KファイルNO .182:中大河田ゼミ(別名:河田塾)生が語る

KファイルNO .182:中大河田ゼミ(別名:河田塾)生が語る

無断転載禁止             毎月第二、第四木曜日掲載予定

スポーツ・アドミニストレイター

日本にスポーツ・アドミニストレイション論

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

筆者からのお知らせ

読者の皆様には、スポーツ・アドミニストレイション論に付帯する河田ゼミ生の大学時代の活動内容に付きまして、ご紹介させて頂きました。如何でしたでしょうか。

読者の皆様の中には、大学生時代を懐かしく思い出され、嘗ての仲間たちの動向等にふと思いをはせられたのではなかったでしょうか。また、教育界に携わられている方々、学生のお子さんを持たれている御父母、現役の学生さん達は、河田ゼミ生達のキャンパスライフに触れられて何か大切なキーを見つけられたのではないでしょうか。大学で教鞭を取られている現役の教員の方々がこっそりと本BLOGを覗かれて何かドキッとされた事はありませんでしたか。

ご自身が所属されている大学の教学の資質、運営と管理体制、ゼミの在り方、ゼミ生の選考基準とゼミの本来の姿と多種多様な思いが頭の中を駆け巡ったのではないでしょうか。その様な方がいらっしゃいましたら、貴殿のゼミ生達、学生達は、誠実で情熱の有る大学教授に指導を受けられている事にきっと感謝されていると思われます。

当時小職は、中央大学で大変素晴らしい学生達との講義授業での出会いがあり、また、河田ゼミでは、優秀なゼミ生達に恵まれました。勿論、学生達一人ひとりは、異なるバックグラウンドを背負って参っていますので、学生の数だけ全てが異なります。しかし、お預かりいたしました全てのゼミ生達の服装(靴から持ち物まで)、顔、声、口調、癖、話し方、ご家庭の状況、友人関係、特徴は、一人ひとり克明に記憶の脳裏に残っています。それらもまた、指導者の個別指導に役立つツールであるといつも言い聞かせています。

そして、FLPを選択したゼミ達は、中大1年生を終了した全学部の学生達が自由に選択する権利を有していますので、選択する学生達は「スポーツ・アドミニストレイション論I,II」の講義授業を通して、その学問から3年間の学生生活の間に興味のある専門分野に身を置いて、何かを見つけ出し、身に付けて社会の出口に向かう、向かいたいと強く志す学生達の集まりが河田ゼミで在りました。

二期生、三期生の活躍は、河田ゼミ一期生が構築した「礎」無しには成果も結果もありませんでした。一期生達の努力による成果と結果を重く受け止め、彼ら彼女らが社会の一流と称される企業社会で活躍される背中を見ながら、各3年間の「河田塾」で同じ釜の飯を食った仲間達でした

KファイルNO.182は、その塾生達が社会に出て十数年が経ち、中央大学での「スポーツ・アドミニストレイション論I,II」と付帯する「FLP河田ゼミ」で何が身に付き、何が大事であったかを書き寄せてくれました。

河田塾から育って行った学生から、貴重なレポートを頂きましたので読者の皆様には、特別にご紹介して「中大河田ゼミ」の報告の締めとさせていただきます。

お付き合い下さいまして、ありがとうございました。文責:河田弘道

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目次

KファイルNO.182:中大河田ゼミ(別名:河田塾)生が語る

河田ゼミから2009年度の大学首席・総代輩出

清水翔太さん卒業インタビューより

■ゼミの先生からのお祝いメッセージ

★★★10年後の河田ゼミ2期生からの便り

■自分の礎は此処に在り~

■河田ゼミを振り返って~

Kファイル中大シリーズのまとめ

 

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2022年6月23日                      公開

KファイルNO.182:中大河田ゼミ(別名:河田塾)生が語る

無断転載禁止          注:K'sファイルは、毎週木曜日掲載予定

             信頼と絆 

           中大河田ゼミのモットー   

2009年度卒業式(右から2人目:清水翔太) 拝借:中央大学広報誌より

河田ゼミから09年度の大学首席・総代輩出

 

