分達が投票した人間が越後屋達であってもよいと考えているのでしょうか。毎度何を根拠に投票しているのでしょうか。金が無ければ政治家になれないのなら、辞めればよい、と申し上げます。政治家は、本来「金がなる木」とは真逆な「井戸と塀」しか残らない職業と遠い昔から言われて参ったのでした。

本年も「Kファイルスポーツ・ドクトリン」「KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada」をご笑読頂き誠にありがとうございました。読者の皆様のお陰で、アクセス回数は、順調に右肩上がりを記録しており、一年通して安定致しております。2017年4月17日の掲載からNews Comment を合わせますと今日迄に字数は、240万字を超えました。此れもひとえに皆様のご支援、ご指導の賜物です。

多くのご見識ある読者の皆様からは、Kファイルにより「スポーツ・アドミニストレイションは何たるか」「スポーツ・アドミニストレイターとは何たるか」「Justice&Fairnessは重要な社会の基軸」の理解と専門知識を構築しています、との嬉しいお言葉も頂いています。

反面、「スポーツ・アドミニストレイションの言葉が馴染めない、よく理解できない」と未だ理解できない、理解しようと学ぶ意思のない読者の方々もおいでるのも事実です。これは、またこれで宜しいのではないでしょうか。人は、個々に異なる思考力、能力、伝統的な体育という概念から抜け出せない、潜在意識をお持ちなので、強制するものではありません。

残念ながら大学の個々の教員達は、自身の資料としてKファイルを財産にしても、学生達にKファイルの存在すら紹介されないのが、実態の様です。しかし、此れも日本の教育機関と教員、指導者の特徴なのかも知れません。この様な実状を鑑みますと教員の昇進昇格の為の論文、寄稿文に盗作が横行している事もよく理解できます。学生の資質の向上を指摘する以前に大学教員のモラルの向上を切に願うしだいです。学生達は、全く持って学ぶチャンスを与えられていないのが実態のようです。

日本の学生達は、個々の個性という武器を取り上げられ放牧された羊達の群れにされて、押しつけの指導、教育を受けているのかも知れません。この群れが毎年日本社会にトコロテンの如く押し出されて参るのですから、今日の国民、社会を形成して行く根拠が此処に在るように思えてなりません。

筆者からの願い

Kファイルスポーツ・ドクトリンは、日本に必要な一人でも多くのカリスマ性と求心力を持った個性豊かな若者の出現を期待して発信続けて参ります。どうか、一人でも多くの若者達に、本ドクトリンが公開されている事を教えてあげて下さい。熟年した大人達は、物事の価値観を忖度中心にするようでは日本の未来には期待できません事をご理解して頂き、此れからの若者達に期待いたしている次第です。

特にアスリート達には、競技の世界でのみ個性を発揮するのではなく、社会に於いてもその個性を表現して欲しいと願うしだいです。これ程東京五輪組織委員会の重鎮達が悪事を働き私腹を肥しても、五輪代表選手の誰一人もが、何も口にしない事は、異常です。アスリート達のあの勇気とパワーが借りてきた猫のようでは寂しい限りです。これもまた忖度の心で自動制御させられているのか、国民、社会には、何を持って支援、協力に対する還元をされているか、一考の余地があると思われます。

終わりに

読者の皆様、ご家族の皆様のご多幸と一日でも長くこの平和が日本で続きます事を祈念しつつ、ポジティブなホリデイシーズンをお過ごしください。 深謝

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

目次

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.213:組織・団体の内部告発は日本国を救うかもしれない

年末のご挨拶

嘗ての西武・国土計画崩壊の起点は何処

     アナザーストーリーズ(Another Stories) 

      ■先ず初めに

      ■万民の神よ、何故善悪を競わせるか

      ■権力は持つ者の心次第と人は言う

筆者の私見

注:ご紹介

===================================

2023年12月28日  公開

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.213:組織・団体の内部告発は日本国を救うかもしれない

無断転載禁止 

嘗ての西武・国土計画崩壊の起点は何処

アナザーストーリーズ(Another Stories)G-FILEより

■先ず初めに

 2006年10月13日、発売の「G-FILE 長嶋茂雄と黒衣の参謀(ジャイアンツの凋落は予言されていた)」は、河田弘道が直接体験した二つの出来事をご紹介させて頂きました。

その中のもう一つのテーマは、筆者が米国の大学に勤務していた当初から当時の堤義明社長(西武・国土計画株)のお側で、日夜戦ってきた強烈なアナザーストーリーがあった事でした。このアナザーストーリーが無かったならば、残念ながら東京読売巨人軍での長嶋ジャイアンツの下での「メイクミラクル&ドラマ」の完成は、無かっただろうと確信を致しております

この度のNO.213では、狂った今日の日本社会に相応しい年末最後のKファイルのテーマとして、ご紹介させて頂きます。読者の皆様の歩まれて来た人生、現在歩まれている人生を比較されながら、記憶を蘇らせて頂けましたら幸いです。また、今後何かのご参考になればと思います。

■万民の神よ、何故善悪を競わせるか

 人は、それぞれのDestiny(運命、天命)の下に生を受け、懸命にそれぞれの環境の下で生きようと努力をして参っています。その中でも、人は、己の心がけ一つで、他人を傷つけたり、社会に迷惑を掛けたり、自らを組織と共に破滅に導く事も可能であるという事です。私は、このような人達とその修羅の世界を何度も見て参りました。そこから人の心の浅ましさ、善悪の判断ミスに伴う所業は、一人の人間の悪しき虚栄心とおごりの精神に起因するように思えてならないのは、筆者だけでしょうか。片や人は、歳幼くしてもサクリファイス(自己犠牲Sacrifice)の精神を備え、人と社会に身の丈に合った貢献をされている人を多く見かけます

しかし、地位も名誉も富も有する成熟した大人達が、「スポーツマンシップ」を叫んでもモラルを逸脱し、法を犯す行為を行っていているのもご承知の通りです。このようなならず者達に何のお咎めも無く平然と生き延びて行ける社会にしてしまった我が日本国には「Justice正義&Fairness公平」が消え失せてしまったのかとの失望感を感じる事もあります。特に毎年、この時期になると考えさせられます。読者の皆様は、如何でしょうか。

■権力は持つ者の心次第と人は言う

 嘗て私が遠い過去に世話になりました、西武・国土計画という企業の中枢にいた幹部は、「自分は性悪説」だと小職に言い切られた人物が居た事を思い出します。この方は、当時既に西武・国土王国で堤天皇の1番番頭は俺だ、と自負心が旺盛な方でした。それが山口弘毅氏(当時、国土計画株式会社、総務部長兼取締役、後1995年代表取締役社長)その人でした。当時私は、まだ米国の大学に専任として所属(28歳)での多感な時期での出来事でした。

