NO.26 河田弘道のトーク・ライブ:Q & A PARTⅠ. (無断転載禁止)

NO26 河田弘道トーク・ライブ: Q & A PART Ⅰ (無断転載禁止)

    注:106日開催しましたトーク・ライブに於きまして、時間の都合で皆さま  からのご質問にお答えする事ができませんでした。当日主催者からのアナウンスがありました通り、本BLOGでご回答させて頂きます。尚、皆さまから頂きました、沢山のご質問は、書面の都合で幾つかのカテゴリーにまとめさせて頂きご質問に対するご回答とさせて頂きました事をご理解とご了承下さい。

 

Q1:残念ながら今季巨人は4位に終わりました。育成の象徴だった松本選手が引退し ましたが、鹿取GMをどのように評価されていますか?私は、清武氏を高く評価していたのですが・・・。

 A1:本ご質問のキーワードは、鹿取GMをどう評価していますか?という事だと理解しました。

     鹿取氏は、ご存知の通り今シーズン開幕して前半戦途中で堤GMが突如の解任、退団により後任として迎えられました。前任者の清武氏、堤氏は、読売新聞社の記者職がご専門の方々でした。鹿取氏は、プロ野球選手、コーチとしてのキャリを持たれ、堤氏のGM補佐としてフロントのキャリアもあります。よって、嘗てのお二人のGM経験者より当然プロ野球現場に詳しく、フロントに於いてはGM補佐として短い期間でありますが、経験をされている方です。

  シーズン前半途中から本要職を受けた同氏に対して、河田が現時点で評価をする事は、大変僭越、且つ適切でないと思います。あえて、申し上げますれば本年度10月のドラフト会議での新人選手選択に於ける選考が、昨年度までと変わらぬコンセプト(球団、テイームのビジョンが不明確)であった事が気がかりです。

  その理由として、何故清宮選手を1位に挙げたのでしょうか。また、現テイーム状況、戦力の後先を考えず人気選手を追っかけ指名したように思えてなりません。その後、そんなに捕手に固守するならば、何故広陵高校の中村選手を1位で挙げなかったのか。競合は、わずか広島、中日だったので確率は、遥かに有利でした。また、同選手なら三拍子そろった珍しく有能な選手と客観的に評価していますし、三塁手としてのコンバートも在りえたと思います。

   鹿取GMを推挙、任命された経営者は、同氏にどのようなテイーム作りを期待し、どのような権限を与えられているかによります。それにより、GMのベースボール・アドミニストレーションに於ける、マネージメント手法と能力が問われます。経営者が彼に求めている成果と結果は、今後2シーズンでフォーカスできます。よって、少なくとも3シーズンは、経営者が短気を起こさずサポートして挙げることが寛容かと思います。

  若い有能な選手を獲得しても、1軍で数回使って結果が出なければ直ぐに二軍に落としてしまうような伝統的な編成、指導コンセプトでは、また外部からの戦力補強に頼ったその場しのぎの編成プログラムのような気がしてなりません。読者の皆さんは、どのように思考されますか。

ご参考までに:

河田弘道BLOG」に詳しく掲載させて頂いておりますので、ご参考にして頂けましたらより一層詳しく理解して戴けると確信致しております。以下ご紹介―

河田弘道BLOGURL検索hktokyo2017041.hatenablog.com

NO.15 河田弘道の正直な見解:どうした東京読売巨人軍

  Ⅲ.ベースボール・アドミニストレーションの基軸

   1GMは、編成統括責任者

   2.プロフェッショナルGMのあるべき姿

     GMの職責と責務とは~

     GMは、職責、責務を理解しているか~

NO.20 河田弘道プロ野球の視点:どうした東京読売巨人軍

     (最終回)

 Ⅷ.東京読売巨人軍から東京読売GIANTSへ、

  3東京読売巨人軍の復活は、新GMの双肩にあり~

    新GMへの提言:

 

Q2: 防御率上位の投手陣を擁しながら勝てなかった巨人軍の戦いはどこが間違っていたのでしょう。また、高橋由伸監督は指揮官としての適性があると思われますか。

 A2: 大変厳しいご質問、ご指摘です。

     本ご質問のキーワードは、テイーム防御率を視点とした高橋監督の適性、能力の是非を問われています。ご指摘の通り、今シーズンの防御率は、3.31とリーグ2位となっています。本来なら勝率は、リーグ1位、2位の位置にいるはずのテイームです。しかし、野球という競技は、相手テイームより1点多く得点出来て居なければ、投手力が良くても勝てない競技なのです。逆に、幾ら得点しても最終的に1点余分に相手に得点を与えた場合には、これまた勝てない競技なのです。しかし、ボールゲームの大前提は、先ず防御(デイフェンス)ありきです。

    この意味においては、戦力が整っていたという事です。攻撃陣は、昔からよく言われます水物という表現をされますが、相手投手の出来不 出来により全く別人と化すのも事実です。本年度の攻撃陣(オフェンス陣)は、デイフェンスに劣らず、十分に戦える戦力であったと思います。それでは、なぜ勝てないのか? 勝てないのでなくて、勝たせるために必要なマネージメントの出来る人材がいなかった。という表現が適切ではないかと思います。フロントは、何故気付かないのでしょうか。

    近代ベースボールは、選手の能力のみに頼るゲームマネージメントではテイームを勝利に導けない事をよく理解できていないようです。

 高橋監督に適性があるか。とのご質問ですが、残念ですが現時点では、結果が全てです。適性があるのであれば、昨年、今年とこの戦力であれば一つは、勝たせていると思います。球団は、2015年秋に突然現役選手で在った人間を監督に据えた経緯があります。彼は、コーチ、指導、フロント経験も、充電期間も皆無でした。いきなり東京読売巨人軍の監督に就任したのですから、今日の成果と結果の全てを彼に背負わせるのは酷な話です。この意味は、武器を持たずに戦場にいきなり立たされたのも同様でお気の毒です。

