Kファイル 特別寄稿 “除夜の鐘” 2022年12月31日

Kファイル 特別寄稿 “除夜の鐘” 2022年12月31日

提供:TK & Rinn 作 宇治平等院

 

近年は、遠くからも近くからも聞こえなくなった”除夜の鐘“は何処に行ってしまったのでしょうか。

神仏から段々と縁遠くなって行く我々日本人の昨今。大晦日の深夜は、日本国民が唯一心を一つに出来るその独特な静寂の一時を与えて皆が耳を澄ませる恒例のその時でした。それが「寺から聞えてくる除夜の鐘の音」であったはずです。

この音色の品格は、その重みと深みを兼ね備えた、日本古来から受け継がれて参った心に沁みる情感そのものです。しかし、この除夜の鐘は、もう聞こえて来なくなりました。これも急速に変わりゆく世相そのものの様です。

悪徳政治家の煩悩は、地獄の閻魔様にその処理を願おうではないか。誠実な民の為に成らず。

東京五輪を骨の髄まで私利私欲で食らった悪徳政治家達、悪徳商人達、公益財団法人の高位に位置する者達の心には、除夜の鐘の音(ね)など届くはずもありません。これからは、ただ司直の沙汰を待つ日々であるのでしょうか。こりもせず30札幌冬季五輪招致の裏取引を企み続けている日々かも知れません。

筆者は、悪夢のような2022年が過ぎ、望ある2023年が来て欲しいと107つの煩悩を心の中でお見送りし、108番目の心の鐘の音を2023年の希望ある煩悩に祈願しようと思う次第です。読者の皆様もご一緒に如何でしょうか。

読者の皆様にとって、よき新年でありますよう心よりお祈り申し上げます。深謝

文責:河田弘道  2022年12月31日 大晦日