Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.213: 組織・団体の内部告発は日本国を救うかもしれない

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.213: 組織・団体の内部告発は日本国を救うかもしれない

無断転載禁止             毎月第二、第四木曜日 掲載予定

河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ・アドミニストレイションの基軸は「Justice正義&Fairness公正」

日本にスポーツ・アドミニストレイション論の必要性を紹介

日米で実践してきたスポーツ・アドミニストレイターの先駆者

(プロフィールは別途ご検索下さい)

 

年末のご挨拶 2023年12月28日 木曜日

読者の皆様へ

    2023年は、どのような年でしたでしょうか。年末を迎えた今日も自民党国会議員達の不祥事、犯罪行為は、芋ずるの如く挙げられて行っている次第です。その中には、東京五輪組織委員会会長氏の名前も本朝報道に挙がり手が付けられない状態となっています。しかし、地検特捜部は、何名の悪徳政治家をお縄に出来るのでしょうか。各政治家の選挙区民達は、自分達が投票した人間が越後屋達であってもよいと考えているのでしょうか。毎度何を根拠に投票しているのでしょうか。金が無ければ政治家になれないのなら、辞めればよい、と申し上げます。政治家は、本来「金がなる木」とは真逆な「井戸と塀」しか残らない職業と遠い昔から言われて参ったのでした。

本年も「Kファイルスポーツ・ドクトリン」「KファイルNews Comment by Hiromichi Kawada」をご笑読頂き誠にありがとうございました。読者の皆様のお陰で、アクセス回数は、順調に右肩上がりを記録しており、一年通して安定致しております。2017年4月17日の掲載からNews Comment を合わせますと今日迄に字数は、240万字を超えました。此れもひとえに皆様のご支援、ご指導の賜物です。

多くのご見識ある読者の皆様からは、Kファイルにより「スポーツ・アドミニストレイションは何たるか」「スポーツ・アドミニストレイターとは何たるか」「Justice&Fairnessは重要な社会の基軸」の理解と専門知識を構築しています、との嬉しいお言葉も頂いています。

反面、「スポーツ・アドミニストレイションの言葉が馴染めない、よく理解できない」と未だ理解できない、理解しようと学ぶ意思のない読者の方々もおいでるのも事実です。これは、またこれで宜しいのではないでしょうか。人は、個々に異なる思考力、能力、伝統的な体育という概念から抜け出せない、潜在意識をお持ちなので、強制するものではありません。

残念ながら大学の個々の教員達は、自身の資料としてKファイルを財産にしても、学生達にKファイルの存在すら紹介されないのが、実態の様です。しかし、此れも日本の教育機関と教員、指導者の特徴なのかも知れません。この様な実状を鑑みますと教員の昇進昇格の為の論文、寄稿文に盗作が横行している事もよく理解できます。学生の資質の向上を指摘する以前に大学教員のモラルの向上を切に願うしだいです。学生達は、全く持って学ぶチャンスを与えられていないのが実態のようです。

日本の学生達は、個々の個性という武器を取り上げられ放牧された羊達の群れにされて、押しつけの指導、教育を受けているのかも知れません。この群れが毎年日本社会にトコロテンの如く押し出されて参るのですから、今日の国民、社会を形成して行く根拠が此処に在るように思えてなりません。

筆者からの願い

Kファイルスポーツ・ドクトリンは、日本に必要な一人でも多くのカリスマ性と求心力を持った個性豊かな若者の出現を期待して発信続けて参ります。どうか、一人でも多くの若者達に、本ドクトリンが公開されている事を教えてあげて下さい。熟年した大人達は、物事の価値観を忖度中心にするようでは日本の未来には期待できません事をご理解して頂き、此れからの若者達に期待いたしている次第です。

特にアスリート達には、競技の世界でのみ個性を発揮するのではなく、社会に於いてもその個性を表現して欲しいと願うしだいです。これ程東京五輪組織委員会の重鎮達が悪事を働き私腹を肥しても、五輪代表選手の誰一人もが、何も口にしない事は、異常です。アスリート達のあの勇気とパワーが借りてきた猫のようでは寂しい限りです。これもまた忖度の心で自動制御させられているのか、国民、社会には、何を持って支援、協力に対する還元をされているか、一考の余地があると思われます。