    本球団の歴代の監督は、嘗ての四番か、エース投手です。しかし、この看板だけで巨人軍の監督は、務まりません。本慣習と伝統を今後も継続、継承するならば、監督を取り巻くフロント、現場の補佐役に必要とされる資質の高い人材を確保し、監督をサポートする事が大前提です。2016年、17年シーズンを見る限り、これらの人材は、見当りませんでした。

 ご参考までに:河田弘道BLOG」に詳しく掲載させて頂いておりますので、ご参 考にして頂けましたらより一層詳しく理解して戴けると思います。

以下ご紹介―

河田弘道BLOGURL検索hktokyo2017041.hatenablog.com

NO.16 河田弘道プロ野球の視点:どうした東京読売巨人軍

   Ⅳ.ジャイアンツに於ける監督の位置付け:

     1.巨人軍監督の虚像と実像:

     2.監督選考の実態:

     3.例外的な人物の紹介:

NO.17 河田弘道プロ野球の視点:どうした東京読売巨人軍

   Ⅴ.プロ野球の指導者に何を求め期待するか

     1.監督がお飾り的な場合~

     2.契約雇用体制の有効活用~

     3.リーダーたる気配りの必要性~

 

以上、ご質問に対するご回答とさせて頂きました。尚、次回も引き続きご質問に対するご回答を予定致しております。

 

河田弘道

スポーツ・アドミニストレーター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS

NO.25河田弘道のスポーツ・トークライブ報告:無断転載禁止

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                                                                                                         北川外志廣氏提供

NO.25河田弘道のスポーツ・トークライブ報告:無断転載禁止 

            Ⅳ.大学生からの論評・コメント、感想遍~

  (注:本報告掲載は、当日ご来場された方から登壇者に直接メール頂きました論評・ コメント・感想の中から幾つか、ご本人のご了解を得て無記名で掲載、ご紹介させて頂きました。皆様方からの貴重なご意見は、河田弘道のBLOGの指針となります。感謝))

 

1.専攻:経済学部 4年生

 河田先生のトーク・ライブを拝聴して~

     先日は、新たな貴重な知識と機会を頂きまして有難うございました。およそ二年間先生の講義を受講させて頂きました自分に取りましては、今回のライブでもなるほどそうなのかと思う内容が沢山含まれた力強いお話しでありました。

   私は、自身が大学競技スポーツに身を置いていました立場からも、身近に感じる内容が多々ありました。現在のプロ野球の二軍、三軍は、育成が一番の趣旨、目的であるはずがそうでなくなってきているのと、目的と現実の差に一人のプロ野球ファンとして悲しく思います。

     社会の右も左もわからない高校生がドラフトで高額な契約金をもらい、プロの世界に飛び込んでいく中、飼い殺しにされる選手や成長期の中での身体の酷使が原因で、その先の野球人生を断念する選手、野球引退後の人生に戸惑いを隠せない選手の存在、現状のドラフトの在り方とそのリスクを考えさせられました。

    それらの事を踏まえて高校生のドラフト指名を遅らせるのは、素晴らしい案であると共感しました。大学競技スポーツでは、一年目、二年目と大きく成長していく選手が数多くいます。高校野球より遥かにレベルアップした環境に身を投じ自主的に何かに取り組む選手は、時にとんでもないスピードで成長して行く姿を身近で見て来ました。

     プロの世界は、それからの選択でも遅くないと思います。それに加えて大学という教育の現場(もしその大学が大学競技スポーツを教育の一環と延長線上の理念を実践しているのでしたら)で精神的にも成長し、知識を蓄えることは、野球だけでなく、その後の人生にも大きくプラスになる時間だと確信しています。また、20歳までの心と身体が完成していない時期には、怪我で現役を退く選手も多く居ます。これらのことを踏まえて高校生でのドラフトは、選手側、指名側、双方に大きなリスクの存在を感じました。しかし、現在の大学競技スポーツの現場でも少数ではありますが、昔ながらのしごきのようなトレーニングが日常的に行われているのも事実です。私達若い世代が積極的に変えて行く為の行動をすることが、現在の日本のスポーツ界を変えていく一番の近道のように思えてなりません。

 簡単では、ございますが先生のトーク・ライブを拝聴させて頂きました感想を僭越ながら述べさせて頂きました。本当に感謝致しております。 

                                                   文責:鈴木善之

                     

 2.専攻:体育学部 4年生

     昨日は貴重なお話をして頂き、ありがとうございました。現在部活動で、発表会に向けて練習に励み、観客を集める為に宣伝活動なども行なっていたのですが、先生がおっしゃったビジネス部門、オペレーション部門が根を張っていないと、組織として機能せず、観客も収入もうまくいかないと学びました。その為、私たちにしかできない集団美をアピールし、宣伝活動を継続していきたいと思いました。

  今回は野球の裏側について講和して頂きましたが、2軍、3軍はいらないというテーマが最も興味深かったです。先生がおっしゃる通り、メディアで高校ドラフト1位の選手が表に出れない、などの話題を耳にしたことがあります。2軍、3軍でくすぶっているのでは、もったいないと感じ、大学で勉学に励むことで技術だけではなく身体の動き、トレーニング方法など実践的に学ぶことができると思いました。その結果、元ある技術に知識がプラスされればより良い選手が生まれると思いました。

     またこのような機会がありましたら参加させて頂きたいと思います。昨日はありがとうございました。

                                                                                        文責: 柴崎 修  体操部 主将

 3.専攻:経済学部 3年

     私にとって河田先生のトーク・ショーは、知識・見識を付与して頂くだけでなく、大学一、二年次に所属した河田ゼミで培われたイズムを思い返す契機ともなりました。二時間のトーク・ショーがあっという間で、フル回転して疲れ切った頭とは裏腹に、心はいつになく充実しておりました。