山口氏は、「私は常に人を疑う事から始める」という、誠に気の毒な性格の持ち主だと当時感じた次第でした。この方は、「生きて居て何が楽しいのだろうか」と米国スタイルに慣れている小職は常にその方の眼を見ながら会話した日々が思い出されます。即ち、この方は、ネガティブ(否定的)なデスティニーを自ら装い、人は悪だとの視点で日々の業務を送られていたのです。この方は、私が米国の大学と掛け持ちで、年に25回米国と東京を往復していた時に初めて出会った「ネガティブ・マインド」を有する日本人の企業戦士でした私は、山口氏と初対面したその日に「この方とは、いつか袂を分かつことになるだろう」と帰宅の為に原宿の国土計画1階の駐車場の送迎の車窓から国土計画のビルを眺めた思い出が今尚鮮明に瞼に浮かびます。

あの時、秘書が車に乗り込んだ小生の上着の右ポケットに万冊の札束を数個わし掴みで「お車代にして下さい」と捻じ込もうとした時に、札束の数を確認して丁重に「これは総務部長にお納めください」とその場でお返しした事が堤義明社長への小生の最初のご挨拶でした。そして翌日、昨日秘書からのご配慮への感謝と確認した万冊の数を堤社長に直接お礼と共にご報告、ご配慮に感謝申し上げた次第です。これが此処の権力者の遣り方かと肝に銘じたのでした

筆者の私見

当時の巨大な西武・国土計画を一人でマネージメントする為には、アンダーアーマー(鎧の下着)を身に纏わざるを得なかったのかも知れません

それは、また先代の堤康次郎氏から堤義明氏へと継承されている企業者理念に基づく人事抗争イズムから来るのかも知れません。

当時、小職が足を踏み入れた時は、山口氏のライバルには戸田博之氏(西武鉄道総務部長兼取締役)、飯塚裕司氏(西武不動産総務部長兼取締役)の間で、第一番頭争奪戦が繰り広げられていた最中であったと直感致した次第です。その他に準番頭としてやるかやられるかと番頭の席を「隙あらば」と虎視眈々と狙っていた3名の彼らの早稲田大同期生の存在も確認していました。その中では、飯塚氏は非常に温厚で他に比べても優しさを持った性格の持ち主と記憶しています。しかし、同氏は、若くして他界された事は誠に残念な思いも致しました。同氏は、多分「性善説」を持たれていたのかも知れません

山口氏の「性悪説論」は、堤義明天皇引き入る、あの西武・国土王国が「国土計画偽装株事件」の発覚(内部告発)に起因、屋台骨もろとも一瞬に崩壊を余儀なくされてしまったのでした。それは、丁度私が西武・国土を去った10年後の年の暮れの出来事でした

今日の日本の政界、官界、省庁、大学教育機関に悪が蔓延る組織、団体の経営者、指導者達は、「内部告発」の怖さ、恐ろしさを知らないのかも知れません。或いは、それをさせない為に内部の雇用者達の個性を腑抜けにして、牙を抜き放牧した羊にしてしまったので、Justice(正義感)を元来持ち合わせていない人達が現社会にのさばってしまったのが今日の状態なのかも知れません。

このような魂をお金に換えてしまった方々は、サクリファイスの精神、人に手を差し伸べる精神、国民、社会に物心を還元する心など失せてしまっているようです。これこそが、此の国を他国の宗教団体に売り飛ばしたり、国民の汗水たらして納付した税金をかすめ取って行く卑しい政治家、教育機関の経営者達が蔓延しているように思えてなりません。皆様の周りにも小型のこのような人物が闊歩している姿を見かけるのではないでしょうか。

ご紹介

 本テーマは、筆者が主人公となっています「G-FILE」第六章 黒衣の参謀のルーツ、177ページ~215ページに詳しく体験談を述べさせて頂いております。ご興味がある方は、ご笑読下されば真意が理解できるかもしれません。

注意:現在G-FILEは、当時即完売であったのですが、印刷を許可致していませんでしたので、現在はアマゾン(AMAZON)に於いてオークション、中古販売が成されているようです。ご参考までに、

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-FILE 「長嶋茂雄と黒衣の参謀」文藝春秋社 著武田頼政

   スポーツ・ドクトリンKファイル

   News Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:本年度最後のKファイルのご挨拶と筆者の懐かしい体験を公開させて頂きました。そこには、人知れず真実が今日も尚眠り続けている事を少しでも読者の皆様とセアーできたならばこれに優る事はありません。

新しい年にお会いできます事を願っております。深謝

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.212:日大の浮沈がかかる大学競技スポーツの変革と決断

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.212:日大の浮沈がかかる大学競技スポーツの変革と決断

無断転載禁止             毎月第二、第四 木曜日公開

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は「Justice正義&Fairness公正」

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

筆者からの便り

 師走も早や半ばを迎えています。海を越えたMLBからは、大谷翔平選手のFA移籍先がつい先日、本人自らのSNSへの投稿により明らかに成りました。移籍先は、当初より相思相愛であったロサンゼルス・ドジャーズ球団と相成った次第です。本当におめでとうございます。

 本話題は、東京五輪以降日本全土をどす黒い霧が立ち込めている中に置いて唯一無二の夢と希望の光を国民、社会に届けて頂いた貴重な話題であります。

しかし、この素晴らしい話題は、連日の自民党(安倍派幹部達他)政府、内閣の重鎮達が派閥のパーティ代金からキックバックを受け、その金を収支報告書に記載もせず、長年皆で分けてネコババしていた事が発覚致しました。これは、まさに皆やっているので怖くない方式が蔓延している様子です。現在司法の手は、本国会会期末を待って、本格的な捜査が年末年始に向かってスタンバイされているとの報道がなされています。大谷翔平選手が独りで稼ぐ10年契約の契約年俸に比すると悪党議員達の器は、何と極小なピーナツにも及ばない金をピンハネしているのでしょうか。

本件に直接的に関わる国会議員達は、大谷選手の移籍の話題でかき消されるのでないかと密かに期待していたようですが、その期待に反して、日々黒煙が火を噴き内閣及び安倍派解体の危機が迫って来ている様子です。此れ迄も脛に傷を持つ悪名高い顔ぶれ達に加えて、新たにオリンピックオタクで東京五輪相、組織委員会会長の橋本聖子議員が顔を出して来ています。本悪しきキックバックは、安倍派の前進である森派時代に仕込まれた裏金造りの秘伝であるとも言われ始めています。悪は、根子を断ち切らなければ姿形を変えて発芽して参るのは世の常です。