清水翔太さん卒業インタビューより

清水さんは、FLP(スポーツ・健康科学プログラム)河田ゼミに所属し、スポーツシンポジウムの開催に力を入れられました。学内広報誌の「草のみどり」や中央大学の公式ホームページ上でも、FLPのページで河田ゼミでの活動を寄稿しています(http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/flp/b08_02_04-2009_01_j.html)。

活動的な清水さんにお話を伺いました。

聞き手:

卒業後の進路について教えてください。

清水:

卒業後は、通信業界で働くことになっています。FLPの河田ゼミで一から企画して物事を作り上げていく経験を生かしたいと考えて就職活動をしていました。この業界であれば、自分で考えたアイディアや企画を具現化しやすい社風でもあるうえに、自分の考えが人々の役にたっているかどうかという成果を身近に見ることができる点に惹かれました。また、もともと携帯電話には関心がありましたのでとても運がよかったと思います。(就職先:KDDI株式会社)

聞き手:

では、就職活動にも影響を与えたFLPの河田ゼミに入った理由と、具体的にどのような活動をなさっていたのか教えてください。

清水:

幼い頃からサッカーをやっていて、高校の時にはスポーツ関係の仕事を視野に入れていました。そのため、スポーツや健康について学べるFLPプログラムを受講しようと入学前から決めていました。実際に入ってみると、担当の河田先生は、「机の上で勉強するよりも自分たちで実学的に学びなさい」といった先生だったので、ゼミ生が主体となってテーマを設定して活動することになりました。ちなみに、僕達の代では、「中央大学のスポーツを盛り上げること」をテーマに掲げ、スポーツシンポジウムの企画、運営をしてきました。3年間開催しましたが、初年度の集客数は約300名ほどだったのが、3年目には約750名を集客することに成功致しました。

シンポジウムを開催するに当たり、参加者を募るために近隣の学校やお店、市役所などにポスターを作成して配付しに行ったり、パネリストとの交渉、学内の様々な部署への協力要請など多くの活動をしてきました。これらの活動を通し、礼儀やビジネス文書の作成などを身に付ける事が出来、社会で必要とされる力が学生のうちに少しは修得できたと思っています。こうした活動は、本当に大変でしたが、河田ゼミの活動には100%満足しています。

尚、河田ゼミの後輩達は現在、中央大学創立125周年のマラソン大会開催を目標に掲げ、日々全力で過ごしていますので皆様是非応援してください。

聞き手:

そして一方では、経済学部の高橋宏幸ゼミにも所属されていますが、どのような研究をされていたのでしょうか?

清水:

河田ゼミと比較すると、こちらは本当に学問をしっかり学ぶゼミでした。2年次には基礎学力を身につけるために教科書を輪読し、3年次には秋に開催される学内プレゼン大会とインナー大会(118組中8位入賞)に出場するための準備、そして4年次は「どのような携帯サービスが市場シェアを奪うか?」をテーマに卒業論文を作成しました。ただ、二つのゼミを両立するのは思っていたよりも大変で、高橋ゼミの活動には予定よりも力を注げませんでした。時間の使い方等をもっと工夫して、高橋ゼミにもう少し力を注ぐことができればよかったなと思います。

聞き手:

ゼミで沢山の経験をされているようですが、そもそもの入学の動機を教えてください。

清水:

経営と経済を両方学びたいと考えていたのですが、実は経済学は苦手でした。そのため、あえて経済学が必修の経済学部に入れば嫌でも勉強しなければならない環境に身を置くことになるだろうと思ったので、経済学部に入学しました。

聞き手:

ずいぶんストイックな考え方の持ち主なのですね。それでは、勉強以外にも頑張っていたことはありますか?

清水:

スポーツジムでのアルバイトやサッカーのコーチ、資格の取得などにも力を入れていたのですが、大学生という事に重きを置いて考えると主に二つほどあります。一つはサッカーのサークルです。幼いころから15年ほどサッカーをやってきたので、大学でも続けたかったのです。ただ、入ったサークルは20名ちょっとくらいしか所属していなかったので、もっと人数を増やそうと努力し、登録数だけでいえば今では100人ほどの規模に成長しました。

そしてもう一つは、インターンシップへの参加です。個人的に企業のインターンシップ制度を探し、応募しました。ワークスアプリケーションズという会社で、3年生の夏に18日間従事しました。ここでは、周囲に質問できる環境ではなく、一人でマニュアル片手にプログラミングの作成をしていました。

聞き手:

プログラミングの勉強は以前にされていたのでしょうか?