「二軍・三軍が不要!」のテーマでの講演でしたが、その中でも特に印象深かったのは、現在の二軍・三軍のシステムでは選手が育たない、という事実です。コーチの力不足、そして「大人の事情」に左右される選手起用を間近で見せられ、成長の機会を奪われる若手選手の心中は察するに余りあります。限りある選手生命が無為に消費され、引退後も潰しが効かないことを考えるとなんとも残酷です。そんな中で、若手選手のリスク軽減と成長を目的とした先生の「高校卒業後、一年間のドラフト指名を禁止する」ご提言は、合理的かつ配慮のあるものであると感じました。

    大学で先生を慕い集まる私たち学生全員を成長させようと真剣に向き合ってくださったお姿を思い出し、この提言は先生のスポーツ界での圧倒的な経験値に加え、若者世代に対するお心あってのものなのだろうと、僭越ながら思いました次第です。

    これからもブログ記事の更新、大変楽しみにしております。また、二回、三回とトーク・ショーが行われるならば、必ず参加させていただきます。

貴重なお話、ありがとうございました。

                                                                                                             文責:矢野 健吾

河田弘道

スポーツ・アドミニストレーター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS)

NO.24 河田弘道のスポーツ・トークライブ報告: 無断転載禁止

NO.24 河田弘道のスポーツ・トークライブ報告:無断転載禁止

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                                    北川外志廣氏提供

Ⅲ.ご来場者、マスメデイア関係者からの論評・コメント、感想遍~

 

(注:本掲載は、当日ご来場された方から登壇者に直接メール頂きました論評・コメント・感想の中から幾つか、ご本人のご了解を得て無記名で掲載、ご紹介させて頂きました。皆様方からの貴重なご意見は、河田弘道のBLOGの指針となります。感謝)

 

 

1.ご専門:大手新聞社現運動部記者

     先日はパワフルなライブ、ありがとうございました。大学の授業とは違

うと思いますが、あのような熱い講義を受講できた先生のお弟子さんたちは

本当に幸せだったのだなと思いました。またふだん、日本ハムは育成がうま

い、と書いている身としては穴があったら入りたい思いでした。実は育成が

上手なわけでもなんでもありませんね。もうしばらく優勝しなくてもいいん

だというやり方は、ファンをないがしろにしているといわれても仕方がない

ですね。

 

2.ご専門:元ラジオ・プロデユーサー

     本当に有意義な時間でした。 冒頭に、市川・斎藤両氏のお話をされたこと、特に心が洗われました。お二人を紹介なさった時に市川先生のお顔を遠目で拝見しました。相変わらず穏やかそうでお元気そうで、一時お世話になった者として嬉しく思いました。益々ご活躍なのでしょうね。今度そんな裏方プロの話もして下さい。  プロ野球球団の分析は、現に起こっていることの内情が良く分かって取り分け興味深かったです。日ハムの中田翔の移籍が話題になった時、何故って不思議でしたが、なるほど納得でした。それにしてもジャイアンツはひどいですね。河田さんが乗込んで行って、すっかり変えて欲しい!!(ダメですか?)  

     最後に若手選手たちのことを思っての提案に感動しました。  どのスポーツもそうですが、このままいったら日本のスポーツは絶滅危惧種になってしまいそうです。オリンピックに浮かれている場合ではないですね。 これからも定期的にこのようなトークライブを開催して下さい。後輩の放送人たちに声をかけます。良い機会を案内して頂きありがとうございました。

 

3.ご来場者

     先生が米国のプロ、大学スポーツ、日本のプロスポーツ、アマチュアスポーツ(企業スポーツ)に長年関わられて来て、危機感を感じられて入ること、10年間、日本の大学にて教鞭を取られて感じられて入ること、先生の中でとうとう表舞台に出て提唱をしなければならない状況になってしまったのですね。ブログを読ませていただきながらも感じておりました。

     当日、お話を聞いた会場のみなさんが先生の気迫を肌で感じたと思います。2020年の東京オリンピックパラリンピックに関しても、政治家、教育者、スポーツ関係者、マスコミ等の人間たちがミスリードしてはいけないということも考えさせられたと思います。

    この度は、目が覚める思いの刺激を頂きました。有難うございました。

 

4.ご専門:元TV・スポーツプロデユーサー

      先日は、河田弘道先生のトークライブが行われる事をスポーツマスメデイアの友人から聴きまして、自分の耳を疑いました。私は、以前より河田先生の存在を存じておりましたが、他の方の様にTV.スポーツマスメデイアや公の場に出ていらっしゃらない事、不思議に感じていたからです。千載一遇の機会と思いまして、馳せ参じました。

  私の資料と取材では、河田先生程の学問、知識、実践キャリアを、日米問わず、スポーツの世界で兼ね備えて居る方は、多分日本中探しても居ないのでないかと思っていました。先生の存在を知りながら日本社会は、公にご紹介する習慣を美徳としないのか、自分よがりな狭い人間なのか。本日先生が、メークミラクル、ドラマの舞台裏の立役者として初めて公でご紹介されました、市川先生、斎藤先生に対する河田先生のお人柄と度量に感服致しました。スポーツ界は、このような礼節、特に人を立てることから改めるべきであると、思い知らされ、恥ずかしい思いを致しました。

   河田先生は、「正真正銘の求心力、カリスマをお持ちの本物」でした。登壇され、挨拶をされるお姿を拝見しました時にオーラと申しますか、何か強烈なパワー、を体感しましたのは、私だけでしたのでしょうか。

 私は、今迄数限りないスポーツイベント、テレビイベント、等を手掛けて来ました。この所は、オリンピック関連の会合、文科省スポーツ庁関連の各種討論、シンポジューム、等々に顔を出してきています。