何かこの構図と構造は、江戸の町を暗闇に紛れて盗賊稼業を営む泥棒達とその頭目の一族が目に浮かびます。しかし、その盗賊たちを懲らしめる火盗改役(かとうあらためやく)の長谷川平蔵が永田町には居なかった事が明らかになった事は確かなようです。果たして地検特捜部は、「Justice&Fairness」を纏いに掲げて何匹の盗賊たちをお縄に出来るのでしょうか。国民、社会は、特捜部員の方々には、この際インセンティブボーナス(成功報酬)制度の活用をお勧めいたす所存です。読者の皆様もご賛同されますか。

片や、日本大学のアメフト部に端を発した日本最大の私立大学の内紛は、日本全国に大学教育機関の在り方とその運営、管理下にあるべき大学競技スポーツ部(部活)の在り方が問われる歴史始まって以来の試練に立たされている事は皆様もご承知の通りです。

この度のkファイルスポーツ・ドクトリンNO.212では、この日本大学を如何にしたら林新理事長が再構築を願う、次世代の大学競技スポーツの経営、指導、運営、管理にするべきかを「河田の提言」として述べさせて頂きます。ご笑読頂ければ幸いです。

尚、本件に付きましては、2022年6月13日と2023年8月10日に筆者は日本大学の林 真理子新理事長宛にお便りをさせて頂きました。その中に日本大学は、本件を機会に「日本の大学競技スポーツの未来のモデル校」への転換期であると申し上げた事を読者の皆様にお知らせいたします

 

目次

日大の浮沈がかかる大学競技スポーツの変革と決断

日大問題は起きるべくして起きた

■日本の大学競技スポーツ部に問題が多発する原因とその根拠

■日本・大学スポーツ協会の実態

■現在の日大混乱の主たる要因

■アメフト部及び学生選手への対応

■トラブルの起因は此処に在り

■スポーツ・アドミニストレイターの視点

日大競技スポーツをモデル校にする為の提言   

まとめ

=========================================================

12月14日 木曜日                     公開

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.212:

日大の浮沈がかかる大学競技スポーツの変革と決断

無断転載禁止

日大問題は起きるべくして起きた

■大学競技スポーツ部に問題が多発する原因とその根拠

この問題は、日大運動部のみの問題ではありません。大学競技スポーツの問題点は、大きく分けて五つに分けられます。

その1:それは、大学競技スポーツとその部活の趣旨、目的が「学生達の課外活動とし 

て位置付けられ、学生達の自治に寄り運営、管理がなされる」という戦前から今日迄一貫して変わっていない事です。(有形無実)

その2:次に問題は、「大学競技スポーツ活動が教育の一環若しくは教育の延長線上にあるとの明文化されたものが存在しない」事です。(教育との関係性が不明確)

その3:日本の大学競技スポーツ部が所属するリーグは、学生連盟と称する大人達及び企業、社会人達が運営管理している事です。(矛盾)

その4:全大学競技スポーツが所属するリーグを統括する組織、団体が存在しない事です。よって、大学競技スポーツを統括運営、管理する統括団体が無いので各大学が共有するべき「共通のルールBook」が存在しないという実態が現存する事です。(大学競技スポーツ統括団体が有形無実)

その5:最終的に日大アメフト部のような事件が起きた場合は、部が所属登録するリーグ、組織団体には何の罰則規定も規約も権限も無いのです。

ただ傍観するのみで全ては、大学の問題として処理せざるを得ないのが日本の実態です。(団体は競技の運営は行うがトータルマネージメントは大学任せという事です)

■日本・大学スポーツ協会の実態(UNIVAS)

本来、大学競技スポーツの統括運営管理を司る組織団体は、大学競技スポーツ協会があってしかるべきです。この団体が本来はルールBookを有して、競技スポーツの活動をする各大学が同協会に登録、所属して本ルールBookの下で運営、管理が行われるべきなのです。我が国に於いては、この機関が存在していないのが実態なのです。つい近年には、打ち上げ花火の如く「日本版NCAAの必要性」を訴えて文科省スポーツ庁を躍らせて日本・大学スポーツ協会(UNIVAS)なる団体を立ち上げました事を存じている読者の皆様も多いのではないかと思われます。

しかし、この団体を立ち上げる旗振りをした方々は、大学スポーツで金儲けを企てた連中であったと聞き及んでいました。公金を使ってシンポジューム、講演活動、米国視察と金は使ったが、実質スケルトン(背骨)のない名ばかりの組織・団体で実質的に機能せず実践では役立たないのです。その証として、この度の日大問題に関する見解、指導を本協会長は、何をして何を発言されましたか。全く無関心を装っています。また、本体のスポーツ庁は、長官コメント談話、指導、指針を述べたでしょうか。それは、期待される方が無理です。

当初日本・大学スポーツ協会は、多くの大学に年会費を徴収する勧誘方式をされていました。しかし、各大学は、協会の趣旨、目的に賛同する大学が限られる数となったのです。そこで「お上の声(文科省スポーツ庁)が聞けぬか」、とのささやきまで持ち出し、加盟しなければ私大助成金補助金に影響を及ぼすかの話まで出し、半ば脅しの手法で会費を取り入会を求めていた次第です。現在は、集まらないので会費無料としたようです。これは、いったい何をしたい集団なのか。これに反対した国立大、大手私大は、加盟していないのが現実のようです。これに沿って加盟を拒む私大の多くは、「加盟して何がメリット」なのかと絵に描いた餅と化しているのが実態の様子です。これもごもっともな論調です。

本組織を立ち上げる為に旗振りをした大学経営者、スポーツ庁文科省の政治家、関係者達は、大学スポーツでは儲からないと気付き退散してしまったと聞き及んでいます。それもそのはず、その方々には、本組織の趣旨も目的も理念も持ち合わせていないただ金もうけだけが先行していた方達の集まりであったのです。彼らは、米国大学のスポーツ・ビジネスを夢見ただけで、日本の大学競技スポーツには金になる商品価値のある商品が無い事すら気付かなった人達なのでした。(全くの学習不足)

日本の大学競技スポーツを統括、運営、管理を目すし協会(団体)が、大義であるべき確りとした理念、趣旨、目的を持たないでは、大罪を犯した東京五輪招致委員会と全く同様な方法、手段では諸悪の根源を再生する事になるのではないでしょうか。

■現在の日大混乱の主たる要因

日大新執行部の問題:

発足時からの手順、段取りを誤った事です。新執行部がスタートするに当たっては、幾つかの手落ちがあったと思われます。

1.旧理事会は、1度解散しましたが、評議委員会も一度解散が成されたか否かは確認できていません。評議委員会が解散をしていないとするならば、理事の選考はフェイク同然と申し上げます。その理由は、旧理事会のメンバーが評議委員会のメンバーを兼任している事が日本の私大では常態化されているからです。これにより新理事達の選考を懐柔したのではとの足跡が残った事です。これにより新理事会は、機能しなくなり副学長迄もが理事枠に入り込んでいた事実です。まさか副学長迄もが、評議委員を兼務していたのではないでしょうね。