清水:

いえ、ほんの少し授業で触れたくらいでした。ただ、このインターンシップの魅力は、インターンシップ終了後に優秀者に選ばれると、その会社の内々定がいただけるというメリットがあったのです。実は、この時期、河田ゼミでの活動、高橋ゼミでのインナー大会準備などに追われ、一番忙しい時でした。しかし、そのような状況下で周囲が国立大学、有名上位私立大学の学生と競争できる環境に身を置くことは、より自分を高められると考えたのです。

聞き手:

ここでも自分を追い詰めていくストイックな性格が伝わってきますね。では、最後に在学生へのメッセージをお願い致します。

清水:

大学生というのは、時間や自由が多い4年間ですので、自分で考えて行動する力を意識していくべきだと思います。そうでなければ、周りに流されてしまいますから。遊びでもなんでもいいと思いますが、まずは先を見据え、自分で考えてから行動する力を養うと就職活動や社会に出てからも役立つのではないかと思います。

聞き手:

自分を追い込むことで、頑張れるという清水さん。本当にストイックな方ですね。限界に挑戦してください!

 

■河田ゼミ指導者からのお祝いメッセージ

 ご卒業おめでとうございます。更に今年度の首席・総代に選ばれたとの報を貴学部よりいただき、この上ない喜びと共に心よりお祝い申し上げます。

振り返れば07年春、心清くして、優しい、一人のサッカー青年が、スポーツ・アドミニストレイションの講義授業を受講しながら、FLP河田ゼミの門戸を叩き、以来、今日まで厳しい実践ゼミ活動を貫いてこられました。

これはゼミ生全員の「信頼と絆」の結集でもありました。今、私は、かつてプロ野球選手選択会議で経験した、若者を獲得するのとは全く逆の立場で、清水翔太を、ドラフト1位で河田ファミリーからKDDI株式会社に持って行かれたような、ほろ苦い思いと喜びをかみしめています。

巣立つ日が近いと知りつつ、もう少し側においておきたかった、もう一つ、二つ、一人で歩んで行く術と武器を身につけさせてから、社会への入り口まで導いて行きたかった、との心残りもありました。しかし、あなたは、渡る世間で生き延びて行くために、自ら探し求めていた強い志と心の武器を、見事修得され生来の誠実さ優しさに加え、社会の荒波に立ち向かう強さの両方を手に入れた今、これで巣立ちの準備は完了したと確信しております。

苦難に遭遇した時は、仲間の笑顔を思い出して下さい。あなたの事を誇りに思っていることでしょう。これまで懸命に磨いてきた観察・洞察力、そして判断・決断力を以って進めば、未来の会社、企業のアドミニストレイターとして、それがスポーツであれ、ビジネスであれ、社会を切り拓いて行くことが出来るでしょう。私は、あなたをはじめ、優秀で個性豊かなゼミ生達に出会えた事を誇りに思っています。担当教員をトラストしてくれたことに感謝。

OK. 翔太、You can Fly & Go!  It’s all yours.   from your coach   

私は、あなたの所属学部でないにもかかわらず「お祝いの言葉」を首席、総代がリクエストされたとの連絡を経済学部から受けた事に対して、大変光栄に思いますと共に感謝しております。

担当教員:河田弘道 

所属学部:総合政策学部

 

★★★10年後の河田ゼミ2期生からの便り

■自分の礎は此処に在り~     

河田先生には、大学2年生〜4年生の3年間ゼミでお世話になり、大学スポーツを盛り上げるためのシンポジウムの開催を行いました。最初はスポーツビジネスに興味があり、河田先生にご教授賜りたい気持ちでゼミに入りましたが、身についた力は単にアカデミックな要素だけでなく、社会において必要な素養も学生のうちに身につけさせていただく事が出来ました。

