K'sファイルNO.46:84ロス五輪は世界のスポーツ電通の基盤(PartⅣ.)無断転載禁止

 

K'sファイルNO.4684ロス五輪は世界のスポーツ電通の基盤(PartⅣ.)

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注:河田弘道は、オリンピックが日本で開催される事に大賛成です。しかし・・・

 PARTⅣ~筆者の米国に於ける日系人社会との出会い~

1米国大学競技スポーツの紹介

   まず初めに筆者は、長年米国の大学で競技スポーツの運営・管理に携わり、教鞭を執って参りました。米国に於ける日系人社会との出会いは、この米国の大学で指導してきた時期に遡(さかのぼ)りますので、米国と日本の大学競技スポーツの違いについてご説明する事から始めたいと思います。

  スポーツ大国米国の競技スポーツの構造とそのシステムは、日本とは、発想の原点と社会、文化が異なるので、読者の皆様にはすんなりと理解し難いかも知れません。しかし、米国のスポーツ界が日本の伝統的な構造とシステムとは、異なる所の知識を是非付与して頂きたくこの機会にご紹介致します。良いと思われるところは、是非参考にして頂き我々は我々の身の丈に合ったスポーツ文化の構築に取かかろうではありませんか。

此処では、本テーマに必要な一部をご紹介し、詳しくは、今後別途米国大学競技スポーツの実態、現状、問題、及び組織・団体について読者の皆様が興味が有りましたら機会を見て、詳しくご紹介させて頂きます。

全米大学競技スポーツ統括組織・団体の歩み

    日本に於いて、今日この「NCAA」という名を利用した話題作りを政府機関、マスメデイアが行っているようですので、本K'sファイルの読者の皆さんは、確りとした基礎知識を理解して戴き関係者が何をしようとしているのかの正しい視点で理解と判断をして頂ければ幸いです。

  NCAAとは、全米大学競技スポーツ協会(National Collegiate Athletic Association)の総称です。

NCAAに加盟している大学は、現在約1275(全米50州中)で加盟校はⅠ部校、Ⅱ部校、Ⅲ部校に区分されています。但し、マスメデイアで報道される大学は、殆どがⅠ部校のフットボール、バスケットボールの強豪校であります。

本組織・団体は、1905年に設立され当時既に800校が加盟し競技スポーツがNCAAのルールの下で行われていました。この時期日本に於いては、まだ大学と言う名称も無く、教育機関での余暇活動と称されていました明治時代です。

 女子の大学競技スポーツは1971年までNCAAに加盟参加できませんでした。1972年に男女平等な教育を受ける権利の法律(タイトルナインⅨ)が施行され、スポーツに於いても女子選手が男子と同じNCAAのルールに基づいた権利を獲得したのです。本法律は、ニクソン大統領により署名され当時の大学キャンパスはもうお祭り騒ぎで在った事を筆者はキャンパスで強烈に感じていました。

    しかし、米国に於いては、この当時まで女性に対する差別があったのです。1972年よりNCAAに各大学の女子競技種目及び学生選手が登録され、全米大学選手権を毎年争う事になったのです。

NCAAに加盟登録できる競技スポーツ及びその数は、男女ともに決められています。オリンピック競技スポーツ種目に入っているからと言って、認められるわけでないのです。例えば、日本で注目されているような女子のレスリングは、全米大学競技スポーツ種目として認められていませんので大学にはありません。此れには、明快な根拠があるからです。

米国の競技スポーツはシーズン制

   米国の大学競技スポーツ(中学、高校、プロも同様)は、シーズン制を形成し男女共に新学期を迎える秋、冬、そして春の学期に終了するプログラムとスケジュールに成っております。簡単に言えばこの3シーズン中に各競技スポーツ種目は、全米学生選手権を最後にそのシーズンを終了するのです(日本の競技スポーツのように幼い頃から一つの競技スポーツを365日行っているわけでありません)。