2.新理事は、評議委員会が選出した理事達であり、その理事達に寄り理事長に選出された事を林新理事長はどれ程理解できていたか。理解していたならば、就任後、何が起きるかぐらいは素人でも想定したと思われます。準備不足は否めない。

3.このことから旧体質の流れを汲む評議委員、理事達は、林氏を理事長に担ぎ上げて置けば何とでもなるとの思いから、学長(法人第一理事)、副学長(理事枠に入れる)、等の人事を承認していた節が伺えます。このような実態が明らかにされたのは、2023年8月8日の理事長、学長、副学長による記者会見で、理事長には理事会、評議委員会で起きている真の情報が上がって来ていない、云わばフィルターを掛けられたお飾り的な立場に祭り上げられた印象を強く視聴者が感じたのでした。

4.林新理事長は、日大問題の根源が悪しき伝統の体育会(日本の伝統的な呼び名)と称せられる競技スポーツ部とその集団にある事を軽視、或いは考えていなかった事により、シンプルにするはずのカレッジ・アドミニストレイションがより複雑化を狙う理事達(評議委員達)により、混乱を来すことになったのです。評議員、理事達には、複雑化させることにより利害、利権の数と隙が出来てくる事を存じているからです。

5.林新理事長の生死は、現評議委員会、理事会に於いて理事長を支える数が半数以上、できれば三分の2を確保できる数を確保できているか否かです。

6.学校法人日本大学は、評議委員個々の選出の仕方、選出基準を明確にし、誠実で清潔な推薦、任命が寛容であると思います。

 

■アメフト部及び学生選手への対応

 小生は、長年米国大学競技スポーツのスポーツ・アドミニストレイターとしても州立、私立2校にて直接的な運営、管理のキャリアを有しています。また、その間、大学の代表としてもNCAA(全米大学競技スポーツ協会)の運営、管理に於いても実践経験を致して参りました。

日本の大学競技スポーツの今日を鑑みまして正直に申し上げさせて頂きますので、参考になる事があれば取り入れて頂き、ご質問があればご遠慮なくお問い合わせください。

読者の皆様は、日本大学の現在のアメフト部及び学生選手の実態を理解、認識されている事と思われます。この問題は、日本大学だけの問題ではありません。

本件の本質的な問題は、日本には大学競技スポーツをトータルマネージメントする組織団体が名ばかりで機能していない事です。その最大の問題は、その組織団体には、各大学の競技スポーツを運営管理する為に最重要な規則、規約、罰則を明記した即ち「ルールBook」が存在しない事なのです。ルールBookの無い統括団体など無意味です

ならば、各大学に大学競技スポーツを運営、指導、管理する為の規則、規約、罰則が明文化されているかと申せば、此れも存在しません。この様な日本の大学競技スポーツ界に於いてトラブルが発生しないなどありえない事なのです

近年に於いては、競技スポーツも多様化なり、マスメディアの興味、報道によるスキャンダラスな問題を1年中垂れ流されて来ている次第です。

このような事は、米国大学の競技スポーツに於いてはあまり耳にした事がありませんでした。

■トラブルの起因は此処に在り

この様な現象、状態は、米国と日本の社会、文化、宗教に於ける違いが存在するのかも知れません。しかし、競技スポーツは、ルールに寄り勝敗が成り立っている事は万国共通しています。それでは、日本に於いては何故問題、トラブルが発生しても処理、解決できないのか。

その違いは、「人は問題など起こさない、起きても話せばわかるんだ」という精神と「人は約束を違える生き物であるので約束を破る事を前提にしたペナルティーを明文化するべし」との精神の違いがあると確信します例えば、欧米では人と人の約束事は、契約書により成り立っています。日本では、人が約束したらそれを違える事などしない、と今日でも平気でそのように述べ、都合が悪くなると約束を違えます。

小生が申し上げたいことは、人と人との約束事は双方をリスペクトする証であり、それを明文化しない文化は、問題、トラブルの起因となるのです

日大の直面しているアメフト部の問題は、まさにこの約束事が明文化成されていない事に最大の起因があると申し上げます。この様な状態の環境下で唯一明確なルールが存在するのは、刑法なのですこの度は、この刑法に関係する問題、犯罪行為を日大アメフト部の学生選手が引き起こした事が問題の起点となったのでした。

この刑法を犯した学生選手が出た時に、大学側が司法に何故委ねなかったのかが、現在の最大の争点なのです。その統括管理責任者が大学副学長であり、また法人経営者の理事であった事です。それに加えて、学内調査を行って薬物が出たにも関わらず、司法に引き渡す義務を12日間怠った事です。このような行為は、副学長氏に他意があり学生選手への幇助罪に問われ共犯の可能性もあるのではないでしょか。しかし、本副学長氏は、元検事(辞め検)であった事が更なるミスリードへと発展してしまっている事です。

■スポーツ・アドミニストレイターの視点

 現在は、アメフト部の存続、学生選手の処遇、等々について、更なる混乱を来している様子が伺えます。

小生の専門分野・部門(スポーツ・アドミニストレイション論、スポーツ・アドミニストレイター)としての立ち位置で申し上げますと、アメフト部活の有無に付きまして決断は、全く焦る必要ありません

①現状では、日大が諸般の問題を理由に関東学生アメフト協会に休部手続きを先ず行う事です。そして、次に必要ならば日本アメフト協会に関東学生アメフト協会に提出した休部届けの写しを提出して置けば良いと思われます。これにより対外的にも学内的にも休部となります。

②次に大事な問題は、日本大学にはこのような学友会活動の実態に対するルールが存在するかどうかです。もし規約、規定があるならそれに沿った処理を行うべきです。無いならば、現在進行しています検察、捜査機関の捜査への協力と動向を見ながら、残された学生選手達の処遇、今後に全力で支援して行く事です。

③次に調査が必要なのは、日大アメフト部に登録している選手達が個々にどのような経過で入学、入部を約束されたのかを個々に面談して過去の書類、資料を精査しながら対処して行く必要があります。この作業は、入学、入部、他、特待生制度の活用とそれぞれ内部規範があると思われますので、学生選手個人のフェアネスを損なう事の無きようポジティブな精神で対応に当られるべきです。

④法を犯した学生選手には、大学自らが襟を正して他の一般学生が罪を犯した場合と同様な罰則を与えるべきであると考えます。学生選手達は、すでに18歳から成人と認められている事から自らの責任を負う事の重さを体験する機会であります。

⑤アメフト部の処罰に付きましては、司法の捜査が一段落(基準を定める)時点で、アメフト部の公式試合出場停止処分を告知する事が必要です。出場停止期間は、司法の捜査結果、関東学連の出場罰則規約を鑑みた処分とする事が大事です。