例えば、「ゴール設定をし、ゴール達成のために必要なマイルストーンを設け、逆線表を引いて、各担当に役割を与えてプロジェクトを進めていく事」など社会人として求められるスキルは、先生のご指導のおかげで、大学時代に多く身につける事が出来ました。また、「何か新しい事を成し遂げる際には、反対する人や非協力者が現れる事。それと同時に応援してくれる人も必ず存在し、仲間を増やす(スポンサーやサポーターのような存在)事で成功確度が上がる事」を実学を通して学ばさせていただいた事は何よりも大きかったと感じています。(新しい試みであるシンポジウムの開催にもそのような状況がありました)

私は、仕事を通して、新規ビジネスの立ち上げを得意領域としていますが、河田先生の下で学んだこの経験が今でも仕事の考え方の基礎となっています。

私の座右の銘の1つに「ネガティブは人生の貯金を失うだけ、だからポジティブにいけ」というものがあります。これは河田先生がよく仰っていた言葉です。社会で難しい局面に直面した際でも、ポジティブに取り組む事で難局を乗り越え、苦労しながらも物事を前に進める事が出来ています。

学問だけでなく、社会において求められる素養を実学を通して身につける事が出来た大学生活は、私にとってとても充実したものでした。

このような機会を与えてくださった河田先生やゼミの仲間には今でも感謝の気持ちでいっぱいです。河田先生をはじめゼミを通じて、関わらせていただいた皆さま、本当にありがとうございました。

                                                                                    清水翔太

                       当時:統括プロデユーサー

                       

■河田ゼミを振り返って~

河田先生、このような機会を頂き当時の熱い想いを思い出すことができてとても幸せなひとときでした!

浅見くんのほっそりとした写真が出てきたり、期末報告会の資料を見直して涙したり…本当に素敵な仲間との出会いがあったこと、先生と出会えたことに感謝しかありません。

Kファイルも読ませて頂いています。当時の学びの時間を思い出しました。

2期生のみんなにもシェアさせて頂きました!また次週の更新を楽しみにしております。今の自分に満足することなく、また学びの場に飛び込んでみようかなと思っていたところだったのでなんだか背中を押して頂いた気がします。

大学を卒業して10年が経ちますが、河田ゼミで出会った仲間たちとの交流は今も続いています。そんな素敵な仲間たちと出会えたゼミ活動、振り返れば普通の学生ではなかなか味わうことのできない生の経験(対学生ではなく対企業の人や対学外の人と関われたこと)を数多く積めたことは実際社会に出てあの時の経験が役立っているな、と感じる瞬間が沢山あります。

シンポジウムの企画立案という今までの学業生活では経験したことのない課題へゼミ生それぞれが真剣に取り組み、自分の意見を持ち、ぶつかりあい、目の前の壁を1つずつクリアしていった経験は私自身に「自信」を与えてくれました。決して簡単ではない課題でしたが3年間かけみんなと力を合わせ、先生の力強い助言、後押しをもらいながら遂行していったことは私の人生においてかけがえのない経験となりました。

先生からは物事を多角的に見ることの大切さ、そして何事もポジティブに取り組めば道は開けるということを学ばさせて頂きました。時に厳しい指導もして頂きましたが愛情のある指導であったと振り返ってみて感じます。

現在の私は妻となり、二児の母となり、かつ企業人として働く日々です。働きながらの子育ては楽ではありませんが、日々楽しみながらアクティブに充実した毎日を過ごしています。これだけ欲張りに全てのことにどん欲に取り組めているのは、このゼミで培った「学ぶことの楽しさ、成長することの楽しさ」を実体験として体感することができたからだと思っています。人生100年の時代、河田先生のようにアクティブに、ポジティブに毎日を過ごしていきたいと思っています。私がこうした充実した毎日を送れているのは周りの人の支えがあるからこそだと心から思っています。先生、そして行動力溢れる素敵な先輩、同期、後輩に出会えたことは私の人生の財産です。出会えた全ての人に感謝します。

柏葉麻実 株式会社オカムラ

河田ゼミ二期生ゼミ長   

 