終わりに

読者の皆様、ご家族の皆様のご多幸と一日でも長くこの平和が日本で続きます事を祈念しつつ、ポジティブなホリデイシーズンをお過ごしください。 深謝

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目次

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.213:組織・団体の内部告発は日本国を救うかもしれない

年末のご挨拶

嘗ての西武・国土計画崩壊の起点は何処

     アナザーストーリーズ(Another Stories) 

      ■先ず初めに

      ■万民の神よ、何故善悪を競わせるか

      ■権力は持つ者の心次第と人は言う

筆者の私見

注:ご紹介

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2023年12月28日  公開

Kファイルスポーツ・ドクトリンNO.213:組織・団体の内部告発は日本国を救うかもしれない

無断転載禁止 

嘗ての西武・国土計画崩壊の起点は何処

アナザーストーリーズ(Another Stories)G-FILEより

■先ず初めに

 2006年10月13日、発売の「G-FILE 長嶋茂雄と黒衣の参謀(ジャイアンツの凋落は予言されていた)」は、河田弘道が直接体験した二つの出来事をご紹介させて頂きました。

その中のもう一つのテーマは、筆者が米国の大学に勤務していた当初から当時の堤義明社長(西武・国土計画株)のお側で、日夜戦ってきた強烈なアナザーストーリーがあった事でした。このアナザーストーリーが無かったならば、残念ながら東京読売巨人軍での長嶋ジャイアンツの下での「メイクミラクル&ドラマ」の完成は、無かっただろうと確信を致しております

この度のNO.213では、狂った今日の日本社会に相応しい年末最後のKファイルのテーマとして、ご紹介させて頂きます。読者の皆様の歩まれて来た人生、現在歩まれている人生を比較されながら、記憶を蘇らせて頂けましたら幸いです。また、今後何かのご参考になればと思います。

■万民の神よ、何故善悪を競わせるか

 人は、それぞれのDestiny(運命、天命)の下に生を受け、懸命にそれぞれの環境の下で生きようと努力をして参っています。その中でも、人は、己の心がけ一つで、他人を傷つけたり、社会に迷惑を掛けたり、自らを組織と共に破滅に導く事も可能であるという事です。私は、このような人達とその修羅の世界を何度も見て参りました。そこから人の心の浅ましさ、善悪の判断ミスに伴う所業は、一人の人間の悪しき虚栄心とおごりの精神に起因するように思えてならないのは、筆者だけでしょうか。片や人は、歳幼くしてもサクリファイス(自己犠牲Sacrifice)の精神を備え、人と社会に身の丈に合った貢献をされている人を多く見かけます

しかし、地位も名誉も富も有する成熟した大人達が、「スポーツマンシップ」を叫んでもモラルを逸脱し、法を犯す行為を行っていているのもご承知の通りです。このようなならず者達に何のお咎めも無く平然と生き延びて行ける社会にしてしまった我が日本国には「Justice正義&Fairness公平」が消え失せてしまったのかとの失望感を感じる事もあります。特に毎年、この時期になると考えさせられます。読者の皆様は、如何でしょうか。

■権力は持つ者の心次第と人は言う

 嘗て私が遠い過去に世話になりました、西武・国土計画という企業の中枢にいた幹部は、「自分は性悪説」だと小職に言い切られた人物が居た事を思い出します。この方は、当時既に西武・国土王国で堤天皇の1番番頭は俺だ、と自負心が旺盛な方でした。それが山口弘毅氏(当時、国土計画株式会社、総務部長兼取締役、後1995年代表取締役社長)その人でした。当時私は、まだ米国の大学に専任として所属(28歳)での多感な時期での出来事でした。

山口氏は、「私は常に人を疑う事から始める」という、誠に気の毒な性格の持ち主だと当時感じた次第でした。この方は、「生きて居て何が楽しいのだろうか」と米国スタイルに慣れている小職は常にその方の眼を見ながら会話した日々が思い出されます。即ち、この方は、ネガティブ(否定的)なデスティニーを自ら装い、人は悪だとの視点で日々の業務を送られていたのです。この方は、私が米国の大学と掛け持ちで、年に25回米国と東京を往復していた時に初めて出会った「ネガティブ・マインド」を有する日本人の企業戦士でした私は、山口氏と初対面したその日に「この方とは、いつか袂を分かつことになるだろう」と帰宅の為に原宿の国土計画1階の駐車場の送迎の車窓から国土計画のビルを眺めた思い出が今尚鮮明に瞼に浮かびます。