 

日大競技スポーツをモデル校にする為の提言

この度の日大騒動は、起きてしまった事へのネガティブマインドは今後何のプラスにもなりません。大事な事は、この騒動からあらゆる大学教育機関に於ける不具合、矛盾、欠陥が日本社会に露呈して頂けたことと捉える事が寛容ではないでしょうか。

この日本最大の私立大学(16学部を持つ)で起きた出来事は、日大だからこそマスメディアの扱いも多く騒いでいるのです。例えば他の小中規模の日本体育大学他では、この日大問題以上な問題を抱えていますが、マスメディアは興味も騒ぎもしません。此れも日本社会のマスメディアの特徴なのかも知れません。

それでは、現日大問題を早期にポジティブな方向に変革する為にはどうすればよいかを思案しなければなりません。

最初の「筆者からの便り」に紹介させて頂きましたが、私は、スポーツ・アドミニストレイターとして、林真理子新理事長には、日本の大学競技スポーツは今転換期を迎えている事。その一大転換期に差し掛かっているのは、他でもない日本大学自らである事。日本全国の大学が今まさに日大の変化を静観している所である事。この千載一遇の機会に、日本大学は、未来の大学競技スポーツへと独自の創造力を持って、モデルチェンジを行う事を進言させて頂きました

そこで、改めて提案させて頂きますのは、大学内の先ず構造的な問題を解消して頂く事です。

  1. 大学競技スポーツは、あくまでも教育の一環であり延長線上に明確に位置する事です。そこで学内のストラクチュー(構造)は、大きく本体のアカデミック群と強化競技スポーツ群を日大の母体とする事です。
  2. 強化競技スポーツ群は、教育の一環でもある事から統括責任者には理事長、学長の信任を得た権限を与えた専任を置く必要があります。
  3. 強化競技スポーツ群は、日本大学の競技スポーツ群を束ね実質運営管理を実践的に行う独立した組織部隊が必要です。小生が日本の大学に最初に提案させて頂いたのが「Athletic Department」の設立です。日本では、幾つかの大学が既にアスレティックデパートメント名を使用していますが、残念ながら何をどうするのか理解できず、機能していないのが残念です。やはりスポーツ・アドミニストレイションの必要性が何たるかを理解、実戦のキャリアが無いと難しい事は承知いたしております。
  4. 強化競技スポーツ群は、経営、運営、指導、管理者を集約した球団管理体制とイメージして頂ければ理解しやすいと思います。
  5. 強化競技スポーツ群の主体は、学生達でありそれをサポートするのが日本大学なのです。此処に於いては、大学、法人、指導者、学生選手が一体となって、日大強化競技スポーツを強化発展させる為の「ルールBook」を作成する事が日本の大学競技スポーツのモデル校に相応しい実践演習活動であると確信します。

まとめ

 先ずは上記提案をクリアーする事が大前提であります。そして、次に本論の強化競技スポーツの活動と目標に入っていく準備が整うのです。

その為には、①どの競技スポーツが日本大学を代表する種目であるかを在校生の記名投票により男子、女子別の競技スポーツ種目を決定する大きな参考資料の一つにする事が大事です

②そして代表種目に入れなかった種目は、準競技スポーツ種目として活動を継続し、定期的な入れ替えを行う事も大事です。

③次に必要なのは、競技スポーツ群を経営、指導、運営、管理するに当たっての大学内に於ける「ルールBook」の作成を同時進行しなければなりません。

④本プロゼクトの主体は、学生と大学に位置している事を忘れてはなりません

そして、指導、運営は、競技種目のキャパとその商品価値(学生に人気がある)を高める為の専門的な手法を導入し、学内のルールに乗っ取った規範内で行う事が大事です

筆者は、長年の実践キャリアを基に日本の大学競技スポーツの「成功のキーワード」を準備致しております。それらは、米国大学と日本の大学の良い所を活かし育てる、コーチング手法が適切であると確信しています。Just do it!の精神が寛容です。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-file 「長嶋茂雄と黒衣の参謀」文藝春秋社 著武田頼政

   スポーツ・ドクトリンKファイル

   News Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:

 NO.212は、如何でしたでしょうか。日本大学の再建と未来への指針を明確にして、一日も早く活気あふれたキャンパスが学生達の手元に訪れる事を心より祈念する次第です。特に経営、指導、運営、管理者は、誠実で正直に学生達に直面して挙げて下さい。お願いします。

スポーツ・ドクトリン KファイルNO.211:東京五輪買収の源泉は内閣官房機密費のようだ

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.211:東京五輪買収の源泉は内閣官房機密費のようだ

無断転載禁止             2023年11月23日 公開

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は「Justice正義&Fairness公正」

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

目次

筆者からのお知らせとお詫び

日本政府の東京五輪買収の源泉は国民の税金

Ⅰ.招致活動買収金は内閣官房機密費とのこと

  ■未だ落ち着かない国内のスポーツ関連事件の数々

  ■内閣府により隠蔽されて来た東京五輪招致の深層は

  ■安倍晋三氏のお墨付きで内閣官房機密費を持ち出し

  ■馳浩氏の当時の立ち位置

Ⅱ.馳浩とその仲間達

  ■日体大は政治家利権屋の枢窟か

  ■日体大はどす黒い利権政治屋と危険な思想家達の密会場所か

   11月15日開催の体育研究発表会(横浜アリーナ)での出来事

  ■日本のマスメディアは機密費の行方を公表できるか

   日々の報道をご紹介

  ■何故セルゲイ・ブブカ氏元超人の名を出した

  ご紹介

筆者のまとめと私見

――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

筆者からのお知らせとお詫び

 長期に渡り留守にしました事を読者の皆様に先ずお詫び申し上げます。

 日本の夏季は、夏日、猛暑日酷暑日と温度差により三段階の呼び名がある事が定着してしまったようです。そして、通常、次に訪れる四季は、秋として歴史的に味わい深い季節が本来の姿でした。しかし、近年は、この秋の季節感を味わえなくなってしまった事は何にも代えがたい風情を失った事です。自然の摂理の急激な変化には、人類の近代科学をもってしても誰もが止められない事を我々は早く理解と認識を新たにするべきでした。

 小生は、本当に久しぶりの長期夏休みを取らせて頂き留守に致しました。思えばあの酷暑の8月13日に日本を後にしまして、帰国がつい先日11月12日となりました。3カ月の長旅は、確か2006年のあのG-file「長嶋茂雄と黒衣の参謀」文藝春秋社 著武田頼政が出版されて以来です。もう十七年ぶりだったと思います。酷暑の夏に出て初冬に帰って来たのは初めてのことになります。