 彼らの共通した姿勢と目的は、社会、スポーツを彼らの利益に導こうと誘導し、個々の利権の確立を最優先して行こうとする下心が見え見えの人達です。現実起きている彼らが関係する日本のスポーツ界、大学スポーツの改善、改革からは目を背けた人間達の集まりであるように思えてなりません。この度、河田先生の講演を拝聴しまして、目から鱗のお話ばかりでした。

 私は、問題の本質の洞察の仕方を学び、この年齢になって初めて気づかされました。不思議な夜でした。先生のお話しは、最後まで一字一句聞き逃さない為にも、メモをさせて頂きました。この時の素直な自分に感動でありました。本当に、このような機会を与えて下さった先生に自分も何かお役に立ちたい思いで、僭越ではございますがこのような便りを唐突にも差し上げた次第です。 

  文科省スポーツ庁関連の関係者達は、河田先生の存在を十分ご存知です。しかし、かれらは、先生のような正真正銘の実践に裏付けられた、強烈なキャリアを持っていない、悲しいかな情報を集めただけの論理です。彼らの殆どは、政治的な動きをする人間、お上に擦り寄る大学教員、スポーツジャーナリストを自称する人達、等の関係者ばかりで、先生が前に出て来られると居場所がなくなる事を先ず心配している人達です。これも利害、利権の心配からでしょう。このような方々がまだ日本のスポーツ界の中枢と呼ばれている人達なのです。

「日本には、できる方を潰す風潮がありますので負けないで下さい。」

 河田先生は、これからマスメデイア界に出て来られると、スポーツの知識と真実が社会に還元される事間違いなしです。先生がマスメデイアに出られますと、あっという間に偽物と本物の違いが知れ渡ります。テレビ界、スポーツマスメデイア界は、どう対応されるのでしょうか。今まで通りに先生を隠しておくのでしょうか。私は、まだ子供の様に興奮致しているしだいです。それほど、強烈なインパクトがありました。次回は、いつでしょうか。

 

5.ご来場者

  7日のライブ・トーク拝聴いたしました。平素河田さんから伺っていることに加え、より掘り下げたトーク内容は未知の世界を知る有益な内容でした。 

 河田さんのトークがトリガーとなり、特に日本プロ野球の世界に風穴をあけ諸改革が実現すれば今後を担う若手選手にとり大きなモチベーションになるかと思います。河田さんのお力、人脈で徐々に改革が実現することを期待しております。これからトークの場が多くなりそうですね。益々のご活躍を願っております。 

         

6.大手週刊誌記者

  ミスターとの秘話など、非常にエキサイティングな内容でした。特に、「二軍不要論」にからめて日ハムや広島について論じられたくだりは目からうろこが落ちました。

第2弾はどんなお話が飛び出すのでしょうか。楽しみにしております。

 

7.団体役員

  スポーツト一クライブには、様々なスタイルがあります。先日の河田弘道トークライブは、これまでとは違った全く新しいスタイルでのト一クライブでした。河田さんの経歴を一瞥(いちべつ)すれば分かりますように、スポーツ・アドミニストレイタ一の先駆者であり、スポーツ特使と評される河田弘道さんをよくぞ主催者がト一クライブに引き出したことに感謝です。

 それは、同時に日本プロ野球の球団経営をはじめ、スポーツの本質を歪める悪しきスポーツ界の慣習、慣行を一刀両断し、2020東京五輪を見据えたスポーツ立国へ向けた「一射絶命」の言霊ト一クの催しの始まりで、正に時宜を得た企画であったと思います。

  スポーツ特使、河田流種まきの反響の輪は、広がっていくと思いますが、それを収穫に結びつけていく作用、活動はスポーツを愛する私たちの取り組み如何に掛かっています。河田さんはそのことを聴取の私たちに直球で語られた大変意味深いト一クに心を打たれました。

 そのことは赤の勝負ネクタイに象徴されていました。スポーツ特使としての一層のご活躍を祈念致します。

 

 

河田弘道

スポーツ・アドミニストレーター

スポーツ特使 (”Emissary” of the SPORT

 

 

 

 

 

河田弘道の母校を思う:Ⅰ.日本体育大学生の逮捕劇  2017年10月31日

河田弘道の母校を思う:Ⅰ.日本体育大学生の逮捕劇 20171031日 

無断転載禁止

 

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1. 日本体育大学が、見識ある高等教育の場と環境である事を願う~

      確か数年前、朝日新聞は、朝刊で、日本体育大学の「体罰、暴力、性犯罪、セクハラ、等」に付いて当時の大学長を取材し、毎年のように学内で繰り返す本件事案の調査報告書を取り上げていたのが、記憶に新しいところです。

    そしてこの度、陸上部駅伝ブロック(陸上部は、短距離、中距離、長距離、フィールド競技、駅伝とブロック別されている意味)に所属する4年生が、「女子寮に侵入、体操部の女子下着を盗み、逃げる所を路上で発見、取り押さえ警察に突き出したのもまた日体大生であった」と、主役が全員日体生であったことをTV、マスメデイア報道で知るに至り、毎度おなじみの報道に心を痛めております。学生ばかりでありません。本学教授が温泉宿の女湯を外から覗き見していたのを取り押さえられ警察に引き渡された事もありました。どうして毎度毎度、このような事件が起きるのか、また起こすのか、改善しないのか、私は不思議でなりません!

