KファイルNO.168:プロ野球界の肩書は責任の所在を明確にしない

KファイルNO.168:プロ野球界の肩書は責任の所在を明確にしない

無断転載禁止              毎月第二、第四木曜日掲載予定

 

f:id:hktokyo2017041:20190718003102j:plain

目次

筆者の視点

ベイスボール・アドミニストレイターの中枢を担うGM

Ⅰ.ベイスボール・オペレーション

1.ゼネラルマネージャー(GM)の位置づけと存在

①日本的GMの職責・責務は玉虫色

②真のGM選考に関する必要条件

2.実践現場のスポーツ・オペレーション

①実践現場を覗く

 

=========================================================

2021年11月11日 公開日

KファイルNO.168: プロ野球界の肩書は責任の所在を明確にしない

無断転載禁止                           毎月第二、第四木曜日掲載予定

筆者の視点

10月の季節を迎えるとプロ野球界のみならず野球界、マスメデイアが騒がしくなり始めます。それは、選手選択会議(略:ドラフト)があり、入団を予定する新しい選手が選ばれる時期だからです。しかし、現在各球団に所属する選手達の中から入団して来る選手と略同数の選手達が去ることを宣告される季節でもあるのです。その多くの選手達の心境や如何に。

毎年この季節は、球団に所属する選手の死刑宣告の開幕月と言われます。入団時は、天国を味わったが、何時もこの時期は死の宣告を待つ選手達の心境に心が痛みます。誰もが野球だけしかやってこなかったことをこの時期が来て初めて悔やむ。此れもプロ球界の悪しき伝統と掟なのです。

ドラフトの舞台裏

競技野球を志す者にとっては、最初にプロ野球選手を夢見て幼い頃から野球一筋にやって来た選手達は、プロ野球各球団が保有できる選手数が70名の枠しか許可されていない事など知る由もありません。この枠を維持する為に各球団は、何名の新しい選手を選択会議で指名できるか熾烈な駆け引きが準備段階で行われている次第です。この準備段階で各球団の事情によりスカウトマン達は、自軍の必要な補強選手をリストアップしドラフト会議に臨んでいるのです。その為に各球団は、多くの選手をリストアップし準備しているのですが、本当に必要な選手は数名なのです。

よってスカウト達は、リストはしているが入団させられない選手達が大半いるという事に常に心を痛めるわけです。時には、お付き合いの長い高校、大学の監督から不必要な選手を必要な選手と抱き合わせで下位ドラフトさせられることもあるのです。この段階で他の選手は、削られてドラフト前に名前を消されるケースが多くあります。

夢と希望に胸膨らませて各地でドラフトを見守りながら期待する大多数の選手達は、野球人生で最初の強烈な挫折を味わうのです。しかし、この時点での挫折は、まだ真の挫折とは言い難いのです。

ここで生徒、学生選手達は、心のスイッチを切り替えが出来るか否かはやはりそれまでに培ってきたはずの教養、教育を身に着けているか否かとそれまでの指導者の資質とが大きくその後の己の人生を左右しているように思えます。

監督・スタッフの行き先

この時期が来ると選手のみならず監督、コーチングスタッフの首切り、交代がマスメデイアの餌食となるのです。本年度は、最強のテイームを率いた福岡ソフトバンクホークス(略:FSBH)の工藤公康監督が今シーズンの結果責任を自らの判断で辞任を申し出られました。

そして、此の度マスメデイアが騒がない前にFSHBホークス監督には、藤本博史氏を発表されました。この人事を手際よくまとめられ進言された方に敬意を表します。これは、隠れた人事のファインプレーに当るかもしれません。

嘗てのダイエーホークス時代、そしてソフトバンクホークス初期時代では、この様な監督人事に関する判断が出来る能力のあった人物はいませんでした。

それまで球団内には、俺が経営の専門家と称する自薦他薦の人物が複数居た為に内部分裂諸事件を起し、最終的には孫正義氏の名の元それらの自薦他薦の人達を外に次々に出されました。当時自薦他薦の人達を一刀両断に処理した最高経営者の勇断があったので、今日の球団は、健全に経営、運営、管理が出来ているのであろうと推測いたします

筆者は、此の度藤本氏を球団に推挙した球団内の人物に観察力、洞察力を兼ね備えてられる方とお見受け致します。この人物は、球団組織の中で王貞治球団会長に進言できる関係者の一人であろうと思います。それは、王氏がその人物を日ごろの業務を通して信頼を寄せている人物であると思われます。この人物の素晴らしい所は、現在のソフトバンクホークス一軍の状態を洞察出来ている事です。それは、再構築に時間を要すると洞察したからあえて二軍レベルでの指導、管理者としての豊富な経験者を据えようとされたのだと思います。今後基礎工事を適切かつ適格に遂行できる人物こそが、今一軍に必要な監督であると判断されたのだと思います。それを王氏に進言し、王氏はこのアイデイアを孫正義オーナーに推薦して、孫氏が任命に至った過程と決断は、この球団が正常にアドミニストレイトされている証でもあります。但し、藤本新監督がこのような選考の真意をどれ程理解されているか、同氏の外部関係者及びマスメデイアの噂話にブレずに球団の期待に応えられるかどうか楽しみでもあります。