 読者の皆様は、如何お過ごしでしたでしょうか。日本に於いて日々起きる出来事は、毎夜旅先で日本語のTV放送を自由に視聴でき客観的な視点でとらえる事が出来ました。近年は、もう世界の何処に居ようとも情報がオンタイムに近いスピードで入って参りますのでタイムラグは略ございません。また、同時に世界中のNEWS、番組が英語版で24時間視聴できます事は、非常にグローバルな立ち位置で、自由な価値観を持って判断、評価できることは誠に自由民主主義国家に居る事を肌で実感していました。我が国では、何故マスメディアの報道がこれほどまでに不自由に感じるのだろうかと肌身に感じた次第です。

我が国の「報道の自由」などという言葉は、いっそ「忖度自由な報道」と言い換えた方が正しいのかも知れません。

=======================================

2023年11月23日 公開

スポーツ・ドクトリン

KファイルNO.211:東京五輪買収の源泉は内閣官房機密費のようだ

無断転載禁止

日本政府の東京五輪買収の源泉は国民の税

Ⅰ.招致活動買収金は内閣官房機密費とのこと

■未だ落ち着かない国内のスポーツ関連事件の数々

国内に於きましては、日本大学内部に於ける権力闘争、領地争いがヘドロの沼に沈み始めている状況は相も変わらずの様相です。大学競技スポーツに於いては、何の改革も発展も無く、只大学経営者達の受験生、学生集めの広告塔の為に学生選手達を買いあさり、そこに新たに外国人選手達を買い集める手法も身に着けた様子です。

東京五輪に至っては、組織委員会の執行部役員の誰もが買収疑惑、贈収賄事件での責任も取らず、社会でのうのうと生き延びている様は「JusticeとFairness」を我が国社会から葬った事を意味します。それもいつも声高に「スポーツマンシップ」とやらを叫ぶ政治家、元政治家達ばかりのようです。このようなフェイク政治家達をのさばらせているのは、我々日本国民であることを恥ずかしく思う次第です。彼らは、利害と利権のみを目的に東京に五輪招致活動した事が、今日も尚その中枢にいた人達が事あるごとにその悪に手を染めた事実を自慢し出した事で東京五輪を金で買った事実を露呈している次第です。これら政治家、教育、指導者は、モラルも品格も持ち合わせて居なかったのでした。

内閣府により隠蔽されて来た東京五輪招致の深層は

いみじくも11月17日、日本体育大学松浪健四郎理事長、元文科副大臣日本レスリング協会副会長、自民党二階派JOC評議委員、元専修大学教員、等々)が関与する講演会とやらに馳浩石川県知事(元専修大学レスリング部監督、日本レスリング協会副会長、元日体大理事、元自民党安倍派、文科副大臣、文科大臣、五輪招致推進本部長、東京五輪組織委員会理事)は、本講演会に招かれてスピーチをした中で「東京五輪招致活動費は、内閣官房の機密費を使ってIOC委員達に贈答品を送った事、当時の安倍晋三首相からはいくら使っても良いから五輪を招致しろと檄を受けたことまで自慢げに暴露」をしてしまったのです。

翌日18日には馳浩は、顔面を引きつらせて「事実誤認」と意味不明の言葉を大の大人が自ら公言した文言を取り消すとは、元教育者を名のる国会議員、文科大臣、現石川県知事に有るまじき言動、態度ではないのか。あなたは、日本男児

彼は、記者達からの質問に対して、「何が事実を誤認したか」も言えず顔を引きつらせるばかりでした。これでは、如何に無知な県民でも同氏の本質を理解、認識されたのではと思わざるを得ません。これが俗に言われる森喜朗チルドレン達の資質を露呈した事を本人は説明も出来ない事態になっています。

本件は、既に海外メディアの知る所となり、スイスローザンヌIOCの委員達、管理者達に疑惑が及ぶので、同氏の親分の森喜朗氏からどやされたに違いありません。しかし、ことは、これで収まる様な問題ではありません事は読者の皆様も少しは感じられるのではないでしょうか。

安倍晋三氏のお墨付きで内閣官房機密費を持ち出し

11月17日の日体大での講演会に招かれての暴露スピーチの原質は、既に海外のメディアに流れているようです。IOC幹部、検察特捜部は、どの様に理解して動くのか。プロレスごっこの様なわけには参りませんぞ。当時の内閣官房長官、首相、等は、その根拠となる事実を国民、社会に説明責任を問われています。これと竹田恒和JOC元会長、招致委員会会長のIOC委員13名の買収疑惑とどう関連するのか、やはり金の出所が馳浩氏の口から飛び出した官房機密費ということでしょうか

 11月18日、馳浩氏は、舌の乾かぬ翌日に謝罪した。昨日の言動は、「事実誤認でありまして、深くお詫び致します」との事を述べ、記者諸氏から何を尋ねられても事実誤認を繰り返して遁走したのでした。其の挙句、逃げ場を失うと「既に文科省スポーツ庁にも報告しました」と訳の分からぬことで質問を遮る。文科省スポーツ庁のトップは、森喜朗氏のチルドレンであなたの仲間でないですか。その仲間達は、一斉に口を閉じていますよ。あなたに助け舟を出す仲間は居ないのです。

公職の身でありながらの発言は、訂正、謝罪では済みませんぞ。このお方を国会議員に、そして県知事に選出されたのは、他でもない石川県の選挙区民であり、県民なのです。石川県民は、どのような見識と常識をお持ちなのかとふと素朴な疑問が頭を過るのも無理からぬことでしょうか。見識と行動力ある県民ならば知事のリコールを真剣に思考し動く事でしょう。

馳浩氏の当時の立ち位置

彼は、当時超党派議員蓮なる集団を結成し旗振り役をかって出て東京五輪招致の先導役でした。これは、同氏の力で出来る事ではありません事を業界内では知る所でした。そして、リオの五輪総会の会場には、多くの議員達が我も我もと招致旅行に加わり現地では安倍晋三氏を中心に国会議員、JOC関係者、東京都知事、日の丸を付けお揃いのスーツで大騒ぎをしている元五輪選手達及び芸能タレント達、等々と狂喜乱舞をしていたのでした。あの膨大な数の人達の莫大な旅行費は、内閣官房機密費からの持ち出しだったようです。実は、全ての経費は親方日の丸であった事は当時より噂されていた事でした。馳浩氏が17日に口にした事は、「事実誤認でもなんでもない」事実でしょう。多分、喋られた後、あなたのボスの森喜朗氏からこっぴどく怒鳴られた様子が目に浮かびます。

馳浩氏の発言から、これは東京五輪招致委員会が当時の内閣府、安倍派(安倍晋三森喜朗、等々)、菅官房長官が先頭に立ち、国民の税金を国民の了解なしに不正に流用できる「内閣官房機密費」を機密費の性格を悪用した悪事に他ならないのです馳浩なる人物には、彼の性格と教養、人格を知って用心棒役に雇った(国会議員にさせた)森喜朗氏の仕業である事を当時より知る人は知っていたのです。要するに汚い所は、彼にやらせる悪代官が居たのでした。