  新聞発表の学内調査報告書によりますと、本学内外に於いて起きている上記事件数は、毎年約700件近くと確か公表されていました。これは、もう大学教育機関として常軌を逸脱した件数である、と思うのは私だけでしょうか。この数字の中には、「教職員、指導者が学生に対して行う行為」、「学生と教職員との間で起きる行為」、「学生と学生の間で起きる行為」、「学生と外部の人間との間で起きる行為」が含まれているとの事でした。このような行為が長年常態化し内部では、慢性化してしまっている状態が想像出来る次第です。当時の大学長は、新聞紙上で本件の問題に関して「一掃宣言書」を告知されていましたが、それ以降も事件は途絶えることなく、今日も日々発生している事を聞くにつけ、この告知が掛け声だけで実践及び成果が伴っていなかった事を証明する結果となりました。学内のまともな人達は、肩身が狭く、お気の毒としか言いようがありません。

  通常、このようなケースでは、宣言の裏付けとして、それでは何をどう改善、改革するかのマニュアルを公表する必要があります。そして、その経過と成果、結果を公に公開する事は、宣言者の義務であり責務なのです。教育機関の現場に於いて必要なのは、一例としてスポーツ心理学の専門講座、それに伴う実践演習講座が必修且つ、実践指導が出来る教員の補強が先決です。机上の講義だけではなく、実践を伴ったキャリアのある教員でなければ意味が無く、知識の為の指導では本学のような現体質に成果と効果を求めるのは難しいです。学問では、研究の為の研究でなく、実践成果と効果のある研究でないなら、費用対効果に於いて無駄な投資なのです。また、在学生に見合った、実践カウンセラーの雇用も説得力がありますが、そのような改善、改革を実行しているのでしょうか。

2.本学生を駆立てた要因の解明が急務では~

  私は、これらに関わる「被害者、加害者、そしてその父母、ご家族」に対して高額な授業料、生活費を負担され汗水たらして投資している身内の方々に申し訳ない思いで心が痛みます。勿論、この度も事件を起こした学生選手は、自身に責任と問題があります。しかし、ただそれだけで学生選手を責め全てを被せて事を済ませる事には賛成できません。大学の教学として、法人経営者として何故この学生がこのような事を卒業学年後期に起こしたのか。部活動している駅伝ブロック内では、如何だったのか、日々のトレーニングの中で指導者は、教育的指導、ケアーが行われているのか、等の学生の立ち位置に立った誠実な調査と正直で勇気ある情報公開が必要ではないでしょうか。

  学外の他大学、高校では、日本体育大学の駅伝ブロックの指導者が暴力指導をしているとの噂が昨年から今日まで絶えない事を大学教学、法人管理者は存じているのでしょうか。この度の事件とこの噂の真相との関連に付きましても、真摯な調査と対応が必要でないかと思われます。本件の学生選手が、もしそのような指導下で関係している学生であったなら今回の事件の真相を見逃し、本人のこれからの人生とサポートしているご両親には、どうご説明、償えばよいかを想像するだけでもやるせない気持ちです。

  大学という教育機関は、学生が主体でありCOREなのです。本学は、オリンピック・パラリンピック選手養成、育成機関ではない筈です。どうか常に教育者の立場でこのような事件を起こした学生にも、手を差し伸べて頂き後輩達の成長を情熱と愛情を持って、育てて頂きたく卒業生としてお願いする次第であります。

  このように毎年、本学関係者が事件を起こし、改まらない原因は、何か根幹に本質的な問題があり、教育という大義が失せている事に起因しているように思えてなりません。或は、大学、法人管理者がこのような重大な問題を軽視しているのであれば別問題です。私は「母校は、自浄能力があると信じていました」が、残念でなりません。そして、多くの真面目な「学生、教員、指導者、職員、卒業生」にこれほどの傷と迷惑を掛け、社会的な信用を失墜させている事に対する大学教学、大学法人は、本当に真剣に業務に取り組まれているのでしょうか。

3.本学は、高名な見識ある経営陣に守られて~

  私の知識では、過去10年間の本学の大学アドミニストレーションを振り返りましても、法人では、新しい経営者体制がスタートされ新たに各方面の高名でご見識の高い方々(元警視総監、元総理夫人、元文科副大臣、前文科大臣、等々)をお迎えし、また、経営者の長としては、元文科副大臣経験者をお迎えして改善、改革に乗り出されて今日を迎えられているはずです。またサポーテイブなオブザーバー的な存在では、元総理大臣、元文部大臣、20東京オリンピックパラリンピック組織委員会会長、元農水産大臣が本学に於いて協力をしてくださっているようです。このような政治家経営陣を取りそろえられて、本学の法人、大学教学に於かれては、どのような成果と結果を出されたのでしょうか。毎度事件が起きる度に、経営者の方々は、どのようなご意見とご指導を本学の為に述べられ、取り組まれているのか是非、公に開示して欲しいと思うのは、私だけでしょうか。

  日本体育大学は、本質的に体育教員、教育者を養成、輩出する事を趣旨、目的にした「質実剛健」が伝統の大学教育機関であります。しかし、何故、いかなる理由で、いつから、このように変質した大学教育機関になったのか、卒業生の1人として、毎年毎回このような事件が母校に起きる度にいろいろな思いが頭の中を駆け巡ります。

  本学は、文科省から大学設置の許認可を委託された大学法人の趣旨・目的に立ち返り、国の施策、方針を遵守し、本学の教育に関してのカレッジ・アドミニストレーションを確立し、次に体育のアドミニストレーションと本学の特徴であります競技スポーツのアドミニストレーションに於いて成果と結果が出せる体育教員、スポーツ指導者、社会人を育て世に送り、また社会に還元する事ではないのでしょうか。現在のような名称、肩書のみを付与するだけでは、既にスポーツ・アドミニストレーションのステップを踏み外しています。このような現状と現実では、決して他大学のモデル校になりえないです。日本に於ける大学教育と競技スポーツの原理原則に立ち返り、学生達をCOREとした大学教育の王道に立ち戻って頂くことを心より祈念致しています。

 2008年に本学に招かれ、NCAA(全米大学競技スポーツ協会)、米国大学に於けるスポーツ・アドミニストレーションとアスレテイックデパートメントの必要性を説く講演を致した小生は、あるいみで責任を感じております。