もう1つ関心致しますのは、このお方はそれまでの本球団に於いては俺が俺がと前に出て売名行為に興味があった方々が一掃された様子を見て学ばれた方ではないかと密かに推察させて頂いていました。この球団のGMは、表にでないで表に出て球団スポークスマンの役割を果たされているのが「王貞治氏」であることからもこのGMは、とても賢い方だとお見受け致します。

現在日本の球団でこのようにスポーツ・アドミニストレイションが機能している球団は、多分ソフトバンクホークスだけではないでしょうか。

ベイスボール・アドミニストレイターの中枢を担うGM

Ⅰ.ベイスボール・オペレーション

1.ゼネラルマネージャー(GM)の位置づけと存在

①日本的GMの職責・責務は玉虫色

一般的にゼネラルマネージャー(略:GM)は、オーナー、最高経営者(CEO)の直轄管理下に位置しています。このことからもGMは、その球団、組織に特化した最重要なスポーツ・アドミニストレイターの一人なのです。

GMは、球団及び組織・団体の中で経営分野とテイーム編成分野を統括運営・管理する事を職務・職責とする人の総称名を指します。

現実的には、①経営部門と②テイーム編成部門の統括管理責任者を配置している場合が多く見受けられます。皆さんが理解、認識されているGMは、多分後者②であると考えられます。 

GMは、与えられた球団の財産の有効利用と活用能力が問われるスポーツ・アドミニストレイターなのです野球の球団では、ベイスボール・アドミニストレイターと呼ぶ方が理解しやすいかも知れません。そう呼んでも間違いではありません特に大切なのは、先ず戦略を立案しその戦略に基づいたテイーム作りにおいて現戦力の今後の発展に一番適した指揮官・監督を選ぶ事からです。この選び方を間違えると組織に多大な損害を与えるのみならずGMのオペレーション・マネージメントに多大なダメージを与えることになるのです

しかし、我が国に於けるGMの思考選考は、プロ野球球団組織の趣旨・目的も理解していない、球団親会社のサラリーマン経営者が自身の都合と企業の都合で選ぶケースが多々あるという事です。その大半は、選手時代に人気があった人物を監督として任命する悪しき伝統が今日も尚続いているのです。今オフも数球団で監督が交代となりました。スポーツ・アドミニストレイションの観点から申し上げますとこのようなアドミニストレイションは本末転倒していると言わざるを得ないのです。球団の最高経営者(オーナー)は、先ず球団経営の趣旨・目的に沿ったテイーム編成がなされている事が重要なのです。監督は元有名選手でGMは、球団、テイームの経営、運営、管理の経験実績のない人選を行うとどのような確率で悲劇が待ち受けているでしょうか。

監督の交代か否かの判断は、GMの専権事項であり、現テイームが現監督によって何処まで球団の趣旨・目的に沿ったテイーム作りがなされているか否かを判断評価する事です。そしてその評価から基礎工事の段階を終了し、仕上げの段階に入る時期か否かの見きわめが重要なのです。そして現監督がテイームの仕上げに適しているかどうかの判断と決断が必要です。監督の交代は、このような科学的根拠を基にして、テイームの仕上げを得意とする指揮官に切り替える非情な決断が出来る総合能力を有するのが優秀なGMと云われる所以なのです。

GMは、現テイームに適した人材(監督)、コーチをスカウテイングし、リクルートを開始、資料が整い次第に、球団経営者にプレゼンテイションを行い必要とする人物を推薦する重大な業務と責任があります。その結果最終的には、このプレゼンの後最高経営者(オーナー)より最終の判断が下り決断され、球団広報により告知されるのが、GMの本来の職権と職責なのです。

日本のプロ野球界は、このような組織に成熟していないので、ファンを無視した球団の運営管理が罷り通うる次第です。これら観るスポーツ側(ファン)の理解と認識不足にも大きな問題があるのではないでしょうか。よって、殆どの球団では、このようなプロパーな思考選考プロセスも経へず、監督、GMの選考順序もデタラメなのです。

この国の政治、政治家の勝手な行動、言動、行政、等を正常化させる為には、責任ある国民、選挙民の知識と理解力が無ければよくならないのと同様に、プロ野球界もファン、視聴者の力で球団を変革して行かなければ、この主従関係(球団経営者は、見せてやっているんだ。ファン、視聴者は見せて頂いていますの関係)は一向に改まらないし、改善されません