あの時、秘書が車に乗り込んだ小生の上着の右ポケットに万冊の札束を数個わし掴みで「お車代にして下さい」と捻じ込もうとした時に、札束の数を確認して丁重に「これは総務部長にお納めください」とその場でお返しした事が堤義明社長への小生の最初のご挨拶でした。そして翌日、昨日秘書からのご配慮への感謝と確認した万冊の数を堤社長に直接お礼と共にご報告、ご配慮に感謝申し上げた次第です。これが此処の権力者の遣り方かと肝に銘じたのでした

筆者の私見

当時の巨大な西武・国土計画を一人でマネージメントする為には、アンダーアーマー(鎧の下着)を身に纏わざるを得なかったのかも知れません

それは、また先代の堤康次郎氏から堤義明氏へと継承されている企業者理念に基づく人事抗争イズムから来るのかも知れません。

当時、小職が足を踏み入れた時は、山口氏のライバルには戸田博之氏(西武鉄道総務部長兼取締役)、飯塚裕司氏(西武不動産総務部長兼取締役)の間で、第一番頭争奪戦が繰り広げられていた最中であったと直感致した次第です。その他に準番頭としてやるかやられるかと番頭の席を「隙あらば」と虎視眈々と狙っていた3名の彼らの早稲田大同期生の存在も確認していました。その中では、飯塚氏は非常に温厚で他に比べても優しさを持った性格の持ち主と記憶しています。しかし、同氏は、若くして他界された事は誠に残念な思いも致しました。同氏は、多分「性善説」を持たれていたのかも知れません

山口氏の「性悪説論」は、堤義明天皇引き入る、あの西武・国土王国が「国土計画偽装株事件」の発覚(内部告発)に起因、屋台骨もろとも一瞬に崩壊を余儀なくされてしまったのでした。それは、丁度私が西武・国土を去った10年後の年の暮れの出来事でした

今日の日本の政界、官界、省庁、大学教育機関に悪が蔓延る組織、団体の経営者、指導者達は、「内部告発」の怖さ、恐ろしさを知らないのかも知れません。或いは、それをさせない為に内部の雇用者達の個性を腑抜けにして、牙を抜き放牧した羊にしてしまったので、Justice(正義感)を元来持ち合わせていない人達が現社会にのさばってしまったのが今日の状態なのかも知れません。

このような魂をお金に換えてしまった方々は、サクリファイスの精神、人に手を差し伸べる精神、国民、社会に物心を還元する心など失せてしまっているようです。これこそが、此の国を他国の宗教団体に売り飛ばしたり、国民の汗水たらして納付した税金をかすめ取って行く卑しい政治家、教育機関の経営者達が蔓延しているように思えてなりません。皆様の周りにも小型のこのような人物が闊歩している姿を見かけるのではないでしょうか。

ご紹介

 本テーマは、筆者が主人公となっています「G-FILE」第六章 黒衣の参謀のルーツ、177ページ~215ページに詳しく体験談を述べさせて頂いております。ご興味がある方は、ご笑読下されば真意が理解できるかもしれません。

注意:現在G-FILEは、当時即完売であったのですが、印刷を許可致していませんでしたので、現在はアマゾン(AMAZON)に於いてオークション、中古販売が成されているようです。ご参考までに、

文責:河田弘道

スポーツ・アドミニストレイター

スポーツ特使(Emissary of the Sports)

紹介:G-FILE 「長嶋茂雄と黒衣の参謀」文藝春秋社 著武田頼政

   スポーツ・ドクトリンKファイル

   News Comment by Hiromichi Kawada

お知らせ:本年度最後のKファイルのご挨拶と筆者の懐かしい体験を公開させて頂きました。そこには、人知れず真実が今日も尚眠り続けている事を少しでも読者の皆様とセアーできたならばこれに優る事はありません。

新しい年にお会いできます事を願っております。深謝