 各競技スポーツ・テイームを持つ大学は、各カンファレンスに所属し、その全カンファレンスを統括運営、管理している組織・団体がNCAAという名称で呼ばれています。(カンファレンスとは、日本のリーグと本質に於いて異なるコンセプトの下に運営、管理されています)

日本の大学競技スポーツとの基本的な違い

 日本の大学競技スポーツと大きく異なる点は、沢山ありますが、そのうちでも代表的なのは「競技スポーツがシーズン制」の為に各競技種目毎に決められたシーズンの期間にのみしか練習も試合も許可されません。シーズン以外は、大学の指導者の指導を受ける事が出来ず、施設は自主トレーニングとしてのみ使用可能です。

 ルール違反者は、NCAAのルールに従い厳しい罰則が待ち構えています。また、学生選手達は、シーズン制なので複数の競技スポーツに登録、出場が可能なので有能な選手は、複数の競技を兼務する選手もいる所が日本と大きな違いです。このシステムは、一つの種目に偏らず、秋、冬、春の競技スポーツを経験できることにより、その学生選手が最終的にどの競技スポーツを選択するか中学、高校時代からこのシステムの中で育って来ているので、大変合理的且つ、賢明なシステムであると筆者の現場を指導した経験からも思います。

  もう一つは、各学年履修単位数が決まっている為にフルタイム学生(fulltime student)と呼ばれ最低限の単位数が決められています。米国の大学生の生活には、フルタイム学生とパートタイム学生(Part-time student)に区別されます。フルタイム学生の定義は、卒業単位数の四分の一を各学年で履修取得する学生の事です(勿論、有能なフルタイム学生の中には、3年で4年間で取得し卒業単位を確保、学位を取得)する学生達もいます。

 筆者自身が教員体験しました日本の私学の一つでは、優秀な学生が3年で卒業単位の124単位を取得しても、4年目の授業料を納付、在籍しなければ卒業証書、学位を出さないというような品格の無い大学経営者も居る事に呆れて言葉も出ませんでした。読者の皆さんは、如何でしたか。此れでは、学生達を集金マシーンとしか考えていない証しのように思えてなりませんが・・・?

NCAAのルールでは、先ず学生選手(Student Athlete)は、このフルタイム学生である事が大前提なのです。

 パートタイム学生とは、何らかの事情、理由でフルタイム学生に成れない事を意味し、毎年、毎学期、履修登録する科目数だけの授業料を支払う学生の事を指しています。但し、外国人留学生は、フルタイム学生として毎学期の履修登録単位の取得、授業料の支払いが義務付けられています(移民局も関係)。

 筆者の経験では、このパートタイム学生の殆どは生活の糧となる仕事を最優先している学生達が殆どであります。勿論、授業料を支払う能力が在れば、既に本学のアドミッションを受けているので何時でもフルタイム学生になれます(日本もこのシステムは、真似て欲しいと日本の大学現場で感じました)。

 また、毎学期履修登録した全科目は、学生選手にNCAAによって定められたGPAGrad Point Average:履修登録された全科目の成績を数値化した平均値)数値以上の成績を確保維持しなければ、シーズンの対抗競技戦のロースター入り、試合の出場が出来ないのです。毎試合前日の決められた時間帯には、出場選手のアカデミックルールの確認を行い、NCAAオフィスにPCを通して報告する義務がありました。

これは、大学競技スポーツが教育の一環で在りその延長線上に位置している事を明確にした重要なルールの一つです。これにより、学生選手の根幹となす学生の定義Definition)に触れているのです。日本の学生競技者及び大学教育機関に全く欠落している部分です。

このルールに違反をした場合は、NCAAの査察班によりインベストゲーション(特別調査)が行われ短期間で結審されペナルテイーが決定する仕組みになっています。

規則・ルール・罰則はアドミニストレーションも同様、

 このようなルールを日本の大学競技スポーツに当てはめますと全く競技が出来ない大学が大半出て来てそのリーグも崩壊すると思います。それほど、厳しいルールが沢山あると言う事です。