つい最近国会議員であった時には、元文科大臣が聞いてあきれる未成年の女性にセクハラ(暴力)を行って、国会に於いても論争がおきました。当時の安倍晋三首相は、頭を下げて詫びました。しかし、馳浩氏は、国民、社会、教育界、スポーツ界に何の説明も詫びも無く、「本人がそう思うならそうなんでしょう」と嘯く次第でした。このような人格、モラルの国会議員を国政に送る、送った人達の大罪である事は言うまでもありません。不問を通す政府、内閣府の腐敗は、現在の政府、内閣、政治家の崩落を意味するものであります。

 

Ⅱ.馳浩とその仲間達

日体大は政治家利権屋の枢窟か

その根拠は、松浪健四郎氏が落選後自身の身の置き場を探している中、居場所を提供したのが日体大OBの相撲関係者で学長、理事長経験者と云われています。この人物の口車に乗ったのが当時の法人事務方の現常務理事で当時の理事長のスキャンダルを報知新聞の格闘技担当記者に掲載させたのがクーデターの起因とされています。

その後、新しい理事長を準備していたのが日体大レスリング部OBで職を探していた松浪健四郎氏であったようです。これらの関係者の人間関係は、単純明快でレスリング、相撲という特殊な格闘技の集団である武道学科関係者達の集まりなのです。

馳浩は、専修大学レスリング部出身で一時期石川星稜高校の国語の教員に席を置き、間もなく専修大学レスリング部監督に就任、そこに日体大卒業後長年専修大学に教員として在籍していた、松浪健四郎氏、そして日本体育大学、武道学科長であった谷釜了正氏(後の学長、現石川県金沢市のお寺の住職)がこれまた専修大学に非常勤講師として務めて居たしだいです。これにより、この馳、松浪、谷釜氏達は、長年同じ釜の飯を食ってきた専修大仲間であったのでした。

そこに日本体育大学の元相撲部監督の塔尾武夫氏(先月10月23日に告別式が大学法人経費で派手に執り行われたようですが、出席者は松浪理事長、今村常務、石井学長の三名とスキャンダルを起こした斎藤一雄相撲部監督、柔道部山本氏、他数名の教員)と現常務の今村裕氏との策で晴れて、日体大の新しい日大に類似した執行部が形成されたのでした。

それらは、理事長に松浪健四郎氏、学長に谷釜了正氏、理事に馳浩氏、常務理事に今村裕氏(元中京大学事務局長、後愛知星城短大事務職、出身大学不明)の利権者達が住み着き今日に至っている次第です。其れを自民党文科省文教族の重鎮達が「ヨッシャ、ヨッシャ」とばかり、大きな顔した森喜朗氏、二階俊博氏、武部勤氏が擁護し、安部晋三氏が五輪招致の為の埋蔵金内閣官房機密費)を分け与えていたのが、招致活動の源泉と当時より云われていたのです。

日体大は、これら越後屋達の良きも悪しきもの隠れ蓑であったのかも知れません。その為にも森喜朗氏が組織委員会会長辞任後前後から橋本聖子氏達が日体大に足しげく通っていた根拠も此処にあるように思えます。

日体大はどす黒い利権政治屋と危険な思想家達の密会場所か

馳浩の本発言は、事もあろうか日本体育大学が強く関与する講演会のスピーチの中で、得意満面に行われたそうです。何かきな臭い匂いが漂います。何故専修大学ではなく、日体大経営者達との関係が強いのか、国民、社会、日体大教職員、同窓生達もご存じでないのかも知れません。或いは、本学の関係者達は興味もないのかも知れません。このような方々が出入りするようになった松浪理事長就任以来、日本体育大学みずほ銀行からの負債は、何と天文学的な数値に及んでいるとかの話が小生の耳にも届いている次第ですこのような負債は、内閣官房機密費で何とか清算をして頂きたいものです。また、日体大には文教族の政治家ばかりがお集まりなので、文科省の私大補助金助成金で早く銀行の借金を返済しなければ、とんでもない現実がカウントダウンしているのも事実の様です。丁度日大の私大助成金が現在ストップしているので、その助成金を松浪理事長と今村常務時代の穴埋めに回して頂きたいと願うしだいです

11月15日開催の体育研究発表会(横浜アリーナ)での出来事

何故、馳浩氏が国会議員時代に日本体育大学の理事に迎えられ何をしたのかは、これで推測できるのではないでしょうか。誰が何のために専修大学レスリングOBを日体大の経営陣に引き入れたのか。今後多くの理不尽な人事が明らかになって行くでしょう。これがミニチュア日大と呼ばれる所以か。

日体大同窓会代表の会長氏は、理事枠で現体制に迎え入れられた忖度精神の同窓なのかも知れません。これでは、日体大の改善も改革も夢のまた夢でしょうか。先日の体育研究発表会(横浜アリーナ)での爽やかな学生達の演技とは、全く真逆な大学管理、経営陣の実態が馳浩氏の「事実誤認」の言葉から察しられるのではないでしょうか。

本発表会の当日、本会場での松浪理事長の挨拶の後、特別なスポットライトを浴びた招待者のトップを切って、馳浩氏が紹介され、次に何と朝鮮大学の副学長氏がスポットライトを浴びながら紹介されたとか、そして今村常務理事がスポットライトを浴び得意満面であったようです。観客席の卒業生達からは、近年疑念を抱いていた隔年毎に未成年を含む百数十人の学生達を引き連れ理事長夫妻、学長夫妻が同行して我が国と国交の無い、渡航禁止の北朝鮮に出かけ、文科省、外務省は、何の説明も国民、社会にされない疑惑の大学教育機関の動向が今尚継続していたのです。

何故この様な人物にスポットライトを当てるのか、皆疑念を抱いたのは同窓生のみならず教職員であった事です。残念ながらこれらスポットライトを浴びた方々が、松浪氏、馳氏、今村氏とは切っても切れない関係と仲間である事など知る由も無いようです。既にこのようなゲスト面々でしか、日本体育大学の研究発表会に参列して頂けない様では先も見えてきました。

どうか松浪氏の利権政治家達とその仲間達により日本体育大学が骨の髄まで食い潰されない事を切に願うしだいです。

■日本のマスメディアは機密費の行方を公表できるか

日々のマスメディアの報道をご紹介

KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

スポーツ・アドミニストレイター

馳浩氏:IOC委員に官房機密費で贈答品

此れだけが問題ではありません。国民、社会、教育機関の皆さん、この方が我が国の国会議員で、文科省副大臣、大臣を務めたのですよ。いったい誰がこの方を日本の教育行政を司る文科大臣などの要職に推薦、任命したのですか。森喜朗氏と安部晋三氏でしょう。任命責任は、誰もが取らない。此れが日本の政府、政治家の最低の資質ではないですか。与党からは、誰もがSTOPを掛ける人間が居なかったのも情けない政治家ばかりです。