もしファン達が現状態で何の不満も抱いていないのであれば、球団、親会社の経営者が何を致そうともストレスなど感じないでしょう。結果、プロ野球の経営者は、球団テイームを応援してくれなくとも結構ですよ、と言っているのにファンが勝手に球場とTVとCMにお金をつぎ込んでいるという構図に気付いていないという事なのかも知れません。

②真のGM選考に関する必要条件

プロのGMに求められるものは、実行力と強烈なリーダーシップです

1)トラブル処理能力

 利害関係がひしめく業務において問題の本質を敏速に見極め建設的な理解の下握手をさせる能力を意味する。

2)説得力

問題を先ず明確にしてお互いの置かれている現状を理解し、双方納得のゆく方向性と協調性を見いだし協力関係を再構築しなければならない。

3)客観的な対応力

敏速に客観的な要因を見つけだし、主観的な要素、要因を区別する能力が必要。

4)コミュニケーション力

ポジテイブな対話によって相手の真相と情報を得ながら素早く解読、分析しながら相手にも理解させる交換能力が求められる。本能力を持ち合わせていない人間をGMに任命した場合、その時点で成果、結果は予測できます。最高経営者に人を見る洞察力が無い場合、何年たっても下位集団から抜け出せないのです。

5)人間関係の掌握力

オペレーション部門に携わる全てのスタッフ、職員達との信頼関係を構築し、個々の能力をポジテイブに理解し、それを業務に活用できるよう導く事が大事。勿論アメとムチの使用も戦術の一つとして時に必要です。

6)オペレーション部門の運営力

個人の個々の能力を導き出し、個々の業務を組織の中でまとめて組織力として活用できる能力が求められる。(マネージメント力、コーチング力)

7)判断力と決断力

球団、組織の経営、運営コンセプトに沿った判断は、スピードを持った決断力が必要不可欠です。

筆者は、実体験から以上主な必用能力として7項目を上げましたが、GM職には上記7項目は必要不可欠な項目でこれらの適正が無ければ務まらない、成果と結果が得られないと判断してよいかと思われますまた、アシスタントGMの採用に於いては、ただのイエスマンではなくGMの不得手な項目を得意とする能力ある人材をリクルートする事が賢明です

筆者は、このアシスタント諸氏には大変恵まれ、この方々無くしては東京読売巨人軍の歴史にメイクミラクル、ドラマを刻むことはできませんでした。現在もなお、この方々には心より感謝を致しております。

読者の皆さんが応援されているプロ野球球団、プロサッカー球団、等々には、このような項目に当てはまるGMあるいはそれらしき編成本部長、等と称される方がいるはずです。

2.実践現場のスポーツ・オペレーション

①実践現場を覗く

スポーツ・オペレーションとは、スポーツの活動を作る部門、部署であり実際に行うスポーツをプロデユースする現場を意味しています

1)実際にスポーツをプロデユース

一般スポーツの場合

プロスポーツ競技者及びその関係者以外の一般にスポーツをする人達は、生産者であり消費者でもある可能性が高いことも忘れてはなりません。(この場合は、競技性は低くリクリエイション、レジャー、健康維持増進を目的としたスポーツ活動です)

例:スポーツ倶楽部では、消費者(会員)に対してサポートする側は、種々のサービスを提供しています。それらは、インストラクター、トレーナー、健康・栄養のアドバイザー、サポート役のフロント業務、ファシリテイー(施設)、メンテナンスの業務、スケジュールの管理、清掃・点検の重要な役目を担っています。これら全ての人材をまとめ管理する各部署のマネージャー及び支配人と呼ばれる役は、倶楽部の総合プロデユーサーです。倶楽部の顧客達は、消費者(会員)としての意識も高いです。よって、この場合、消費者は、実践者(商品)でもある事を忘れてはならないのです

2)スポーツ・ビジネスオペレーション

■特徴

スポーツビジネスに於けるオペレイションは、幾つかの重要なポイントがあると考えられます。以下考えられるポイントを列記致しましたのでご参考にして下されば幸いです。

①スポーツを観戦用にプロデユースする。

②選手自身は、プロダクトの一部です。

③マネージメントを行っているスタッフもプロデユーサーの一員。

④ゼネラルマネージャー(GM)、ビジネスマネージャー(BM)は、スポーツ組織・団体においての重要なコンダクターであり総合プロデユーサーなのです。

⑤スポーツプロダクトを消費するのはスポーツ観戦者、ファンです。

 