■Kファイル中大シリーズのまとめ

Kファイルの中大シリーズを終えるに当たりまして、読者の皆様からの温かい読後感並びにご意見を賜りましたことに感謝とお礼を申し上げます。

筆者は、2005年秋から中央大学に招かれスポーツ・アドミニストレイション(略:SAD)を日本の大学で最初に講義授業、実践ゼミをスタート致しました。日本のスポーツ界にSADを導入し明確な足跡を大学という教育機関に残せたことは、この上ない歴史的な第一歩であったと自負致しております。今後我が国のスポーツ界の改善と改革に必要不可欠な本専門分野、部門をご紹介でき、学生、ゼミ生達が学んで下さった事に大きな意義を感じております。文科省スポーツ庁に於きましては、既に本スポーツ・アドミニストレイションの重要性を初めて認識を新たにし、スポーツ・アドミニストレイターを各大学に置く必要性まで早速に告知されています。しかし、本専門分野、部門の指導者の筆者は、2005年に日本で初めて中央大学で根付かせる為の種を蒔いた次第で、まだ十数年の年月しか経っていないのも事実です。 

講義授業のスポーツ・アドミニストレイションは、ティーチング(専門知識付与)の場と位置付け、付帯するゼミは、コーチング(生きた教材を実践演習活動に活用しながら個人の得意な潜在能力を導き出し、決して不得意を批判しない)の場と位置付けてスタートしました。

スポーツ・アドミニストレイターの業務、使命には、プロとして与えられた期間に与えられた資産を如何に有効活用して、期待される成果と結果を導き出し、結論付けるか重要な任務が託されています。

中央大学に設置されているファカルテイー・リンケージ・プログラム(Faculty Linkage Program略:FLP)は、本学が幅広い学問領域を持つ利点を活かし、各学部に設置された授業科目を有機的にリンクさせることから、学部を超えた専門性の高い選択科目として学べることを趣旨・目的に2003年に設置され、開講されたプログラムです。

本プログラムには、①「環境」②「ジャーナリズム」③『国際協力』④「スポーツ・健康科学」⑤「地域・公共マネージメント」の5分野をテーマに、少数で2年時から3年間系統的な教育を行っています。各プログラムの目標を明確にし、個々の学生がキャリアデザインを描けるように担当教員がその指導を行う事を特徴としています。

このような特徴から、本プログラム担当教員には、学問としてのみならず学んだ知識を如何に論理的且つ実践的に応用でき、活用できるかが最大のプログラムの特徴だと確信します。その為にも担当教員には、学外社会、会社、企業、等に於ける実践キャリアが必要且つ、重要な指導ファクターとなりました。例えば②のジャーナリズムに於きましても、担当教員がマスメデイアでの実践キャリを豊富に持っていたので多くの専攻学生達が集り、成果と結果を学生達が実感できている事が大きな魅力の要因ではないかと考えます。

この様な事から、これからの大学に於ける専門科目は、学問の為の学問、研究の為の研究論文だけではなくそれらが如何に実社会、実践で役立ち社会に寄与、貢献できるかが今問われているのでないかと学生達に接しながら肌で感じた次第です。学生達は、ACTIVE LEARNINGを通しての迫力ある講義授業、専門ゼミを期待しています。

筆者は、中央大学に於いて多くの学生達、河田ゼミ生達と共に歩んで参り多くの現実と疑問に直面しました。しかし、ゼミ生達のあの輝いた眼差しと行動力は、その現実と疑問を吹き飛ばしてくれました。一人ひとりのゼミ生達からは、相手を「信頼」する事で、誠実な温かい血の通った「絆」を醸成、構築できることを教えられました。これは、私が中大河田ゼミ生達から学んだ「信頼と絆」の成果と結果でした。

全ゼミ生達には、心からの感謝と彼らをサポートして下さった多くのポジテイブな教職員、筆者の外部の友人、知人達に心より感謝申し上げます。

 

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the SPORTS)

紹介:G File「長嶋茂雄と黒衣の参謀」発行 文芸春秋社 著 武田頼政

   Kファイル、KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:

K'sファイルの中大シリーズは、如何でしたでしょうか。読者の皆様は、どろどろした日本のスポーツ界のKファイルからフレッシュで誠実な学生達のキャンパスを覗かれて新鮮でしたでしょうか。鉄は熱いうちに打てとよく言われますが、まさにその通りです。そしてそれに応えてくれた全ゼミ生達は立派でした。

次回のKファイルは、時事のテーマに戻る予定に致しております。