  素晴らしい多くの学生達、常識を兼ね備えられた教職員の方々は、沢山いらっしゃいます。後輩の学生達は、大人の事情に振り回されるのでなく、日々の学生生活に於いて、自ら観察、洞察力を養い、強い目的、目標を持って自分たちの母校の健全化と自身の目標に向かって、日々精進努力を積み重ねて行って下さい。

貴重で優秀な人材(学生達)の為にも、法人、大学教学の各責任者の方々は、ぶれない正論をもってして大学の教育者、指導者としての本分を是非全うして頂き、溺れ行く若者達に情熱の手を差し伸べて頂きたいと願う1卒業生からの思いとさせて頂きます。

宜しくお願い致します。                  深謝

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレーター

スポーツ特使(Emissary of the SPORT

NO.23 河田弘道のスポーツ・トークライブ報告:無断転載禁止

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                                                                                                        北川外志廣氏提供

NO.23 河田弘道のスポーツ・トークライブ報告:無断転載禁止

   Ⅱ.企業・組織・団体関係者からの論評・コメント、感想遍~

  (注:本報告掲載は、当日ご来場された方から登壇者に直接メール頂きました論評・コメント・感想の中から幾つか、ご本人のご了解を得て無記名で掲載、ご紹介させて頂きました。皆様方からの貴重なご指摘は、河田弘道BLOGの指針となります。深謝) 

 

 1.ご専門:大手会社・企業統括経営者

      先日は貴重なご講演に、参加させていただきありがとうございました。 当日、ごあいさつをしたく考えておりましたが実現できず、誠に申し訳ありませんでした。 私自身は、約50年にわたる野球ファンで、小学校低学年の時は、王選手が好きで巨人ファン、その後、当時の江夏選手の剛速球にあこがれて阪神ファンとなり、今に至っております。最近では関心の強さは、そのシーズンの阪神の調子にもよりますが、今シーズンは阪神もまずまずの成績なので満足しております。 元々、剛速球投手が好きなので、最近は、ダルビッシュ選手のメジャーリーグでの活躍も楽しみにしておりますし、今後、大谷投手や藤浪投手の活躍も期待しています。  

     ご講演の中で、巨人軍のメイクミラクルを支えた立役者として、当時の1軍トレーナーの斉藤さん、プロフェッショナル・フィジカル・セラピストの市川さんをご紹介され、特に市川さんについては、松井秀喜選手にとっては長嶋監督よりも市川さんが真の師匠としてご紹介していたことが、特に印象に残りました。  

     河田先生のご講演を聞くまでは、メジャーリーグの球団経営と、日本プロ野球の球団経営にご紹介されたような大きな差があるとは知りませんでした。私自身は電機メーカーに28年在籍し、現在、その関連会社におりますが、企業経営の面でも大いに参考になる内容でした。  

     球団経営の両輪であるビジネス部門とオペレーション部門が、異なる利害関係がある中で、どのように円滑に統括していくかは、電機メーカーでも本社部門(企画、経理)とオペレーション部門(営業、技術、工場)のギャップをどう埋めるかなど共通点がありました。 特に球団経営におけるアドミニストレーターの重要性について、今回、改めて認識致しました。プロ野球は、勝利を目指したアスリートの集団であると同時に、個々の選手は、若くして超高校級・県内随一と言われたスター選手(エンターテイメント)的である中で、河田先生のおっしゃった顧客(ファン)への最高の貢献はチームの勝利であり、勝利を積み重ねることを最優先にしないと球団としての成長もないというように理解致しました。また、ビジネス部門とオペレーション部門の円滑な統括なしに、長期的な強いチーム(勝利の積み重ね)もなく、企業においてもアドミニストレーター的な役割の重要性を改めて認識しました。  

  選手の育成やフリーエーゼントについても、企業でも人材育成、会社統合(M&A)などで、共通の課題を感じました。企業においても、人材育成を怠り、M&Aを中心に短期的成果を出そうとすると、中長期的にはひずみが生じ、成長を妨げる要因になるように思います。M&Aも、ある程度積極的に行うべきとは思いますが、そのバランスが重要で、より人材育成を中心とした強化をしなければならないと思っております。

  先週末、NHKスペシャルで、早稲田実業履正社広陵のチーム運営方針や練習風景が紹介されていましたが、従来のしごき的なものから、生徒の自主性を重んじた練習にシフトしている点について、河田先生の啓蒙活動が浸透しつつあるのかと思いました。  

  私の関係者から、河田先生がNECにおいて、NEC SPORTS 8競技のチームを統括され、全て日本一になったと、お聞きし、非常に驚きました。全く異種の競技で、それぞれが日本一の成果を残されたということは、スポーツ・アドミニストレーターの重要性を物語るまさに証拠ではないかと思いました。 今回、初めてご講演をお聞きしましたが、私の知人が、企業のラグビー部長をしており、関心が深いと思われます。次回のご講演の際は、是非、知人をお誘いしたいと思っています。改めて参加させて頂きまして、ありがとうございました。ご連絡が遅れましたこともお詫びいたします。

2.ご専門分野:元大手企業統括役員

  先日は何年振りでしたか(?)お元気なお顔を拝見、ゴルフ焼でしょうか健康色で貫録もかなり増して2時間にも及ぶロングトークを見事にこなされ、活力溢れる健康体であられることに大変嬉しく思いました。

   冒頭にメイクミラクル、ドラマに貢献された斎藤・市川ご両名を指名して来場者に紹介し称賛された河田さんの人柄に改めて敬意を覚えました。

  立派な業績成果を挙げた組織にはそれを推進した影の功績者は必ずおられるはずが、それを正面や前面出さないことが一般的な日本の社会風土とされていますが、これではいけないと警鐘を発せられたことは素晴らしいことでした。

   講演の内容は極めてシンプルな論理構成でまとめられており問題が明快に整理されて河田イズムが大いに感じられました。しかし全体的に時間が足りなかった印象でもう少し具体的な検証事例のお話しも伺いたかった思いもありました。

 今回の挑戦に祝意を表しますとともに今後のご活躍をお祈りいたします。

 

 3.ご専門:グローバル団体関係者

   昨晩は、熱のこもったご講義をありがとうございました!ひょっとして最後にご挨拶できるかと思ったのですが、叶わずに失礼してしまいました。申し訳ございません。

 人として何を感じて生きるべきか、ということ。「生かされている」という実感は、驕りとともに小さくなるものなのでしょうか?英語にならない、この「生かされている」という日本語は、深い内観とともに、実は「感謝」として 表出されるものであるべきなのかもしれません。神社の境内にある絵馬をみていると、外国人の方がそれを素直に表していることがあります。例えば、

I am so grateful for my life...