例えば、日本の大学箱根駅伝に出場させるために、野球、バスケットボール、その他に於いても、外国人選手を安易に買って来たり、日本人選手を買って来たり、入学前に卒業、学位授与を確約したり、先日のメダリスト選手の様に4年間同学年の学生が一度しか見たことが無いという学生に卒業証書、学位を授与したり、毎月数十万円のキャッシュを渡したり、リクルート違反、等とこのような事を米国の大学で行うとどうなるのでしょうか。

 即NCAAから査察班が大学、学生選手に対して調査が入り、NCAAの裁判で裁かれます。米国の大学の場合は、殆どが同大学の同競技選手、教職員からのNCAAへの内部告発、対戦相手からの告発、等が大きな要因となっています。これらも、彼らは、基本的にJusticeとFairnessをリスペクトしている証の一つでもあると理解しています。

  そのペナルテイー例として、大学には、4年間以上NCAAに登録している全競技スポーツの出場停止処分、大学の経営責任者、指導者、管理者、は、雇用契約を破棄、学生選手は、永久追放となる可能性が高いです。

筆者が運営、管理に関わっていました時代に、某大学で事実処分された悪夢が蘇ります。この大学の全競技スポーツが復活するまでに約15年以上の年月を要しました。このルールが現在の日本の大学に適応されると、殆どの大学が競技出場停止、経営者、管理者、関係者解雇、学生選手は、永久追放となると思います。

複数の競技種目が選択可能

 このシステムは、学生選手の真のスポーツ競技、種目の適性、適応能力を判断する為に大変効果的且つ、賢明な方法です。このことからも米国大学競技スポーツ及び学生選手は、教育の一環とその延長線上にある事を明確に定義づけているのです。日本では、その学生選手がその競技、種目に向いていなくても、一競技種目しか小さいころからやらせてもらえないのは、非常に教育上に於いてもアンフェアーの指導方法と構造及びシステムです。このような事から日本に於いては、選手の「育成」という言葉があっても選手が育たない最大の要因の一つだと思います。

日本版NCAAへの素朴な疑問

 今日、日本に於いては、文科省スポーツ庁の音頭で「日本版NCAA」と称する組織の構築を声高にされていますが、権威あるNCAAの名称をキャッチコピーしてちゃっかり御旗にしているようでは、「中国の偽りコピー商品を非難できない」のでないでしょうか。

  日米大学競技スポーツの間には、約113年の歴史的違いがあり、趣旨、目的及び本質は全く異なります。またNCAAの名称をキャッチコピーするのも失礼極まりないと思います(この名称は、1970年後半にワールドワイドな商標登録がなされた筈です)。2020東京五輪後を見据え、今度は、大学スポーツを利用し教育という名に於いての利権構築、また公金が狙われ負のスパイラルが立ちきれない事になりかねません事を老婆心ながらご注意申し上げます。

  もう既にスポーツ庁は、ある大学に対して日本版NCAAに関する名目で事業業務委託を行い何か事前の事業を始めているかに聞き及んでいます。勿論これによる助成金補助金が今度は文科省経由でなくスポーツ庁経由でなされているかに聴こえてきているのを皆さんはご存知なのですか。

このような事は、利害、利権を教育界に持ち込む要因と温床の最たる問題の一つでないかと思います。このような試みは、教育の一環とするならば何故フェアーな情報開示を行わないのか。

これからは、文科省が窓口でなくスポーツ庁文科省に代わって公金流出の窓口になるようです。よって、文科省スポーツ庁に深い関係と強いコネがある大学管理者、経営者は、既にその大きな裏の恩恵にあずかっているような大学教育機関で在ってならないと思います。