■スポーツ・オペレーションの人的資源の使い方

①仕事の内容、特性を明確にする。

②適切な人員を配置する。

③組織全体が効率よく動ける為の強いリーダーシップが必要です。

④仕事の成果を適切に評価し必ずフィードバックする事が大事です。

⑤モチベーションを高めるには、公平な報酬とそのシステムを明確にすることが大事です。

⑥スタッフへの対応は、常にフェアーに保つ事が大事です。

■スポーツ・オペレーションに於けるマネージメント 

本運営・管理には、GMとして能力のある人材を配置する事が大前提です。そして、最高経営者(CEO)は、GMに全ての統括権限を与え契約書に基づいた約束事を履行する事が重要な任務・業務であります。また、CEOは、ビジネス部門と編成部門の責任体制を明確にし、互いに無意味なコンフリクト(対立)や業務上の越権行為を起こさせない、起こさない体制を整える事が重要です

また、一部球団、組織、団体に於いては、オーナー兼CEOがGMを兼務している場合を見かけますが(代表的な例は、NFLダラスカーボーイのオーナー兼GM)、この場合は各専門部門、部署にアシスタントGM、アシスタントBMを配置し業務を分担させることが賢明です。

GMの重要な使命は、最高経営者による球団の経営方針に基づいたテイーム作りを委託・委任され球団・組織の経営方針に沿ったテイーム運営/管理を行い組織の最終目的である「勝利」に導くことです。

★次にGMの資質は、企業経営者としての資質を有し選手・スタッフ・監督の資質を見抜き強いテイームを作る為のリクルート(人集め)とそれを機能させる運営・管理能力に優れていなければならないことです。

そして最後にGMに求められるのは、資質の高い思考と行動力で思考だけでは役立たず、行動力だけでも成り立たないのです。行動力と思考力の高い資質を伴ったバランスを必要とされます

3)貧乏球団を引き受けた時のGMの手法

GM(ゼネラルマネージャー)は、スポーツ組織・団体において欠かすことのできない重要なコンダクターであり総合プロデユーサーでもあるのです。ゲームを運営・管理するに欠かせない人材です。オペレーション・マネージャーとも呼ばれています。このようにしてつくられたプロダクトを消費するのがスポーツ観戦者(消費者)と呼ばれます。

GMは、才能ある監督の発掘のみならずそのスタッフの採用が重要な成功の要素ともなります。安い材料(スタッフ、監督、コーチ、選手)を手に入れて、それに手を加え(マネージメント)新しい質のよい商品を生産し、ドラフト、FA,移籍というルールを有効に利用、活用して商品を相手に高額で売り、その利ざやで洞察力という能力をフル活用して安い材料を手に入れて、手を加えて蓄財して行く方法が能力あるGMと評されるのである。その為にもGMは、情報収集能力にたけ、それを最大限活用(リテラシー)する実践力が試されます。

そして、そこでは生産者と消費者間では、物と金の交換でなく生産される選手のパフォーマンスに対する対価として観客、視聴者による消費が同時に行なわれる事が特徴です。また、観戦者がスタジアムに直接足を運ぶか、TV、マスメデイアの前に座るか、どちらかアクションを起さない限り観るスポーツは発生しないのです。よって、スポーツ観戦者は、お互いの関わり合いを含めて、観るスポーツの一翼を無意識のうちに担っているという事です

4)GMと監督、専門スタッフの業務とその違い

GMは、球団・組織の中枢を担う職務・職責に位置するポジションである事は既に述べました。

球団及び組織の経営者によって雇用(契約)される場合一般的に監督より長い期間の契約となります。何故ならGMは、最高経営者の右腕であり経営陣の一員でもあるのです。特にスポーツ組織に在っては、経営のCOREであるテイーム、選手の商品化を図る最重要な役割を担っていて常に中・長期ビジョンに沿ったスポーツ・アドミニストレイターであるので長期に渡ってのテイームオペレーションの責任を負っているのです。よって、監督、コーチングスタッフのような短期的契約と区別されるのは当然です。よって、その組織に於いてGM、監督がよく変わるような球団、組織は、最高経営者に経営手腕が無いと言われても仕方ありません。

プロのGMは、本来まさに種々のマネージメント部署を預かる個々のマネージャー達を束ねて組織の経営、運営、管理を担うスポーツ・アドミニストレイターの最前線部隊の最高司令官と言えるかと思われます。

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:Gfile (長嶋茂雄と黒衣の参謀) 文芸春秋社 著 武田頼政

   Kファイル河田弘道のSports Blog、KファイルNews

お知らせ:KファイルNO.169は、競技スポーツ及びスポーツ界組織のGM職に付いて取り上げました。この季節になりますと日本球界に於きましてもGMという言葉がマスメデイアを通して皆様の耳に目に入っている事と思われます。しかし、真のGM像を正しくイメージ出来ている読者の皆様は数えるほどしか居ないと思われます。これを機会にスポーツ、競技スポーツ、体育の違い同様に是非GMに付いての専門知識も深めて頂きたくご紹介させて頂きました。ご興味を持って頂けたなら幸いです。