I am grateful for everyone in my life...

I am thankful for my health & happiness and wish the same upon everyone...

I am mostly appreciate for my happiness...

  日本人はお願いが多いようです。が、それでも、家族への感謝を綴るものも多くみられます。「いつもお見守りくださりありがとうございます」という言葉が出てくる、というのは、神社という「場」の力かもしれません。

それにしても、上記のように英語で書かれている絵馬には感謝の言葉が本当に多いです。支えてくれている人たちへの感謝、一番身近な親への感謝も含めて、日本の子供たちにもしっかり繋いでいかなければならないと思います。

   人材育成に関する4チームの分析は、とても興味深かったです。ドラフト制度への河田先生への提言は素晴らしいと思いました。これを実現させるにあたっての障害は何か、眺めていきたいと思います。

  アメリカのトレードを見ていると、選手は「駒」のひとつ、という気がするし、生え抜きの選手(いるとすれば?)はどうやって生き残っていくのか、と思ったりします。が、恐らく、人材育成の形としては、アメリカの方が理に適っているのですね。スポーツ選手としての寿命の短さ(とリスク)を思うと、「選手」を目指す人が減っていくのではないか、と最近とくに思っていたところなので、とても感銘を受けました。引き続きご指導をお願い致します。ありがとうございました。

 

 4.ご専門:弁護士

  先日は、熱い想いが伝わってくる貴重なトークに触れ、感激しておりました。

  BMGMの視点は、大きな意味で、スポーツ界のコンプアライアンスの問題と思われ、様々な法的な意味も含めたマネジメントの重要性を感じました。機会があれば、そのような場面においてお役に立てれば、と考えた次第です。「キャスター」ならずとも、益々のご発展、ご意見の浸透が進めばと祈念しております。

  良い機会を与えていただき、ありがとうございました。

 

河田弘道

スポーツ・アドミニストレーター

スポーツ特使 ”Emissary” of the SPORT

件:澤村投手の医療事故

スポーツ報知担当者様


件:澤村投手の医療事故
       先だっては、上記件の記事を拝読させて頂きました。本件その後どのような結論を球団、治療担当者、選手側は、なされたのでしょうか。

 選手側は、プロの選手として球団及び担当者への損害賠償請求をされましたか。関係者双方でどのような事故処理をされたのでしょうか。記事を読んだ読者に結論を情報公開されて本件のけじめとしては如何でしょうか。これからプロ野球を目指すスポーツ競技者達は、本件の行方を大変注視していると思われます。プロ球団のメンテナンスの運営、管理とそれに対する職責、責務の在り方の情報公開も今後必要且つ重要な責務の時代になっている事をご理解下さい。本件は、大変大事な事ですので記事の結末を掲載して頂きたくお待ちしております。

                           文責:河田弘道

NO.22 河田弘道のスポーツ・トークライブ報告:2017年10月19日 掲載

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                            北川外志廣氏提供                           

NO.22 河田弘道のスポーツ・トークライブ報告:20171019日 掲載

                           無断転載禁止

(注:本掲載は、10月6日、当日ご来場された方から登壇者に直接寄せられました論評・コメント・感想の中から幾つか、ご本人のご了解を得て無記名で掲載、ご紹介させて頂きました。皆様方からの貴重なご意見は、河田弘道のBLOGの指針となります。感謝)

        Ⅰ.大学関係者からの論評・コメント・感想遍~

        Ⅱ.企業・組織・団体関係者からの論評・コメント、感想遍~

        Ⅲ.ご来場者、マスメデイア関係者からの論評・コメント、感想遍~

        Ⅳ.大学生からの論評・コメント、感想遍~

 Ⅰ.大学関係者からの論評・コメント・感想遍~

 1.ご専門:経営学教授

  河田先生のトーク・ライブ、ナルホドの連続で、大変有意義な時間を過ごさせてい  ただきました。先生のお話を踏まえまして、一介の大学関係者の結論と致しまして、当世の大学、それも、生き残りを迫られる大学、企業経営と大差はないと考えている大学経営フロントで発生しがちな事態に当てはめさせていただくと、以下の様なストーリーになるのではないかと思われます。

  ひとまず“広島カープ的”にマネージメントをアウトソーシングしたのはよいが、「ごく一部の生え抜き学生には白羽の矢をたて、その他の学費回収目的のための要員としての入学生たちのリクルートばかりが目的となってしまい、学力はさておき、資質まで見抜かない(見抜けない)リスクだらけの学生募集=集金活動をしてしまい、“日ハム的”なカケに出て成功すれよいものの、良い結果=ハイリターンには思うように至らないことに悩む、といった落とし穴にはまり込んでしまう状況に例えられるのではないでしょうか。 

  もっと直裁的な表現をすると、「能力が劣る学生からお金を吸い上げ、能力のありそうな学生に優先的に回すと」いった刹那的なアイデアしか浮かばず、より多くの育つポテンシャルを感じる=発展途上の高校生を引き取って育てる長期ビジョンの仕組みづくりには知恵がまわらない。