■「IOC委員に官房機密費で贈答品」馳石川県知事の発言の軽さを専門家が問題視「発言した事実は消せない」(石川テレビ

石川県 馳浩知事:「今からしゃべること、メモを取らないようにして下さいね」17日、東京都内で講演した石川県の馳浩知事。話し始めたのは東京オリンピックの招致活動について。当時、馳知事は自民党の招致推進本部長を務めていました。自民党 招致推進本部 馳浩本部長(当時):「政府の全面的なバックアップがあるということ」その当時の裏話を披露した形です。

■何故セルゲイ・ブブカ氏元超人の名を出した

此処で一つ気がかりなのは、IOCの委員の一人で陸上競技大会では、カール・ルイス選手と並べ立てられるフィールドの超人ブブカ氏(ウクライナ棒高跳び)の名前と親交があるかの口調であえて紹介した意味が何処にあるのか。また、このブブカ氏を誰が馳浩氏に近付け、紹介したのかがとても興味深い次第です。

その理由は、現役時代から今日迄小生はセルゲイ氏とは非常に親しい家族ぐるみの中であり、同氏の代理人とも非常に近い関係である事です。馳浩氏がどの様な贈答品と持て成しをセルゲイ・ブブカ氏にしたのか、今度ゆっくりとセルゲイと彼のエイゼントに確認しておきましょう。当時フランスの検察にロシアのドーピングに関りフランスで通貨洗浄の容疑でフランス当局に親子で上げられた、国際陸上競技連盟のラミーヌ・ディアックLamine Diack会長は、リオ五輪の招致買収に関り、また、その結果東京五輪の招致活動の買収疑惑とフランス当局に逮捕、国際陸連IOCから追放されたことをご存じかと思われます。

その後、国際陸連の会長職をめぐり英国のセバスチャン・コー氏とセルゲイ・ブブカ氏の決戦投票でコー氏が僅差会長に就任され、国際陸連の名称もWAと名称も新たにスタートしている次第です。馳浩氏がセルゲイ・ブブカ氏に近づいていたとは、面白い話を頂きました。官房機密費を利用して招致活動を成功させたと言いたいのが馳浩氏のこの度の日体大でのオフレコ自慢話の内容の様でした。

馳浩氏は、何故2015年10月に文科大臣に推薦、任命されたのか。そして翌年2016年8月2日に突然文科大臣を更迭させられている。これは約10カ月の短命文科大臣となった。本人は、これを受けて退任時に涙を浮かべていたが、何の涙だったのか。私には、不満顔に満ち溢れていたように記憶しています。

ご紹介

唯今11月22日水曜日(日本時間)午前9時です。ニューヨークの国連で先ほどIOCのT/バッハ会長のスピーチが終わり、その後スモール記者会見が行われ、そこに立ちあった米国大手新聞社の友人記者氏から連絡を受けました。

KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada 11月22日

スポーツ・アドミニストレイター

東京五輪買収事件:本共同通信記事は、本日国連本部でIOCのT/バッハ会長(ボッタクリ・弁護士)のスピーチの後、小さな記者会見が行われました。そこで日本の所属不明の記者からIOCの会長に質問がされました。会長は、「そのような発言が日本であった」事を知らないと言い、質問への返事を避けたようです。

今朝、その会場に居た大手新聞担当記者から直接報告を今受けた次第です。記者氏曰く、フォトアルバムとはばかげている、もっと高価な物がそのアルバムの上に載っていたことぐらい取材者達は、みな知っている。との事の様です。さあどうするか、森さん、菅さん、馳さん!これらを手伝った人間が多くいる事も知るべきでしょう。

バッハ氏「馳知事発言知らない」 機密費使いIOC委員に贈答品(共同通信

筆者のまとめと私見

ここからは、私の推測と私見に他なりません。馳氏は、森喜朗氏の推薦で東京五輪推進本部長に抜擢、何としても森氏は馳氏に汚れ役を担わせて自身は素知らぬ顔を決め込んだ。表の顔には当時招致委員会会長の竹田恒和氏(JOC会長兼務)、事務総長に水野正人(ミズノスポーツ会長)を擁立して臨んだのでした。そしてその裏では、馳浩氏を使う事を安倍晋三氏の了解を取り付けた森喜朗氏は、その金を馳浩にバラまかせる役目を担わせたと見るのが充当ではないか。

竹田グループには、IOCのアフリカ委員達13名の買収を進めさせ、片や馳浩氏には、湯水のように内閣官房機密費を使わせてIOC全委員に贈答品を配り、接待漬けにして莫大な金品を使った事を17日の講演でお喋りに成ったという事だと思われます。

東京五輪招致活動は、裏金資金により買収に成功したと判断した森氏、安倍氏は、森喜朗氏の口利きで安倍氏に汚れ役を買って出た馳浩氏に肩書を与えてやってはくれまいかとねだったのが「文科省大臣の席」であったと推測する次第です。安倍氏は、森氏からの推薦でもあり別にお安い御用とばかりに馳浩氏を軽はずみにも文科大臣に任命したというのが本筋ではなかろうか。

しかし、安倍晋三氏は、閣内外から聞こえてくる馳浩の資質と口の軽さに堪らず短期で退任させたと理解する次第です。しかし、馳氏の生涯に文科大臣の肩書は残ったのです。故安倍晋三氏は、草葉の陰であのまま馳浩に文科大臣を続けさせなくてよかった、と思われている事でしょう。その理由は、前代未聞の現役文科大臣が「未成年女性にセクハラの暴力を振るった」となれば、首相の面に汚泥をぶっ掛けた事になっていた筈だからです。いみじくも馳浩氏と同類の松浪健四郎氏は、嘗て国会の場で野党議員にコップの水をぶっ掛けた行為を思いだされた読者諸氏も多いのではないでしょうか。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-file 「長嶋茂雄と黒衣の参謀」文藝春秋社 著武田頼政

   スポーツ・ドクトリンKファイル

   News Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:スポーツ・ドクトリンKファイルは、如何でしたでしょうか。読者の皆様は、日本の大学教育界、スポーツ界がこのような行政に関わる人達により最終的には食い物にされている現状をこの度の馳浩氏の東京五輪と内閣機密費の関係まで暴露して下さったことで、我々国民、社会はその悍ましさを教えて頂きました。スポーツ界の我々は、もっともっと事の次第を今後どうするかの行動力を高める必要性を感じたのではないでしょうか。