もうすでに、スタート前からフェアネスを踏み外してしまっているようですが、如何なものでしょう。此れも各大学関係者、関連機関は、勇気を持って声を上げないで無関心を装うので、ルール、モラルをリスペクトしない大学関係者が政治家と通じて我がもの顔で利得を得ようとしているようです。此れが我が国の教育機関、教育者、経営者の実体かと思うと実に情けないです。

日本の大学競技スポーツへの提案

 日本は、社会、環境、学生選手に合った統括組織、団体、が不可欠です。もっと専門家と称する関係者は、英知を絞って他国の模倣でなく、我が国の身の丈に合ったオリジナリテイーの高い組織・団体の構築を目して欲しいと思います。

関係者の中には、「金儲けをする為に、日本版NCAAを作る」と叫んでいる政治家、大学関係者が居るようですが、このような趣旨、目的では、1620年の五輪招致活動と同様に、大切な公金がまた無駄に流れ出る事になりかねません。これは、決して大義になり得ない諸悪の根源なのです。

 日本の大学には、スポーツ・ビジネスを行う商品価値のある競技スポーツがあるでしょうか。代表的なものとしてすぐ思い浮かぶのは、大学箱根駅伝です。現在本利権を確保している組織、団体は、お気を付け下さい。この競技種目は、狙われている唯一の商品なのかも知れません(K'sファイルNO.29~33大学箱根駅伝は誰の物)。

また商品を開発する前から「捕らぬ狸の皮算用」をしている関係者も大勢います。大半いるという事です。関係者の間では、広告代理店を利用してスポンサーシップをと目論む動きも既に始まっています。代理店を大学に呼び、商品価値はどれぐらいか、そろばんをはじかせたようですが、大学にスポンサーシップを付ける商品価値、そしてマーケットセアーが小さすぎてキャッシュにも換算できなかったという失笑話も筆者の耳には既に入って来ています。これでは、スポーツ・アドミニストレーションのレベルが疑われます。

 また、余談になりますが、日本のマスメデイアは、NCAA全米大学体育協会と訳していますが、これは、体育と競技スポーツの本質を理解できておらず適切な訳語ではないと思われます。体育協会と訳したいのならば、National Collegiate Physical Education Associationが正解かと思われます。丁度私が米国大学の代表者の1人としてNCAAの会議に出席していました時(1970年代中盤)に、日本ではこのような訳がなされている事を問題提議しました時に委員会の関係者から、「日本はAthletic SportsPhysical Educationを、混同されて理解しているようですね」と大笑いされたのが今も強い記憶に残っています。そして、それを1978年の文部省体育局長の招聘講演で「NCAA、米国大学競技スポーツの現状、日本体育協会国民体育大会、等の名称の問題、等」として報告致しました。しかし、今尚使用し続けている事は、進歩していないという事なのかも知れません。

  今日まで長年維持して来た「日本体育協会」の名称が「日本スポーツ協会」に本年度4月から名称変更されました。国民体育大会5年後の大会から「国民スポーツ大会」に改称される見通しだそうです。

筆者の米国大学を起点とした遠征先での貴重な出会い

米国大学競技スポーツの商品とその価値

 特に男子のフットボール、バスケットボールは、圧倒的な集客力、収益を獲得できるドル箱商品であります。しかし、価値ある商品(勝てるテイーム)を持っている大学とそうでない大学との格差は拡大するばかりです。NCAAのビジネス価値のある商品は、フットボールとバスケットボールです。例えば、フットボールNCAAチャンピオン大学と準優勝テイームには、毎年両大学に対して均等にそれぞれ10億円が主催者組織から寄付されています。

  その他の公認競技スポーツ(男女)は、金食い虫と表現した方がビジネス的には理解しやすいかと思います。しかし、そこには、教育の一環として、延長線上としての競技スポーツの大義、趣旨、目的がある事を忘れてはなりません。