   河田先生のお話の中の表現では「二軍・三軍を育てるつもりがない、そのような仕組みのない球団では結局、“育つはずの選手”の芽も摘んでしまい」当初の目的すら達成できなくなり、先が全く見えなくなる。といったところでしょうか?  勿論フロント経営陣は、「ほかの大学もやっていること」という言い訳を考えるのでしょうが、「先陣をきって」「【育てる】メソッド」を文科省に先駆けてでも作り上げ、世間に注目されるくらいのことをしない限りは、「ほかの大学と同じことをして=共倒れ」になってしまいますよね。

  あの大学へ行くと、学生が育つ!そんなメソッドを経営方針にリンクさせ、直結させることができるような能力ある、「アドミニストレーター」が必要なことが良くわかります。もちろん、先生のお話にもございましたように、「経営側」からも「教育側」からも、それぞれにそういった人材が必要ということがポイントなのでありましょう。  それにしても、スポーツのことは門外漢ですが、河田先生の言われた、「高校のスター選手を大学一年まで見守る」システムは、【学生が育つ】大学教育改革、経営改革・革新に繋がる本当に素敵なアイデアだと存じます。 非常にうなずけるご講演に心から感動いたしました。ありがとうございました。

 2.ご専門:数学教授

  先生の明快な話し方、切り口は、門外漢でありますが、大変面白く興味深く聞かせていただきました。メモも一杯、とりました。  特に高卒のドラフト指名を1年、遅らせるというのは大変いい案です。 僕も大学で教えていて、多くの学生が1年生から2年生で大きく成長するのを感じます。これは、高校の教育も関係があるとは思いますが。体の成長もこの一年間は大事なのかもしれません。 また、このような機会がございましたら、参加させて下さい。

 3.ご専門:体育学教授

  高校生のドラフトについて河田先生のご提案された新システム大変感銘いたしました。現在の大学教育をNCAAを手本として見直した上で、若い選手を正しく導いて行けるスポーツ界を構築したいものです。

 大学の改革も必須です。大学教育が変わって行けるよう私が出来ることに努めてまいりたいと思います。今日は話の節々に河田先生の熱い思いが伝わってきました。話の内容は私なりによく理解できました。一般の方は、ジャイアンツの話がもっと聞きたかったのでしょうか。本日はありがとうございました。

 4.ご専門:体育学教授   

  昨日は貴重な時間有り難う御座いました。 力強いトーク、聴講者に大きな刺激を与えられたと思います。小生の近くにおられた球団関係者と思われる方、頷き頭をコックリされたり、驚愕の態度、垣間見ることが有りました。 日本のスポーツ(社会)イノベイターとして、真っ向から立ち向われる姿、尊敬いたします。初回大成功され、第2回目を楽しみにしております。 初冠雪や初霜の便りが届く時節になりました、御身ご自愛お祈り申しあげます。

 5.ご専門:運動方法学教授

  「河田弘道氏のトーク・ライブ」に参加し、とても貴重な時間をいただけたことに感謝いたします。これまで表舞台には出て来られなかった河田氏がこのタイミングでトーク・ライブをされたこと、登壇されてお話をするお姿から真意が感じ取れました。

今回のメインテーマはベースボール・アドミニストレーションでありましが、日本版NCAAについての話題も触れられていました。大学に勤める者として、特にこちらの話に考えさせられました。「スポーツ庁から出された日本版NCAA構想は100年早い!」「大学スポーツに対する新たな利権の塊である」と強い口調で警鐘を唱えていらしていましたが、本場アメリカのNCAAの理念や目的、規模やシステムなどを聞かされ、日本にはその準備がまだまだ整っていないと強く感じています。

  • 日本人に対するスポーツ文化「する・観る・支える(育てる)」の教育が届いていない。
  • 大学スポーツ界にスポーツアドミニストレーション出来る人材が育っていない。
  • 大学スポーツ界の指導者らに医学の知識と実践を持った指導者が少ない。
  • 大学ではアスリート達が勉学より競技を優先させられている。
  • 体育系大学及び私立大学では、運動部をアスリート育成よりも大学広告として位置付けている。
  • マスコミもまたスポーツアスリートを芸能人化させ、偏った報道に走ってしまっている。

 「日本のプロ野球界には二軍・三軍は無用!」これらは選手を育成するものではなく、選手を潰す場所になっているのが現状であるという話をデータに基づいて聞かせていただき、なるほどと思いました。この現象はよく考えるとプロ野球界のみならず、他のスポーツ業界でも起こっていることで、当然、大学スポーツ界でも同じことが起こっています。

  プロ野球界の高校生ドラフトについても問題提起されていました。心身の成長がまだ整っていない高校生に関して、球団側は卒業後1年間ドラフト指名できないというルールをつくるべきだと。選手は大学野球部へ進学させて心身を育てる。そして大学側も高校生スター選手をチームに入れることにより大学野球を盛り上げることが出来る。このアイデアはとても共感できました。しかしこれを実現させるためには、アスリートファーストで高卒選手たちが大学での勉学と競技生活を充実させられるような環境が整っていることが条件であると思います。大学スポーツを取り巻く諸所関係者らによって、プロスポーツへの育成機関として場所と期間を提供できる大学の在り方についての考え方が広まる。そして日本版NCAAの制度が正しい形で構築されて行くことを願っています。

  日本の社会において、若手アスリートの育成をアメリカンスタイルの大学スポーツとしての活性化目指していくのか、ヨーロッパスタイルの地域型総合スポーツクラブとして地域の中でユース世代のアスリートを育てていくのか、どちらがベターなのか私にはわかりません。ですが、河田氏のように現在の日本のスポーツ界に危機感を持っていらっしゃる人々が次々に声をあげられ、「スポーツ立国:日本」への希望を唱えることにより、今後日本版NCAAに携わる全ての人々に意識改革が起こるのではないかと期待しております。スポーツ系大学に身を置く者として、私自身もこの一人として行動して行く所存です。

 

河田弘道

スポーツ・アドミニストレーター 

スポーツ特使”Emissary” of the SPORT