  日本人として、米国大学の競技スポーツのスポーツ・アドミニストレーターとして、また大学代表者の1人としてNCAAで業務活動していたのは、筆者がその先駆者で多分唯一の実践者ではないかと自負しております。

  フットボール、バスケットボールのシーズン中は、空港にチャーター機がスタンバイしていますのでアウエイでは学生選手、スタッフ、管理職、チアリーダーズ、等と共に木曜日の午前中の授業終了後には、バスに乗り込みそのまま空港で待つ専用機まで直行と遠征が半年続くのです(フットボールは、8月下旬にシーズン開幕、12月上旬に公式戦終了、1月下旬までポストシーズン招待試合、バスケットは、12月初旬開幕4月上旬公式戦終了)。

  私は、このような大学競技スポーツの運営、管理していました関係からアメリカ西海岸のみならず、全米各州の日系人社会、日系人、各対戦する大学の後援会のみならず、日系人関係者とは非常に密な関係を構築できたと自負しています。勿論、筆者が日本人で在った事が理由です。このような関係から日系人の人達が彼らの母校がアウエイで本学にテイームの応援に来られる時は、観戦席の確保、ホテルの確保をプライベートでお手伝いさせて頂きました。日系人の関係者達は、本当にいつも相手方の大学のスポーツ・アドミニストレーターであるにも関わらず、日本人という事からいつも温かく迎えて頂いた事に心より感謝しております。

日系人社会と日系人の共通した意識と認識

  私の長きに渡る経験から申し上げますと、日本人は、日系人とその社会に対して何故か軽視する傾向が感じられ、此れも日本人独特の偏見なのかどうかは、今尚理解できない問題の一つであります。その一方で日本人は、日系人の方々に多くの願い事、協力をして頂き救われた事が数限りなくあるのも事実です。しかし、表舞台で日系人の方々を称える声をあまり聞かないのは、丁度日本の選手がお世話になった大切な裏方の人達(真の指導者、トレーナー、医師、等)を公で紹介したり、感謝の意を述べたりしない事とよく似ているように思えてなりません。

 これは、どのような理由でそうさせるのか、今後の大きなソーシャルスタデイーでの課題だと思われます。何故一人で成功、大きく成ったような言動、態度でいられるのでしょうか。特に競技選手(Athlete)は、喜びも悲しみも誠実にセアーできる社会である事(本当にお世話になった相手の意思を尊重して実名で)を心から祈念します。人として大切な事は、相手に対して敬う心を持ち、相手に手を差し伸べ、自らを律する事を多くの日系人の関係者、親友、友人から学ばせて頂きました。

以上が筆者と米国大学競技スポーツを通して、日系人社会、日系人との関係構築に付いて簡単に整理、ご紹介させて頂きましたのでご参考にして頂けましたら幸甚です。

  読者の皆様には、これからの日本の競技スポーツ界、スポーツマスメデイア界、スポーツ組織・団体、大学競技スポーツと少しでも専門知識を補強して頂き、今後は起きるであろう、より一層複雑怪奇な出来事に対して、理解と適切な判断をされることを切に願う次第です。

これをもちまして、この度のシリーズ(K’sファイルNO.38NO.46)を終了させて頂きます。

 文責者 河田弘道

スポーツ・アドミニストレーター

スポーツ特使(Emissary of the SPORT

 お知らせ:K'sファイルNO.47からは、今日のワールドカップサッカー(略:WCサッカー)の公式広告代理店の争奪戦の勝ち組は・・・をシリーズで予定しています。これまたドロドロのスポーツ・ビジネスの戦場バトルが繰り広げられる!

 *興味が有りましたら本年度卒業した学生のURLをご参照ください。

http://hktokyo2017041.hatenablog.com/entry/2018/03/28/093547 

特別寄稿集:河田弘道教授の講義から~

 題:卒業前の米国大学競技スポーツ観戦旅行を終えて 文責 鈴木善之